見逃したテレビを見る方法
諸説あり

諸説あり#55「国宝・金印はニセモノだった!?2000年前の真実」の再放送・見どころは?

BS-TBS「諸説あり!」とは?

BS-TBS毎週土曜日夜10:00~10:54に放送されている歴史情報番組です。

森羅万象に諸説あり!諸説の裏に新たな真実あり!ということで・・・、誰もが信じて疑わなかった歴史上の人物や出来事にある諸説を紹介してくれる番組です。

「聖徳太子は実在したのか?」
「邪馬台国はどこに存在したのか?」
「巨大ピラミッドはどのようにして作られたのか?」
「未解決事件の犯人は?」
あらゆる人類の歩み、そして森羅万象に…「諸説あり!」
この番組では、森羅万象…あらゆる事象について、世に存在する様々な「諸説」を掘り起こし、徹底検証。諸説の裏に隠された真相を手繰り寄せれば、新たな真実が浮かび上がる!

番組のMCを務めるのは堀尾正明と吉川美代子。ニュースからバラエティまで、数々の番組出演によって培われたトーク力と専門家にも劣らない知識量で番組を盛り上げてくれます!

再放送は、土曜日か日曜日の午後1時から放送されています。公式ホームページでご確認ください。

諸説あり!「国宝・金印 二千年前の真実」

放送 2018年8月18日(土)午後10時~

今回のテーマは・・・「国宝・金印 二千年前の真実」 です。

江戸時代中期、現在の福岡県志賀島の農民が田んぼの水路から発見した「金印」。しかし、金印にまつわるあまりに不可解な出来事に、今なお真贋論争が続いています。金印は本当に漢の皇帝から送られたものなのでしょうか。その真実とは・・・!?

今回の諸説

諸説1 金印は後世に造られた偽作だった
諸説2 金印は紛れもなく真印だった
諸説3 金印の読み方は“かんのいとこくおう”だった

放送を視聴して・・・

国宝・金印の真偽については、以前から意見が分かれて論争されていることは知っていましたが、改めて双方の主張を聞くと、個人的にはニセモノ説が有力だと思えてきます。

中国には、もうひとつ後漢・光武帝が作ったとされる金印「廣陵王璽」(こうりょうおうじ)が残っているのですが、文字のデザインや彫り方が全く違うことから、日本で見つかった金印は18世紀後半に中国偽造集団によって作られたものだという主張に説得力があるように思いました。

また、ニセモノの犯人としては、福岡藩の亀井南冥が犯人だとする説があります。亀井南冥は福岡藩の儒学者ですが、当時は異端と言われた古学派を世に知らしめたいがためにこの偽装を行ったのではないかと考えられているようです。

金印を発見した農民・甚兵衛が謎の失踪をしていることなど、不可解な点が多くあることも、ニセモノ説の信憑性を高めているように思います。

国宝・金印の真偽をめぐる論争とは?

今からおよそ2000年前の弥生時代に中国の皇帝から与えられ、江戸時代に見つかったとされている国宝の金印「漢委奴国王」。多くの人は、その“史実”を疑う余地などないと信じてきたことでしょう。しかしいま、この金印をめぐる根本的な議論がわき起こっています。

偽物説の首長の根拠

金属製品など古代の工芸技術に詳しいNPO工芸文化研究所の鈴木勉理事長は、金印に残る彫り痕の特徴が古代中国で作られたとされる印と大きく異なっていることを指摘、後世の偽造ではないかと考えているそうです。また、金印が発見されたとされる場所は不明確でそれらしい遺構もなく、出土品もほかにありません。さらには、金印を発見した農民「甚兵衛」が実在したかどうかを怪しむ声もあるほどです。

本物説の首長の根拠

金印は、「漢」の字の「偏」の上半分が僅かに曲がっている点や、「王」の真ん中の横線がやや上に寄っている点が、中国の後漢初期の文字の特徴をよく表しています。また、蛇の形をした「つまみ」について、中国や周辺の各地で発見された同じような形の印と比較すると、後漢はじめごろに製作されたものが最も特徴が近いそうです。さらに、志賀島の金印に含まれる金の純度は90%以上と古代中国の印とほぼ同じで、江戸時代に金の純度をまねてまで作ることはできず、後漢のものだとして何ら問題がないという主張です。

Sponsored Links

RELATED POST