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目次
ドラマ10「燕は戻ってこない」
放送 2024年4月30日(火)スタート・全10回
毎週火曜日 午後10時〜10時45分[NHK総合]
再放送 毎週金曜 午前0時35分~1時20分[NHK総合]
お金も夢もない、29歳のリキ。元トップバレエダンサーで、自らの遺伝子を継ぐ子を望む、基。その妻で、不妊治療をあきらめた、悠子。それぞれの欲望が、「代理出産」を通じて交差する、ノンストップ・エンターテイメント!
圧倒的な実力と人気を誇る作家、桐野夏生による小説『燕は戻ってこない』。「命は誰のものか」という重要なテーマを、鮮烈なエンターテイメントに仕上げ、第57回吉川英治文学賞・第64回毎日芸術賞をW受賞した原作を、連続テレビ小説「らんまん」の長田育恵が脚色。社会的関心が高まる生殖医療の光と影を、女性の様々な生き方を見つめてきた「ドラマ10」で描きます。
- 原作 桐野夏生
- 脚本 長田育恵
- 音楽 Evan Call
- 出演 石橋静河、稲垣吾郎、森崎ウィン、伊藤万理華、朴璐美、富田靖子、戸次重幸、内田有紀、黒木瞳 ほか
あらすじ
派遣社員として暮らすリキ(石橋静河)は悩んでいる。職場の同僚から「卵子提供」をして金を稼ごうと誘われたのだ。アメリカの生殖医療エージェント「プランテ」日本支社で面談を受けるリキ。そこで持ち掛けられたのは「卵子提供」ではなく「代理出産」だった。元バレエダンサーの草桶基(稲垣吾郎)とその妻、悠子(内田有紀)が、高額の謝礼と引き換えに二人の子を産んでくれる「代理母」を探していた―。
関係者のコメント
主人公・大石理紀(リキ) 役 石橋静河さん
この物語で行われるひとつひとつの選択において、誰も、誰のこともジャッジできない、と思いました。あらすじやトレーラーだけをみて映画を批評することができないように、他人の人生の表層だけをみて批評することは、本来ありえないことなのだと思います。原作を読んで、貧困や女性蔑視、差別など、さまざまな叫びが頭の中に響きました。そしてこれを映像化することの重みを強く感じました。今回リキという女性を、自分の身体を通して演じられることは、これからの人生において財産になる、と感じました。素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと、力を合わせてこの「問題作」に立ち向かいたいと思います!
元トップバレエダンサー 草桶基 役 稲垣吾郎さん
台本を読んだ時にとても考えさせられました。不妊治療、卵子提供や少子化問題、貧困問題が深刻な昨今、これはいま現在も多くの人が悩んでいることであり、決して他人事にできないお話でした。出演者・スタッフの皆さんと心寄せ合いながら、感情の揺らぎを丁寧に表現していきたいと思います。
基の妻 草桶悠子 役 内田有紀さん
人は生きていくのに社会からはみ出さないように、何とか折り合いをつけて生きていく。また、自分の人生を精一杯生きたいと思っても、肉体がそれを許してくれない事もある。子供がいない夫婦。そして、代理母。この作品を通じて皆さんと共に、生殖医療について何か一つだけでも答えらしきものが見つけられるよう真摯に向き合いたいと思います。
主な登場人物・キャスト
大石理紀 石橋静河
29歳の派遣社員。生活の苦しさから、高額な謝礼と引き換えに代理出産を引き受ける。
草桶基 稲垣吾郎
元トップバレエダンサー。両親も有名なダンサーで、自らの遺伝子を継ぐ子を望む。
ダイキ 森崎ウィン
女性用風俗で働くセラピスト。代理出産を引き受けたリキに出会う。
テル 伊藤万理華
リキの友人で病院事務の同僚。リキに「卵子提供」のアルバイトを持ち掛ける。
青沼 朴璐美
アメリカの生殖医療エージェント「プランテ」日本法人の代表。リキと草桶夫妻を引き合わせる。
佳子 富田靖子
北海道に住む、リキの叔母。自分は独身だが、リキには結婚してほしいと願っている。
日高 戸次重幸
リキが地元の北海道で働いていた老人ホームの元上司。リキと不倫関係にあった。
寺尾りりこ 中村優子
美術大学以来の悠子の親友。現代風の春画を描く作家として活躍している。
草桶悠子 内田有紀
基の妻。売れっ子のイラストレーター。長い不妊治療の末、子供を持つことを諦めた。
草桶千味子 黒木瞳
日本人初の国際的バレリーナ。息子の基もトップダンサーに育て上げた。引退後バレエスクールを経営している。
ドラマ10「燕は戻ってこない」の再放送・見逃し動画配信は?
ドラマ10「燕は戻ってこない」の再放送は、毎週金曜日 午前0時35分〜[NHK総合]放送される予定です。また、このドラマの見逃し動画は、「NHKオンデマンド」や「ユーネクスト」で配信される予定です。
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ドラマ10「燕は戻ってこない」の各話のあらすじ
第1話 2024年4月30日(火)放送
派遣社員として暮らすリキ(石橋静河)は悩んでいる。職場の同僚、テル(伊藤万理華)から「卵子提供」をして金を稼ごうと誘われたのだ。アメリカの生殖医療エージェント「プランテ」日本支社で面談を受けるリキ。そこで持ち掛けられたのは「卵子提供」ではなく「代理出産」だった。元バレエダンサーの草桶基(稲垣吾郎)とその妻、悠子(内田有紀)が、高額の謝礼と引き換えに二人の子を産んでくれる「代理母」を探していた―。
- 29才・独身のリキは、貧困から抜け出したいと思い、テルから持ちかけられた卵子提供に登録した。ところが、プランテから提案されたのは、数百万円もの謝礼がもらえるという代理出産だった。
- 代理出産を希望している夫婦、草桶基と妻の悠子は、偶然にもリキと会っていた。リキが自転車で転倒した際に、たまたま通りかかった基と悠子が声をかけ、ハンカチを手渡した。
第2話 2024年5月7日(火)放送
元バレエダンサーの草桶基(稲垣吾郎)とその妻、悠子(内田有紀)の子を産む「代理母」の依頼を受けたリキ(石橋静河)。決断できずにいると故郷から叔母の佳子(富田靖子)が危篤との知らせが入る。一方の悠子も悩んでいた。金の力で夫が他の女性との間に子を作る。苦しい胸の内は親友にしか明かせない。母、千味子(黒木瞳)の賛同を受け基は代理出産の計画実現に向けて突き進む。ついに三人は直接顔を合わせるが―
第3話 2024年5月14日(火)放送
リキ(石橋静河)は基(稲垣吾郎)と悠子(内田有紀)の夫婦とついに顔を合わせる。代理出産は単なるビジネスと自分に言い聞かせるが、悠子の思いも激しく揺れていることを知り混乱していく。一方の基はリキと初めて会い、自分の選択に間違いはないと確信する。自らの遺伝子を受け継ぐ子が生まれることへの期待が高まる。リキは、身体が買われることへの抵抗から、女性向け風俗のセラピスト、ダイキ(森崎ウィン)と会う。
第4話 2024年5月21日(火)放送
リキ(石橋静河)の自由を契約で縛ろうとする基(稲垣吾郎)に反発を覚える悠子(内田有紀)。しかし、基の自分への思いの深さを知り、計画へのためらいを振り切る。リキもまた、親友のテル(伊藤万理華)が東京を離れることを知り、我が道を行く覚悟を決める。リキへの人工授精を合法にするため、基は悠子と離婚しリキと籍を入れるが、もともと悠子が気に入らない千味子(黒木瞳)はそのことを知り悠子に電話をかける―
第5話 2024年5月28日(火)放送
法律上、基(稲垣吾郎)と夫婦になったリキ(石橋静河)は6年ぶりに故郷の北海道に帰省する。代理出産の着手金を手に入れ、見違えるように着飾ったリキに驚く家族や地元の面々。リキはかつての職場の同僚たちとの飲み会で、当時不倫していた日高(戸次重幸)と再会する。リキが言い寄ってくる日高に辟易としていると、スマホに基から怒りのメッセージが届く。それは悠子(内田有紀)が止めるのも聞かずに送ったものだった。
- 基から届いた怒りのメールにムカついたリキは、やけを起こして日高やダイキと体の関係を持ってしまう。次の人工授精まで1週間もないというのに…。
第6話 2024年6月4日(火)放送
北海道から戻ったリキ(石橋静河)は3回目の人工授精を受け、ついに妊娠する。しかしお腹の子の父親が基(稲垣吾郎)であるという確証がない。自分が招いた事態に激しく後悔するリキ。不安に耐え兼ね、すべてを打ち明けようと悠子(内田有紀)とりりこ(中村優子)に会いに行く。妊娠を喜ぶ千味子(黒木瞳)は、リキを自宅に住まわせ目の届くところに置こうとするが、基はリキを追い詰めることを躊躇するようになっていた。
第7話 2024年6月11日(火)放送
代理出産の「プロジェクト」は破綻しつつあった。リキ(石橋静河)の妊娠が判明したとたん、悠子(内田有紀)が家を出て行ってしまい、基(稲垣吾郎)は不安と孤独に苛まれる。悠子を愛していたからこそ代理出産を望んだはずが、今やその悠子を失おうとしている。リキは双子を妊娠していた。重いつわりに苦しむリキ。誰を頼ることもできず、やむを得ず基に連絡を取る。事態を知った千味子(黒木瞳)が行動を起こす。
第8話 2024年6月18日(火)放送
つわりに苦しむリキ(石橋静河)は、腹立ちまぎれに日高(戸次重幸)とダイキ(森崎ウィン)に妊娠を伝え、それぞれに父親の可能性があると告げる。悠子(内田有紀)はリキから打ち明けられた秘密を抱えることが耐えられず、基(稲垣吾郎)にすべてを話してしまう。激しく混乱する基。リキに会いに行くが、逆にある決断を迫られてしまう。途方に暮れるリキには、りりこ(中村優子)が救いの手を差し伸べていた。
第9話 2024年6月25日(火)放送
りりこ(中村優子)の住む広い屋敷で暮らすようになったリキ(石橋静河)。りりこの叔父のタカシ(いとうせいこう)ら同居人たちに支えられ、上京して初めての安らげる生活を手に入れるが、そこへ悠子(内田有紀)が現れ、予想もしない提案を突き付ける。困惑するリキ。やがてリキの腹はいよいよ膨らみ、臨月が近づく頃、今度は基(稲垣吾郎)が屋敷にやってくる。「プロジェクト」はどうなるのか。対峙する二人だったが―
第10話(最終話) 2024年7月2日(火)放送
突然に破水したリキ(石橋静河)は帝王切開で男児と女児を出産する。新生児集中治療室に運び込まれる双子。ついに生まれた子供たちを前に、ここまでプロジェクトを進めてきた者たちの思惑は変貌していく。産後間もないリキに、悠子(内田有紀)は引き渡しについての誓約書へのサインを要求する。拒否するリキ。基(稲垣吾郎)はリキを訪ね、その真意を問いただす。自ら引き受けたビジネス。リキの出した答えは―