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日越外交関係樹立50周年記念ドラマ「ベトナムのひびき」
放送 2024年3月17日（日）午前10時30分〜午後0時28分［NHK BS］
ベトナム交響楽団が存続の危機を迎える中、白羽の矢が立ったのは日本人の指揮者だった！
主人公・佐倉一男はベトナムの楽団員たちとぶつかりながらも、音楽を通じて絆を築き上げて行く。外交関係樹立50周年を迎えるベトナムと日本を記念して描き出す感動と友情の協奏曲（コンツエルト）！
2024年は、日越が外交関係を樹立してから51年を迎えます。ドラマは、昨年、日越の外交樹立50年の年に撮影。日本人指揮者とベトナムの交響楽団員の姿を通し、国や立場を超えた音楽への“愛”そして家族的な“絆”を描きます。
1959年、ベトナムの国立交響楽団が設立されました。目的は、音楽を通して、戦争や国境を超えて人の心を繋ぐことだったと考えています。
「楽団は家族なのだ」その志は、ベトナムの国立交響楽団に招かれ、ベトナム縦断ツアーの成功を託された日本人指揮者とベトナム人オーケストラのメンバーに伝わり、ベトナムと日本を繋ぐハーモニーが生まれて行きます。
国作りも、楽団作りも同じ、多くの異なる人間が集まり、皆で一つのタクト（指揮棒）を見つめ心を合わせることで、オーケストラが一つになり、未来の扉が開かれて行く。2024年、壮大なベトナムの風景をバックに日本とベトナムが力を合わせ、武力に揺れる世界に向けて絆の大切さを伝え、国を超えた深い“友情”と“音楽”への愛をお届けします。
- 作 小松江里子
- 出演 濱田岳、比嘉愛未、チャン・ギア、キム・ハイ、MEGUMI、岡崎彪太郎、池田鉄洋、反田恭平、村田雄浩、藤田弓子、奥田瑛二 ほか
- 制作統括 渡辺悟
- プロデューサー 内藤愼介、大久保篤
- 演出 本木一博
関係者のコメント
主演・濱田岳さん
ベトナムと日本の外交関係樹立50周年を記念するドラマに出演出来たことを大変光栄に思います。ベトナムの方々のお力もお借りし、今までにない、新しいドラマが出来たと思っております。人と人が手を取り合い、笑顔になるのは、生まれた場所など全く関係ないという事を改めて教えて頂きました。この作品に参加できた事を、心より感謝します。一人でも多くの方にご覧頂けたらと大変嬉しく思います。
指揮指導 木村厚太郎
私がベトナムを初めて訪れて15年、私とベトナム国立オペラバレエとの関わりは10年になります。指揮指導を担当し、今回ドラマに参加しているVNOB（ベトナム国立オペラバレエオーケストラ）の指揮をしていることもあり大きなご縁を感じています。 ※ベトナム国立オペラバレエ（今年が創立65周年）はホーチミンさんがベトナムで初めて創立された楽団で、よくホーチミンさんがオーケストラの指揮をしている写真を見る機会がありますが、あのオーケストラは、VNOBです。
私がVNOBと関わりだした頃は、オーケストラの平均年齢が高く、オーケストラは２つしかなかったと記憶しています。（間違っていたらごめんなさい）その頃は、ベトナム戦争の影響もあり、若い世代の音楽家はあまり見受けられませんでした。 今も昔も、ベトナムのプロの音楽家の多くは、主に政府から依頼された仕事をしていて、その傍ら民間主導の音楽の仕事をしています。しかし、近年は20代前半の若い世代がオーケストラに参加するようになり、コロナ禍が明けオーケストラも、今までにない民間主導の仕事の幅が増え急速に発展しています。私は、ベトナムにおけるクラシック音楽文化は、若い力で、間違いなく大きく飛躍すると確信しています。
濱田岳さんについて
とにかく優しい方で、キャストの方だけでなくスタッフのみんなの名前を覚え、常にみんなに気遣いをされている姿が印象的でした。指揮において、濱田さんとはテクニックも大切ですが、心が表れる指揮者像を目指しました。濱田さんは、指揮のシーンで、ご自身が映らない場面でも手を抜かず指揮をされていました。その真摯な姿勢と情熱は、オケのみんなに伝わり結果、彼等は手を抜く事なく、濱田さんを俳優としてではなく指揮者として認め、みんなが濱田さんのタクトを中心に一つになったと確信しています。濱田さんの真摯な姿勢は、指導に携わった自分も、逆に改めて思いの強さの大切さを学ばして頂きました。
私とベトナムのオーケストラとの出会いは
15年前、ある音楽団体のベトナムツアーのお手伝いで訪越した事が初めてのご縁でした。その時に仲良くなったベトナム人音楽家の友人が私をVNOB（ベトナム国立オペラバレエ）に紹介をしてくださいました！そこから現在までご縁が続いています。今回の指揮指導に至ったのも、コロナ禍があけて、久しぶりにVNOBのコンサートの指揮を任され、ベトナムにリハーサルを行っていた際にたまたまNHKの皆さんがVNOBにいらっしゃっており、それがきっかけで今回のご縁をいただきました。ベトナムではバレエが国技となっているようで、私が最初にVNOBと共演した時もバレエ公演でした。VNOBとは色々な思い出があります。私は福岡県出身で、福岡には炭坑節という日本を代表する楽曲があります。ベトナムでの公演の時、私のために、ベトナム人の合唱団が日本語で炭坑節を歌って下さいました！そんなやさしさを彼らは持ち合わせているんです。
＊ちなみに、2023年は福岡県とハノイ市は友好都市15周年と言う記念の年です。
私がベトナムの音楽にハマる理由
私にとってVNOBの楽団員のみんなは１つの家族なんです。親戚の家に何かの催しで集まる家族の様な雰囲気がするのです。このような事って、あるようで実際はありません。彼らは本当に音を大切にしています。彼らが醸し出す音に命のうねりを感じます。技術や知識があれば必ず素晴らしいものになるとは限りません。彼らと一緒にいると、音楽は個性や感性がのびのびと自由に生かされる事の大切さを再確認させてくれます。VNOBとの出会いは、自分が音楽に触れた時の感覚、原風景を思い出させてくれます。
あらすじ
佐倉一男、ベトナムのオーケストラ再建を託され…
日本とベトナムの外交関係樹立５０年を記念した特集ドラマ。指揮者の佐倉一男（濱田岳）はベトナムのオーケストラ再建を依頼され単身ハノイに渡る。通訳の森岡優子（比嘉愛未）とともに個性豊かなベトナムのメンバーたちと触れ合いながら、文化の壁を乗り越え一流のオーケストラを目指す。後輩指揮者の光嶋（反田恭平）や妻の美也子（ＭＥＧＵＭＩ）、息子の博音（岡崎彪太郎）とのあつれきやすれ違いを経て佐倉が見つけたものは…
主な登場人物・キャスト
佐倉一男 濱田岳
ベトナムの交響楽団の音楽監督兼主席指揮者。ベトナムの楽団員に触れる中、音楽を通して仲間を信じることでしか出せない音があることを実感する。
森岡優子 比嘉愛未
ベトナム在住の日本人通訳。真っ直ぐな佐倉とお調子者のダン、真面目なホアンに挟まれ苦労しながらも佐倉のパートナーとしてベトナムの交響楽団を支える。
佐倉美也子 MEGUMI
佐倉の妻。元ピアニストで佐倉の才能に惚れ、佐倉に自らの夢を託し、結婚して佐倉の家族の営む酒屋を手伝いながら博音を育てる。
佐倉博音 岡崎彪太郎
佐倉の一人息子。父親の姿を見ながら自らも強く音楽に惹かれながらも、母の苦労する姿を見て、音楽に進むことを躊躇している。
佐倉清 村田雄浩
佐倉家の家長。一男の父。材木問屋を営んでいる。典型的な江戸っ子。博音に跡取りを期待している。
佐倉真知子 藤田弓子
佐倉家の家長・清の母。清と孫の一男、二人とも真知子には頭が上がらない。
光嶋護 反田恭平
天才肌でクラッシック界の貴公子と言われる。自らの腕は周囲とはレベル違いであると思っている若手天才指揮者。
塚本次郎 池田鉄洋
佐倉の所属事務所のマネージャー。佐倉の実力を認め世界に通じる指揮者にしたいと佐倉を支える。
岩沢英雄 奥田瑛二
日本を代表するレジェンド指揮者。佐倉の才能を最初に認めた男。佐倉に「自分の信じる音楽を探せ！」と励ます。
ホアン チャン・ギア
バイオリン奏者で楽団のコンサートマスター。「一流の音楽がある国は、一流の国になる」と信じ、佐倉をベトナムに迎える。
ダン キム・ハイ
クラリネット奏者。調子がよくムードメーカー。口癖は「ホンサーオ！（大丈夫、問題ない）」。
ズン ミン・ダン
トランペット演奏者。５人の子持ちで、お茶目で陽気な音楽好き。
チャウ リン・ソン
トロンボーン演奏者。力仕事で音楽のための資金を稼ぐ肉体派。
ティエン レ・チ・ナ
フルート演奏者。練習熱心で、才能豊かなフルート奏者。
フック チュア・チュアン・アン
フルート演奏者。ティエンの夫。才能があるとは言えない。
ザップ ヒュー・ヒエン
楽団のムードメーカー。家族のため、いくつも掛け持ちしながら仕事を続けている。
このドラマの再放送・見逃し動画配信は？
ドラマ「ベトナムのひびき」の再放送は、現在のところ未発表のため不明です。でも、安心して下さい。このドラマの見逃し動画は、「NHKオンデマンド」や「ユーネクスト」で配信される予定です。
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（注）なお、本ページに記載しているユーネクストの情報は2024年3月時点のものです。 最新の配信状況はＵ-ＮＥＸＴサイトにてご確認ください。
関連番組
音楽がつないだ絆〜ベトナムと日本 音楽は国境を超える〜
放送 2024年2月26日（月）午前6時〜［NHK BS］
再放送 2024年3月10日（日）午前0時20分〜［NHK BS］
日越外交関係樹立５０周年記念ドラマ「ベトナムのひびき」のメイキング場面に加え、日本とベトナムの音楽の交流を描くドキュメンタリー
日越外交関係樹立５０周年記念ドラマ「ベトナムのひびき」のメイキング場面に加え、日本とベトナムの音楽の交流を描くドキュメンタリー。ベトナムの交響楽団を指揮した日本人指揮者を描くドラマのベトナムでの制作風景をはじめ、出演者の現場の声も満載。また、長い歴史がある日本とベトナムの音楽を介したつながりに迫り、音楽がつなぐ日越の絆に迫る。
【出演】濱田岳，比嘉愛未，ＭＥＧＵＭＩ，反田恭平，奥田瑛二
