ハートネットTV
ハートネットTVは、さまざまな「生きづらさ」を抱える全ての人たちに向けた新しいスタイルの福祉番組です。貧困・虐待・自殺・うつ・依存症・発達障害・認知症・がん・難病・介護・リハビリ・障害・LGBTなどをテーマとして取り上げています。
* LGBTとは、レズビアン(女性同性愛者)の「L」、ゲイ(男性同性愛者)の「G」、バイセクシュアル(両性愛者)の「B」、トランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)の「T」 の頭文字をとったセクシュアルマイノリティ(性的少数者)の総称です。
障害や病のある人、悩んでいる人、支える家族や共感する人。現代社会には、さまざまな「生きづらさ」と向き合っている人がいます。そんな「生きづらさ」を抱える全ての方々のために、ハートネットTVはスタートしました。「当事者の目線」を大切に、ほかのメディアやニュースとは違う視点で「生きづらさ」を掘り下げ、シリーズ化して放送しています。
*でも、「生きづらさ」を抱えている人だけじゃなく、身近に居るそんな人をちゃんと理解して繋がれる社会を作っていくために、生きづらさを抱えていない人にも見て欲しい番組だと私は思っています。
また、「生きづらさ」を抱える全ての方々がつながりあえる場になるよう、2006年の放送開始直後からホームページ「NHK福祉ポータル ハートネットTV」を運営しています。番組の放送スケジュールをチェックしたり、見逃してしまった過去の放送内容をテキストで読んだりするほかにも、「カキコミ板」での意見交換・情報交換など、みなさんの交流としてご利用ください。
放送 毎週月曜日~木曜日 午後8時~8時29分 [Eテレ]
再放送 翌週月曜日~木曜日 午後1時05分~1時34分 [Eテレ]
ハートネットTV 闇に埋もれた真実は(1)「私も不妊手術を受けさせられた」
放送 2018年6月5日(火) 午後8時00分 〜 午後8時30分[Eテレ]
放送前の予告
障害者への強制不妊手術を認めた旧優生保護法(1948~96)。全国各地で国への賠償を求める動きが活発化し、今ようやくその実態に光があたり始めています。
しかし、調査が進むにつれ、法律の枠外で数多くの障害者が社会・施設・家族によって不妊手術に追い込まれていた現実も明らかになってきたのです。発掘資料と重い口を開き始めた当事者の証言から、優生保護法の闇に迫ります。
視聴前の豆知識
「優生保護法」とは?
1948年に施行された法律で、遺伝性疾患やハンセン病、精神障害などを理由に不妊手術や中絶を認めたものです。日弁連によると、全国で手術を受けた約8万4千人のうち、約1万6500人は同意なく強制的に不妊手術をされたと言われています。1996年に「母体保護法」に改正され、優生手術の規定は廃止されました。
この法律の根本的な考え方である「不良な子孫の出生を防止する」というものは、言うまでもなく「障害者への差別」であることは明らかです。
関連書籍のご紹介
※楽天市場より
【増補新装版】優生保護法が犯した罪 子どもをもつことを奪われた人々の証言 [ 優生手術に対する謝罪を求める会 ]
【増補新装版】優生保護法が犯した罪 子どもをもつことを奪われた人々の証言 [ 優生手術に対する謝罪を求める会 ]
優生保護法はなくなっても、今なお残る優生思想の陰。新たな被害証言、優生手術台帳の資料開示、日弁連「意見書」など、優生手術に対する謝罪と補償を求める運動の進展と資料を加えた増補新装版。
【目次】
第1部 声にできなかった想い(私の身体を返してほしいー優生保護法が犯してきた罪/補償はいらない、ただ謝ってほしい ほか)/第2部 優生保護法を問い直す(日本の優生法の歴史/らい予防法と優生保護法 ほか)/第3部 日本だけじゃないー諸外国の動向(ドイツはどう向き合ってきたのかーナチスの強制不妊手術・安楽死計画被害者に対する戦後補償/優生手術に対する謝罪を求める会、一九九九年十月十六日集会へのメッセージ ほか)/第4部 謝罪と補償を求める運動の経過(「求める会」の運動の経過/「産む産まないは女が決める」そして、「産んでも産まなくても、私は私」 ほか)
日本が優生社会になるまで 科学啓蒙、メディア、生殖の政治 [ 横山尊 ]
日本が優生社会になるまで 科学啓蒙、メディア、生殖の政治 [ 横山尊 ]
近現代日本における優生学運動や優生政策を、ファシズム論や優生法の系譜論に基づくのでなく、雑誌メディアを中心とした科学啓蒙、アカデミズム、科学運動、政策化の構造と時代ごとのあり方から検討する。生殖をめぐる政治がアカデミズムとメディアを中心とした科学啓蒙、科学運動のなかでどのように形成されていくのかを描く一書。
ズバリ、「しょうがい」しゃ わが人生に悔いはなし [ 森修 ]
ズバリ、「しょうがい」しゃ わが人生に悔いはなし [ 森修 ]
本書では、ここにいたるまでの著者自身の生い立ちや、「障害」者解放をめざすさまざまな活動、著者自身が求める理想の介護体制などについて語っています。
【目次】
1 生い立ちをとおして(幼年期のこと/学校教育から排除されて/最初の友だち/おじいさんのこと/掛川くんとの出会い ほか)/2 「障害」者の解放をめざして(国際「障害」者年と親子心中事件/「優生保護法」を考える/「障害」者施設について/養護学校義務化/野田事件にとりくんで ほか)/3 「介護」について思うこと(“介護される”側から/被差別の介護者に期待するもの)
優生学と人間社会 生命科学の世紀はどこへ向かうのか (講談社現代新書) [ 米本昌平 ]
優生学と人間社会 生命科学の世紀はどこへ向かうのか (講談社現代新書) [ 米本昌平 ]
優生学はナチズムか。戦後日本の優生政策の内実とは。優生思想の歴史を再検討し、遺伝子技術時代の視座を示す。
【目次】
第1章 イギリスからアメリカへー優生学の起源/第2章 ドイツー優生学はナチズムか?/第3章 北欧ー福祉国家と優生学/第4章 フランスー家庭医の優生学/第5章 日本ー戦後の優生保護法という名の断種法/終章 生命科学の世紀はどこへ向かうのか