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圡楽さんの日日〜伊賀陶工に宿る「土・食・花」〜
放送 2021年2月20日（土）午後7時30分〜［BSプレミアム］
再放送 2021年6月5日（土）午後11時30分〜［BSプレミアム］
伊賀の土楽窯陶工・福森雅武さん。自作の器で山里の恵みを自分流の料理にし、客をもてなす。自然とともに自由人として生きる福森さんと家族の美しい日々を映像詩でつづる。
三重県伊賀市に江戸時代から続く窯元・土楽窯がある。「伊賀にうまいものを食わせる家がある」と白洲次郎・正子夫妻をはじめ各界の著名人が魅せられ、通い続けてきた。もてなすのは七代目当主・福森雅武さん（７７）。自作の器で山里の恵みやキノコ、畑で耕した野菜を自分流の料理に仕立てる。野の花を活け、客人と酒を酌み交わし遊ぶ。そんな自由人、福森さんと家族の厳しくも豊かで幸せな日々を季節の巡りとともに見つめる。
伊賀の陶工で“圡楽さん”と呼ばれている福森雅武さん。江戸時代から続く伊賀焼の窯元「圡楽窯」の七代目です。16歳の時に父親を亡くし、圡楽を継ぐことに。20代のころは茶道具を作り、「裏千家の秘蔵っ子」と呼ばれ、その後は、食器、陶仏などを創作し、福森さんが考案した土鍋は使いやすさで評判となりました。
福森さんは、『食と暮らしが分離したところに美しいものは生まれない』という信念から、自作の器と自分流の料理で親しい人たちをもてなします。撮影をするにあたり、着目していたのは、陶器はもちろんのこと、「食」と「花」。
「器は前に出ず、後ろに下がらず」をモットーにしている福森さんの作陶を取材。福森さんの手から生み出される陶器、陶仏に不思議な感覚を体感。
四季折々の自然を取り入れる福森さんの暮らしには、福森さんの考え抜かれた信念がうかがえます。番組を見ながら、豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか？
料理研究家 土井善晴さんをもてなす
野焼き
娘さんたち
【出演】福森雅武、土井善晴
【声】池脇千鶴
【朗読】樋口可南子
「圡楽さんの日日」の見逃し動画配信は？
「圡楽さんの日日〜伊賀陶工に宿る土・食・花〜」の見逃し動画配信は、NHKオンデマンドやユーネクストで配信されていましたが、配信期間は終了いたしました。
［ご参考］NHK番組の見逃し動画配信を見る方法
NHKオンデマンドは、NHKが放送した番組をブロードバンド回線を通じて、日本国内限定でPCやスマートフォン、タブレット、高機能TV等に有料で配信する動画サービスのことです。NHKオンデマンドは、見逃してしまった番組やニュース番組、そしてもう一度見たい過去に放送した番組を、いつでも好きな時間に視聴することができるというメリットがあります。ただし、NHK番組しか見ることができません。
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なお、NHKの見逃した番組を見る方法は、コチラの記事をご参照ください。
（注）なお、本ページに記載しているユーネクストの情報は2021年6月時点のものです。 最新の配信状況はＵ-ＮＥＸＴサイトにてご確認ください。
福森雅武さんのプロフィール
昭和19年、伊賀丸柱の土楽窯七代目として生まれた福森雅武は、界隈の野山を歩いては四季折々の自然のささやきに耳をすませ、白洲次郎、正子夫妻ほか、さまざまな人々との出会いに薫陶を受けながら、作品作りに努めてきました。良く喰らい、良く飲み、良く笑い、良く眠り。花、木々と言葉を交わし、米、野菜、肉、川魚など、伊賀の自然の恵みを大らかに愉しむ暮らしを通して生まれた器は、よけいな主張を徹底して捨て去ったもの。その果てに宿るのは、力強くもやさしさを帯びた魂です。
1994年 4月 銀座吉井画廊にて個展開催
1996年 2月 大阪難波高島屋美術画廊にて個展開催
2003年10月 フランスのギャラリーYOSHI PARISにて個展開催 ほか
福森雅武さんの著書
※楽天市場より
里山に生きる「圡樂」の食と暮らし [ 福森雅武 ]
三重県伊賀市にある窯元「土樂」。
自然の恵みの中のおおらかな暮らしを、四季折々の豪快なレシピとともに綴る。
家族を育み、客人の心を捉える至高の料理ともてなしは、ここから始まる。
第一章 囲炉裏のある暮らし
囲炉裏は馳走の原点／薄茶と菓子のおもてなし／花を生ける／掛け軸を飾る／囲炉裏は最高の調理場／酒宴の始まり
第二章 畑と里山のある暮らし
【春の畑・里山】春の恵みと仕事／春の料理（葉玉ねぎの天ぷら／鶏スープ煮／葉のぬた／小鯵の南蛮漬け ほか）
【夏の畑・里山】夏の恵みと仕事／夏の料理（焼きとうもろこし／丸ごと胡瓜と蒸し鮑／泥亀煮／鱧と松茸のしゃぶしゃぶ ほか）
【秋の畑・里山】秋の恵みと仕事／秋の料理（抜き菜と甘鯛のしゃぶしゃぶ／焼きねぎ／ほうれん草の抜き菜と香箱蟹 ほか）
【冬の畑・里山】冬の恵みと仕事／冬の料理（焼きかぶ／水菜と油揚げのすき焼き／伊賀牛の炭焼き赤芽芋の炊いたん／お漬けもん3種／壬生菜の卵とじ／抜きたて生葱／大根のきんぴら ほか）
第三章 陶器のある暮らし
土樂の黒鍋／土鍋をつくる／秋の火入れ／土樂の新作陶器／陶仏に祈りをこめる／白州次郎さん思い出の湯呑み
游行 福森雅武の花 [ 福森 雅武 ]
日本文化は花を生けることから始まった。
山里での暮しから必然に生まれる花の姿を四季を通じて追う。
福森雅武氏の花には、日本人が仏教や茶の湯に出会う以前に見ていたであろう景色、都で醸成された“いけばな”という文化以前の、もっとプリミティブな花の景色が宿っています。花は神の意志を示すメディアである。そのことを観る者に呼び起こす力が、福森氏のしつらえる花には潜んでいるように感じます。
