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ハートネットTV「どう向き合う“子ども同士”の性暴力」の再放送は?児童養護施設の現場から!

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ハートネットTVは、さまざまな「生きづらさ」を抱える全ての人たちに向けた新しいスタイルの福祉番組です。貧困・虐待・自殺・うつ・依存症・発達障害・認知症・がん・難病・介護・リハビリ・障害・LGBTなどをテーマとして取り上げています。

* LGBTとは、レズビアン(女性同性愛者)の「L」、ゲイ(男性同性愛者)の「G」、バイセクシュアル(両性愛者)の「B」、トランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)の「T」 の頭文字をとったセクシュアルマイノリティ(性的少数者)の総称です。

障害や病のある人、悩んでいる人、支える家族や共感する人。現代社会には、さまざまな「生きづらさ」と向き合っている人がいます。そんな「生きづらさ」を抱える全ての方々のために、ハートネットTVはスタートしました。「当事者の目線」を大切に、ほかのメディアやニュースとは違う視点で「生きづらさ」を掘り下げ、シリーズ化して放送しています。

*でも、「生きづらさ」を抱えている人だけじゃなく、身近に居るそんな人をちゃんと理解して繋がれる社会を作っていくために、生きづらさを抱えていない人にも見て欲しい番組だと私は思っています。

また、「生きづらさ」を抱える全ての方々がつながりあえる場になるよう、2006年の放送開始直後からホームページ「NHK福祉ポータル ハートネットTV」を運営しています。番組の放送スケジュールをチェックしたり、見逃してしまった過去の放送内容をテキストで読んだりするほかにも、「カキコミ板」での意見交換・情報交換など、みなさんの交流としてご利用ください。

放送  毎週月曜日~木曜日 午後8時~8時29分 [Eテレ]
再放送 翌週月曜日~木曜日 午後1時05分~1時34分 [Eテレ]

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どう向き合う“子ども同士”の性暴力 ―児童養護施設の現場から―

放送  2018年3月20日(火)午後8時~8時29分 [Eテレ]
再放送 2018年3月27日(火)午後1時10分~1時39分 [Eテレ]

放送前の予告

いま、全国の児童養護施設で、子どもたちの間に起こる性暴力が問題になっています。
注目されているのが、三重県内の児童養護施設で6年前に発生した“子ども同士”の性暴力事件です。被害にあったのは当時7歳の少女、相手は13歳の少年でした。その裁判の過程で、三重県は県内の児童養護施設などで実態調査を行いました。その結果、2008年からの5年間にのべ144人の子どもが性暴力に関わっていたことが公表されました。

まだ幼い子どもたちが、被害者となり、加害者となってしまう現実。子どもの頃に受けた性暴力は、心を深く傷つけ、その後の人生に、さまざまな後遺症を残すこともわかってきています。

しかし、性暴力のただ中にいる子どもたちは、被害を打ち明けることができないことも多いといいます。年齢が幼く、被害にあっていること自体が分からない場合や、分かっていても脅されていたり、恥ずかしい気持ちから、話せないことがあるからです。明らかになってきた子ども同士の性暴力の問題。被害を受けた子、加害をしてしまった子の声なき声に、私たち大人はどう向き合えば良いのでしょうか。

*ホームページ「NHK福祉ポータル ハートネットTV」より

放送後の解説

性暴力の後遺症

性暴力を受けた児童は、心に深い傷を負い、不安定な精神状態が続くと言われています。その結果、不登校になったり後遺症としてPTSD(心的外傷後ストレス障害)になるケースが目立ちます。性暴力を受けた児童の約7割がこのPTSDを発症しているというのです。

性暴力の連鎖

子供同士の性暴力は、被害者が次の性暴力の加害者になることや加害者が次の性暴力の被害者になることもあるという実態が調査から解ってきました。つまり、大人が性暴力に気付かないでいると、それがどんどん周囲へ連鎖していく可能性があるということです。大人が早く気付いて連鎖を食い止める必要があるのですが、被害者が自分から被害を受けたと言うケースは少ないため、周囲の大人が高い注意力をもって見守る必要があるということです。

ある児童養護施設では、施設内で性暴力を起こさないようにするための性教育に取り組むところも出はじめています。

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※楽天市場より

子どもへの性暴力 その理解と支援 [ 藤森和美 ]


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【目次】
第1部 子どもに対する性暴力ー概論(子どもへの性暴力による被害の実態/性暴力が子どもの発達に与える影響/性的虐待の発見と子どもへの影響/性暴力を受けた子どもの性問題行動 ほか)/第2部 性被害を受けた子どもへの支援ー実践編(学校における介入支援の実際/保護者に対する心理教育/性的トラウマに焦点を当てた支援の実際/支援者の性に関する意識と自己理解 ほか)

子どもと性被害 (集英社新書) [ 吉田タカコ ]


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子ども時代に性被害にあった人は驚くほど多い。小説「永遠の仔」のヒット、多発する少女の誘拐や監禁事件などをきっかけに、子どもに対する性暴力の影響の大きさが取り上げられるようになってきた。これまで「いたずら」などと表現されてきた行為が被害者のこころに及ぼした深い傷を、インタビューによって検証し、それをどのように癒していくか、また親として今すぐとれる防衛策は何か、そして社会全体としていかに発生を防ぐかまでを力強く提言するルポルタージュ。

性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子どもへの支援 児童福祉施設における生活支援と心理・医療的ケア [ 八木修司 ]


性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子どもへの支援 児童福祉施設における生活支援と心理・医療的ケア [ 八木修司 ]

【目次】
第1章 子どもの性暴力被害/第2章 性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子ども/第3章 児童相談所における対応と支援ー施設と児童相談所の協働/第4章 性的虐待を受けた子ども・性的問題行動を示す子どもの施設ケアー子どもを守るための生活支援・心理ケアのステップとは/第5章 児童福祉施設における生活支援と心理ケアの実践/第6章 性的虐待を受けた子どもや性的問題行動を示す子どもへの包括的ケアー児童福祉施設における「性」に関するさまざまな取り組み/第7章 性的虐待を受けた子どもや性的問題行動を示す子どもへのトラウマケアと心理ケア/終章 子ども虐待に関して、どのように生活支援や心理ケア、ソーシャルワークを実践するか

マイ ステップ(CD付き) 性被害を受けた子どもと支援者のための心理教育 [ 野坂 祐子 ]


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一般の相談機関や学校・施設での使用に適した、子どもの心理教育用ワークシート(CD収録)+実施マニュアル。子どもが自分の気持ちや考えを整理しながら、性被害の影響やソーシャルスキルなどを学ぶことで、被害から立ち直り、将来の不適応や再被害を防ぐことをめざしている。限られた時間でも使用できるように、学習内容を厳選している実施マニュアルは入門書の役割も兼ねており、トラウマ治療の専門家でなくても、これを読みながら効果的な支援を行える。子どもと日常的に関わる支援者に活用してもらいたい。

1 理論編

第1章 子どもへの性暴力の理解
第2章 性暴力による影響
第3章 性暴力被害を受けた子どもへの支援

2 実践編

STEP1 自己紹介をしよう
1.自己紹介
2.心理教育
3.7つのステップ
4.リラクセーションスキル
5.目標づくり
ホームワーク
STEP1のまとめ

STEP2 自分のからだは、自分だけの大切なもの
1.境界線のルール
2.境界線を通して「暴力」について考える
3.境界線を通して「性暴力」について考える
4.本当の同意
5.性行動のルール
STEP2のまとめ

STEP3 自分のこころの状態を知ろう
1.安全に自分の感情に向き合う
2.さまざまな感情の理解
3.気持ちの強さ
4.感情の表しかた
5.性暴力による感情への影響
6.つらい気持ちをコントロールする
ホームワーク
STEP3のまとめ

STEP4 からだと行動の変化
1.性被害によるからだへの影響
2.行動や生活の変化
3.性被害によるからだや行動の変化
4.からだのセルフケア
5.着地法(グラウンディング)
ホームワーク
STEP4のまとめ
☆ ティーンズ向け 性に関する正しい知識

STEP5 自分の考えかたに気づこう
1.考えかたに注目する
2.思考、感情、行動、状況を区別する
3.考えー気持ちー行動のつながり
4.ポジティブな考えかたとネガティブな考えかた
5.性被害による思考への影響
6.気持ちに対処するための考え
7.ポジティブなセルフトーク
ホームワーク
STEP5のまとめ

STEP6 あなたができること
1.だれかがルールを破ったら? ~大人に相談することについて~
2.気持ちや考えを伝える
3.アサーションのポイント
ホームワーク
☆ ティーンズ向け 親密な関係性と性的境界線

STEP7 これからのわたしのために
1.性被害からの回復 ~アユミの場合~
2.わたしの救急箱
3.支援ネットワーク ~エコ・マップ~
4.サバイバーになろう
5.なりたい自分の姿をイメージする
6.修了証の作成 ~アファメーション~

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