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プレミアムドラマ「TRUE COLORS」
放送 2025年1月5日（日）スタート・全9話
毎週日曜日 午後10時〜10時49分［NHK BS］
2024年の向田邦子賞をプレミアムドラマ『グレースの履歴』で受賞した源孝志監督が、新作を携えてプレミアムドラマに還って来ます。 その名は『TRUE COLORS』。ファッション界でトップフォトグラファーの名声を獲得していたヒロインに、ある日、深刻な難病が告知されます。飛躍の絶頂を迎えようとしていたタイミングで彼女を襲った苦難。引退を余儀なくされた彼女は絶望の淵から這い上がって行くことが出来るのか。東京･天草･イタリアを舞台に展開される、この冬イチオシの大人のヒューマンラブストーリーです。
ファッション業界のトップフォトグラファーとして、東京で活躍していた立花海咲（倉科カナ）は、ある日、突然、眼の難病を告知される。カメラマンとしての将来を悲観した海咲は、絶望感を抱えたまま、１８年ぶりに、故郷･天草へと足を向ける。そこには、海咲が会いたかった人、そして会いたくなかった人たちがいた･･･
会いたかったのは、幼なじみの松浦晶太郎（毎熊克哉）。かつて芸大に合格し、画家を目指していたが、家族を支えるために夢を諦め天草で漁師をしている青年だ。
そして、会いたくなかったのは、海咲の母の再婚相手である辻村多一郎（渡辺謙）。彼とは、高校を卒業した海咲が、あるわだかまりを理由に家を飛び出してからずっと絶縁状態だった――
- 原作 源孝志『わたしだけのアイリス』(河出書房新社刊)
- 脚本･演出 源孝志(「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」 「グレースの履歴」 ほか)
- 音楽 阿部海太郎
- 主題歌 『Ｔｒｕｅ Ｃｏｌｏｒｓ』シンディ･ローパー
- 題字･メインビジュアル 菱川勢一
- 出演 倉科カナ、毎熊克哉、滝藤賢一、要潤、玉置玲央、穂志もえか、森永悠希、森田想、 伊勢佳世、名取裕子、髙嶋政宏、石橋蓮司、北村一輝、シルビア・グラブ、伊藤歩、宮崎美子、中原丈雄、賀来千香子、加藤雅也、渡辺謙 ほか
- 制作統括 八巻薫（オッティモ）、樋口俊一(NHK)
- プロデューサー 井口喜一、田中誠一、伊藤正昭（ジャンゴフィルム）
あらすじ
高校卒業後に天草から上京し、今はファッションフォト業界のトップフォトグラファーとして活躍している立花海咲(倉科カナ)。イタリアのトップデザイナーからも厚い信頼を得て、その地位を確固たるものにしようとしていた。
しかし、海咲にはこのところ少し気になることがあった。それは、視力の低下。もともと軽度な色弱の自覚のあった海咲は、かかりつけの眼科の勧めで大学病院で精密検査を受けるが、そこで思いもよらない疾患を告げられる。カメラマンとして致命傷となりかねない状況に直面して困憊(こんぱい)する海咲の元に、上京以来一度も会っていない妹から会いたいという便りが届く。仕事を休むことになった海咲は、18年ぶりに故郷・天草の港に降り立つ。しかし、そこで海咲は、嫌悪感を抱き続けてきた継父・多一郎(渡辺謙)に遭遇し、過去の苦い記憶が蘇る。二度と戻るまいと決めていた故郷と会いたくないと思っていた男との遭遇に、ますます気持ちの沈んでいく海咲だったが、高校時代の親友・晶太郎(毎熊克哉)との再会をきっかけに折れかけていた気持ちに光が差し始めていく・・・
主な登場人物・キャスト
立花海咲 倉科カナ
ファッション業界の最前線で活躍するトップフォトグラファー。天草出身。
松浦晶太郎 毎熊克哉
天草の漁師。海咲の幼馴染みで、高校時代は美術部で肩を並べていた。
巻上伸哉 滝藤賢一
海咲が専属契約を結んでいる人気ファッション誌の編集長。海咲の恋人にして、最大の支援者。
朝倉智之 要潤
慈明医科大学附属病院の眼科医。
藤島一平 森永悠希
海咲の専属撮影助手。
佐野麻衣子 森田想
巻上が編集長を務めるファッション誌の編集部員。
塩沢美也子 伊勢佳代
巻上が編集長を務めるファッション誌の副編集長。
紀田ジュンコ 名取裕子
海咲が最も信頼を置くメイクアップアーティスト。
木嶋作太郎 石橋蓮司
伝説の有名写真家。海咲がかつて師事していた巨匠。
辻村多一郎 渡辺謙
天草の定期航路船舶の船長。海咲の継父。
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各話のあらすじ
第1話 色彩のディーバ
放送 2025年1月5日（日）午後10時〜［NHK BS］
独特な色彩感覚で脚光を浴びるファッションフォトグラファーの立花海咲（倉科カナ）。彼女の才能をいち早く見出し献身的に支援してきた有名高級ファッション誌編集長の巻上（滝藤賢一）や撮影助手の一平（森永悠希）、そしてメイクチーフのジュンコ（名取裕子）といった理解者たちに支えられ、今まさにファッションフォト界の頂点に立とうとしていた。しかしそんな矢先、海咲にある深刻な病魔が襲い掛かる。
第2話 堕(お)ちた女神
放送 2025年1月12日（日）午後10時〜［NHK BS］
視野の中心部がぼける症状を覚えた海咲（倉科カナ）は、眼科の権威である大学病院の医師・朝倉（要潤）の精密検査を受診して、錐体ジストロフィーという診断を受ける。それは視力だけでなく色覚機能も低下していく可能性のある難病だという。茫然自失で電話にも出ない海咲を心配して巻上（滝藤賢一）が自宅に閉じこもった彼女を訪ねてくるが、その数日後、海咲に非情な通告が言い渡される。
第3話 捨てた島
放送 2025年1月19日（日）午後10時〜［NHK BS］
巻上（滝藤賢一）から今後の仕事を全てキャンセルされた海咲（倉科カナ）は、巻上と決別し編集部を後にする。失意のまま街を歩いていた海咲だったが、偶然、かつて師事していた伝説の写真家の木嶋（石橋蓮司）に出会う。海咲の窮状を知った木嶋は海咲を励ますと同時にある物を授ける。海咲の胸にわずかな光が差し込んだが、その矢先、取り戻しかけた情熱に水を差す通達が届き、再び失意のどん底に突き落とされる…
第4話 帰郷のゆくえ
放送 2025年1月26日（日）午後10時〜［NHK BS］
天草を家出してから１８年間、音信不通だった妹・七瀬（穂志もえか）から突然届いた手紙。それは、近く七瀬が結婚をするので式に出席してほしいという内容だった。海咲（倉科カナ）は、木嶋からもらったカメラとフィルムを手にすると、天草への帰郷に旅立つ。しかし、島へ向かう定期船内で海咲が目撃したのは、彼女が最も会いたくなかった男・辻村（渡辺謙）だった。辻村はかつて海咲が家出した原因を作った人物だった…
第5話 いま立っている場所
放送 2025年2月2日（日）午後10時〜［NHK BS］
晶太郎（毎熊克哉）から勧められ高校時代の美術部の恩師・加藤美徳（加藤雅也）を訪ねた海咲（倉科カナ）。加藤は美術準備室を訪ねてきた海咲に気付くと、あの頃と全く変わらないひょうひょうとした様子で出迎える。海咲は、行き詰まった自分のこれからを相談するつもりもあったが、加藤はあえてその相談を遮るようにブラックコーヒーを振る舞いながら、昔話を少しだけするのだった。
第6話 流れ着いた記憶
放送 2025年2月9日（日）午後10時〜［NHK BS］
１８年ぶりに妹の七瀬（穂志もえか）と再会した海咲（倉科カナ）。その日、天草のリゾートホテルでウェディングドレスの試着に臨もうとしていた七瀬に、海咲は自らメイクを施し、美しい海原をバックにドレス姿の妹にシャッターを切る。七瀬の家では母・しのぶ（賀来千香子）とその再婚相手の辻村多一郎（渡辺謙）が、娘姉妹が再会してることを知らないまま、式の招待者について思案していた…
第7話 嵐の夜にあったこと
放送 2025年2月16日（日）午後10時〜［NHK BS］
晶太郎（毎熊克哉）の高校時代の先輩・淳弥（玉置玲央）からもらい受けた父（北村一輝）の形見の浮き輪を持ち帰った海咲（倉科カナ）。それを手にした晶太郎の父・茂雄（中原丈雄）は、号泣しながら抱きしめた。翌日、深刻な表情で海咲と晶太郎を居間に呼んだ茂雄は、２２年間隠し通してきた事故についての真実を語り始めた。それは海咲の継父・多一郎（渡辺謙）や母・しのぶ（賀来千香子）とも深く関わる秘密だった。
第8話 それぞれの虹
放送 2025年2月23日（日）午後10時〜［NHK BS］
茂雄（中原丈雄）から勝男（北村一輝）の海難事故の真相を聞いた海咲（倉科カナ）。茂雄からは多一郎（渡辺謙）に会うべきだと諭され逡巡する。晶太郎（毎熊克哉）はアトリエに海咲を連れ出すと、父の形見の浮き輪をくれた淳弥（玉置玲央）の話になる。海咲は晶太郎にセクシャリティのことを尋ねる。自分の知らない面を持つ晶太郎の事が気になり始める海咲。そして、晶太郎からも多一郎との対面を促された海咲は、重い腰を上げる。
第9話［最終話］ ほんとうの色
放送 2025年3月2日（日）午後10時〜［NHK BS］
海咲（倉科カナ）は教会で、晶太郎（毎熊克哉）のパートナーである画商の黒沢涼子（伊藤歩）と出会い、涼子からは自らが身を引くことを告げられる。美徳（加藤雅也）の家に晶太郎とともに食事に招待された海咲は、そこで晶太郎がフィレンツェの国立芸術学院への美術留学を決心したことを初めて聞かされ、涼子がとった行動の真意を知る。そして、いよいよ七瀬（穂志もえか）の結婚式の当日、海咲は母（賀来千香子）と再会するが…
