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NHKドラマ「赤ひげ4」のあらすじ・ネタバレ・再放送・見逃し動画配信は?

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BS時代劇「赤ひげ4」!2022年11月4日放送スタート

放送 2022年11月4日(金)スタート ・連続8回
   毎週金曜日 午後8時〜8時43分[BSプレミアム]
再放送 翌週日曜日 午後6時45分〜[BSプレミアム]

主演「赤ひげ役」の船越英一郎をはじめ、第3シリーズまでのスタッフ・キャストが結集。山本周五郎の原作のペーソスと人情味あふれる世界観にオリジナル要素も加味し、人と人とが助け合い許し合うことの重要性や、家族の絆の美しさを描きます。今回は、原作「赤ひげ診療譚」にも描かれていない、今まで語られることのなかった「赤ひげ」自身の過去に大胆に踏み込みます。

  • 原作 山本周五郎
  • 脚本 尾崎将也、川﨑いづみ
  • 出演 船越英一郎、中村蒼、優希美青、前田公輝、鈴木康介、宅麻伸、奈緒、戸田菜穂 ほか
  • 演出 猪原達三、皆川智之
  • 制作統括 井上竜太(ホリックス)、山本敏彦(NHKエンタープライズ)、小林大児(NHK)

あらすじ

江戸時代。貧しい者たちのために作られた小石川養生所。所長の新出去定(にいで・きょじょう 船越英一郎)は、恐れや親しみを込めて「赤ひげ」と呼ばれていた。若き医師、保本登(中村蒼)や津川玄三(前田公輝)、田山真一郎(鈴木康介)、新たに加わった女医のつぐみ(優希美青)も、今日も貧しい者の治療に奮闘中だ。そんな折、赤ひげは養生所の生みの親でもある大岡越前守(宅麻伸)に呼び出されることに。大岡の言葉は赤ひげに衝撃を与えるものだった。何と大岡は赤ひげに新たに設立する医学校の校長になれと言う。赤ひげは養生所を去るのだろうか!? 一体、養生所はどうなってしまうのか……。一方、毎回、養生所には、つらい事情や秘密を抱えた貧しい訳ありの患者たちがやってくる。そんな患者の一人おたね(戸田菜穂)。彼女を見てからの赤ひげの様子がどうやらおかしい…。

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主な登場人物・キャスト

新出去定 船越英一郎

小石川養生所の医師で責任者。薬品の影響で赤茶色になった髭から「赤ひげ」と呼ばれる。無骨で、時に大声でわめいたりもするが、内には優しさを秘めている。

保本登 中村蒼

かつては養生所で働くことを不本意として反発していたが、今は赤ひげの医療に対する姿勢に共感し師事している医師。結婚して所帯を持つ。

つぐみ 優希美青

母に幼くして捨てられ、町医者の父に助手扱いを受けて育つ。父の死後、去定のもとに来る。医術に天賦の才を秘める一方で、家族の愛を信じることのないひねくれた性格を持つ。

津川玄三 前田公輝

面倒くさがりでうわさ話が大好きな医師。趣味は三味線。一見、冷たいようでいて、実は病人を救いたいという意思が人一倍強い。

田山真一郎 鈴木康介

赤ひげに憧れ自ら望んで養生所にやってきた若手医師。やる気はあるがまだまだ未熟で空回りをすることも…。つぐみに対抗心を燃やしている。

まさを 奈緒

保本登の妻で、赤ひげに師事している夫を頼もしく思っている。シーズン4ではいよいよ第一子を出産することに…。

おたね 戸田菜穂

ある日、高熱で倒れ養生所に運び込まれてきた病人。赤ひげがその顔を見た途端、表情を変える…。赤ひげの過去に大いにかかわる重要人物だが、本人は古い記憶が一部思い出せないでいた。赤ひげの薦めで、養生所で働くことになる。

各話のあらすじ

第1話「家族の絆」 2022年11月4日放送

母の治療に高価な薬が必要だと知った娘のおけい(唯月ふうか)は、金を工面するため、素性を明かさない金持ちの和助(渡辺いっけい)の妾(めかけ)になることを決める。約束の日、おけいは隠れ家で待つが、和助はその日現れなかった。翌日、おけいが養生所に母の見舞いに行くと、大けがを負った和助が横たわっていた。一方、赤ひげ(船越英一郎)は大岡越前(宅麻伸)から、新たに幕府が開校する医学校の校長になるよう命じられるのだが…。

第1回の補足・ネタバレ

実は、おけいが待つ隠れ家へ向かっていた和助は、大八車の事故で下敷きになり大怪我をして養生所に運び込まれていたのだった。このまま和助が亡くなれば、隠れ家に預かっている三百両は自分のものになる…と悪い事を考えてしまいそうなおけいだったが、母の言葉で考えを改め、赤ひげに全ての事情を打ち明けた。その後、和助は回復して呉服屋に帰ると妻子が温かく迎え、和助は目が覚めた。和助はおけいに母の薬代として十分なお金を渡し、隠れ家もおけいとその母にくれてやったという。

第2話「切ない想い」 2022年11月11日放送

高熱のため運び込まれたおたね(戸田菜穂)は快方に向かったが、十数年前からの記憶がなかった。一方、仕事もせず飲み歩き暴れていた竹二郎(辻岡甚佐)が大怪我をして養生所に運び込まれた。竹二郎は妹のおさよ(佐竹桃華)に英治との縁談話が持ち上がったことで、自分が妹に惚れていることに気付き、暴れていたのだった。そんなある日、竹二郎は妹との間に血のつながりがないという事実を知る。竹二郎はある決断を妹おさよに告げる…。

第2回の補足・ネタバレ

実は、竹二郎の妹・おさよは赤ん坊の頃に拾われた子供で、竹二郎とは血の繋がりがなかった。それを知った竹二郎は、おさよの兄であるべきか、世帯を持って夫となるべきか…悩み抜いた。そして、おさよの兄として生きる道を選んだ。

第3話「母と娘の思いやり」 2022年11月18日放送

家事に長け医術の心得もあったおたね(戸田菜穂)を赤ひげ(船越英一郎)は養生所で働かせることに決めた。そして盲目の老女・お静(銀粉蝶)の世話を任せてみた。一方、養生所に衰弱した女・お菊(坂井真紀)が運び込まれた。お菊は食事をせず死のうとしていた。なぜ死にたいのか、その理由は判らなかった。ある日、お静を見たお菊は食欲を取り戻し、お静の世話をしたいと申し出る。お菊はなぜか名を偽り、お静の世話をする…。

第3回の補足・ネタバレ

お菊は夫と姑の3人で幸せに暮らしていた。ところが、夫に先立たれると、姑は人が変わったようになりお菊を家から追い出したのだ。そして、お菊が養生所で出会ったお静こそ、その姑だったのだ。お静は目が見えないが、お菊だということはすぐにわかった。お静はお菊に人生をやり直して幸せになって欲しくて心を鬼にしてお菊を追い出したのだ。お静は不治の病で長くはないと知ると、お菊は最期までお静の世話をして、お静を看取った。

第4話「幻の子」 2022年11月25日放送

空のおくるみを抱く女・お華(紺野まひる)。父が死に気の病になり、養生所に入ることになる。幻の子はお華のよりどころであるため、おたね(戸田菜穂)はお華に合わせ子守歌を唄う。そんなおたねは、かつて自分に子供がいたのではと失われた記憶を探る。ある夜、お華は「清吉さん」と叫び暴れだす。実はお華が気の病になったのは別の理由があったのだ。それは、将来を誓い合った清吉(竹財輝之助)の出奔が原因だったのだ…。

第4回の補足・ネタバレ

先代が多額の借金を残して亡くなり、清吉はお店を守るために自分がお店のお金を盗んで出奔したことにして、伝助にお華のことを託したのだった。しかし、お華は清吉への思いが強く、気の病になってしまった。赤ひげに諭された清吉は、毎日のようにお華のもとへ通いお華と向き合った。そして、二人は養生所を出ていった。

第5話「恋する女」 2022年12月2日放送

実の息子ではないことから育ての親に蔑まれ、嫌がらせを受けていた商家の三男坊・幸介(田村健太郎)が、腹痛に襲われ養生所に担ぎ込まれた。親身に世話をするお雪(真凛)に涙を流しながら感謝する幸介。あまり感謝されたことのないお雪はそんな幸介に入れ込んでしまう。その気持ちはやがて恋へと変わり…。ある日、幸介に本当の母親がいるという話を聞いたお雪は母親探しを決意する。果たしてお雪の恋は成就するのだろうか…。

第5回の補足・ネタバレ

お雪は幸介の実の母親を見つけ出した。湯島の甲州屋の女将だった。病が治ったら幸介は実の母親と一緒に暮らすこととなった。そんな幸介には心に決めた女性がいるという。周囲の者たちは、それがお雪のことだと早合点していたが、実は幸介の幼馴染だった。失恋を味わったお雪は、涙をこらえて幸介の退所を見送った。

第6話「母ちゃん」 2022年12月9日放送

必死の形相で喘息の息子・長太郎(番家天嵩)を養生所に担ぎ込んだおゆり(白石美帆)。その姿は我が子を思う母親そのものだった。しかし、つぐみ(優希美青)は長太郎からおゆりが本当の母ではないから厳しいのだと聞く。その反動から、やさしいおたね(戸田菜穂)になつく長太郎。ある時、つぐみは町で偶然おゆりを見かける。おゆりは足が傷だらけになりながらお百度参りをしていたが、倒れて養生所に運ばれることになる…。

第6回の補足・ネタバレ

長太郎はおゆりの姉の子だった。しかし、姉が亡くなり、おゆりは長太郎を引き取って我が子のように育てた。しかし、世間の風当たりは冷たかった。おゆりは長太郎を立派に育てるためには鬼にならなければならないと思い、長太郎に厳しく接するようになったのだった。そんなおゆりの思いを知った長太郎は、おゆりを「母ちゃん」と呼び慕うようになった。

長太郎のお世話をしていたおたねは、昔の記憶を思い出し始めていた。自分には男の子がいたが腕の中で亡くなったというのだ。それを聞いた赤ひげは「すまない」と謝る。赤ひげは、おたねの過去について何を知っているのか!?

第7話「ちゃんの涙」 2022年12月16日放送

川辺で倒れていた重吉(宮川一朗太)が養生所に運ばれてきた。重吉には妻・お直(西尾まり)と4人の子がいて仲睦まじい家族だった。しかし、気が付いた重吉の表情は暗かった。そして、身投げの疑惑が浮かんでくる。重吉は人知れず悩んでいたようだ。一方、大岡越前(宅麻伸)からの医学校校長就任の依頼も待ったなし。去定(船越英一郎)は追い込まれていた。そんな折、おたね(戸田菜穂)は自分の命の灯が短いことを悟る…。

第7回の補足・ネタバレ

重吉は腕のいい火鉢職人だったが、商売が下手で妻や子どもたちに苦労ばかりかけていた。そんな自分が嫌になり飲めない酒を飲んで死のうとしたのだ。保本は、そんな重吉に「妻と子どもに正直に話せばいい」と言う。そして、養生所を退所する日、重吉は妻と子どもに心の内を話し、家族はいっそう強い絆で結ばれた。それ以来、妻や長男が重吉の火鉢の注文をとってくるようになったという。

一方、おたねは不治の病にかかっていた。それを知っているのは赤ひげと保本だった。おたね自身も、自分の寿命が長くないことを感じとっていた。

第8話(最終話)「よみがえる記憶」 2022年12月23日放送

病床のおたね(戸田菜穂)に失われた記憶を語る赤ひげ(船越英一郎)。やがて全てを思い出すおたね…。一方、養生所に運び込まれた善助(植木祥平)は若くして不治の病に侵されていた。善助の許嫁・おくみ(山﨑果倫)は、たとえ善助の命が短いとしても夫婦になりたいと泣く。そんな二人に養生所で祝言を挙げることを許す赤ひげ。時を同じくし、保本(中村蒼)とまさを(奈緒)夫婦に子が生まれた。優しく赤子を抱くおたね…。

第8回の補足・ネタバレ

赤ひげは麹町で町医者をしていた頃、おしの(=おたね)と世帯をもち、息子が生まれ幸せな日々を送っていた。しかし、息子が熱を出し赤ひげが留守の時に、おしのが寒空の中を他の町医者に診てもらおうと彷徨っているうちに息子の容態が悪化し亡くなってしまう。おしのは自分を責めた。そして突然、姿を消した。

赤ひげの話を聞いたおしのは、失っていた記憶を取り戻した。そして、息子の墓参りがしたいと言い出し、赤ひげが一緒に連れて行く。墓参りから戻ったおしのは息をひきとった。

赤ひげは大岡越前から命じられていた医学校の校長になる覚悟を決める。その医学校は、養生所の敷地内に建てられることとなった。

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BS時代劇「赤ひげ3」!2020年10月23日放送スタート

放送 2020年10月23日(金)スタート ・連続7回
   毎週金曜日 午後8時〜8時43分[BSプレミアム]

「船越赤ひげ」が帰ってくる!
山本周五郎原作 「無知と貧困」と戦う人情ドラマ、若き女性医師が登場!

「赤ひげ」「赤ひげ2」は、傑作小説『赤ひげ診療譚』を船越英一郎主演でフレッシュにドラマ化。小石川養生所を舞台に、謎めいた医師「赤ひげ」と青年医師との交流、多彩な市井の人たちを描き好評を博しました。

今回、より「船越赤ひげ」の魅力を横溢させた娯楽時代劇。新たなキャラクターも加味してよりパワーアップ。笑って泣けて胸を打つ、人情味豊かに楽しめるドラマです。

”無知と貧困”に抗う小石川養生所の医師・赤ひげの活躍を描く第3シリーズ。新キャラクターとして”家族の愛”を信じられない女医見習いのつぐみが登場。さらには赤ひげの秘密が明らかになる!

あらすじ

江戸時代。貧しい者たちのために作られた小石川養生所。所長の新出去定(にいで・きょじょう 船越英一郎)は、恐れや親しみを込めて「赤ひげ」と呼ばれる。若き医師、保本登(中村蒼)や津川玄三(前田公輝)、田山真一郎(鈴木康介)も交え今日も貧しい者の治療に奮闘中。そんな養生所に新たに、謎めいた若い女・つぐみ(優希美青)がやってきた。女だてらに医術の心得があり、ひねくれた性格から騒動を巻き起こす。そしてつぐみの親と赤ひげには過去に因縁が。ついに、赤ひげの若き日が明らかに…。
そして毎回、赤ひげや医師たちのもとには、つらい事情や秘密を抱えた患者たちがやってくる・・・。

  • 原作 山本周五郎
  • 脚本 尾崎将也、川﨑いづみ
  • 出演 船越英一郎 中村蒼 優希美青 前田公輝 鈴木康介 山野海 久保田磨希 真凛 山崎裕太 奈緒 ほか
  • 演出 猪原達三、皆川智之

主な登場人物・キャスト

新出去定 船越英一郎

小石川養生所の責任者である医師。薬品の影響で髭が赤茶に見えることから「赤ひげ」と呼ばれる。無骨で、時に大声でわめいたりもするが、その内には優しさを秘めている。

保本登 中村蒼

かつては養生所で働くことを不本意として反発していたが、今は赤ひげの医療に対する姿勢に共感して師事している医師。結婚して所帯を持ち、現在は往診に専念している。

つぐみ 優希美青

母に幼くして捨てられ、町医者の父に助手扱いを受けて育つ。父の死後、去定のもとへ来る。医術に天賦の才を秘める一方で、家族の愛を信じることのないひねくれた性格を持つ。

津川玄三 前田公輝

面倒くさがりでうわさ話が大好きな医師。趣味は三味線。一見、冷めているようでいて、実は病人を救いたいという思いが人一倍強い。

田山真一郎 鈴木康介

赤ひげに憧れ自ら望んで養生所にやってきた若手医師。やる気はあるがまだまだ未熟で空回りすることも。つぐみに対抗心を燃やす。

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各放送回のあらすじ

第1回「亡き友の娘」 2020年10月23日放送

貧しい人々のための「小石川養生所」。所長の新出去定(船越英一郎)は、恐れを、あるいは親しみを込めて「赤ひげ」と呼ばれていた。保本(中村蒼)、津川(前田公輝)、田山(鈴木康介)ら医師が日々奮闘する養生所に、反抗的な態度の、つぐみ(優希美青)がやってくる。赤ひげはつぐみの父と因縁があるらしく、しばらく引き取ることに。ひねくれた性格のつぐみだが、医術については素人離れした知識とセンスを秘めていた。

第1回の補足・ネタバレ

つぐみの父は赤ひげの友であり、蘭学医だったようなのです。つぐみは幼い頃から父に厳しく医学を教えられていた。そのため、つぐみは医者という職業を嫌っているようなのです。しかし、第1回では、つぐみの医学知識から一人の娘を助けます。そして、赤ひげはつぐみに「医者になれ」と言うのです。しかし、医者を嫌っているつぐみが「はい」と言うわけがありません。それどころか、つぐみに「父と何があったのか?」と問いただされて口をつぐんでしまいます。また、女性が赤ひげのもとを去っていく回想シーンが何度も流れます。赤ひげの秘密とは?

第2回「女医の誕生」 2020年10月30日放送

赤ひげ(船越英一郎)はつぐみ(優希美青)に「医者になれ」と告げる。保本(中村蒼)、津川(前田公輝)らは驚くばかり。つぐみは反発するが、渋々見習いとして働き始め、患者・正吉(今井翼)の面倒を見ることになる。若い頃から悪事を重ねてきた正吉は養生所でも問題を起こすが、不思議とつぐみには心を許すようになる。自分を捨てた母親に会いたいという正吉。しかし正吉の命はもう長くないということを、つぐみは知っていた。

第2回の補足・ネタバレ

正吉の病は老害。もって後1ヶ月。そんな正吉は、長崎にいる母親に会いに行きたいという。でも、長崎まで行くには3両もの金がいる。そんな時、昔の仲間が盗みの話しを持ちかける。つぐみは、正吉に老害であることを告げ、正吉が悪事を働かないように引き止め、役人に知らせた。それから間もなく、正吉は亡くなる。正吉が亡くなる前に「死ぬ前に真人間になれた。あんたのおかげだ。」とつぐみに言う。これが最期の言葉だった。

医者は人の命を救う仕事。でも、救えない命もある。それでも、医師は患者と向き合い最後まで看取る。正吉を看取ったつぐみは、そんな医者という仕事に希望を見出したのか…、赤ひげに「私を医者にしてください。」と言う。

第3回「親子の証」 2020年11月6日放送

赤ひげ(船越英一郎)のもとでつぐみ(優希美青)が医師として働き始めた頃、酒の飲み過ぎで体を壊した良助(林泰文)が入所してきた。養生所に入ってからも良助からはなぜか酒のにおいがするが、こっそり酒を持ち込んでいるのは良助の息子・小太郎だと分かる。実は小太郎は良助の本当の息子ではなく、良助はそのことで思い悩み自暴自棄になっていたのだが、やがて小太郎はその事実を知り、どこかへ飛び出して行ってしまう。

第3回の補足・ネタバレ

赤ひげは、良助の世話をつぐみに診させた。それには、ある考えがあった。そうとは知らず、つぐみは酒飲みの世話をさせられたことで医師という仕事に嫌気をさしていた。ある時、小太郎が「父ちゃんは本当の父ちゃんじゃない」と知って飛び出してしまった。小太郎は百日咳にかかっていると知った赤ひげは、津川と田山に小太郎を探しに行かせる。その後、小太郎を抱きかかえて帰ってきたのは良助だった。そんな良助を見て赤ひげは「お前は小太郎の父親だ」と言う。その言葉に良助はお酒を辞める決心をする。つぐみは悟った。自分の父も酒に溺れて体を壊し、酒飲みは死ぬまで治らないと思い込んでいたが、そうではないことを身を持って知ることができた。つぐみは、医師の仕事が以前より少し好きになったようだった。

第4回「女房の手」 2020年11月13日放送

赤ひげ(船越英一郎)のもとで働くお常(山野海)の母親・おまつ(山口果林)が養生所で亡くなった。夫の藤吉(石橋蓮司)は不愛想な職人気質の男だが、ふとしたことから妻に嫌われていたと思い込んでいる。おまつが亡くなっても悲しみを見せない藤吉。一方で食事をとろうとせず、倒れて養生所に入所してくる。そこで藤吉は入所患者たちからおまつについての意外な話を聞かされる。藤吉の頑なな心の奥にある思いとは…。

第4回の補足・ネタバレ

藤吉の手におまつの手が触れた時、おまつは藤吉の手を振り払った。それ依頼、藤吉はおまつに嫌われていると思い込んでいた。しかし、おまつは養生所の入所者たちに藤吉の自慢をしたり、若い頃にもらった櫛を大切に持っていたり…。そう、おまつは藤吉に惚れていた。惚れた男とずーっと支えてきて死ぬまで一緒に居られて幸せだったのだ。

おまつが藤吉の手を振り払ったのは、あれた手を触られるのが恥ずかしかったか、くたびれた手をしていることを知られたくなかったのであろう。藤吉の誤解をといたのは、保本だった。

一方、赤ひげはつぐみの両親との間に過去に何があったのか?

第5回「津川の縁談」 2020年11月20日放送

医師の津川(前田公輝)は最近疲れ気味。赤ひげ(船越英一郎)はそんな津川に外出を許す。羽を伸ばしに出かけた居酒屋で、津川はひょんなことから両替商の喜兵衛(村田雄浩)に気に入られてしまい、娘・おみつ(北香那)の婿にと迫られる。その後、養生所に足繁く通ってくるおみつと津川の距離は縮まっていく。はたして津川は医師をやめて養生所を去るのか?しかし、おみつが養生所に通う本当の目的は、実は別のところにあった。

第5回の補足・ネタバレ

養生所の患者・太一は働きすぎの過労という診立てだが、つぐみはぼんやり外を見て溜息ばかりつく太一が恋の病もあるのでは…という。そして、その診立ては的中した。太一と両替商の喜兵衛の娘・おみつは恋仲だったのだ。しかし、喜兵衛は太一の稼ぎが少ないことを理由に許さなかった。

しかし、津川は喜兵衛にこう言った。『太一は自分よりもずっと働き者だ。自分は医師を続けるつもりなので、おみつさんとは一緒になれない。」と。

第6回「刺された理由」 2020年11月27日放送

かつて赤ひげ(船越英一郎)のもとで働き、今は親の居ない子供たちの世話をする寺で働くおよね(佐津川愛美)が、何者かに刺されて養生所に運び込まれてくる。刺したのは誰か?およねは黙して語ろうとしない。その後、一人の少年・定吉(城桧吏)が「自分がおよねさんを刺した」と名乗り出てくる。寺を出て商家に奉公している定吉は、およねが弟のように気にかけていた少年だった。およねと定吉の間に、一体何があったのか?

第6回の補足・ネタバレ

定吉は乾物問屋に奉公していたが、その乾物問屋は密かに賭場を開いていた。定吉には盗人になってでも金を稼いでこいと脅していたのだ。定吉は誰にも相談できずに死ぬしかないと思い詰めていた。自分が死んでもおよねに自分のことを覚えていて欲しいと思い、およねに少しだけ傷を負わせようと考えたのだ。ところが、足がつまづいておよねに深い傷を負わせてしまったのだ。

第7回「赤ひげの秘密」 2020年12月4日放送

赤ひげ(船越英一郎)の養生所に、人殺しを名乗り出た女・お絹(酒井若菜)が入所してくる。男を突き落として殺し、そのときに自分も大けがを負ったのだ。聞けば一人娘がいるという。赤ひげにはお絹が殺人者には見えず、つぐみ(優希美青)たちに調べさせるが、事件の裏には子供を抱えて貧しさにあえぐお絹の悲しい事情があった。そしてついに赤ひげは、つぐみの両親と自分との間に過去に何があったのかをつぐみに語り始めた…。

第7回の補足・ネタバレ

実は、お絹は両替屋の清太郎に騙されて罪をかぶろうとしていたのだ。その代償として娘・お涼の面倒をみる約束をしていたが、実際にはお涼にろくに食事も与えず働かせていたのだ。そのことを知ったお絹は、ようやく重い口を開いた。お涼は貧しくとも母・お絹と一緒に暮らしたいと望んでいたのだ。

そして、赤ひげはようやく過去のいきさつをつぐみに伝える。つぐみの父・安岡多聞と母・お律は恋仲になるがお律の父親に認めてもらえず、駆け落ちする。多聞は貧しい病人を助ける医者となったが、貧しさに心がすさみ酒に溺れていく。お律は、多聞と娘を残して実家に戻り10年前に亡くなった。亡くなる前に娘・つぐみに残した手紙を見て、つぐみは涙する。赤ひげは、自分が若い世代に医術を伝えたいと思っているように、きっと多聞もつぐみに医術を伝えたかったのだろうと言い、多聞に代わってつぐみに謝る。

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>> BS時代劇「赤ひげ」の再放送・キャスト・あらすじ・動画配信は?

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BS時代劇「赤ひげ2」

放送 2019年11月1日(金)スタート ・連続8回
   毎週金曜日 午後8時~8時43分[BSプレミアム]

「船越赤ひげ」が帰ってくる!
山本周五郎の世界をよりパワーアップ!
笑って泣けて胸を打つ、これぞ娯楽時代劇!

山本周五郎の没後50周年を機に制作された前作「赤ひげ」は、過去何度も映像化されている傑作小説『赤ひげ診療譚』を船越英一郎主演でフレッシュにドラマ化。江戸時代の小石川養生所を舞台に、無骨で謎めいた医師「赤ひげ」と青年医師との交流、そして貧しい患者や市井の人たちの姿を描き好評を博しました。

今回、より「船越赤ひげ」の魅力を横溢させた娯楽時代劇をお届けするべく、原作の魅力を踏襲しつつ、オリジナルな要素も加味してよりパワーアップ。笑って泣けて胸を打つ、人情味豊かに広く皆様にお楽しみいただけるドラマを制作します。

  • 原作 山本周五郎
  • 脚本 尾崎将也・川﨑いづみ・牟田桂子
  • 出演 船越英一郎・中村蒼・佐津川愛美・前田公輝・鈴木康介、山野海、真凛、奈緒 ほか
  • 演出 猪原達三、皆川智之、後藤孝太郎
  • 制作統括 土屋勝裕(NHK)、小林大児(NHKエンタープライズ)、井上竜太(ホリプロ)

あらすじ

江戸時代。貧しくて医者にかかれない者たちのために作られた小石川養生所。
所長の新出去定(にいで・きょじょう/船越英一郎)は、ある人には恐れを、ある人には親しみを込めて「赤ひげ」と呼ばれている。保本登(中村蒼)や津川玄三(前田公輝)らの医師に加え、やる気だけはある新人医師・田山真一郎(鈴木康介)も交えて今日も貧しい者たちの医療に奮闘中。だが、幕府からは常に予算を削られて、やりくりは四苦八苦。そして養生所には赤ひげの命を狙う遊女・およね(佐津川愛美)をはじめ、つらい事情や秘密を抱えた訳ありの患者たちがやってくる・・・。

主な登場人物・キャスト

新出去定 船越英一郎

「無知と貧困」に抗う市井のヒーロー

小石川養生所の責任者である医師。薬品の影響で髭が赤茶に見えることから「赤ひげ」と呼ばれる。武骨で、時に大声でわめき散らしかんしゃくをぶつけたりもするが、その内には優しさを秘めている。貧しい者には無料で治療を施す反面、年々削られる養生所の費用を捻出するため富める者からは高額な薬料をせしめるなど手段は選ばない。

保本登 中村蒼

赤ひげの下で働く青年医師

かつては養生所で働くことを不本意として反発していたが、今は赤ひげの医療に対する姿勢に共感して忠実に師事している。まさをと結婚して所帯を持ち、通いで勤務している。

およね 佐津川愛美

養生所にやってきた訳ありの女

岡場所で働く遊女。怪我を負って養生所に入所する。過去の不幸な出来事からか、ひねくれた性格でたびたび嘘をつき、周囲を困らせる。実は、彼女はある目的を持っていた。

津川玄三 前田公輝

養生所を支えるクールな医師

面倒くさがりでうわさ話が大好き。人生経験が豊富で、もめ事などには上手く立ち回る。一見、冷めているようで、実は病人を救いたいという思いが人一倍強い。

田山真一郎 鈴木康介

周囲を困らせる新人医師

小石川養生所の新人医師。赤ひげに憧れ自ら望んで養生所にやってきた。やる気はあるのだがまだまだ未熟で、意欲だけが空回りすることもしばしば。

お常 山野海

快活な性格で養生所のムードメーカー。

お雪 真凛

最年少でちゃめっ気がありうわさ話が大好き。

保本まさを 奈緒

公儀表御番医の娘。保本登の妻。優しくおっとりとしているが、芯に強さも秘めている。

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各放送回のあらすじ

第1回「憎しみの果てに」 2019年11月1日放送

江戸時代。貧しい人々のための医療機関である「小石川養生所」。所長の新出去定(船越英一郎)は、恐れを、あるいは親しみを込めて「赤ひげ」を呼ばれていた。保本(中村蒼)、津川(前田公輝)、そして新人の田山(鈴木康介)ら医師が日々奮闘する養生所に、足を怪我した岡場所の遊女・およね(佐津川愛美)が入所してくる。ひねくれた性格のおよねは、やがて、どうやら赤ひげに恨みを抱いていることが分かり…。

第1回を視聴して・・・ひと言

母子家庭だったおよねは、13歳の時に母を亡くしました。その時、赤ひげに見捨てられたことを恨んでいたのです。当時、赤ひげは一人で貧しい病人を看ていたため、手が回らなかったのです。しかし、今は若い3人の医師が手伝っている。それでも、同時に3人の救命措置が必要な場面で、必死に患者の命を救おうとする医師たちの姿を目の辺りにして、およねは復讐心が揺らいでしまう。赤ひげは、心の病まで治してしまう名医だったんですね!

第2回「優しさと嘘と」 2019年11月8日放送

火事で大勢の貧しい者たちが怪我を負って小石川養生所に詰めかけ、赤ひげ(船越英一郎)たちは大忙しに。患者のひとり、若い娘のおりつは、同じ長屋のとある幼い兄妹に「あなたたちの親は火事で死んだ」と告げることができず、ついうそをついてしまう。そして、おりつを担当する医師の津川(前田公輝)も、やはりとあるうそをおりつについてしまう…。

第2回を視聴して・・・ひと言

好きな人を悲しませたくないために嘘をついてしまう津川。そんな津川に赤ひげ先生は「相手の強さを信じてあげなさい」とさとします。優しさにも深さの違いがあるように思いました。

第3回「兄と弟の差」 2019年11月15日放送

赤ひげ(船越英一郎)のもとに、大工の辰蔵(清水優)が怪我で運び込まれてきた。母のおまさ(東ちずる)ら家族のために働き過ぎたようだ。母親のおまさの愛情は、真面目な辰蔵よりも、働かない遊び人の伸吉(波岡一喜)に偏っており、それが原因で辰蔵は不満を爆発させてしまう…。

第3回を視聴して・・・ひと言

辰蔵は兄・伸吉に腹を割って言いたいことを言い、兄弟げんかを経て気持ちがスッキリしたようです。伸吉は旅に出て、母は辰蔵にも愛情を注ぐようになりました。赤ひげ先生は、やっぱり心の病まで治す名医だったようです。

第4回「最愛の妻」 2019年11月22日放送

赤ひげ(船越英一郎)の下で働く保本(中村蒼)と田山(鈴木康介)は、鎌田(戸次重幸)という浪人の妻が、長く病だと聞き往診しようとするが、鎌田に拒まれてしまう。鎌田は、かつてある大名に仕えて剣を極めた者だったが、今は長屋暮らし。近所では愛妻家で知られていたが、その裏には、大きな秘密があった…。

第4回を視聴して・・・ひと言

妻を失って初めて妻の存在の大きさを知った鎌田。剣に打ち込むあまり、妻のことを顧みなかったことを深く後悔し、妻にしてあげたかったことをせっせと行うが、亡くなった妻に孝行しても・・・それはただ自分の自己満足でしかなかったことに気づきます。身近な人への気遣いを大切にしたいものですね。

およねは、ようやく診療所のスタッフになれました。最初から、そうなるような気がしていました。

第5回「幼なじみ」 2019年11月29日放送

一度は赤ひげ(船越英一郎)の命まで狙った遊女・およね(佐津川愛美)が、養生所で働き始めた。かつて腕の良い彫師だった与助(尾上寛之)が、酔って怪我を負い入所。与助は数年前に仕事を失って以来、酒浸りの日々。女房・おひろ(足立梨花)が夫に大きな秘密を抱えながら働いていた。ある日、ふたりの幼なじみである清吉(田中幸太朗)がおひろに、「与助と別れて俺と一緒になってくれ」と告げる。おひろの決断は…。

第6回「わたくしです物語」 2019年12月6日放送

赤ひげ(船越英一郎)の下で働く新人医師の田山(鈴木康介)。ある日養生所に、田山の許嫁と名乗る娘・伊久(谷村美月)が「田山の子を宿した」と押しかけてくる。同じ頃に、患者の家で貴重な骨董が何者かに壊されたり、養生所内で現金の紛失騒ぎなどが起こり、田山はその全てに「わたくしです」と名乗り出る。果たして本当に全ては田山のせいなの…。

第7回「育ての親」 2019年12月13日放送

赤ひげ(船越英一郎)の下に浪人の沖石(山田純大)が、病気の赤子を連れて来た。やがて沖石は「出世したら迎えに来る」と書き置きを残し、赤子を養生所に預けたまま行方知れずになってしまう。赤子の担当を命じられたおよね(佐津川愛美)は、しぶしぶ赤子の面倒を見始めるが、不慣れな育児に翻弄され…。

第8回(最終回)「養生所の危機」 2019年12月20日放送

やくざ者に命を狙われている半七(松下洸平)は、身寄りも無い上に肺を病み、ひょんなことから老女おつた(藤田弓子)に、「死んだ孫娘の許嫁の繁二郎」と誤解され、そのまま繁二郎を名乗って養生所に入所する。半七の命をねらう無法者たちが養生所に迫る頃、赤ひげ(船越英一郎)は公儀の役人・岡野(木下ほうか)から、養生所の取り潰しに等しい予算削減を要求される…。

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BS時代劇「赤ひげ」

初回放送 2017年11月3日から12月22日[BSプレミアム]
再放送  2019年10月16日(水)〜10月29日(火)・全8回
     毎週月曜日〜木曜日 午後5時〜[BSプレミアム]
再放送  2022年7月24日(日)スタート
毎週日曜日 午前6時10分〜[NHK総合]

山本周五郎、 没後50年。 傑作小説 「赤ひげ診療譚」 を連続ドラマ化!

江戸、小石川養生所を舞台に、武骨で謎めいた医師「赤ひげ」と青年医師との交流、 そして貧しい患者や市井の人たちの姿を描く不朽の名作を新たなキャストでお届けする感動時代劇。

小石川養生所の責任者。患者には医術を施すだけでなく、患者の抱える事情にも踏み込み献身的に面倒を見る。新出去定、通称「赤ひげ」とその赤ひげに反発しながらも、患者たちのさまざまな姿に接することで、医師として生きるべき道を見いだしていく保本登を中心に、絶えず資金繰りに悩む養生所や、長屋などを舞台に起きる事件と、死にざま、生きざまを通して、成長していく人間の姿を描く。

  • 原作 山本周五郎「赤ひげ診療譚」
  • 脚本 尾崎将也 川﨑いづみ
  • 出演 船越英一郎 中村蒼 古舘佑太郎 前田公輝 大後寿々花 ほか
  • 制作統括 井上竜太(ホリプロ)、内藤愼介(NHKエンタープライズ)、土屋勝裕(NHK)
  • 演出 深川栄洋 皆川智之 後藤孝太郎

原作本「赤ひげ診療譚」/山本周五郎

※Amazonより


赤ひげ診療譚 (新潮文庫)

清らかで美しく、貪欲で邪悪なのが人間だ。幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は、小石川養生所の“赤ひげ”とよばれる医長・新出去定の元、医員の見習勤務を命ぜられる。不本意な登は赤ひげに反抗するが、その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靱な精神に次第に惹かれてゆく。傷ついた若き医生と師との魂のふれあいを描く医療小説の最高傑作。

主な登場人物・キャスト

新出去定 船越英一郎

小石川養生所の責任者である医師。薬品の影響で髭が赤茶に見えることから「赤ひげ」と呼ばれる。武骨で、時に大声でわめき散らしかんしゃくをぶつけたりもするが、その内には優しさを秘めている。貧しい者には無料で治療を行い、金持ちには薬料を高額で売りつけ、時に幕府権力を巧みに使うなど清濁併せ持つ市井のヒーロー。

保本登 中村蒼

長崎でオランダ医学を学び江戸へ戻ってきた青年医師。遊学中に婚約者に駆け落ちされた上、お目見え医になる約束もほごにされ養生所へ。当初は養生所で働くことを不本意として反発していたが、やがて赤ひげの医療に対する姿勢に惹かれてゆく。貧困の病人と接することで、医師としてすべきことを見いだし人間として成長してゆく。

森半太夫 古舘佑太郎

父の反対を押し切り医者となる。やや柔軟性に欠ける所もあるが、心酔している赤ひげの教えに忠実。病人を治すため多くの医術を身に着けようと勉強を重ねる努力家。

津川玄三 前田公輝

面倒くさがりでうわさ話が大好き。趣味は三味線。人生経験が豊富で、もめ事などには上手く立ち回る。冷めているようで病人を救いたいという思いを内包している。

お杉 大後寿々花

伊勢屋の娘で気うつ症の入所患者おゆみの世話人をあるじから任されている。不満も漏らさず懸命におゆみの世話をしている。その凜とした姿や笑顔が周りの者を勇気づける。

竹造 前原実

長く勤めている養生所の使用人。去定や保本の通い療治にお供をする。無口で何を考えているか分からない。

天野源伯 麿赤兒

公儀表御番医。ちぐさ、まさを姉妹の父。ちぐさが駆け落ちしたことを恥じ、ちぐさを勘当。赤ひげこと新出去定とは旧知の仲。

天野ちぐさ MAYUMI

公儀表御番医、天野源伯の長女。利発で才色兼備な女性。保本登と婚約をしていたが、他の男と駆け落ちしてしまう。

天野まさを 奈緒

ちぐさの妹。姉・ちぐさとは対照的でおっとりとしている。父・源伯から姉の勘当を解く手助けを願い養生所の保本の前に現れる。

お常 山野海

快活な性格で養生所のムードメーカー。

お光 久保田磨希

無口で表立って感情を出さないが情が深い。

お雪 真凛

最年少でちゃめっ気がありうわさ話が大好き。

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各放送回のあらすじ

第1回「新人医師来たる」

3年間オランダ医学を学び江戸に戻った保本登(中村蒼)は、許婚に駆け落ちされ失意の中、「赤ひげ」こと新出去定(船越英一郎)が医長の貧困者のための医療所「小石川養生所」で働くことに。保本は医者らしかぬ赤ひげの傲慢な態度に不快感を感じる。養生所の座敷牢で、2人の男を殺めたおゆみ(宮澤美保) という気うつ症の患者が閉じ込められて居たが、ある夜、おゆみが脱走する…。

第2回「父娘の絆」

素性のわからない老人(山本學)が養生所に運び込まれた。一方、長屋に住むおくに(田畑智子)は盗みをはたらいた亭主を更生させようと奉行所に訴え出るが、逆に収監されてしまう。おくには、子供たちを別れた父の宿泊先に向かわせるが、宿主(村松利史)はそのような人は居ないと一蹴。赤ひげ(船越英一郎)と保本登(中村蒼)は宿主の話から、養生所にいる老人がおくにの父と確信。おくに救出へと向かう。

第3回「最期の告白」

労咳(ろうがい)を患う佐八(鶴見辰吾)は、誰に頼まれた訳でもないのに長屋の修理をするなど周囲から仏様のような人と言われていた。そんな佐八を見て、赤ひげ(船越英一郎)は何か理由があるはずと疑問を抱く。そして、保本登(中村蒼)と森半太夫(古舘佑太郎)に佐八の治療を任せる。保本たちの思いと裏腹に、佐八は病気を治そうとしなかった。いよいよという時、佐八は恋女房・おなか(宮本真希)との切ない物語を話しだす。

第4回「兄貴と弟の轍」

兄弟のように育った藤吉(駿河太郎)と猪之助(木村了)。二人はともに腕ききの大工。藤吉が所帯を持った頃から猪之助に変化が現れた。女を好きになってはうまくいきそうになると振ってしまう。そんなことを繰り返し、次第に仕事も手につかなくなったという。猪之助の治療を始めるが、保本登(中村蒼)には、猪之助が怠けているだけのように映るが、赤ひげ(船越英一郎)の見立ては違っていた。

第5回「兄妹の行く末」

肺病の芸者が養生所へ逃げてきた。原因確認のため、赤ひげ(船越英一郎)と保本登(中村蒼)が岡場所へ乗り込む。しかし、病人などはいないとおかみは一蹴。帰り道、赤ひげと保本は何者かに襲われる。しかし、赤ひげの強さに暴漢は退散、その際、一味の男・栄二(小柳友)にけがをさせてしまう。連れ帰り手当てをする中、心を開いた栄二は、赤ひげたちを襲った訳を話す。

第6回「子殺しの罪」

極貧生活を送る夫婦と三人の子供。夫は頭を打ってから発作のため働くことができなくなり、家計は妻・おふみ(星野真里)の内職で得るわずかな給金に頼るのみ。家族を助けようと長男が盗みをはたらいてしまう。生きていく希望を失ったおふみは一家心中を図る。養生所に運び込まれた一家は虫の息。赤ひげ(船越英一郎)たちの懸命な治療にもかかわらず、夫が、幼い娘が、目の前でこと切れていく…。

第7回「後悔と恩返し」

二代目大家の松次郎(石垣佑磨)は店子(たなこ)たちに立ち退きを通告。店子たちは先代から、ここに住むことを約束されていると抵抗するが証文はない。その上、唯一当時を知る角三(内田朝陽)の父・多助(綾田俊樹)は痴ほうが進んで何も覚えていない。追いつめられる角三たちの前で、多助は、「おくめ殺し」と口にした。多助の言葉に引っ掛かった赤ひげ(船越英一郎)は、森半太夫(古舘佑太郎)に調査を依頼する。

第8回〈最終回〉「妊婦の覚悟」

養生所に妊婦のおえい(ついひじ杏奈)が現れる。その母・おかね(雛形あきこ)は堕胎を迫る。おえいの行動を不審に思う赤ひげ(船越英一郎)は、保本登(中村蒼)におえいを預ける。ある夜、ちょうちんを持ち脱走するおえいの行動に保本は疑問を抱き問いただすと、おえいは真実を告白。ばかなふりは母に利用されないための芝居だという。子を産みたいと懇願するおえいに、保本は母からおえいを守るため行動に出る。

BS時代劇「赤ひげ1〜4」は、U-NEXTで配信中です!
なお、「赤ひげ4」は放送日の翌日からU-NEXTで配信予定です!

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