ネーミングバラエティー「日本人のおなまえっ！」
『ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ！』は、2017年4月6日からNHK総合テレビで毎週木曜日19:30から放送しているバラエティ番組です。普段、誰もが名乗っている名前や名字の疑問、驚きの物語などを紹介してくれる番組です。
司会は、古舘伊知郎と赤木野々花アナウンサーのお二人で、取材VTRなどを交えながらレギュラー（澤部佑、宮崎美子、森岡浩）やゲストとの会話で進行してくれるので、けっこう楽しめますよ。私も、自分の名前が出てこないか･･･ワクワクしながら毎回見ています。視聴者からの疑問・質問の投書を取り上げてくれる番組なので、疑問がある人は投書してみてはいかがでしょうか？自分の名字の由来を知ると、自分の名前により親しみが持てるかもしれませんよ。
古舘伊知郎さんは、報道ステーションの司会を降板して以来初の司会番組だそうですから、かなり力を入れているようですよ。
「日本人のおなまえっ！」の再放送は？
ちなみに、この番組の再放送は毎週火曜（月曜深夜）0:10からです。でも、放送時間に制約されずに、見たい時に見たい！っていう方には、動画配信サービスがオススメです。
「日本人のおなまえっ！」の見逃し配信は、NHKオンデマンドで配信されています。
NHKオンデマンドは、NHKが放送した番組をブロードバンド回線を通じて、日本国内限定でPCやスマートフォン、タブレット、高機能TV等に有料で配信する動画サービスのことです。NHKオンデマンドは、見逃してしまった番組やニュース番組、そしてもう一度見たい過去に放送した番組を、いつでも好きな時間に視聴することができるというメリットがあります。ただし、NHK番組しか見ることができません。
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ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ！「クイズ王も読めない超難読名字」
2018年6月7日（木）午後7時30分～
レア名字大国と言われる富山でクイズ王、宮崎美子も読めない超難読名字を発見！名前が「？島」に変換されてしまう名字の感動の由来とは？さらに三遊亭・林家など落語家の名前を解明！
放送前の予告
「岡田、岡村、岡本」は多いのに、「丘田、丘村、丘本」が少ないのはなぜ？調べると「岡と丘」を翻弄してきた、1200年以上前から続く数奇な関係が見えてきました！さらに富山県でクイズ女王、宮崎美子も読めない超難読名字を発見！その感動の由来とは？
番組後半は、いまブームの「落語」。国民的な大衆芸能に上り詰めた裏に、ネーミングとの深～い関係があった！おなじみの三遊亭・春風亭・林家、そのなまえに隠された意味とは？
【司 会】古舘伊知郎,赤木野々花
【出 演】澤部佑,宮崎美子,森岡浩
【ゲスト】TKO,岡田結実,月亭方正,ラサール石井,三遊亭円楽
【語 り】里村奈美
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放送後のポイント解説
難読名字「笽島」の読み方・由来は？
富山県はレア名字の宝庫と言われていますが、この名字も富山県八尾町にあるレア名字なんです。「笽」は「そうけ」と読みます。竹で作られたザルのようなものをこの地域では「笽（そうけ）」と言うのです。江戸時代、八尾は養蚕が盛んでした。最盛期は、日本の養蚕業の1/4の生産高を誇っており、「蚕の都」とも呼ばれていたそうです。そんな養蚕業で蚕や桑の葉を入れる道具として「笽」は欠かせない道具だったそうです。
八尾町の笽島（そうけじま）さんの本家を尋ねると、その名字の由来が見えてきました。この笽島さんも昔は300年以上も続く養蚕業を営んでいたそうです。さの当時の屋号は「笽屋（そうけや）」と言ったそうです。「笽」は、この地域の方言で、ある僧侶が作った漢字であることも解りました。そこで、屋号から「笽」の一字をもらい、社会的な集団を意味する文字「島」を付けて「笽島」という名字を名乗るようになったのではないかと思われます。
方言名字
このように、方言が由来となっている漢字を名字につけることはしばしばあるようで、それを「方言名字」と言います。「圷（あくつ）」や「杁（いり）」という漢字も方言が由来の感じです。「圷」は低湿地という意味で、「杁」は水門・水路を意味するそうです。
「岡」と「丘」の違いは？
名字に使われる「岡」と「丘」について、番組で調べてみると・・・。「岡田」という名字の人は約38万人もいるのに対して「丘田」という名字は10世帯ぐらいしか存在していないそうです。イメージとしては、「岡」は名字に使われ、「丘」は地名によく使われているように思えます。
実は、奈良時代から戦後直後ぐらいまでの約1200年ほどの間は、「オカ」と言えば「岡」だったのです。ただし、お墓を指す時には「丘」が使われていたんです。しかし、戦後の漢字制限でそれまで使われていた漢字を「当用漢字」1850字に厳選したのです。その時に、当用漢字に選ばれたのが「丘」で、選ばれなかったのが「岡」なんです。当用漢字の選定基準の中に、「訓読みしか使われないような漢字はなるべく採用しない」という考え方があったからです。そうなんです。「丘」は「おか」「キュウ」という両方の読み方で使われていたからなんです。この時に、1200年以上も続いた「岡」から「丘」へと主流が変わったのです。
戦後の団地ブームで新しい町の名前を付ける時に「〇〇ヶ丘」という地名が多いのはそのためなんです。地名に使われる「丘」は新しさの象徴でもあるんですね。
なお、2012年まで「岡」という漢字は小学校でも習うことはなかったようですが、2018年4月から小学校で「岡」が復活したそうです。「岡山」「福岡」など、重要な地名でよく出てくる感じですからね！
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