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目次
BSプレミアム「英雄たちの選択」ってどんな番組?
放送 毎週水曜日 午後8時~[BSP4K]
放送 毎週月曜日 午後9時〜[NHK BS]
再放送 毎週月曜日 午前11時〜[NHK BS]
再放送 毎週月曜日 午後1時30分〜、毎週水曜日 午前8時30分〜[BSP4K]
歴史を大きく変える決断をした英雄たち。その心の中に分け入り、ほかにどのような選択肢があったのか?選択の崖っぷちに立たされた英雄たちが体験したであろう葛藤を、専門家の考証に基づいて復元。独自アニメーションなどを駆使してシミュレーションします。スタジオには、異分野の専門家が集結。英雄たちに迫られた選択のメリットやリスクを検討し、歴史的決断の意味を深く掘り下げていきます。
日本の運命を決める岐路に立った歴史上の英雄たちは、その時、様々な選択肢の中からたったひとつの「選択」を行います。なぜ英雄はそれを選んだのか?その「選択」の背景には、信念や賭け、勝算や打算など、どのような人生経験や価値観が影響していたのでしょうか?そして、その「選択」は、後世にどんな影響を残したのでしょうか?
この番組は、歴史学者の磯田道史さんのほか、歴史学・軍事学・心理学・経済学など様々な分野の専門家たちとともに、英雄たちの「脳内」に深く分け入り、選択の崖っぷちに立たされた英雄たちが体験したであろう葛藤を、専門家の考証に基づいて厳密に復元し、複数の選択肢を、独自アニメーションなどを駆使してシミュレーションします。そして、新しいアプローチで日本の歴史を描きだす歴史教養番組です。
特に、歴史学者の磯田道史さんのコメントには興味深いものがあります。歴史上の出来事や人物の心理などを客観的に、いろんな視点から真理を追究する姿勢には、毎回、たいへん勉強になります。
現代人の私たちも、人生の中で岐路に立たされることは少なくありません。そんな時に、歴史上の人物が悩みぬいた挙句にとった行動は、良い参考になると思います。
出演者
磯田道史、杉浦友紀
ナレーションは、俳優の松重豊さんが務めています。
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なお、NHKの見逃した番組を見る方法は、コチラの記事をご参照ください。
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34作品 2024年11月18日現在
- 決戦!西南戦争 ラストサムライ 西郷隆盛の真実
- ローマ帝国 VS.驚異の砂漠都市 幻の王国のサバイバル戦略
- 時代をひらいた博物大名たち
- 幕末最強!庄内藩の戊辰戦争~徳川四天王・酒井忠次の遺伝子~
- 天のことわりを見抜け!~渋川春海 改暦への挑戦~
- スペシャル 紫式部 千年の孤独 ~源氏物語の真実~
- 幕末の冒険者・ジョン万次郎
- 徳川家康 金銀王への道 ~金銀で読み解く戦国ニッポン~
- 赤穂浪士・最期の49日
- 太閤狂乱?「秀次事件」~捜査会議 豊臣家“滅亡”への出発点~
- キネマの夢を追いかけて ~日本映画の父 牧野省三~
- “栄養”で日本を救え! 食いもの博士・佐伯矩の挑戦
- 博覧会で京都を救え ~八重の兄・山本覚馬~
- 特別編 歴史の極意!あなたならどうする?
- シリーズ平安時代(1)千年の都ここに始まる ~桓武天皇 平安京遷都の野望~
- シリーズ平安時代(2)もうひとつの源氏物語 ~王朝の武者 源頼光・頼信兄弟~
- 黄門さまの野望!? ~徳川光圀・国史編さんプロジェクト~
- 信長が震えた日~血戦!長島一向一揆~
- スペシャル 日本史サバイバル! 近衛家と細川家の戦略
- よみがえれ大仏 ~重源 61歳からの挑戦~
- 明国からのSOS~徳川家光 知られざる海外派兵問題~
- “海賊”平安朝を揺るがす~真説 藤原純友の乱~
- シリーズ・リアル忍者 戦国忍者“神君伊賀越え”の選択
- シリーズ・リアル忍者 江戸・幕末忍者 サバイバル大作戦!
- シリーズ 知られざる島の歴史旅 (1)八丈島 絶海の孤島に流された武士
- シリーズ 知られざる島の歴史旅 (2)帰りたい ~火山島・青ヶ島 全島避難の軌跡~
- 昭和の選択 戦争なき世界へ ~国際司法の長・安達峰一郎の葛藤~
- 昭和の選択 敗戦国日本の決断 マッカーサー「直接軍政」の危機
- 我は女の味方ならず ~情熱の歌人・与謝野晶子の“男女平等”~
- 抵抗するは我にあり ~室町幕府最後の将軍 足利義昭~
- 石田三成 幻のクーデター計画~「関ヶ原」エピソード・ゼロ~
- 北前船に賭けた男たち ~工楽松右衛門と高田屋嘉兵衛~
- 秘められたメッセージ ~清少納言 枕草子の真実~
- 実録 山里の境界裁判 ~発見!江戸長期政権の秘密~
「英雄たちの選択」の放送予定
「ペリーならぬペリュー襲来!?長崎・フェートン号事件」
放送 2024年11月25日(月)午後9時~[NHK BS]
ヨーロッパでのフランス革命とナポレオン戦争が、思わぬかたちで日本に飛び火した「フェートン号事件」。イギリス海軍のペリュー艦長率いるフェートン号が、突如、長崎に来航!出島のオランダ人を人質に取り、長崎湾内に居座った!イギリスの目的は何なのか?無事に人質を救出し、異国船を追い払うことはできるのか?対応に迫られた長崎奉行・松平康英の選択は?ペリー黒船来航の50年前に日本を襲った衝撃の事件の真相に迫る!
「英雄たちの選択」の過去の放送内容は?
※再放送(アンコール放送)は除いています。
2024年
「実録 山里の境界裁判 〜発見!江戸長期政権の秘密〜」
放送 2024年11月11日(月)午後9時~[NHK BS]
愛媛県の南西、松野町に、徳川4代将軍の時代に作られた極めて正確な地形模型が伝えられている。隣り合った山村が山の境界をめぐって争い、幕府に裁定を求めた際に作ったものだ。当時、山は材木だけでなく燃料、肥料、屋根をふくカヤを供給する生活に欠かせないものだった。山里の農民たちの訴えを受けた幕府評定所は模型を作らせ、いかなる裁定を下したのか?そこからは江戸幕府が260年も続くことができた理由が浮かび上がる。
「秘められたメッセージ 〜清少納言 枕草子の真実〜」
放送 2024年10月28日(月)午後9時~[NHK BS]
正暦4年(993年)、離婚を期に清少納言は一条天皇の后、藤原定子の女房となった。華やかな定子の後宮で、清少納言は生き甲斐を覚える。ところが定子の一族が突然没落。定子は後宮を去り、清少納言も政敵、藤原道長側のスパイだと疑われることに。窮地の中で清少納言は定子から託された枕のような紙の束に筆をとる。女性を犠牲にする摂関政治の闇にあらがった清少納言。「春はあけぼの」に秘められたメッセージを読み解く。
「北前船に賭けた男たち 〜工楽松右衛門と高田屋嘉兵衛〜」
放送 2024年10月14日(月)午後9時~[NHK BS]
松右衛門は、まれにみるアイデアマンだった。北前船の帆を改良し、強風でも破れない帆を発明し、航海日数を半分に短縮したといわれる。また、港湾の整備のため、独自の工作船を発明している。この松右衛門に注目したのが、蝦夷地開発に意欲を持っている高田屋嘉兵衛だった。一緒に、幕府から要請のあった蝦夷地の開発に取り組まないかと声をかけた。日本の海運史に、大変革をもたらした海の男たちの挑戦をたどる。
「石田三成 幻のクーデター計画〜「関ヶ原」エピソード・ゼロ〜」
放送 2024年9月30日(月)午後9時~[NHK BS]
近年、再評価が進み、人気を高める戦国武将・石田三成。「関ケ原の戦い」の悲劇の敗者として知られるが、そもそも宿敵・徳川家康と比べて石高は10分の1以下。財力も家柄も人望も家康には遠く及ばなかった。その三成がなぜ家康の東軍に劣らぬ大軍勢を組織できたのか?その秘密を解くヒントを毛利家の古文書に発見!「関ヶ原」の1年前、のちの西軍の主力武将らに呼びかけ、形勢逆転を狙った極秘のクーデター計画があった!
抵抗するは我にあり 〜室町幕府最後の将軍 足利義昭〜
放送 2024年9月16日(月)午後9時~[NHK BS]
永禄11年(1568)足利義昭は将軍に就任するが、ほどなくタッグを組んだ織田信長と決別する。義昭は諸大名の連合による天下静謐を理想としたが、そこが信長とは根本的に違った。争いに敗れた義昭は京を追放される。しかし瀬戸内に室町幕府の新しい拠点を作り、そこから全国の名だたる大名たちを指揮。織田を滅亡寸前まで追い詰めた。ドラマや小説で無能の人として描かれてきた義昭。その恐るべき実力と痛快な人生に迫る。
我は女の味方ならず 〜情熱の歌人・与謝野晶子の“男女平等”〜
放送 2024年9月2日(月)午後9時~[NHK BS]
与謝野晶子は言論弾圧が厳しい時代に、歯に衣着せぬ評論で人気を集め、あらゆるジャンルの評論を雑誌、新聞に載せた。中でも力を入れたのが「男女平等」。女性も仕事をすることで男性から経済的自立することが必要と主張。おりしも女性の権利拡張を「母親になれるのは女性だけ」という理由で推し進めようとしていた女性解放運動家の平塚らいてうと「母性は保護されるべきか」をめぐり激しく対立、大論争を繰り広げる。その結果は?
昭和の選択 敗戦国日本の決断 マッカーサー「直接軍政」の危機
放送 2024年8月19日(月)午後9時~[NHK BS]
マニラで、マッカーサー側が示したのは、厚木飛行場への米軍の到着と速やかな降伏文書の調印式だった。厚木飛行場は、このとき降伏に反対する海軍航空隊に占拠されていた。日本側は、なんとかミズーリ号での降伏文書の調印にこぎつける。ところが、その時、日本が、最も恐れていた事態に直面した。進駐軍による「直接軍政」の発令が示唆されたのである。軍票の使用や占領軍裁判所の開設を意味する。絶体絶命の敗戦国日本の選択は?
昭和の選択 戦争なき世界へ 〜国際司法の長・安達峰一郎の葛藤〜
放送 2024年8月12日(月)午後9時~[NHK BS]
満州事変が起きた昭和6年、一枚の風刺画がオランダの新聞に掲載された。「軍国日本」をあらわす鎧武者を、素手で取り押さえようとする一人の侍。侍の名は、安達峰一郎。国際連盟の日本代表で、アジア人で初めて国際司法裁判所の所長になった人物だ。法の下での紛争解決を使命とした安達は、祖国の暴走を止めることを国際社会から期待される。しかし満州事変が法廷で裁かれれば、日本にとって極めて不利な結果になりかねない…。
シリーズ 知られざる島の歴史旅(2)「帰りたい~火山島・青ヶ島 全島避難の軌跡~」
放送 2024年7月22日(月)午後9時~[NHK BS]
日本の秘境として知られる青ヶ島。島全体が火口になっているこの火山島は、今から240年前の江戸時代に大噴火を起こした。命からがら八丈島へ避難した島民は、その後何度も島への帰還を試みる。しかし荒れくるう海に阻まれことごとく失敗した。そこに現れたのが、名主の次郎太夫。後に“青ヶ島のモーゼ”と呼ばれるようになった男の類まれな統率により、噴火から50年、全島民がついに故郷への帰還を果たすのだった。
シリーズ 知られざる島の歴史旅(1)「八丈島 絶海の孤島に流された武士」
放送 2024年7月15日(月)午後9時~[NHK BS]
島々の歴史を探る旅シリーズ。第一回は八丈島。関ヶ原の戦いに敗れた宇喜多秀家が徳川家康により島流しにされてから流刑地になった島へ江戸時代におよそ1900人が渡った。生涯を島に閉じ込められる流罪は死罪より過酷とさえ言われるが、流刑者は意外な人生を歩んでいた。宇喜多秀家や最後の流人となった旗本の近藤重蔵が、八丈島の人々に囲まれて生きた姿をたどると、単なる懲らしめではなかった刑罰の実像が見えてくる。
シリーズ・リアル忍者 江戸・幕末忍者 サバイバル大作戦!
放送 2024年7月8日(月)午後9時~[NHK BS]
江戸時代初期、忍者の実力を全国にとどろかせたのが、島原の乱である。「天草四郎の屋敷を“火矢”で焼き払った」という忍者の活躍の記録が残されている。専門家の協力で、忍者のロケット弾を再現実験。その威力のほどを探る。さらに、徳川御三家の筆頭・尾張藩に秘かに召し抱えられた「甲賀五人」の忍びの実態が明らかに。そして、幕末動乱の時代を迎え、各地の忍者集団が、一世一代の勝負に出たサバイバル大作戦の全容に迫る。
シリーズ・リアル忍者 戦国忍者“神君伊賀越え”の選択
放送 2024年7月1日(月)午後9時~[NHK BS]
ドラマや映画では描かれない「本物の忍者」の姿とは?歴史家・磯田道史さんが忍者の本場・甲賀を徹底調査。戦国忍者の実像に迫る!伊賀vs.甲賀、忍者同士の戦いの舞台となった山城を探索!新たな古文書も発見!そこから名軍師・山本勘助と伊賀忍者の知られざる関係が明らかに。戦国末期、忍者たちの運命を分けた信長、そして家康との関係とは?家康の決死の逃避行「神君伊賀越え」を成功に導いたのは甲賀忍者だった!?
“海賊”平安朝を揺るがす〜真説 藤原純友の乱〜
放送 2024年6月17日(月)午後9時~[NHK BS]
純友の乱は関東の平将門の乱と時を同じくして起こった。備前、備中、讃岐、淡路と瀬戸内沿岸の国府や国司を襲う。だが純友自身は朝廷に君臨する藤原氏北家の出身。時の摂政・藤原忠平とも親族だった。伊予国の中堅幹部となり海賊退治に尽力したが、評価されなかった。そんな純友の仲間になったのが、同じく地方の中堅幹部から土着した元役人たち。当時の税制改革が生んだ悪政に不満がたまっていた。純友の乱とは何だったのか?
明国からのSOS 〜徳川家光 知られざる海外派兵問題〜
放送 2024年6月3日(月)午後9時~[NHK BS]
漢民族の明王朝が満州族の清にとってかわられた動乱。日本に援軍を求めてきたのは大陸南部で清に抵抗を続ける勢力だった。幕府は一度は門前払いし、国内には援兵要請の事実も伏せる。しかし情報は洩れ、大名たちの中には思惑をもって出兵を望む者も現れる。一方で幕府はヨーロッパ勢力とも厳しい軍事的緊張にあった。派兵して敗れれば幕府の「武威」が傷つくが、出兵拒否しても弱腰と侮られる。その状況下でまた援軍要請が来た。
よみがえれ大仏 〜重源 61歳からの挑戦〜
放送 2024年5月20日(月)午後9時~[NHK BS]
平安時代末期、源平合戦のさなかに平氏の焼き討ちで全焼した東大寺大仏殿。資金も、労力も、資材もなく、誰もが不可能と考えた大仏の再建を引き受けたのは一介の僧、重源だった。当時61歳。還暦を越えた老境の身だったが、果敢な行動力と奇想天外なアイデアで見事に再建を成し遂げた。人間、夢があれば年齢など関係ない。そう語りかけてくるような重源の東大寺再建プロジェクトを追う。
スペシャル 日本史サバイバル! 近衛家と細川家の戦略
放送 2024年5月6日(月)午後9時~[NHK BS]
およそ1400年前の藤原鎌足に始まり、道長の時代に公家の頂点をきわめた藤原氏をルーツに持つ「近衛家」。長い伝統を誇り、昭和には近衛文麿が首相に就任。一方「細川家」は室町時代からの武家の名門。戦国乱世を巧みに生き抜き、江戸時代にも危機を乗り越え、平成に総理大臣を輩出している。両家はなぜこれほど長い間、存続できたのか?近衛家と細川家のサバイバル戦略を特別公開の秘宝の数々からひもとく89分スペシャル!
信長が震えた日〜血戦!長島一向一揆〜
放送 2024年4月29日(月)午後9時~[NHK BS]
織田信長の居城・岐阜城から、南へおよそ40キロ。大河の河口周辺に広がる湿地帯が、長島一向一揆の拠点である。あし原に身を潜め、神出鬼没のゲリラ戦を展開してくる一揆勢。歴戦の勇者のそろう織田軍もさんざんてこずり、信長の肉親までもが、犠牲になった。天下取りのためには、ここを制圧しなければ将来はない。信長は、前代未聞のせん滅戦を検討し始めた。信長の生涯最大の戦いの実像を検証していく。
黄門さまの野望!? 〜徳川光圀・国史編さんプロジェクト〜
放送 2024年4月22日(月)午後9時~[NHK BS]
時代劇でおなじみの水戸黄門。しかし、助さんと格さんを連れた諸国漫遊記は後世の創作。実際の徳川光圀は生涯の大半を江戸と水戸藩で過ごし、大胆な政治改革を行う藩主として名高かった。その光圀がライフワークとして水戸藩で独自に進めた巨大事業がある。それが「国史」の編さん。わが国初となる「紀伝体」という形式で、天皇の治世ごとにこの国の通史を編み直そうとした。そこには光圀の知られざる野望が秘められていた!?
シリーズ平安時代(2)もうひとつの源氏物語 〜王朝の武者 源頼光・頼信兄弟〜
放送 2024年4月15日(月)午後9時~[NHK BS]
源頼朝、足利尊氏など武家の棟梁を生み出した源氏。その始祖とされるのが平安中期に活躍した軍事貴族、源頼光・頼信兄弟だ。二人が迫られたのは、藤原摂関家全盛の時代に貴族としていかに生き残るか。酒呑童子など妖怪退治の伝説で知られる頼光は藤原道長に徹底的に媚びることで出世。一方、弟の頼信は地方の反乱を鎮圧して名声を得、武家の棟梁への道を歩み始める。やがて訪れる「武者の世」の原点を、兄弟の生きざまに探る。
シリーズ平安時代 (1)千年の都ここに始まる 〜桓武天皇 平安遷都の野望〜
放送 2024年4月8日(月)午後9時~[NHK BS]
明治維新までおよそ千年間、日本の都であった京。ここに平安京を造営し、平安時代を切り開いたのが桓武天皇である。桓武は天応元年(781)に即位。しかし豪族や仏教勢力から反発され何度もクーデターに直面した。政治の腐敗を一新するため、桓武は奈良・平城京から長岡京、さらには平安京へと遷都を断行。旧勢力を断ち切るとともに、渡来系の勢力と繋がりを深め、コスモポリタンな都に君臨する偉大な帝王に変貌していった。
「特別編 歴史の極意!あなたならどうする?」
放送 2024年4月1日(月)午後9時~[NHK BS]
まず「まるごとさわろう」と題して、感動の土偶、山城の体験などを紹介。次に、戦国武将・小早川秀秋や石川数正など、天下の裏切り者のイメージが、最近の史料発見等でいかに変わってきたかを「意外な素顔」と題して紹介する。このほか、地震・水害・台風など当番組が、積極的に取り組んできた日本列島の災害の歴史を「今を生きるための歴史」と題して紹介する。あわせて、現在企画中の新年度のラインアップもお知らせする。
「博覧会で京都を救え 〜八重の兄・山本覚馬〜」
放送 2024年3月27日(水)午後8時~[NHK BS]
山本覚馬の京都復興の秘策は、「博覧会」と「教育」にあった。日本初の博覧会を京都で開催し、外国人を招き入れて、西陣織をはじめ京都の地場産業の振興につとめた。さらに、人材の育成のため、学校教育を奨励し、とりわけ女子への教育に力を注いだ。会津藩士である山本覚馬が、なぜ京都復興を実現することができたのか?その数奇な運命をたどる。
「“栄養”で日本を救え!食いもの博士・佐伯矩の挑戦」
放送 2024年3月20日(水)午後8時~[NHK BS]
「私は病気を治す医者ではなく、病気にならない人間をつくる医者になる」。大正時代、栄養学を専門とする世界初の研究所をつくり、栄養士という職業を誕生させた佐伯矩。「栄養こそが健全で幸せな社会を支える」と考えた佐伯が最も力を注いだのが、学校給食の実現だった。折しも欠食児童が社会問題化するなか、子供たちを救うことができるのか?「食」について社会全体で真剣に向き合うことの重要性を唱えた先駆者の活躍を追う。
「キネマの夢を追いかけて 〜日本映画の父 牧野省三〜」
放送 2024年3月13日(水)午後8時~[NHK BS]
日本で映画作りが始まったのは明治14年。京都で歌舞伎の劇場を運営していた牧野省三は、ひょんなことから日本最初の映画監督に。チャンバラの撮影を始めたが失敗の連続。抱腹絶倒の試行錯誤の末、時代劇映画を大衆の娯楽へと成長させた。そんな中、映像に音声が付いた映画、トーキーが登場。無声映画を支えてきた俳優や活動弁士は仕事が奪われると猛反対。牧野に映画の未来がかかる「選択」が迫られた。
「太閤狂乱?「秀次事件」〜捜査会議 豊臣家“滅亡”への出発点〜」
放送 2024年3月6日(水)午後8時~[NHK BS]
豊臣秀吉が後継者として関白を継がせた豊臣秀次。突然秀吉の怒りを買って切腹する。理由は謀反とされてきたが、最新の研究では秀吉は秀次に謹慎を命じただけで切腹は命じていない。ではなぜ切腹に至ったのか?なぜ謀反をたくらんだとされたのか?秀次に死なれた豊臣政権の混乱とは?その混乱を収めるべく秀吉が選んだ最悪の解決策とは?豊臣家滅亡への出発点となった秀次切腹事件の真相に迫る。浮かび上がるのは権力の深い闇だ!
「赤穂浪士・最期の49日」
放送 2024年2月14日(水)午後8時~[NHK BS]
元禄14年の刃傷事件の時、将軍綱吉は、浅野内匠頭に、即日切腹の裁定をくだした。ところが、赤穂浪士の討ち入り後、綱吉は、迷いに迷って、なかなか裁定を下せなかった。なにが起きていたのだろうか。このころ、大石内蔵助らを預かった熊本藩の堀内伝右衛門は、直接聞き取った話を覚書としてまとめている。そこには、大石たちの肉声ともいうべき生々しい証言が盛り込まれていた。裁定の下るまでの49日間をたどる。
「徳川家康 金銀王への道 〜金銀で読み解く戦国ニッポン」
放送 2024年1月31日(水)午後8時~[NHK BS]
宣教師は徳川家康を歴代で最も裕福だと記した。その秘密は家康誕生の直前に始まった日本各地で金銀が湧き出す奇跡。大名たちは金銀を求めて鉱山を奪い合い、日本の銀を求めて西洋人は鉄砲や火薬の原料である硝石、生糸などを持ち込むようになる。その金銀をめぐる奪い合いの最終勝者が家康だった。そして家康に迫られた金銀増産技術をめぐる選択とは。番組では金銀をキーワードに戦国史を読み解き、現代に続く飛躍の道筋に迫る。
「幕末の冒険者・ジョン万次郎」
放送 2024年1月24日(水)午後8時~[NHK BS]
アメリカの捕鯨船の船長に見込まれたジョン万次郎は、さらに3年4カ月かけて、世界のクジラ漁に乗り出した。一介の土佐の漁師だった万次郎が、世界を股にかけたクジラ獲りへと変身したのである。また、英語をマスターし、アメリカの蒸気船をはじめとする産業技術や政治の仕組みなどの最新事情にも通じる。ひいては、アメリカと日本の架け橋になる道はないかと模索。冒険心にあふれた万次郎の、決死の日本への帰国計画をたどる。
スペシャル 源氏物語 紫式部の切なくて雅な選択
放送 2024年1月6日(土)午後7時30分~[NHK BS]
大河ドラマ「光る君へ」の主人公、紫式部が世界最古の長編小説「源氏物語」を書き上げるまでの苦悩と挑戦を史実に基づき掘り下げる。下級貴族出身の式部は結婚3年で夫を失いシングルマザーとなる。恋さえも政治の道具にされる平安時代、男性の後ろ盾を失った女性が生き抜くことの辛さや迷いを、登場人物の女性たちに託して物語に描いた。その虚構の世界が権力者の藤原道長に見いだされたことで、やがて現実の世界をも変えていく。
2023年
天のことわりを見抜け!〜渋川春海 改暦への挑戦〜
放送 2023年12月27日(水)午後8時~[NHK BS]
平安時代から使い古された「暦」を一新し、800年ぶりの「改暦」を実現せよ!この前代未聞のプロジェクトに抜擢されたのが江戸幕府お抱えの囲碁棋士・渋川春海。自ら作った器具で天体観測を行い、太陽や月の軌道を計算。最先端の天文知識で、日本独自の暦づくりをめざした。ところがその挑戦は、失敗と挫折の連続。朝廷や天皇を動かす政治手腕まで求められた。科学と社会をめぐる歴史のターニングポイントとなった偉業に迫る!
幕末最強!庄内藩の戊辰戦争〜徳川四天王・酒井忠次の遺伝子〜
放送 2023年12月13日(水)午後8時~[NHK BS]
幕末の戊辰戦争。奥羽越列藩同盟の中で唯一、圧倒的な新政府軍を相手に一度も敗れることなかった出羽・庄内藩。その立役者となったのが徳川四天王・酒井忠次の末裔である二番大隊長・酒井玄蕃だ。幕府をつぶした徳川慶喜を馬鹿将軍と罵り、長篠合戦で別動隊を率いた先祖の忠次同様の迂回作戦で連戦連勝を続ける。強さの秘密は徳川への忠誠心と強力な武器。しかし他藩は次々降伏し、残るは庄内藩だけに。降伏すべきか、徹底抗戦か?
時代をひらいた博物大名たち
放送 2023年12月6日(水)午後8時~[NHKBS]
四国・高松藩の殿様は、海の魚にこだわり、「衆麟図」という海の魚の図鑑を作らせた。本物をそのまま写し取ったようなその姿は、図鑑というより精緻な工芸品を思わせる。一方、幕府要人・若年寄の堀田正敦は、日本の鳥の大図鑑を作ろうとしていた。漂流民からロシアに鴈の生息地があることを知った正敦。緊迫した北の海の情報は、国家の重要機密でもある。その情報を図鑑に盛り込むか正敦に選択が迫られる。
帰ってきた探偵 〜江戸川乱歩 ミステリー復活の闘い〜
放送 2023年11月15日(水)午後8時~[BSプレミアム]
今年デビュー100周年を迎えた作家・江戸川乱歩(1894-1965)。大正から昭和にかけて、最新科学を取り入れた謎解き、人間の闇を見据えた探偵小説によって一世を風靡した。しかし、日本が軍国主義へと傾斜していくなかで乱歩作品の多くは検閲によって発禁処分とされた。表現の自由が奪われ探偵小説は風前の灯に。戦後、焼け野原の東京に戻った乱歩。そこでミステリー復活のため起死回生の決断を下した。
小早川秀秋の関ヶ原 〜裏切り者か?心優しき若き武将か?〜
放送 2023年10月25日(水)午後8時〜[BSプレミアム]
関ヶ原の合戦の時、小早川秀秋19歳。秀秋には、二つの顔があった。秀吉の後継者として、「羽柴秀秋」という顔。その後、秀吉の実子・秀頼が誕生すると、毛利一門の小早川家の養子となる。「小早川秀秋」の顔である。近年の研究から、関ケ原の合戦の直前、秀秋は、東軍に加担する決意を固めていた可能性が高いという。若くして亡くなった秀秋が、なぜ「天下の裏切り者」の汚名を負うことになったのかを探る。
暴れん坊公家 平安朝を救う 〜藤原隆家 刀伊の入寇事件〜
放送 2023年10月25日(水)午後8時〜[BSプレミアム]
藤原道長が我が世の春を謳歌していた平安時代中期、九州に異民族が襲来する大事件が起きた。「刀伊の入寇」と呼ばれる事件だ。200年後の蒙古襲来と同じく対馬・壱岐は壊滅。老人子供は殺され壮年の男女は拉致された。刀伊はさらに九州・博多に襲来。この危機に立ち向かったのは、かつて藤原道長のライバルでもあった大宰府の長官・藤原隆家。だが常備軍はなく、都からの援軍も期待できない。隆家はいかに外敵を撃退したのか?
剣豪・宮本武蔵 極める!フリーランスの道
放送 2023年10月4日(水)午後8時〜[BSプレミアム]
近年、研究が進み、剣豪・宮本武蔵の実像が明らかになりつつある。熊本藩主・細川光尚が送った書状からは、藩主自らが武蔵を気遣い、厚い信頼を寄せていたことが伝わる。しかし武蔵は細川家の家臣ではなかった。それどころか生涯、主君を持たず、どの藩にも仕官しない、フリーランスの武士だったのだ。戦国時代の末期に諸国を渡り歩き、剣術のみならず文芸にも秀で、様々な功績を歴史に刻んだ宮本武蔵。その類まれな生涯に迫る。
家康が師とした王 ~漢・初代皇帝 劉邦~
放送 2023年9月20日(水)午後8時〜[BSプレミアム]
紀元前202年に秦を滅ぼし漢王朝の初代皇帝となった劉邦。農民から身を起こし、中国統一を果たした稀代の英雄だ。その半生を記した『史記』は徳川家康も愛読し天下取りのお手本にしたといわれる。金も力も持たない劉邦になぜ広大な中国の統一が果たせたのか。劉邦と覇権を争ったのは性格も出自も対照的な猛将、項羽。四面楚歌で知られる垓下の戦いまでの4年間の激闘を通して、中国人が理想とする君主像の原型を探る。
地の果てまで! 〜ザビエル 日本布教の真実〜
放送 2023年9月13日(水)午後8時〜[BSプレミアム]
フランシスコ・ザビエルといえば日本にキリスト教を伝えた人物として教科書にも載る有名人。しかし考えてみると不思議なことが多い。なぜ戦国日本に布教しようと思ったのか?倭寇が支配する東シナ海をいかに越えたのか?日本人にいかに教えを伝えたのか?わずか2年余りの滞在で日本を去った理由は何だったのか?江戸幕府による鎖国まで90年、日本を世界と結び付けたキリスト教との出会いの真実に最新研究を取り入れながら迫る。
竹久夢二の関東大震災 〜100年前の震災スケッチ〜
放送 2023年9月6日(水)午後8時〜[BSプレミアム]
夢二の「震災スケッチ」は、スケッチにとどまらず、自ら見聞きした光景を文章にしたため、新聞に連載した。それは、大災害に巻き込まれた人々の恐怖・悲嘆、そのあとにくる退廃を克明に描きだしている。さらに、関東大震災は、夢二の人生にも、大きな転機となった。美人画に限界を感じていた夢二は、新たに、くらしに密着した美術研究所の設立を模索する。「震災スケッチ」を手掛かりに、夢二が追い求めた世界を探る。
どうした?石川数正 〜なぜ家康の忠臣は出奔したのか〜
放送 2023年8月30日(水)午後8時〜[BSプレミアム]
家康に忠誠を尽くす三河武士の代表といわれる石川数正。家康が幼い頃から側近くに仕え、数々の戦いで功績をあげて筆頭家老となった忠臣にして重臣である。ところが、家康が秀吉と敵対する中で、突然出奔。秀吉方に寝返ってしまう。徳川家中で孤立したから、秀吉に高禄で誘われたから、家康と不仲になったから、戦を避けるための苦肉の策、など古来諸説入り乱れてきた。新たに公開された当時の書状を手掛かりに、出奔の真意に迫る。
江戸経済を立て直せ! 大岡越前 知られざる奮闘
放送 2023年8月23日(水)午後8時〜[BSプレミアム]
人情味あふれる「大岡裁き」で知られる大岡越前守忠相。しかし、時代劇でおなじみのその姿は、後世に作られたフィクション。実際の大岡は、幕府の経済政策を支えるエリート官僚だった!経済が停滞期に入った享保時代、貨幣改鋳など大胆な金融政策で江戸の再生に挑んだ。ところが商売のルールがまだ未整備な時代、自由に儲けたい大商人と幕府の統制を強めたい大岡が激突!江戸の物価問題を解消して「これにて一件落着」とできるか?
昭和の選択 平和を手放した日 〜幣原喜重郎 国際協調外交の誤算〜
第一次大戦後、国際協調と平和主義をかかげて日本外交を主導した幣原喜重郎。当時、日露戦争で獲得した満蒙権益の確保に躍起だった日本に対し列強国は大陸への勢力拡大を警戒した。反発を危惧した幣原は中国への内政干渉を唱え、合法的な国益確保に努めた。しかし軍部や大衆から「弱腰外交」と非難を浴び、1931年ついに満州事変が勃発する。戦前の幣原外交の失敗を通して、真の国際協調とは、平和を導く外交とは何かを探る。
戦国パイレーツ 里見一族の野望
江戸時代のベストセラー「南総里見八犬伝」。モデルとなった戦国大名・里見氏の謎に包まれた実態がわかってきた。房総半島・安房国を治めた里見氏は足利幕府直系の一族。関東に秩序を取り戻そうと、海賊衆を従えて江戸湾の制覇を目指した。しかし対岸の三浦半島には北条氏。その背後には武田氏、上杉氏など名だたる大名が牙をむき、やがて天下統一の渦に巻き込まれてゆく。理想を掲げて戦った海の戦国大名・里見一族の興亡を追う。
浅間山大噴火 〜天明3年・驚きの復興再生プロジェクト〜
嬬恋村鎌原地区では30年ぶりに発掘調査も再開され、「日本のポンペイ」と呼ばれるその甚大な被害に新たな光が当てられようとしている。いま注目されているのは、鎌原地区にとどまらず、吾妻川から利根川に流れ込んだ“天明泥流”が、関東各地に、多大な被害を及ぼしたことだ。復興の最前線にいた幕府勘定吟味役・根岸九郎左衛門の報告から、その驚きの復興再生計画の全貌を明らかにする。
天下人を生んだ一族 三河松平家の実像
放送 2023年6月21日(水)午後8時~[BSプレミアム]
三河の弱小大名から天下人に上り詰めた徳川家康。その躍進は、実は先祖代々が積み重ねた歴史の遺産の上に築かれていた!家康の祖父・七代当主の松平清康は、家督を継ぐや、またたく間に勢力を拡大。争乱が続く三河を10年足らずで平定した。若くして亡くなるが「あと5年長く生きていれば、天下を手に入れられた」と称えられる英傑だ。近年の清康をめぐる発見や地元の貴重な史料をもとに、家康のルーツ・松平家の秘密に迫る!
神を創った将軍 〜徳川家光の戦略〜
放送 2023年6月7日(水)午後8時~[BSプレミアム]
三代将軍・徳川家光は幕府の支配を盤石なものにして泰平の世を築いた将軍として知られるが、実は生まれつき病弱で内向的だった。転換点は1637年(寛永14年)に起きた島原の乱。キリシタンの反抗を経験した家光は鎖国体制に踏み切るとともに、キリスト教の神に劣らぬ日本ならではの神を新たに創造しようとした。自らの弱さをバネに精神世界までも支配しようとした家光の独創的な戦略と知られざる苦闘に迫る。
平安時代を壊した帝王 白河上皇 山法師との戦い
放送 2023年5月24日(水)午後8時~[BSプレミアム]
みやびやかな宮廷政治が繰り広げられた平安時代とむき出しの欲望がしのぎを削る鎌倉時代。その転換を生んだのは一人の帝王だった。白河上皇。院政によって摂関家から政治の実権を奪い、経済的な奉仕をする中流貴族を優遇することで、すべてを思いのままにする勝手気ままな政治を行った。だが延暦寺などの有力寺院は従おうとせず、強訴というデモを繰り返す。上皇が打ち出した対抗策は武力。時代を一気に武士の世に推し進めてゆく。
夢の植物図鑑 牧野富太郎〜苦難突破のオタク魂〜
放送 2023年5月10日(水)午後8時~[BSプレミアム]
牧野富太郎が、独学で築き上げた植物分類学が、現在、改めて脚光を浴びている。その標本の数は、40万点。現代にも通用するデーターバンクを牧野は一生かけて完成させたのである。しかし、一方で多くの苦難にも直面した。業績へのそねみ、そして、現在の価格で1億円に上る莫大な借金など様々の苦難を抱かえての研究だった。牧野はそれらをどうやって乗り越え、「日本植物学の父」となったのか?牧野の究極の選択に迫る。
ようこそ黒船 〜阿部正弘とマシュー・ペリー〜
放送 2023年4月19日(水)午後8時~[BSプレミアム]
鎖国ニッポンに届いたアメリカ艦隊来航の報せ。万事穏便がモットーの老中・阿部正弘にとって眠れぬ日々が始まった。備えを急いだが間に合わない。一方、黒船を率いたマシュー・ペリーにも弱点があった。出発前に大統領から「発砲厳禁」の命令を受けていたのだ。しかも補給物資が足りず、日本滞在の時間は限られていた。丸腰の阿部。戦争のできないペリー。互いの弱みを隠しつつ、日米外交の第一ラウンドの幕が上がった。
奔走!家康の最も忙しい年〜運命の元亀元年〜
放送 2023年4月5日(水)午後8時~[BSプレミアム]
徳川家康の長い人生のなかでも、最も忙しく、無理に無理を重ねた過酷な1年がある。それが元亀元年(1570)家康29歳の年だ。姉川の戦いなど3度の大軍事遠征を強行し、さらに岡崎から浜松へ、本拠地の大移転まで行った。なぜこの1年にそこまで無理を重ねたのか?姉川の戦いの最新研究や、これまであまり注目されることのなかった将軍・足利義昭との関係を鍵に、家康のターニングポイントとなった「運命の1年」をひも解く。
南北朝最強!新時代の設計者 高師直
放送 2023年3月22日(水)午後8時~[BSプレミアム]
南北朝時代、足利尊氏の右腕として活躍した高師直。古来、神をも恐れぬ好色な大悪人とされてきたが、戦では南朝の名将・北畠顕家や楠木正行らを次々倒し、恩賞制度を改革して武士たちの支持を集めた。最近では室町幕府の基礎設計をした功労者として新たな光が当てられている。しかし、尊氏の弟・直義との対立から、武士たち支持を失い、ついに一族滅亡の憂き目にあう。師直はいったいどこで間違ったのか?乱世の英雄の真実。
和歌と刀 細川幽斎・乱世を生き抜く
放送 2023年3月15日(水)午後8時~[BSプレミアム]
細川幽斎は、戦国武将であるとともに、和歌の達人であった。平安以来受け継がれてきた「古今和歌集」解釈の秘伝を武士の身でありながら継承していた。いわゆる「古今伝授」である。秀吉の時代、茶道の千利休とともに、歌道の幽斎として、秀吉の天下取り戦略のため大活躍する。そして、関ケ原の戦いの直前、幽斎・生涯最大の選択に迫られた。戦国時代に、和歌というソフトパワーで生き抜いた幽斎の人生にスポットを当てる。
幻の地震予知 〜大森房吉と関東大震災〜
放送 2023年3月8日(水)午後8時~[BSプレミアム]
日本人の悲願である地震予知。百年前の関東大震災でこの難題に挑んだのが、東京帝国大学地震学教授の大森房吉である。今日使われる「震度」や「震源」のなど地震科学の基礎となる基準を世界に先駆けて確立した研究者だ。大森は関東大震災の3年前に、次の震源地を正確に予測していた。しかしそれを世の中に公表するのをためらい震災の後、忽然と姿を消した。自然の脅威と向き合った地震学の父、その葛藤に迫る。
“好奇心将軍” 徳川吉宗が挑んだ日本再生
放送 2023年3月1日(水)午後8時~[BSプレミアム]
江戸幕府八代将軍・徳川吉宗。享保の改革で財政を立て直した“米将軍”として知られるが、彼が情熱を注いだもう一つの改革があった。自ら選び抜いたメンバーを人里離れた山や谷へと送り、「薬草」を求めて、日本中を徹底調査!70種以上の薬草を見つけ出し、幕府による大規模栽培を行った。吉宗の持ち前の好奇心が生んだ、医療改革の国家プロジェクト。それは、やがて国を支える産業にまで成長する。吉宗の知られざる功績に迫る!
家康 絶体絶命!「金ヶ崎の退き口」の真実
放送 2023年2月15日(水)午後8時~[BSプレミアム]
人生で数々のピンチを乗り切った徳川家康。その中でも知られざる大ピンチが「金ケ崎の退き口」だ。織田信長を援けて越前の朝倉氏を攻めたが、浅井長政の裏切りを知った信長は戦場を脱出。家康は最前線に取り残された。最新研究と現地調査からは、敦賀の金ケ崎城は防御設備が整わず、生き残るためには10キロ先の若狭の国吉城まで駆け抜けるしかないことが分かった。しかも国境を越えた地点で友軍が全滅寸前に。家康の選択は?
追跡!古代ミステリー 海の縄文人
放送 2023年2月8日(水)午後8時~[BSプレミアム]
1万年以上続いた縄文時代の後期、突如、貝で作ったアクセサリー「貝輪」の一大ブームがあった。なかでも、美しい輝きを発するオオツタノハの貝輪は珍重され、東日本一円から出土している。この謎に包まれた貝の生息地を求めて各地を探し回っている考古学者がいる。このほか、全国各地から多数出土した縄文人の丸木舟、さらに技術的に現代のものに負けない骨格製の漁労具などから、知られざる海の縄文人の実像に迫る。
天明の打ちこわし 怒りの抗議が世を変えた!
放送 2023年2月1日(水)午後8時~[BSプレミアム]
およそ240年前、現代をはるかに上回る急激なインフレに江戸庶民の生活は追いつめられていた。米の値段は例年の4倍に!ところが幕府は助けてくれない。ついに江戸時代で最大規模となる「天明のうちこわし」が勃発!打ちこわしといっても、むやみに暴れず、人に危害を加えず、盗みも働かず、ただ見せしめのために米屋をメチャクチャにした。今回の主人公は名もなき江戸の町人たち。時の政権をひっくり返した不思議な騒動に迫る!
ゼロから世界一へ 「生糸」を巨大産業にした人々
放送 2023年1月25日(水)午後8時~[BSプレミアム]
江戸時代前期には高価な輸入品だったが、江戸末期には最大の輸出品になっていた「生糸」。明治には日本は世界最大の生産国になる。ゼロから世界一へ、その間に何があったのか?そこには国産化の決断、技術情報を独占せず共有する決断、画期的な新技術と時代の葛藤、そして誇り高き働き手たちの思い、など新産業を生み出し巨大産業に育てていった、知られざる英雄たちの物語があった。今回は日本再生のヒントを「生糸」に探る。
森鷗外・37歳の転機 〜小倉“左遷”の真実〜
放送 2023年1月11日(水)午後8時~[BSプレミアム]
「舞姫」「うたかたの記」などの作品で作家の名声を高めていた鷗外は、明治32年6月、小倉にある第12師団への異動を命ぜられる。鷗外が小説を発表していた出版社はすべて東京にあり、小倉への異動は作家活動の場を失うことになる。ところが、作家平野啓一郎さんによれば、この小倉での体験こそ鷗外を文学上の発展を遂げる人間的成長の引き金になったという。鷗外37歳の転機は、いったい何をもたらしたのか?その真相に迫る。
スペシャル「戦国のプロが選ぶ 徳川家康・平和への選択」
放送 2023年1月7日(土)午後9時~[BSプレミアム]
戦争のなくなる世界などかなわぬ夢なのか。しかし今から400年前の日本に「パクス・トクガワーナ」と呼ばれるおよそ260年間の平和を築き上げた人物がいた。徳川家康である。番組では戦国時代のスペシャリスト50人以上にアンケートを行い家康の選択ベスト10を選出。75年の波乱に満ちた生涯の中で、どんな合戦や事件・出来事の経験が、平和を導く鍵になったのか。家康の政治芸術の真髄がまるごとわかる2時間スペシャル。
2022年
踊って踊って大ブーム 一遍上人「鎌倉武士」を捨てた男
放送 2022年12月14日(水)午後8時~[BSプレミアム]
蒙古襲来で全国が極度の緊張状態にあった鎌倉時代後期、念仏を唱えながら踊り狂う「踊り念仏」が大ブームとなった。いったいどのような踊りだったのか?。仕掛け人の一遍上人は有力御家人の一族に生まれたが所領争いで親戚に命を奪われそうになり「鎌倉武士」の生きざまに絶望、すべてを捨てて無一物で全国を放浪、念仏札を配り歩いた。そんな一遍上人が目指したのが武家の都・鎌倉での踊り念仏。果たして鎌倉入りはかなうか?
宿命とともに生きて 〜光明皇后 苦悩の素顔〜
放送 2022年11月30日(水)午後8時~[BSプレミアム]
生か死か!? 光明皇后の苦悩の選択
正倉院宝物に代表される華やかな天平文化のイメージそのままに、美しく聡明な女性として知られる光明皇后。しかし絶大な力を持つ藤原氏の娘として、彼女は生まれながらに重い宿命を背負っていた!何よりも期待されたのが、聖武天皇との間に男子をもうけ、次の天皇とすること。ところが、その願いが叶わなかった光明皇后には、次々と難しい選択が迫られる。奈良時代に精通した識者たちが、光明皇后の知られざる苦悩の素顔に迫る!
ドキュメント明暦の大火 幕府を変えた江戸の危機
放送 2022年11月16日(水)午後8時~[BSプレミアム]
江戸時代前期の明暦の大火。3日間で江戸市中の6割を焼き尽くし、10万人の命を奪った。将軍のお膝元が火事に無防備なことが露呈し、幕府への不満が高まった。この危機の中で復興にあたったのが幕閣・保科正之。幕府の御金蔵に蓄えられた金を惜しみなく使い被災者の救済に力を注いだ保科だが、焼失した江戸城天守の再建をめぐって選択を迫られた。保科の常識を覆す選択は武力にものをいわせる政治の根幹まで変えていく。
幻の一大決戦!秀吉vs.毛利 〜真説「鳥取城の戦い」〜
放送 2022年11月2日(水)午後8時~[BSプレミアム]
日本海と鳥取砂丘を望む毛利の山城・鳥取城。天正9年、秀吉は、2万の大軍を率いて、この地に進軍した。そのとき、秀吉は、12キロに及ぶ付城群(つけじろぐん)を築き、鳥取城を完全に包囲した。単なる包囲戦にしては、あまりに堅固な構え。実は、秀吉は、その先に、織田対毛利の一大決戦を構想していたのではないかという説が、近年浮上している。城郭考古学者千田嘉博さんが、現地を訪ね徹底検証する。
日本の宝を守れ!町田久成・博物館創設への挑戦
放送 2022年10月19日(水)午後8時~[BSプレミアム]
日本で最も長い歴史を持つ東京・上野の博物館。その誕生の裏には、明治元勲たちを巻き込んだ知られざるドラマがあった!明治のはじめ、何よりも優先された富国強兵。そして西南戦争による混乱と財政危機。これらの逆境に立ち向かい、日本初の博物館創設に挑んだ官僚、町田久成。ところが、建設工事は中断に追い込まれてしまう…。文化財という概念すらまだなかった時代、町田はどのようにしてその保護と博物館創設を実現したのか。
汽笛一声!文明開化を決めた資金調達〜若き大隈・伊藤の挑戦〜
放送 2022年10月12日(水)午後8時~[BSプレミアム]
大隈は佐賀藩が作った模型で、伊藤はイギリス留学で、鉄道こそ西洋列強の力の源泉と知り、導入を急ぐ。しかし鉄道は列強がインド・アフリカを植民地化した道具でもあった。西洋諸国の食い物にされずに日本を近代化させるには、鉄道開設資金を日本が不利にならない条件で手に入れなくてはならない。多少の不利な条件は受け入れても外国から借金して早く作るか、国内資金が集まるのを待つか、あるいは…。大隈と伊藤の選択に迫る。
「鎌倉殿暗殺!源実朝 禁断の政治構想」
放送 2022年10月5日(水)午後8時~[BSプレミアム]
血なまぐさい権力闘争が繰り広げられる鎌倉幕府で三代目鎌倉殿となった源実朝。北条氏に実権を奪われ和歌に逃避した柔弱な人物とされてきたが、近年の研究で全く違う姿が明らかになってきた。和歌で都の後鳥羽上皇との信頼関係を築き、朝廷の権威で御家人たちを統制、幕府の武力が朝廷を支えることで平和な世を築こうとしたのだ。その究極の選択となったのが後継者選びだった。頼朝の血筋にこだわるか、朝廷との融合を進めるか。
「破局への条約 三国同盟 〜松岡外相と影のキーマン大島浩〜」
放送 2022年9月21日(水)午後8時~9時[BSプレミアム]
1939年に始まった第二次世界大戦で当初ドイツは、イギリス本土上陸戦に失敗し戦況は停滞していた。そこでヒトラーが活路を求めたのが日本だった。日独伊が連携することで、イギリスの国力を削ぎ、アメリカを牽制することがヒトラーの狙いだった。これに呼応し、日本側で積極的に同盟締結に動いたのが、外相・松岡洋右と駐独大使を経験した大島浩である。“破局への条約”ともいわれる三国同盟成立の舞台裏をさぐる。
「月影の男 〜天下人の弟 豊臣秀長〜」
放送 2022年9月14日(水)午後8時~[BSプレミアム]
天下人秀吉の三歳下の弟、豊臣秀長。万事に派手な兄とは対照的で地味な性格ながら、この人がいたからこそ、秀吉の天下取りは成功したともいわれる。どんな人物だったのか。重要な合戦を制した武将としての働きや、領国経営で見せた先進的な政治力から単なる秀吉の補佐役以上の実力が見えてくる。兄弟が骨肉相食む戦国の世にあって、珍しく仲が良かったという豊臣兄弟。太陽と月のような二人が組むことで大きな力が生まれた。
「検証!200年前のロシア危機〜露寇事件 松平定信3つの意見書」
放送 2022年8月31日(水)午後8時~[BSプレミアム]
「露寇(ろこう)事件」松平定信の献策から幕府の選択に迫る
文化4年(1807)夏、江戸幕府が震撼した。蝦夷地各地にあった幕府の出先がロシア船に襲撃されたのだ。ロシア使節レザノフの通商要求を幕府が無下に拒絶したことがきっかけだった。幕府守備隊は反撃もできずに敗北、無力ぶりをさらす。通商に応じなければ更なる攻撃を行うと予告もあった。このとき意見を求められたのが前老中首座の松平定信。残された3つの献策からは、事件が幕府の対外政策をいかに変えたかが浮かび上がる。
「流転!足利義満が愛した秘宝」
放送 2022年8月17日(水)午後8時〜[BSプレミアム]
権力者に愛された名画の数奇な運命をたどる
絵巻は、その後切断され、流転していく。信長や秀吉、家康といった天下人の手に渡り、茶道の大名物(おおめいぶつ)として珍重された。江戸期にはいると、将軍吉宗が、江戸ルネサンスの文化の象徴として、各藩に分散しているこの絵巻を一堂に集めようとした。絵巻の流転の歴史から見えてくるのは、一枚の絵巻に託された権力者の飽くなき欲望とそれに振り回された悲喜こもごもの物語である。
「“犬公方”の孤独 徳川綱吉と生類あわれみの令」
徳川幕府5代将軍・綱吉。人よりも犬を大切にする“犬公方”と呼ばれたが、近年は、幕府政治を法律や制度尊重へと転換した、有能な君主として再評価が進む。民をいたわり、弱者に優しい社会を目指した綱吉。ところがある事件をきっかけに変わっていく…。そして登場した「生類あわれみの令」。人や動物すべてをいたわるための法令が、やがて、犬を傷つけた人を処刑にするほどにエスカレート!綱吉政治はなぜ暴走していったのか?
「女子教育のその先へ 〜津田梅子・科学への夢と葛藤〜」
女子英学塾を創設し、日本の女子教育の発展に尽くした津田梅子。近年、24歳の時に行った2度目のアメリカ留学の実態が明らかになってきた。梅子は生物学に熱中し、研究に没頭する日々。後にノーベル賞を受賞する指導教官と共同論文を執筆するなど、その才能は高く評価された。科学の道か、女子教育への志か。苦渋の選択を迫られた梅子。明治という時代と格闘した生き様は、いま何を問いかけるのか?知られざる津田梅子に迫る。
「家臣団分裂!若き家康・最大の試練 〜三河一向一揆の衝撃〜」
桶狭間で今川義元が討たれた直後、若き日の徳川家康は織田信長と組んで今川からの自立と三河統一を目指す。闘いが続く中、さらなる敵が現れる。三河一円に勢力を張っていた一向宗だ。まるで城郭のような堅固な寺院を拠点に、経済的にも軍事的にも圧倒的な力を持っていた。さらに家康の有力家臣たちも一向宗側についてしまう。家臣団分裂という大ピンチを家康はいかに切り抜け、三河統一を果たすのか?最新研究と現地調査から描く。
「“日本第一の大天狗(てんぐ)”後白河法皇」
平清盛の後押しによって院政を敷いた後白河法皇は、平清盛、木曽義仲、源義経と次々に武士の力を利用して、権力の座にとどまり続けた。頼朝は、法皇を「日本第一の大天狗(てんぐ)」と罵倒したが、その後、法皇と和解する。後白河法皇は、なぜ平清盛・源頼朝と渡り合いながら、院政を維持することができたのか?その実像に迫る。
「激突!三好長慶vs.足利将軍 〜室町幕府“終わりの始まり”〜」
織田信長が将軍・足利義昭を都から追放し、室町幕府を滅ぼしたことはよく知られるが、実はそれに20年先んじて、時の将軍を都から追放したのが、三好長慶。大名ですらなかった男が、下剋上を果たし、13代将軍・足利義輝と真っ向から衝突!畿内に独自の「三好政権」を打ち立てる。しかし、存在を脅かされた将軍・義輝も黙ってはいない…。室町の社会秩序や価値観を破壊し、戦国乱世への風穴を開けた両者の対立の真相とは?
「頼朝暗殺未遂!? 曽我兄弟敵討ち事件の深層」
「曽我兄弟の敵討ち」といえば「赤穂浪士の討ち入り」と共に、日本人に長らく愛されてきた美談だ。しかし兄弟は、親の仇だけでなく征夷大将軍に任命されたばかりの源頼朝も襲おうとしていた。いったいなぜ?舞台となったのは、頼朝が我が子・頼家を後継者として御家人たちに認めさせるべく行った富士野の巻狩り。そして、戦争の時代が終わり平時に向かう中で、鎌倉殿と御家人の関係も曲がり角にあった。美談に隠された深層に迫る。
「不平等条約を改正せよ! 陸奥宗光の外交戦略」
日本外交の礎を築いた明治時代の外務大臣・陸奥宗光。今回は陸奥が挑んだ「条約改正」に迫る。幕末に欧米列強との間で結んだ不平等条約の改正は、明治国家の悲願だった。陸奥は「対等条約」を掲げて、列強の中心イギリスとの交渉に臨む。国内の排外感情の高まりという難局を乗り越え、陸奥はいかにして条約改正の道を切り開いたのか。カミソリ大臣ともいわれた陸奥宗光。明治日本を世界に開いた、その外交の真実に迫る。
「激突!秀吉vs.島津兄弟 〜九州平定・白熱の攻防戦〜」
秀吉の「九州平定」は、結果として、大軍を擁した秀吉軍の力攻めで終わる。しかし、子細に見ると、秀吉は、島津を降伏させたにもかかわらず、本拠地・鹿児島に入ることもかなわなかった。城攻めのノウハウを総動員して緒戦の勝利にこぎつけた秀吉方と、恭順の姿勢をとりながら根強い抵抗力を温存する島津四兄弟。秀吉の「九州平定」の白熱の戦いの真相を徹底分析する。
琉球スペシャル 第1弾 「独立を守れ! 島津侵攻 尚寧王の決断」
もともと琉球王国は中国や東南アジア各国との貿易で栄えてきた。日本とも交流はあったが上下関係ではなかった。ところが豊臣秀吉が天下を取ると、琉球王国にも支配下に入るよう島津氏を通じて迫り、朝鮮出兵に協力させる。秀吉の死後も徳川家康は中国・明との国交回復に琉球を利用しようとするが、琉球は日本の支配下に組み込まれることを嫌い、返事もしない。島津氏からは武力侵攻も辞さないと脅迫される…尚寧王の決断は?
スペシャル 「ツタンカーメン 秘宝に隠された真実」
今年は古代エジプト・ツタンカーメン王の墓が発見されてちょうど100年。番組では8K超高精細カメラで撮影した秘宝の数々からツタンカーメンの実像を徹底解剖!そのばく大な富と権力、意外な日常生活とは?父の改革で国が混乱する中で即位した王は、いかにして国を立て直したのか?そして多くの謎に包まれた死の真相とは?ハイテクを駆使した黄金のマスクの秘密。黄金に輝く数々の宝が物語る、ツタンカーメンの神秘とロマン!
「“円”はこうして生まれた! 大隈重信 通貨改革の七転八倒」
明治初め、新政府の財政責任者となった大隈重信。最大の課題は新たな通貨制度の確立だった。生まれたばかりの新政府が発行した紙幣「太政官札」は信用がなく値崩れ。さらに戊辰戦争のために各地で偽金が作られ国際問題に発展。貿易決済は金銀どちらをベースにすればいいのか、海外での動きもにらんで決めてゆくが、幕末の両替レートの不備と輸入超過で肝心の金銀が不足。国内の通貨は紙幣のみに。「円」誕生の悪戦苦闘をたどる。
「古代日本のプランナー・藤原不比等」
飛鳥・奈良時代、藤原不比等は天皇を中心とする中央集権国家への変革を急いだ。中国・唐の法律を模して作った大宝律令。しかし「譲位した先帝には次の帝と同等の権力を与える」という唐には無い制度を足したのはなぜか?国史「日本書紀」の編さんでは“歴史の書き換え”を企てた?若くして病に倒れた文武天皇の皇位継承問題をめぐる驚きの秘策とは?その後の国のかたちと、藤原氏繁栄の基礎を築いた藤原不比等の生涯を追う。
「将軍か 執権か 鎌倉幕府・北条氏の戦略」
いま注目を集める北条氏。鎌倉時代、将軍の後見役「執権」として、事実上幕府トップに君臨した一族だ。その北条氏中心の執権政治を完成させたのが、義時の曾孫、5代執権の北条時頼だった。だが、その過程で北条一族の内紛と権力闘争が勃発。時頼は危機を乗り越え、武士のあり方を根底から変える政策を実行する。民を慈しむ「撫民」政策、そして禅宗への帰依。武士を統治者に転換させようとした時頼、その知られざる実像に迫る。
「山内容堂・大政奉還への道〜酔いどれ藩主奮闘記〜」
幕末の土佐藩は揺れていた。武力討幕路線を主張する乾退助(板垣退助)に対し、後藤象二郎は大政奉還建白路線を主張した。後藤は、「大政奉還を幕府に進言できるのは、慶喜と肝胆相照らす容堂公しかない」と容堂を説得する。実は、容堂は、大政奉還の先の日本の政治体制をイメージしていた。歴史学者の家近良樹さんによれば、「雄弁な山内容堂がもう少し粘り強く国政に参画していたら、明治維新は、違う形になっていた」という。
「千年のまなざしで中国をみよ 内藤湖南が描いた日本と中国」
ジャーナリストから京都帝国大学教授となった内藤湖南。湖南が生きた時代、中国では革命が起こり清朝が崩壊。湖南は現地に赴き取材するなかで、中国の本質を知る必要があると考えるようになる。そこで歴史をさかのぼって国の成り立ちを探り、今日でも高く評価される学説を打ち立てた。その内容とは。中国、そしてあるべき日中関係を生涯のテーマにした湖南。今日の私たちにも重要な問いについて、各界の専門家が語り合う。
「戦国最弱?それとも最強?小田氏治の乱世サバイバル人生」
戦に出るたびに敗戦を繰り返し“戦国最弱”と蔑まれる武将がいる。常陸国(現在の茨城県)の大名、小田氏治。初陣から連戦連敗、本拠の小田城もたびたび奪われた。一方で、不屈の精神を発揮し、負けても、負けても、何度も城を奪い返したのだった。先祖伝来の小田城を守り抜くことを、自らの使命とした氏治。北条氏康や上杉謙信さらには豊臣秀吉まで、戦国を代表する武将たちを敵に回しながら、乱世を生き抜いたその生涯に迫る。
「戦国ミステリー 千利休はなぜ死んだ? 〜天下人秀吉との攻防〜」
秀吉は、利休に蟄居(ちっきょ)を命じ、最終的には切腹を言い渡した。その背景には何があったのか?秀吉にとって、商人上がりの利休の豊臣政権内のフィクサーの活躍をいつまでも許すよりは、石田三成のような官僚を重んじたのではないか? あるいは、天下統一の先の大陸侵攻をにらんだ場合、堺出身の利休よりも博多商人を優先したいという事情もあるのでは?番組では、最新の研究をもとに、利休切腹事件の謎に迫る。
「足利義満 人生最大の危機 〜発覚!大謀反計画〜」
征夷大将軍にして太政大臣、室町時代に権力の頂点に上り詰めた三代将軍・足利義満。そのスタートは守護大名たちの勝手放題を手をこまねいて受け入れるしかない弱体将軍だった。様々な策を弄して大名たちの弱体化を図る義満。そのやり方が人生最大のピンチを招くことになる。西国6か国の守護大名・大内義弘が義満追放を唱え謀反。東国を支配する鎌倉公方や没落させた大名の残党たちと大包囲網を築いていたのだ。義満の選択とは?
「信長最大の敵・大坂本願寺 〜歴史を変えた11年戦争〜」
戦国の覇者・織田信長を最も苦しめた敵とされる大坂本願寺。顕如率いる各地の門徒たちと信長との戦いは泥沼化し、11年の長期に及んだ。最大の分岐点となったのが、二度にわたる「木津川口の戦い」だ。本願寺を支援し、兵糧を送っていた毛利水軍と織田水軍が激突した海戦である。信長の鉄甲船は実在したのか?新発見の絵図から読み解く両軍の海の戦略とは?そして信長と本願寺の戦いが歴史に残した驚くべき結末とは?
「私には見えている! 福澤諭吉 日本近代化の夢」
幕末にいち早く欧米にわたって、西洋の先進文明とその根源にある考え方を知った福澤諭吉。「西洋事情」や「文明論之概略」などのベストセラーで日本の近代化の道筋を示すことに。だが、明治14年、日本が目指す議会政治の在り方をめぐる政変に巻き込まれ、政府から危険人物として密偵を張り付けられてしまう。理想の日本の姿を説き続けながら、実際は挫折の繰り返しだった福澤。そして明治15年、大きな選択を迫られることに。
「北条義時・チーム鎌倉の逆襲」
承久の乱の結末は、朝廷側がまさかの惨敗を喫し“日本史上最大の大番狂わせ”だった。後鳥羽上皇は、隠岐の島に流され、時代は、武家の世に大きく舵を切っていく。当時、上皇が率いる朝廷軍に矢を向けることは、考えられない暴挙であった。北条義時率いる幕府を支えた「チーム鎌倉」は、いかにして、この歴史の大転換を成し遂げたのか?北条義時とその仲間たちの選択と決断に迫る。
2021年
「明治日本を襲った試練 〜伊藤博文とロシア皇太子襲撃事件〜」
1891年春、ロシア皇太子の歓迎祝賀が一転、明治政府にとって深刻な外交危機へと急変する!皇太子が襲撃された「大津事件」である。ロシアからの賠償金や領土割譲の要求を避けるべく、伊藤博文が対策に奔走する。争点となったのが犯人の処罰。必ず「死刑」にしたい政府と、法律上は「無期懲役」が限度だとする司法が対立。国際社会が注目するなか、優先すべきはロシアとの外交か、司法の正義か?ジレンマに陥る伊藤の選択とは?
昭和の選択スペシャル 「1941 日本はなぜ開戦したのか」
昭和16年(1941)12月8日、太平洋戦争開戦。日本は圧倒的な国力差のアメリカとなぜ戦争を始めたのか?戦争を回避する道は本当になかったのか?番組では1941年の一年に着目。日本を開戦へと導いた6つの分岐点とリーダーたちの選択を徹底検証する。市井に生きた作家・永井荷風の日記をもとに、当時の世相をアニメで再現。様々なジャンルの専門家が「開戦への道」を多角的に掘り下げ、現代そして未来への教訓を探る。
「野望!伊達稙宗の巨大山城 〜信長を30年先取りした男〜」
伊達政宗の曽祖父・伊達稙宗が現在の福島県に築いた巨大山城・桑折西山城が今、大きな注目を浴びている。戦国末期の防御設備をすでに備え、後に織田信長が始めたといわれる家臣の城下集住も行っていた。都から遠い奥州にありながら、時代を何十年も先取りしていたのだ。伊達稙宗は領土を大きく広げ、法令を整備し、新たな国づくりにまい進する。そのシンボルがこの城だった。しかし、その先進性が家臣たちの大きな反発を生んだ。
「“悲劇”の会津藩主・松平容保〜公武合体に賭けた夢〜」
戊辰戦争最大の悲劇として語り継がれる会津戦争。会津藩は薩長を中心とする新政府軍の猛攻を受け、多大な犠牲を出して敗北。このときの藩主・松平容保は、激動の幕末に困難な選択を次々と迫られた。運命を大きく変えたのが京都守護職への就任。京で一橋慶喜らと共に政権の中枢を担うことに。容保が追い求めたのが、朝廷と幕府が一体となって国の難局にあたる公武合体の実現。その夢はなぜ破れたのか?“会津の悲劇”の真相に迫る。
「追跡!古代ミステリー “顔”に隠された古代人のこころ」
東京大学名誉教授・設楽博己さんは、顔にイレズミとみられる表現が、縄文から弥生、古墳時代にかけて、形を変えて現れることを発見した。縄文的なこころが、形を変えて、弥生時代や古墳時代に伝えられているのだろうか?最新の考古学の知見をもとに、「顔」が語る古代人の「こころ」をひもとく。そこから、弥生時代後期から古墳時代にかけて、大和地方に顔をめぐる驚くべきミステリーが浮かび上がってきた。
「家康が夢見た“開国”」
徳川家康といえば、江戸時代の“鎖国”の礎を築いた人物というイメージ。だが、当時日本を訪れた外国人が見た家康は、国際情勢を的確に把握し世界との貿易を推し進めた“開国派”だった。この家康の全方位外交は、やがて政権中枢に思わぬ事態を招き寄せてしまう。配下に多くのキリシタンが潜伏していることが発覚したのだ。そして発した禁教令。家康の真意とは?なぜ日本は“鎖国”へと向かったのか?家康晩年の選択に迫る。
「森羅万象に挑んだ絵師 画狂・葛飾北斎」
今なお世界的に巻き起こる北斎ブーム。いったい何が人々をそこまで魅了するのか?今回、東京・日本橋でみつかった「知られざる美人画」やイギリス・ロンドンの大英博物館に眠る「幻の作品」など、近年、相次ぐ北斎画の新発見を4Kカメラで撮影&徹底分析。代表作「冨嶽三十六景」出版にいたる北斎の「選択」を描く。さらに北斎の娘・お栄のもうひとつの「選択」を探り、北斎親娘が人生を賭して挑み続けた画の境地に迫る。
「秀吉の“終活” 〜発見!幻の京都新城〜」
2020年5月、戦国史を揺るがす大発見があった。京都御苑の一角で、豊臣秀吉が亡くなるわずか一年前に築いた幻の城の遺構が姿を現したのだ。「京都新城」である。当時まだ5歳だった秀頼のために築いた城といわれる。城郭考古学者・千田嘉博さんは、秀吉の狙いを豊臣家の生き残り戦略と分析する。果たしてその真相とは?新発見の京都新城の分析を軸に、英雄・秀吉の人生最後の戦略、知られざる“終活”プランに迫る。
「先見の明か 山師か 田沼意次の真実」
賄賂政治家として名高い江戸中期の老中田沼意次。近年は財政危機の幕府を立て直すべく、先進的な経済政策を打ち出した政治家として評価が高い。東西で分かれていた金銀通貨の統合、印旛沼の干拓等々。実はその政策の多くが、「山師」と呼ばれたベンチャー起業家たちのアイデアを採用したもの。しかし、得意の絶頂で起きた天明大飢饉が田沼の運命を暗転させる。磯田氏発掘の新史料も登場、田沼が大出世を遂げた秘密にも迫る。
「“若君”北条時行の終わりなき戦い」
鎌倉幕府の滅亡時、実権を握った北条高時をはじめとする一族、重臣は自害して果てた。しかしこの時、燃えさかる鎌倉から高時の遺児・北条時行が脱出していた!北条氏を裏切った足利尊氏への報復と、鎌倉幕府再興の夢を胸に、時行の終わりなき戦いが始まる。2年後、信濃で挙兵すると一気に鎌倉奪還へ!時行の戦いを契機に、歴史は動乱の南北朝時代へとなだれ込む。人気漫画の主人公としても話題を集める謎多き若武者の生涯に迫る。
昭和の選択 戦争の時代 天気予報は誰のものか?日本気象学の父・岡田武松
岡田武松は、現在の気象庁の前身・中央気象台のトップとして日本の気象事業の礎を築いた。「台風」という呼び名を付け、日本に梅雨が現れる原因を解明し、はたまた日露戦争時には、日本海海戦の気象予報を担当、見事的中させた。そんな武松は、日中戦争が始まると、軍事作戦のために気象情報を独占したい陸軍から協力要請を受ける。非常時にあって、天気予報は軍のものか、それとも国民のためのものか?武松が取った行動とは?
昭和の選択 「開戦を回避せよ!〜近衞文麿・日米交渉の挫折〜」
1941年12月8日、太平洋戦争が始まる。なぜ日本は、圧倒的な国力差があるアメリカとの戦争に踏み切ったのか。直前の10月まで内閣を率いた首相・近衞文麿は、開戦を回避すべく日米交渉に奔走、関係改善の糸口となる「日米諒解案」をまとめさせた。しかし、日独伊三国同盟を軸にアメリカを威圧するという外相・松岡洋右の反論にあらがえずこれを放棄。国際情勢を見誤り、絶好の機会を逃してしまう。“外交敗戦”の真相に迫る
「伊藤vs.大隈 “日本”を決めた政変の真相」
世にいう「明治十四年の政変」は、「開拓使官有物払い下げ事件」をきっかけに藩閥と結託した伊藤博文が、開明派の大隈を追放したといわれる。しかし、その背景には、大きな謎がある。伊藤は大隈と同じく開明派であり、明治初頭には鉄道敷設や廃藩置県など進歩的な施策を協同で実施していた。なぜ伊藤は政変のさなか、わずか半年のあいだに態度を急変させ、大隈を追放したのか?複雑怪奇な政変の真相に迫る。
「戦国最大の山岳戦・三増峠の戦い〜北条氏康VS.武田信玄〜」
戦国時代屈指の名将として知られる北条氏康と武田信玄。この二人が激突したのが戦国最大の山岳戦「三増峠の戦い」だ。関東に侵攻して氏康の小田原城を囲んだ武田軍2万。だが撤退ルートにあたる三増峠には氏康の命で2万の軍が待ち構え、追撃する氏康本隊との挟み撃ちを狙っていた。一方の信玄は別ルートを進む動きを示して氏康を迷わせる。拙速な追撃は逆に待ち伏せされる恐れもある。名将二人の知恵比べ。そして意外な結末が。
「日本を襲った“スーパー台風” 〜今に活かす歴史の教訓〜」
毎年、台風の猛威にさらされる日本。歴史に残るスーパー台風と先人たちはどう格闘してきたのか?江戸時代の佐賀藩を襲ったシーボルト台風。雄藩への足掛かりを築いた復興の秘策とは?昭和9年の室戸台風では学校校舎が次々に倒壊、大勢の児童・教員が死亡した。災害避難のあり方を探る。戦後最悪の高潮被害をもたらした伊勢湾台風。浸水被害を予測した地図はなぜ活かされなかったのか?想定外の災害に備える叡智を歴史から学ぶ。
「徳川慶喜・パリ万博大作戦 〜600万ドルを確保せよ〜」
昭武たち幕府使節団に託された密命は、フランスからの600万ドルの借款計画を実現せよというものだった。幕府のキレモノとして知られる小栗上野介が、駐日フランス公使ロッシュと練り上げた計画。600万ドルの資金を調達して、軍艦や武器を購入し、薩長に対抗しようという幕府の起死回生の策である。ところが、パリで昭武たちに立ちふさがる薩摩の妨害を前に、徳川慶喜はさらなる選択に迫られる。知られざる幕末外交秘話。
「この世をばわが世とぞ…? 〜藤原道長 平安最強の権力者の実像〜」
三人の娘を三代の天皇にわたって后(きさき)として送りこみ絶大な権力を握った平安貴族、藤原道長。「この世をばわが世とぞ思う 望月の欠けたることもなしと思へば」と、自らの権勢を「満月」に重ね合わせて詠んだ歌で有名だ。しかし自筆日記からは意外な実像が…それは、権力欲に駆られた強引な男というイメージからはかけ離れた、繊細で心配り上手なリーダーとしての姿だった。藤原道長の知られざる実像と権力掌握の秘密に迫る
「闘う“復興請負人” 二宮金次郎」
江戸時代後期、農家に生まれた二宮金次郎は災害で没落した実家を再興、奉公先の武家の家計も再建。その腕を買われ、災害と飢きんで荒廃した北関東の農村の復興を任される。10年かけて成功、復興請負人として引く手あまたになる。しかし、金次郎の型破りな手法の前には常に役人の壁が立ちはだかる。金次郎の「時代を先取りした経済感覚」と「大胆な手法」の根底にある考え方と官僚機構との摩擦の中に、現代に通じる教訓を探る。
「武田信玄 幻の西上作戦 〜対信長最終決戦〜」
戦国最強の猛将といわれた信玄のイメージは、ここ10年あまり、周到で緻密な戦略家という姿が、浮き彫りになってきたという。中でも、信玄最晩年の「幻の西上作戦」は、その最高傑作と言われる。怒とうの快進撃で、西を目指した信玄軍は、突如、家康の浜松城の近くに現れ、三方ヶ原の戦いで、家康軍に徹底的な打撃を与えた。徳川領にとどまり、家康を討つのか?西へ向かい信長を討つのか?信玄の最終決戦の選択に迫る。
昭和の選択 「立憲政治を守れ!犬養毅 “憲政の神様”の闘い」
昭和7年5月15日、海軍青年将校らの凶弾に倒れた首相・犬養毅。“憲政の神様”と呼ばれた政治家は、なぜ殺害されなければならなかったのか。議会開設以来、一貫して立憲政治を守るために闘ってきた犬養。大正時代には軍の兵力増強要求を、政党勢力を結集して阻止。満州事変では、中国に密使を送り和平工作に奔走した。死の二週間前、軍の暴走を徹底批判したラジオの肉声。犬養の壮絶な生き様は、現代に何を問いかけるのか?
「天平パンデミック 聖武天皇と橘諸兄 復興への葛藤」
今から1300年前、律令国家日本の都・平城京は「咲く花の匂うがごとし」という繁栄を迎える。そこに襲い掛かったのが天然痘のパンデミック。全国民の三分の一が命を落としたといわれる。復興に当たって聖武天皇が政権を任せた橘諸兄は農民の負担を軽くするなど力を尽くすが、天皇は「仏が守る国」を作るために次々と新たな事業を起こす。その財源を確保するため、諸兄が迫られたのは、律令国家の根幹制度を捨てる選択だった。
「“二心殿”と呼ばれた男 〜最後の将軍・徳川慶喜〜」
江戸時代最後の将軍・徳川慶喜。幕末動乱の時代の舵取りを担った英雄だが、当時から“二心殿”と呼ばれるほど、実像がわかりにくい人物だ。開国を唱えたと思ったら、すぐに攘夷と意見を翻すなど、その言動はしばしば周囲を混乱させた。そんな慶喜に迫られた最大の選択。それが、一度は躊躇した将軍になることだった。慶喜は、どんな未来を見据えていたのか?そしてなぜ自ら幕府に終止符を打ったのか?謎に満ちた慶喜の実像に迫る。
「渋沢栄一 七転八倒の青春」
倒幕計画を断念した渋沢栄一は、一橋家重役・平岡円四郎の計らいで、一橋慶喜の家来になる。領内を駆け回り、500人の農兵を組織し、他方、一橋家の財政を強化するなど、栄一の活躍は目覚ましいものがあった。ところが、慶喜が、15代徳川将軍に就任することになった。栄一は悩む。倒幕の志を捨てて、幕府の家臣となるのか。去年、新たに復活した渋沢栄一のアンドロイドが、その七転八倒の青春時代を振り返る。
「山城スペシャル 徹底解析!戦国武将の知恵の結晶」
昨今のお城ブームでも、とりわけ熱心なファンが多いことで知られる「山城」。鉄壁の防御を誇った武田流や北条流の築城術。天空の城と呼ばれる巨大城郭。戦乱の世に山城は飛躍的な進化を遂げていった。そして、天下の運命を決めた山城合戦とは?全国各地の山城を取材したこれまでの名場面を再構成し、名城の迫力と魅力に迫る。戦国武将たちの知恵の結晶を、城郭考古学の第一人者・千田嘉博さんと歴史家・磯田道史さんが徹底解析!
「烈公・徳川斉昭 幕末動乱への導火線」
御三家・水戸藩の9代藩主、徳川斉昭。天皇をいただき、外敵に対抗する「尊王攘夷」を掲げ、幕末の志士たちに大きな影響を与えた。強硬な攘夷論者とされてきたが、親しい大名に攘夷は現実的には不可能と語るなど、外交の理想と現実で揺れ動いた。安政5年、朝廷から幕府の頭越しに、攘夷の実践を求める勅諚が届くと、斉昭は厳しい選択に迫られる。斉昭の行動は日本をどう変えたのか。幕末動乱の火付け役、徳川斉昭の実像に迫る。
「心の壁を打ち破れ! 上杉鷹山 財政再建への鍵」
上杉鷹山が継いだ米沢藩は、膨大な借金がかさみ、先代は幕府へ領地返上することまで考えたという。現代でいえば会社解散。いったいなぜそのような窮状に陥ったのか?改革に乗り出した鷹山が一代で財政再建をなしとげるまでには数々の壁が立ちはだかる。その最初の大きな壁となったのが門閥の重臣たち。鷹山の再建政策にことごとく反発し、ついには改革廃止を求めて鷹山に直談判に及ぶ。聞き入れなければ強制隠居も。鷹山の選択は?
「世界へ目を開け!〜キリシタン大名・大友宗麟の挑戦」
戦国最大のキリシタン大名として九州六か国を治めた大友宗麟。宣教師ザビエルと出会い、領内でのキリスト教布教を許可。引き換えに手にしたのが、南蛮貿易による莫大な富だった。外国との交易を進め、最先端の技術や文化を導入。拠点とした豊後府内はさながら西洋型社会システムの実験場となった。ところが、キリスト教保護は領内の既存勢力との衝突を招くことに…。鎌倉以来の名門・大友家の運命を左右した選択とは。
スペシャル 「まさかまさかの応仁の乱!もうどうにも止まらない11年戦争」
テーマは応仁の乱!興味はあるが、ややこしく難しそう…そう思っている方も多いのでは?ベストセラーの著者が登場し、磯田道史と「日本で一番わかりやすい解説」を目指す。キーワードは“自分ファースト”と“まさか”。登場人物たちの、自己中心的な欲望、メンツなど、利害が複雑にからみ合い、まさかの事態を生んでいった乱の実像を、切れ味鋭く分析。“京都が嫌い”なあの人の現場案内も交え、歴史の大転換点を語り尽くす
「小西行長 講和への模索〜とめられなかった文禄・慶長の役〜」
豊臣秀吉が、総勢30万の兵を動員した対外戦争、文禄・慶長の役。明・朝鮮連合軍との戦いの最中、独自に講和の道を模索したのが小西行長だった。行長は、明の勅使を日本に招聘することに成功。しかし、秀吉との面会は実現させたものの、講和を急いだことが仇となり、交渉は決裂、戦争は泥沼化していった。日本の前線基地・肥前名護屋城での調査を交え、無謀な対外戦争をなぜ止めることができなかったのか、その真相に迫る。
「真説!源平合戦 “悲劇のヒーロー”源義経の素顔」
源平戦において頼朝の方針は、平氏を軍事的に圧迫し降伏を強いる「長期戦」だった。そこには平氏が連れ去った安徳天皇の身柄と三種の神器を確保し、朝廷と互角の立場で交渉できる武家政権を樹立しようという思惑があった。ところが、 その構想を根底から覆したのが、義経の「短期戦」だった。なぜ義経は頼朝の構想に反する短期決戦を選んだのか?“悲劇のヒーロー”誕生の背景をさぐる。
「真相!本能寺の変 細川藤孝 戦国生き残り戦略」
細川家に伝わる1通の書状。これこそ本能寺で信長を討った明智光秀が、盟友・細川藤孝にあてた直筆の書状である。そこには、自分に味方してくれるよう切々とした訴えがつづられている。このほか、細川家には、時の天下人・信長・秀吉の書状も多数保管されている。細川藤孝こそ天下人のもとを渡り歩き、戦国の激動の時代を生き延びた武将だった。細川家の古文書から、藤孝の目に映った本能寺の変の真相を探る。
「“中高年の星” 伊能忠敬 知られざる前半生の決断」
伊能忠敬といえば引退後の第二の人生で全国を測量し日本初の正確な地図を作りあげた、いわば“中高年の星”。しかし、その偉業は謎だらけ。商家の隠居がどうして正確な測量の技術を持っていたのか?なぜ幕府は役人でもない百姓身分の忠敬に全国測量を許したのか?実は東日本の測量経費は忠敬のほぼ自腹だった。そんな金をどうして持っていたのか?全ての謎の答えは、忠敬が下総・佐原で過ごした前半生にあった。迫られた選択とは?
正月スペシャル 「百人一首〜藤原定家 三十一文字の革命〜」
百人一首。平安時代を中心に500年にわたる王朝の名歌を収めたベストアルバム。だが、この歌集、よく知られているようで実は謎が多い。名歌はどうやって生まれたのか?天皇から僧侶までの歌人は、なぜこの100人が選ばれた?番組は、選者・藤原定家と後鳥羽上皇の愛憎渦巻くドラマを軸に、百人一首誕生の秘密に迫っていく。クイーンとのかるた大会も開催。王朝の雅に浸りたい歴史ファン必見!百人一首を徹底解剖する特別企画。
スペシャル 「古代人のこころを発掘せよ!!」
個性的でミステリアスな姿が大人気の「土偶」。その顔の表現の変遷から縄文人のどんな心理が読み取れるのか?弥生時代の「テクノポリス」と驚きの「海洋経済ネットワーク」とは?カラフルな幾何学模様で埋め尽くされた「装飾古墳」には、人々のどんな心情が投影されているのか?縄文・弥生・古墳、3つの時代をディープに掘り下げ、現代の日本人にもつながる”古代のこころ”を探求。ロマンあふれる古代史の魅力をひもときます!
2020年
「追跡!土偶を愛した弥生人たち〜縄文と弥生をつなぐミステリー」
大陸から伝わった水田稲作と青銅器・鉄器を特徴とする弥生文化が、瞬く間に、縄文文化を席けんして、弥生時代が到来したというのが、これまでの通説だった。ところが近年、縄文時代の流れをくむ土偶が、少なからず近畿地方から出土していることが報告された。あわせて、縄文時代の祈りの道具・石棒も出土しているところから、縄文系弥生人の存在が浮かび上がってきた。原始ニッポンの知られざる歴史の真相に迫る。
「九州 もうひとつの関ヶ原 〜軍師・官兵衛 知られざる野望〜」
秀吉は天下取りを支えた軍師・黒田官兵衛が、自分の死後に天下を奪うのではないかと恐れたという。実際、官兵衛に与えられた領地は豊前・中津12万石のみ。治めにくい土地だった。官兵衛が築いた中津城からは心の内が見えてくる。そして関ヶ原の合戦。官兵衛は東軍・家康とも西軍・毛利ともよしみを通じながら、九州の西軍領を制圧。残すは薩摩の島津だけとなる。息子・長政は遺言に官兵衛の天下を狙う壮大な計画まで記していた。
昭和の選択 「太平洋戦争 東條英機 開戦への煩悶(はんもん)」
ずば抜けた事務処理能力と天皇への忠誠心によって栄達を遂げる東條は、昭和16年10月、首相となる。東條を推した内大臣・木戸幸一の胸中には、“奇策”ともいうべきねらいがあった。開戦派の東條を首相に据えて、陸軍を押さえ、戦争回避の道を探ろうというものである。東條英機は、戦争回避の道を探るべく煩悶(はんもん)した。最終的に、東條英機はいかにして開戦に踏み切ったのか、徹底検証する。
「陰陽師・安倍晴明 平安京のヒーローはこうして誕生した」
安倍晴明が神秘的な力を持つ“超人”として活躍するのは、後の時代の説話集の中でのこと。実在の晴明は、平安京の役所に勤める老役人に過ぎなかった。なぜ晴明はスーパーヒーローとなったのか?その秘密を探りに、磯田道史が京都で貴重な古文書をひもとく。そこから浮かび上がったのは、自己アピールに長けた安倍一門のしたたかな実像だった。時の権力者たちの信頼を集め、明治維新まで続く名門を築いた天才陰陽師の真実に迫る。
「“明治”に挑んだ女性 〜“鹿鳴館の華”大山捨松の実像〜」
鹿鳴館を彩った貴婦人として知られる大山捨松。だが、残された手紙からは、明治という時代に新しい女性の生き方を貫いた姿が浮かび上がる。日本初の女子留学生としてアメリカで高等教育を受けた捨松。帰国後、政府高官と結婚した後も、鹿鳴館のバザーの資金で看護学校を設立、日露戦争中は銃後を守る家族を支援、津田梅子の女子英学塾の運営をサポートするなど、社会貢献に奔走した。彼女の挑戦が今、問いかけるものとは?
「バサラ大名 佐々木道誉 乱世を駆けぬける!」
放送 2020年11月11日(水)
南北朝動乱の時代に現れたバサラ大名。旧来の権威をあざ笑い、乱暴ろうぜきを繰り返しながら、自分たちの美意識を主張しつづけた男たちだ。その代表格とされるのが近江の守護大名・佐々木道誉。門跡寺院の紅葉の枝をとってトラブルになると焼き討ちにする。幕府の実力者が花見の宴を開けば、同じ日にもっと派手な宴を開いて恥をかかせる。好き勝手をやっているようでありながら足利幕府の重鎮として天寿を全うする。その秘密とは?
「奮闘!世直し江川大明神 幕末“海防の祖”江川英龍」
放送 2020年11月4日(水)
嘉永6年、ペリー率いるアメリカの艦隊が浦賀港沖に来航した。実は、ペリー来航の16年も前から、その訪れを予知したかのように洋式の軍艦・武器や西洋砲術の導入といった海防充実の必要性を幕府に積極的に訴え続けたのが伊豆・韮山の代官、江川英龍である。激動の幕末に、日本の海防の礎を築いた江川英龍のビジョンとその並外れた行動力の秘密にスポットを当て、国難に立ち向かうリーダーの条件を探る。
スペシャル 「プロが選ぶ“最強”の戦国武将」
放送 2020年10月31日(土)
日本全国に数多の英雄を輩出した戦国時代。一体誰が“最強”の武将だったのか?番組では戦国の専門家に一斉アンケートを実施。全国を5ブロックに分け、各ブロックを代表する戦国武将を選出。そしてブロック最強同士が対決し、ナンバーワンを決める。スタジオには、戦国を熱く語る論客が集結。武将たちの地域性に着目しながら、武力だけでなく経済力や人間力など、さまざまな視点から格付けし、戦国最強は誰か?に終止符を打つ。
「鑑真来日 秘められた真相」
放送 2020年10月21日(水)
奈良時代、日本人僧の求めに応じて日本渡航を決意した高僧・鑑真。しかし渡航は失敗を繰り返す。5回目の挑戦では漂流して海南島まで流され、鑑真自身が失明してしまう。それでも日本の朝廷は鑑真の渡航を求め続ける。実は鑑真以前にも何人もの高僧が日本にわたっており、大仏開眼の導師も務めていた。それでも鑑真を招かなければいけなかった理由はなんだったのか?最新の研究をもとに、聖武天皇の目的と鑑真来日の意味を探る。
「板垣退助“自由民権”の光と影」
放送 2020年10月7日(水)
維新の英雄・板垣退助が率いた「自由民権運動」。明治政府の専制を打破し、広く国民の意見を取り入れた議会政治の実現を目指した。その主張は、国政に不満を持つ民衆に支持され、各地で政治結社が誕生、板垣を党首とする日本初の政党・自由党の結党へと至る。しかし、政府の懐柔策や強硬策に翻弄され、運動は10年で挫折。そこには、民衆のエネルギーと政府の国策の間で動揺する板垣の姿があった。自由民権運動の光と影に迫る。
日本のかたちを決めた女帝 持統天皇の真実
放送 2020年9月23日(水)
672年、天智天皇の後継の座を巡って大海人皇子と大友皇子が争った「壬申の乱」は古代最大の内乱といわれる。激しい争いをかいくぐって持統天皇は、父と夫の遺志を継ぎ、藤原宮を建設し、律令制度を確立するなど、古代史に大きな足跡を残した。日本のかたちを決めた女帝といわれる持統天皇の真実に迫る。
朝倉義景 信長を最も追い詰めた男
放送 2020年9月9日(水)
織田信長が足利義昭を奉じて上洛し、天下人への道を歩み始めたことは有名だが、信長の前にそのチャンスを得た大名がいた。越前の国主で、一乗谷に都さながらの都市を築き繁栄を謳歌していた朝倉義景だ。義景は義昭に軍勢を率いて上洛するよう求められるが、みすみす好機を逃してしまう。その後は義昭を奉じる信長と対立、2度も信長を倒すチャンスを手に入れるが果たせず、ついに滅ぼされてしまう。義景失敗の理由を探ってゆく。
100年前のパンデミック~“スペイン風邪”の教訓〜
放送 2020年8月26日(水)
大正時代、世界的に流行し、日本でも50万人近くの命を奪った感染症、スペイン風邪。予防法も治療薬もない未知の病を相手に、当時の日本人はどう闘ったのか。政治や世論に押され、医学界を二分したワクチン開発競争。栃木県の町医者が残した壮絶な治療の記録。12歳で感染した少女の日記からは、地域と家族の平和が壊されていく恐怖が克明に記されていました。国、医師、そして患者。100年前の経験から今、何がくみとれるか?
衛生国家への挑戦~3人の先覚者たち~
放送 2020年8月19日(水)
新型コロナウイルスに揺れる日本。日本人は世界規模の感染症とどう闘ってきたのか?第1回は、日本人の衛生意識の向上に尽力した3人の先覚者に着目します。幕末、天然痘の治療に革命を起こした緒方洪庵。その洪庵に学び、明治時代、コレラ撲滅の陣頭指揮をとった内務省初代衛生局長・長与専斎。日清戦争後、大陸帰還兵の大規模な検疫を成功させ、世界に日本の衛生力の高さを示した後藤新平。彼らは現代の危機に何を語りかけるのか?
源頼朝 武家の都“鎌倉”をひらく
放送 2020年8月5日(水)
奥州藤原氏との戦いに勝利した後、頼朝は、幻の一大伽藍(がらん)永福寺(ようふくじ)を建設しました。近年の発掘調査から、それは宇治の平等院をほうふつさせる、池を前にした華麗な寺院であったことが明らかになりました。鎌倉の北東・鬼門の方向にあるのは、奥州藤原氏の怨念を封じるためではないかという見方がある一方、京に対抗する武家の都の象徴という見方もあります。武家の都・鎌倉の構造から、頼朝の壮大な政治戦略を読み解きます。
平清盛のマネー革命~銭の力で新時代をひらけ!~
放送 2020年7月29日(水)
平安末期、強大な武力と巧みな政治手腕で成り上がり、権力の座についた平清盛。「おごる平家も久しからず」と言われるように、貴族化し、権力に溺れて自滅したとも語られてきたが、その実像は、先見性溢れるグローバルな改革者だった。清盛は経済大国・宋から大量の銭を輸入。貨幣がまだ定着していない日本で、宋銭を新たな通貨に定めようとした。ところが、有力貴族や寺社勢力が猛反発。時代に先駆けた大胆な構想に迫る。
家康の終活~徳川の天下を決めた最後の決断~
放送 2020年7月15日(水)
大坂夏の陣で豊臣家を滅ぼした徳川家康が世を去るのはわずか一年後。しかし、その一年の間に家康は大名や朝廷、宗教勢力を統制する基本法を定め、お家騒動を防ぐ将軍位継承のルールも決めて、徳川幕府を永続させる制度をすべて作り上げていました。それこそが戦国の世を終わらせ太平の世を築く家康の終活だったのです。だが、その家康を最後まで悩ませる問題がありました。将軍秀忠を軽んじ、東北の雄・伊達政宗と結びついた六男・忠輝の存在でした。
鬼か?仏か?その後の新選組・土方歳三~宇都宮城攻防戦の真実
放送 2020年7月8日(水)
「鳥羽伏見の戦い」以降、薩摩・長州を主軸とする新政府軍に負け続けた旧幕府軍。そんな中、旧幕府軍が初めて新政府軍に勝利したのが、土方歳三率いる「宇都宮城の戦い」です。関東の名城・宇都宮城をわずか1日で攻め落としました。土方の知られざる戦略にスポットをあてます。彼は、その勢いのまま、北へ向かう。奥羽越列藩同盟とともに戦うのか、さらに、北を目指すのか?土方の壮絶な生きざまをたどります。
名優誕生!九代目市川團十郎 新時代に挑む
放送 2020年6月17日(水)
江戸初期から、長い歴史を持つ歌舞伎の市川團十郎家。中でも、明治初期に活躍した九代目市川團十郎は、歌舞伎界に大きな足跡を残しました。彼の前にオッペケペー節をひっさげて登場したのが、川上音二郎。人々の人気を集めて、なんと歌舞伎座の舞台に上がるまでになりました。音二郎に負けず、革新的なテーマに挑むか?歌舞伎の伝統に回帰するか?九代目市川團十郎の、新時代に向けた苦悩と選択をたどります。
昭和に響いた“エール”~作曲家・古関裕而と日本人~
放送 2020年6月10日(水)
連続テレビ小説「エール」の主人公のモデル、作曲家・古関裕而。「オリンピック・マーチ」や「栄冠は君に輝く」、数々の応援歌、「長崎の鐘」などの名曲で知られています。一方、先の戦争では「露営の歌」「若鷲の歌」をはじめ、兵士たちを鼓舞する戦時歌謡の作曲家として活躍しました。番組では、古関が戦地を慰問した際に自ら撮影したフィルムを初公開。古関の戦争体験が、戦後の作品にどのような影響を与えたかを紐解きます。
国難に打ち勝つ!幕末の三英傑
放送 2020年5月20日(水)
黒船来航という国難に際し、老中・阿部正弘は、全国に呼び掛け、さまざまな意見を集めて、納得を取り付けながらシステムを変えようとしました。一方、長州征討という危機では、高杉晋作の行動力と決断力が、みごとに藩論をまとめていきました。最期に、薩摩の若き家老・小松帯刀は、薩長同盟を実現し、明治維新への道筋を作りました。そこに、「この一件を自ら引き受ける」という小松の強い決意がありました。危機に打ち勝つリーダーの条件を探ります。
織田信長・逆境が生んだカリスマ
放送 2020年5月13日(水)
戦国の覇者、織田信長。しかし、その生涯は実は逆境の連続。それらを克服することで、信長は強いリーダーに成長していきました。今回、特に注目するのは三つの危機。10倍以上の今川の大軍に勝負を挑んだ桶狭間の戦い。周囲を敵に囲まれる中で断行した上洛作戦。不意の奇襲攻撃を受け窮地に立たされた姉川の戦い。信長は、どのようにして試練を乗り越えたのか。未曾有の国難にある現在、逆境に打ち勝つヒントを信長の選択から探ります。
スカウトされた大王〜地方出身!継体天皇の実像〜
放送 2020年4月22日(水)
まだ日本が倭国と呼ばれていた6世紀はじめ、ヤマト政権にかつてない大王が登場します。地方の王族出身の継体天皇です。なぜ地方出身の大王が誕生したのか?そこにはカリスマだった雄略天皇死後のヤマトの衰退と地方勢力の台頭がありました。新たな大王に選ばれた継体天皇の力の源泉は、地方豪族の後押しと朝鮮半島・百済王との親交、そして戦略物資・鉄の掌握でした。最後にライバルとして登場するのは九州の大豪族。継体天皇の選択は?
新発見!秀吉・中国大返し 〜これが幻の高速移動システムだ!〜
放送 2020年4月8日(水)
天正10年、光秀謀反の本能寺の変勃発。この直後、秀吉の中国大返しが行われた。大軍の高速移動はなぜ可能になったのか?最新の城郭研究から、その幻のシステムに迫る。
本能寺の変に端を発した秀吉の中国大返しは、“戦国の奇跡”とよばれる。備中高松城から姫路城まで100キロにおよぶ行程を大軍が驚異的な速度で取って返した。いかにして秀吉は不可能を可能にしたのか?近年の城館調査や中国大返しの再検証によって、“幻の大返しシステム”の存在が、浮かび上がってきた。城郭考古学者の千田嘉博さんが、現地を徹底調査し、中国大返しの真相に迫る大胆仮説を披露する。
心理分析 明智光秀~なぜ信長を討ったのか?~
放送 2020年4月1日(水)
本能寺の変を起こした光秀の心の闇。番組では、謀反へと至る光秀の心理分析に挑戦。これまでにないアプローチでその心の奥底に迫った。浮かび上がった意外な光秀像とは?
なぜ明智光秀は、本能寺の変を引き起こしたのか?その心の闇は、今も解き明かされることくなく謎のままです。しかし近年、光秀の肉声がそのまま記された史料など、心の内がうかがえる記録が次々と見つかっています。今回番組では、これらをもとに、本能寺の変へと至る光秀の「心理分析」に挑戦。その結果をふまえ、光秀の運命を決めた三つの選択に着目、光秀の内面に深く迫っていきます。新たに浮かび上がった意外な光秀像とは?
水害と闘った男たち~治水三傑・現代に活かす叡智~
放送 2020年3月11日(水)
毎年のように日本を襲う想定外の水害。歴史の中から大治水事業に挑戦した3人の英雄をとりあげ、彼らの治水の極意を紹介。現代に活かすべき叡智を令和の日本に問いかけます。
毎年のように日本を襲う想定外の水害。どうすれば人々の安全と未来を守れるのか?今回、歴史の知恵を防災に活かすべきと唱える磯田道史が、大治水事業に挑戦した3人の英雄を選りすぐり、彼らの遺産を検証します。信玄堤で知られる武田信玄。「利水」の発想で岡山を救った岡山藩士・津田永忠。天竜川の治水に生涯を捧げた金原明善。“三傑”から学ぶ治水の極意を紹介。現代に活かすべき叡智を令和の日本に問いかけます。
戦国ミステリー 斎藤道三はふたりいた!?~下克上の真実~
放送 2020年3月4日(水)
戦国時代、油売りから成り上がり、遂には美濃一国を手中に収めた斎藤道三。実は、斎藤道三はふたりいた!?最新の資料から、謎多き道三の実像に徹底的に迫る。
群雄割拠の戦国時代、油売りから遂には美濃一国を手中に収め、「下克上」の象徴といわれる男がいる。「美濃のマムシ」とも呼ばれた斎藤道三。信長の妻・濃姫の父である。彼ほど、謎に包まれた人物はいない。近年の研究で、その立身出世が道三一代の所業ではなく、油売りであったのは道三の父であり、美濃の国盗りは親子二代の物語であったことが有力な説になりつつある。斎藤道三は、ふたりいた!?戦国ミステリーの真相を探る。
明治の行方を決めた政変~征韓論危機 伊藤博文の決断~
放送 2020年2月19日(水)
明治6年、明治政府は崩壊の危機にあった。征韓論を主張する西郷隆盛と内治優先の大久保利通。キーマンとなったのは伊藤博文。誰よりも近代化ビジョンを持った男の選択は。
明治6年、明治政府は朝鮮への使節派遣をめぐって真っ二つに割れた。使節派遣を主張する西郷隆盛と内治優先の立場で反対する大久保利通。その対立の背景には、欧米を視察してきた岩倉使節団と、その留守中に改革を進めてきた留守政府、さらには長州・薩摩と肥前・土佐の主導権争いがからんでいた。政府崩壊の危機の中で、キーマンとなったのが若手官僚だった伊藤博文。誰よりも早く近代化のビジョンを持った男が選んだ道は?
“奥の細道”への道~松尾芭蕉 五・七・五の革命~
放送 2020年2月12日(水)
芭蕉の代表作『奥の細道』。芭蕉=隠密説の真相は?旅を通して芭蕉が到達した新しい俳諧の境地とは?“俳聖”以前の芭蕉に光をあてながら、謎に満ちた名作を徹底解剖!
俳諧を一流の文学に高めた“俳聖”松尾芭蕉。だが、実際の芭蕉は江戸で水道工事の請負人をつとめ、さまざまな職業や身分の人々と幅広く交流した俗人でもあった。そんな芭蕉の代表作が『奥の細道』。東北へと旅立った元禄2年は幕府と仙台藩が鋭く対立していた時期。歌枕を巡る他に何か目的があったのか?そして旅を通して芭蕉が到達した新しい俳諧の境地とは?“俳聖”以前の芭蕉に光をあてながら、謎に満ちた名作を徹底解剖!
遠山の金さん 天保の改革に異議あり!
放送 2020年2月5日(水)
「遠山の金さん」こと町奉行・遠山金四郎は、実在の人物だった。彼は、天保の改革をめぐって、老中・水野忠邦と衝突する。金さんの活躍を通じて、天保の改革の真相に迫る。
江戸時代の三大改革である「天保の改革」は、幕府財政の再建を目的にぜいたくを極端に禁じ、庶民の生活は深刻な不景気に見舞われた。この政策を推し進めた老中・水野忠邦に対立したのが、「遠山の金さん」こと、時の町奉行・遠山金四郎である。江戸庶民の暮らしを守る立場から、天保の改革に異を唱えた。現代にも通じる「都市政策」の視点で、「天保の改革」を検証し、「遠山の金さん」こと遠山金四郎の実像に迫る。
秀吉・天下争奪の山城合戦~賤ケ岳の戦い~
放送 2020年1月22日(水)
秀吉にとって、天下取りの運命的な戦いが、賤ケ岳の戦いである。琵琶湖の北部・余呉湖の周辺で繰り広げられた合戦の実像を両軍の山城を紹介しながら浮き彫りにする。
本能寺の変のあと、織田家の跡目相続に端を発した羽柴秀吉と柴田勝家の合戦・賤ヶ岳の戦い。近年新たに、秀吉が、弟・秀長に宛てた命令書が発見された。そこには、秀吉の築城の戦略が事細かく記されていたのである。いかに勝家軍の南下をくいとめるか?秀吉は、数多くの山城を築き、一大山城合戦を繰り広げたのである。両軍の山城を比較しながら、なにが勝敗を分けたかを明らかにする。
幕末の“ラストエンペラー”~孝明天皇 維新への道を決めた選択
放送 2020年1月15日(水)
江戸時代最後の天皇、孝明天皇。平穏を願った天皇が直面したのは黒船来航にはじまる激動の時代だった。開国をめぐる政争の渦中で、歴史の分岐点となった天皇の選択に迫る!
激動の幕末、苦悩の連続を迫られた孝明天皇。ペリー来航で国全体が動揺するなか、「開国」か「攘夷」か、政争の中心にいたのが孝明天皇だった。天皇を巻き込んだ急進派による文久3年(1863)の「大和行幸」計画。そのときの天皇の選択が、長州藩や薩摩藩のその後の運命を決め、明治維新への重要な分岐点となった。ところが孝明天皇は若くして急死。当時から暗殺説がささやかれた。江戸時代最後の天皇、孝明天皇の実像に迫る。
正月スペシャル「百人一首~藤原定家 三十一文字の革命~」
放送 2020年1月4日(土)
百人一首。平安時代を中心に500年にわたる王朝の名歌を収めたベストアルバム。だが、この歌集、よく知られているようで実は謎が多いのです。名歌はどうやって生まれたのか?天皇から僧侶までの歌人は、なぜこの100人が選ばれた?番組は、選者・藤原定家と後鳥羽上皇の愛憎渦巻くドラマを軸に、百人一首誕生の秘密に迫っていきます。クイーンとのかるた大会も開催。王朝の雅に浸りたい歴史ファン必見!百人一首を徹底解剖する特別企画です。
2019年
追跡 子だくさん将軍の大名ファミリー化?計画
放送 2019年12月25日(水)
18世紀末から19世紀前期、江戸は人口100万を数え最盛期を迎えていた。その時代に50年も君臨したのが11代将軍・徳川家斉。外国船が近海に出没し、不穏な気配が漂い始めているにもかかわらず、遊び好きで色好み。大奥に入り浸り53人もの子供を作った。その子供たちを大名家に跡継ぎや正室としてばく大な金とともに送り込む。まるで全国の大名家を自分の血筋で染め上げようとしているように。子だくさん将軍の真意とは?
昭和の選択「山本五十六 開戦への葛藤“避戦派”提督はなぜ真珠湾を攻撃したのか」
放送 2019年12月11日(水)
昭和16年、太平洋戦争開戦。その決定には陸軍の強引な主張があったとはいえ、アメリカを仮想敵国として研究を重ねてきた海軍の同意がなければ最終的な決定はなかった。海軍で、避戦派の中心にいたひとりが連合艦隊司令長官・山本五十六である。近年、山本が海軍兵学校同期の堀悌吉に宛てた書簡が発見され、山本の避戦への思いと葛藤が明らかになりつつある。山本の書簡をたどりながら、日本の開戦への道程を掘り下げる。
世界へ目を開け!~キリシタン大名・大友宗麟の挑戦
放送 2019年11月27日(水)
戦国最大のキリシタン大名として九州六か国を治めた大友宗麟。宣教師ザビエルと出会い、領内でのキリスト教布教を許可。引き換えに手にしたのが、南蛮貿易による莫大な富だった。外国との交易を進め、最先端の技術や文化を導入。拠点とした豊後府内はさながら西洋型社会システムの実験場となった。ところが、キリスト教保護は領内の既存勢力との衝突を招くことに…。鎌倉以来の名門・大友家の運命を左右した選択とは。
大坂が燃える!大塩平八郎の乱~世直しの衝撃~
放送 2019年11月13日(水)
今からおよそ180年前、大坂の町が焼け野原と化した事件がありました。天保8年(1837年)、大塩平八郎の乱です。幕府をも、震かんとさせた大事件の真相に迫ります。
天保の大飢饉(ききん)により天下の台所とうたわれた大坂城下にも浮浪者や餓死者が溢れました。大坂町奉行所・元与力の大塩平八郎は貧民救済を掲げ、私塾の門下生と武装蜂起しました。乱はわずか半日で鎮静化しましたが、武士と農民が連合し、白昼、銃撃戦を展開したことにより、江戸幕府をはじめ、各方面に多大な衝撃を与えました。大塩の世直しのメッセージが、時代にどのような衝撃を与えたのか、新発見の資料から、事件の真相を探ります。[詳細]
“日出づる処の天子”の挑戦~聖徳太子の外交戦略~
放送 2019年11月6日(水)
飛鳥時代、遣隋使派遣によって日中外交の扉を開いた厩戸王、聖徳太子。大国・隋を怒らせた「日出づる処の天子」の国書。その知られざる真相とは?太子の外交戦略に迫ります。
飛鳥時代、仏教興隆や冠位十二階など、日本の礎となる数々の功績を残したといわれる厩戸王、聖徳太子。近年、膨大な仏典データベースを使った実証的な研究が進み、その事績に改めて光が当てられています。今回は、遣隋使派遣に着目。「日出づる処の天子」で始まる国書が、大国・隋との対等外交を目指したとされてきましたが、その真相は?日中外交を切り開くことで何を目論んだのか?古代日本の転換点を生きた太子の外交戦略に迫ります。[詳細]
“天下取り”への城~最後の巨大山城 小谷城~
放送 2019年10月23日(水)
滋賀県北部、小谷城は戦国最後の巨大山城。山全体が堅固な要塞になっていて、城主・浅井長政は織田信長の猛攻を3年以上もしのぎ続けました。その強さの秘密を徹底分析します。
織田信長の妹・お市を妻に迎えながら、信長を裏切った北近江の戦国大名・浅井長政。信長の猛攻を3年以上もしのぐことができたのは、戦国最強とも言われる巨大山城・小谷城のおかげでした。小谷城の強さの秘密は何だったのか?城郭考古学者・千田嘉博氏が攻め手の目線で城跡を踏破して解明。さらに物流を押さえる支城ネットワークから、小谷城を支えた強みが見えてきます。それでも落城したのはなぜか?山城の時代の終えんに迫ります。[詳細]
難攻不落!月山富田城~尼子vs.毛利 史上最大の籠城戦~
放送 2019年10月16日(水)
悲劇の山城スペシャル第1回は、中国地方の山城・月山富田城。名だたる武将が挑み、武力で攻め落とすことが出来なかった戦国時代最大級の山城の強さの秘密に迫る。
尼子氏の居城・月山富田城は、その巧みな守りの仕掛けによって難攻不落の山城として恐れられました。第1次の戦いは、大内義隆が、1万5千の大軍で攻めましたが、はねつけられます。次に、中国地方の覇者となる毛利元就が、3万の大軍で、月山富田城を包囲しました。かくして、史上最大の籠城戦が始まりました。この後、悲劇の忠臣・山中鹿介が尼子氏再興をかけて、月山富田城に迫ります。城郭考古学者・千田喜博さんが、難攻不落の山城の秘密に迫ります。[詳細]
悲運の天才・菅原道真~なぜ怨霊は神となったのか~
放送 2019年10月2日(水)
平安時代のスーパースター、菅原道真。大宰府左遷の真相とは?そして死後、怨霊から神になったのはなぜか?謎に満ちた道真の足跡を辿り、不世出の英雄の実像に迫ります。
平安時代の初め、類まれな学識で時の帝に寵愛され、右大臣にのぼりつめた菅原道真。異例の昇進は周囲の誹謗中傷を招き、無実の罪で大宰府に左遷、非業の死を遂げます。当時、都で頻発した災いは、道真の怨霊の仕業だと人々は恐れおののきました。ところが、その後一転、道真は天神様として広く敬われるようになります。道真左遷の謎、そして怨霊から神への劇的な転換。平安王朝最大のミステリーを読み解き、不世出の英雄の実像に迫ります。[詳細]
めざせ!徳川近代国家 小栗上野介の夢と挫折
放送 2019年9月25日(水)
明治新政府が行った近代化の諸政策を、幕末にすでに実現しようとしていた幕府官僚がいました。小栗上野介。近代的な造船所建設にかけた夢とは何だったのか。そのための選択は?
明治初めの岩倉使節団より10年も早く欧米を視察し、近代工業文明の威力を知った幕臣・小栗上野介。帰国後、要職を歴任しながら、徳川による日本近代化を目指しました。そのシンボルが横須賀に作った造船所。技術もなく資金もない日本が近代的な造船所を作るには外国の援助が必要。候補はイギリス、オランダ、フランス。間違えれば植民地化の恐れもあるし資金返済のための経済政策も必要。江戸開城直後に新政府に殺された先覚者の夢。[詳細]
不可能への挑戦~河井継之助の北越戦争~
放送 2019年9月18日(水)
戊辰戦争で、新政府軍を大いに苦しめた越後・長岡藩の河井継之助。最新鋭ガトリング砲の威力とは?新時代を見据えた理想の国家像とは?不可能に挑み続けた侍の選択に迫ります。
幕末、“越後の蒼龍”として恐れられた長岡藩の河井継之助。常に不可能に挑み続けた侍でした。大赤字の藩財政を、見事V字回復へ。戊辰戦争では、圧倒的武力の新政府軍に恭順を迫られても、独自の武装中立を模索。それが拒絶されると、劣勢の兵力ながら新政府軍と徹底抗戦へ。河井が自ら操った最新鋭ガトリング砲の威力とは?新時代を見据えた理想の国家像とは?幕末から維新へ。藩の、そして時代の命運を分けた河井の選択に迫ります。[詳細]
渋沢栄一 知られざる顔~論語と算盤(そろばん)を読み解く
放送 2019年9月4日(水)
新1万円札の顔に決まり、注目を集めている渋沢栄一。明治時代、500もの会社を設立し、「日本資本主義の父」と言われる渋沢のもうひとつの顔を紹介します。
実業家渋沢栄一のもうひとつの顔は、生涯にわたる福祉事業家として、600もの事業を立ち上げたことです。「貧しい人を助けることは、日本の資本主義を豊かにするためにも、必要なこと」と主張する渋沢に対し、「税金で貧民を助けることは『惰民』を増やすだけだ」と、東京府議会は真っ向から攻撃し、論争になりました。鹿鳴館で貴婦人たちによるチャリティーバザーを開くなど、日本の福祉事業への道を切り開いた渋沢の挑戦をたどります。[詳細]
謎の屏(びょう)風が語りだす~復元推理 大坂冬の陣図屏風
放送 2019年8月14日(水)
大坂冬の陣の詳細を伝える屏風が復元されました。画面からはいくつもの謎が浮かび上がります。豊臣滅亡後に描かれたのに何故豊臣優勢の場面ばかり描かれているのか?発注者は何者?
真田信繁(幸村)の活躍で知られる大坂冬の陣。その詳細を描いた屏風は原本が失われ、色指定をした下絵だけが残っていました。そこで下絵から原本を完成させる試みが始まりました。その様子を長期取材する中で次々に謎が浮かび上がります。最大の謎は豊臣家滅亡後に豊臣方優勢の場面を描く屏風が作られたこと。発注者は徳川の覇権に納得しない大名か?あるいは家康に反感を持つ徳川家の有力者か?人気の戦国史家たちが屏風の発注者を徹底推理します。[詳細]
スペシャル「そして万葉集が生まれた~大伴家持が残した日本人の心~」
放送 2019年7月31日(水)
新元号「令和」で今、大注目の「万葉集」。天皇から庶民の歌まで4500首あまりを収めた歌集は、どのようにして生まれたのか?平城宮跡で万葉集の謎と魅力を語り尽くします。
新元号「令和」で今、大注目の「万葉集」。その編纂者であり、最も多く万葉集に歌を残したのが奈良時代の歌人・大伴家持です。宮廷貴族の権力抗争に巻き込まれた家持。一族の命脈を保つための家持の選択は、万葉集の成立に大きな影響を及ぼしました。天皇から庶民の歌まで4500首あまりを収めた歌集は、どのようにして生まれたのか?奈良・平城宮跡に多彩なゲストが集結、万葉集に秘められた謎と魅力を語り尽くします。[詳細]
名人円朝 新時代の落語に挑む!~熊さん八っつぁんの文明開化~
放送 2019年7月17日(水)
「怪談牡丹燈籠」「真景累ケ淵」などの怪談ばなしで、幕末から明治初期に人気を集めた落語家・三遊亭円朝。文明開化の新時代に、彼に迫られる選択とは?
文明開化の時代になっても、寄席は大衆のメディアとして、人気を集めていました。これに目をつけた新政府は、当時、人気実力ともに群を抜いていた円朝を「落語家頭取」に任命、庶民を文化的に啓蒙する役割を担わせようとしました。新たなはなしの創作を迫られた円朝。引き続き怪談ばなしにこだわるか立身出世物語に大きく舵を切るか?今回は、“熊さん八っつぁんの文明開化”。新時代の演芸に挑む名人三遊亭円朝の奮闘に迫ります。[詳細]
警察誕生~川路利良、恩人西郷との対決~
放送 2019年7月3日(水)
“警察の父″、川路利良。西郷隆盛に引き立てられ「警視庁」を創設したものの、西南戦争では恩人・西郷と対決しました。川路苦悩の選択、そして現代警察への遺産とは?
日本の“警察の父″、川路利良。薩摩藩の下層身分だったが、幕末の戦乱で数々の武功を立て、西郷隆盛の引き立てで大出世を遂げます。明治5年に渡欧、フランスの警察制度に感動した川路は、帰国後、日本初の近代警察「警視庁」を作りあげました。しかし明治10年、西南戦争が勃発。多くの薩摩藩士が西郷に従うなか、川路は警察を使って恩師・西郷と対決する道を選びます。西郷との決別に至る苦悩の選択、そして現代警察への遺産に迫ります。[詳細]
新視点!信長はなぜ本能寺に泊まったのか?
放送 2019年6月19日(水)
天下統一を目前にした織田信長が家臣・明智光秀に倒された本能寺の変。真相に迫る新視点は、なぜ本能寺に泊まったのか?鍵を握るのは後継者になったばかりの息子・信忠だった!
本能寺の変で信長が倒されると、織田家は天下を失います。その理由は、後継者である息子・信忠も京都にいて光秀に殺されてしまったからです。現代の企業でもナンバー1とナンバー2が同じ飛行機に乗らない、などリスク回避は常識ですよね。なぜ信長親子はそんなリスクを冒したのか?そして、なぜ信長は本能寺に泊まったのか?その謎を解く鍵こそ、信長の後継者として認められたばかりの信忠の存在だったのです。新たな視点で本能寺の変の真実に迫ります。[詳細]
スペシャル 大奥贈答品日記
放送 2019年6月15日(土)
テレビ初公開!『大奥』最高権力者の日記!将軍、御台所、大名…、陰謀渦巻く幕府の実態をリアルに記した私的交際記録!政治史に隠然たる力をふるった女たちの真の姿とは?
250年の歴史を持つ大奥。その最後の最高権力者として知られる「瀧山」の日記が見つかりました。テレビ初公開!番組では6か月にわたり徹底調査、天璋院や和宮、歴代将軍など幕末の要人と瀧山の間で贈り贈られた「貢物」の記録でした。閉ざされた女だけの空間でどんな贈り物がどんな目的で行き交っていたのか?日記の行間からは、男たちの政治の世界とつながり暗躍する女性の姿が。今回の調査でまったく新しい幕末が見えてきました。[詳細]
応仁の乱前夜 将軍暗殺!嘉吉の変
放送 2019年6月5日(水)
京都を騒乱に巻き込んだ「応仁の乱」。その原因は、嘉吉元年(1441)にさかのぼるという。この年の将軍の暗殺事件と史上最大規模の土一揆に、混迷の時代の原点を探ります。
今回は、スタジオを出て、京都・東寺の境内に、呉座勇一さん(「応仁の乱」著者)と井上章一さん(「京都ぎらい」著者)をゲストに招き、応仁の乱の原点と言われる「嘉吉の変」について話し合います。当時、金融業の台頭が格差社会を生み、決められない政治が混乱に拍車をかけていました。優柔不断の管領・細川持之の選択が、応仁の乱という大混迷の時代に突き進んでいきます。令和の京都で、気鋭の論客が混迷・変革の時代についてトコトン語り合います。[詳細]
スペシャル ローマ帝国☓驚異の砂漠都市
放送 2019年5月29日(水)
番組史上初!ついに世界へ!2千年前、アラビアの砂漠に超大国ローマ帝国を翻弄し、奇跡の繁栄を遂げた幻の王国がありました。その驚きの都を徹底取材、サバイバル戦略に迫ります。
驚異の砂漠都市の名はぺトラ。東西文明が交差する場所で、貴重な品々の交易によってあふれる富を生みました。高さ数十メートルの壮麗な巨岩建築があり、世界遺産となっています。ぺトラはその豊かさゆえに、ローマ皇帝や、エジプト女王クレオパトラに狙われながらも、巧みに生き抜いていきました。そのサバイバル戦略とは?またペトラには砂漠にもかかわらず大きなプールがありました。高度な水の技術とは?最新研究で魅惑の都市の全貌に迫ります。[詳細]
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