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NHKドラマ「ハゲタカ」のあらすじ・再放送・見逃し動画配信は?

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土曜ドラマ「ハゲタカ」

初回放送 2007年2月17日(土)スタート・全6回
毎週土曜日 午後9時〜[NHK総合]

バブル崩壊が招いた悲劇を背負った人々が彩る、重厚な人間ドラマ。「企業買収」ビジネスをめぐる男たちの野望と葛藤、そして挫折と希望を浮き彫りにする経済エンターテインメント!

莫大な負債を抱えた日本にニューヨークからやってきた“ハゲタカ”と呼ばれる外資系ファンドの代表。彼は悪魔か救世主か? 巨額の金が動く日本企業買収劇と人間ドラマが描かれた。

  • 原作 真山 仁
  • 脚本 林 宏司
  • 出演 大森南朋、柴田恭兵、栗山千明、松田龍平 ほか
  • エンディングテーマ tomo the tomo
  • 音楽 佐藤直紀

見どころ

NHKだからこそ描けたドラマ

原作は、真山仁さんの『ハゲタカ』『バイアウト』。ドラマ化を思い立った訓覇圭チーフ・ディレクター(当時)は、「企業買収がニュースを賑わせるなか、うまくいっている会社がなぜ買われるのか、一生懸命にやってきた人たちはどうなるのか」といった素朴な疑問が出発点だったと語っている。さらに、企業買収が民放では扱いにくいテーマだということも予測がつき、「それならNHKで!」と考え、「剛速球で投げてみた」のが『ハゲタカ』だった。あえて恋愛にふれなかったのも、時代の先端で一番激しく動いている世界だからこそ、そこからは一番激しい人間の感情が見えるに違いない。登場人物の抱える仕事と個人の葛藤でドラマを構成しようとなったのだ。「これはすごい冒険です」としながらも、結果的に「想定していたことの5倍から10倍も役者さんたちが作品を魅力的に演じてくださった」ことで、ストーリーを超えて芝居を楽しんでもらえたのではと自負している。

“ハゲタカ”役に没頭

まさに芝居のすごみ、醍醐味をこのドラマで見せつけてくれたのが、主人公のハゲタカ=鷲津政彦を演じた大森南朋さんと、そのライバルともいえる芝野健夫を演じた柴田恭兵さんだ。

大森さんは「男と男のドラマをやらないか」とのオファーを受けたときは本当に嬉しかったそうだ。「素晴らしいメンバーに囲まれて本当に幸せです」と話し、ことに鷲津と激しくぶつかり合う芝野役の柴田恭兵さんとの共演はうれしかったという。「芝野は鷲津にとって人生を変えた先輩であり、兄貴のような存在であり、あこがれでもある。さらに越えなきゃとか、越えたいと思うライバルでもあって、すごく意識した存在なんです」。大森さんにとって俳優の大先輩でもある柴田さんとの関係は、ドラマの設定に近いと感じたそうだ。ただ、対立する役として役柄の距離があるからと「ファンであることを伝えるのは終わってからと決めていた。撮影中は、企業買収関係のニュースがあると真剣に画面を見たり、すっかり鷲津その人に没頭して演じきったという。

男の戦い、男たちの思い

一方の芝野役・柴田恭兵さんも、撮影中は「ハゲタカ対企業再生家なので、お互い演技に支障がないよう距離を置いていたので、撮影が終わったときが楽しみでした」と話している。大森さんのことは「根っこの部分が温かくてさらに悲しみの表現の幅を持った役者だと思います」と印象を語り、いつの時代、どんな会社にも置き換えて見ることができる男の戦いであり、人間ドラマだったと振り返る。

柴田さんにとって、このドラマでもう一人、楽しみだった共演者が西野治役の松田龍平さんだ。「お父さんの優作さんのいいところをいっぱい持っていますね」と感じた。「優作さんは会うたびに、一緒に何かやろうと言ってくださっていたのに結局できなかった」と語り、ドラマの第2話で、芝野と治の切ないシーンを演じたときには「なんだか優作さんに会えた気がしました」。松田龍平さんも「柴田さんとは、父の葬式か命日でお会いしているんですが、今回リハーサルのとき、肩をがしっとつかまれて『大きくなったな!』と言われてびっくりしました。柴田さんと共演させていただけたのはとてもうれしかったです」と話している。

原作者も魅きつけた!

男と男のぶつかり合い、骨太のドラマを熱演した俳優陣。その完成試写を見た原作者の真山仁さんは、「原作の『ハゲタカ』は、1997年から物語が始まっているので、表層的には時代のギャップはあります」としながらも、「その中にいる人間の葛藤は今も当時も変わらないものだと思います」と話している。そして、自分の生きたい方向性をきっちりと出していく鷲津と、組織の中でどう生きていくかを大切にする芝野の葛藤。そんな時代を超えた普遍的なものが、ドラマの中でもしっかりと描かれていると感じたそうだ。たとえ原作とは違う場面があったとしても、「原作の言葉に込めた思いはしっかりと伝わってきた。それはうれしかったです」。さらに、「自分の作品が原作であることも忘れて見入ってしまいました」と、出来上がりに満足しているようだった。

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あらすじ

バブル崩壊後、「失われた10年」と呼ばれる長いトンネルの闇に包まれていた日本に、風穴を開けにやってきた男がいた。日本経済界で、外資系のファンドマネージャーとして暴れ回る男の名は、鷲津 政彦――――。

ビジネスとして、外資的な合理主義を盾に、次々と日本企業に切り込み、買収していく様は、まさに死肉を漁る“ハゲタカ”であった。

一方、襲い来る“ハゲタカ”に敢然と立ち向かう男がいた。旧態依然とした日本の体制にもがきつつ、懸命に日本企業を支え続けようとするエリート・バンカー、 芝野 健夫――――。

日本初のターンアラウンド・マネージャー(企業再生家)として、企業再生の道を模索して行く。

同じ銀行の後輩・先輩でありながら、対照的な道を歩んだ二人の男。会社を患者に例えるなら、徹底的な外科手術で患部を切り捨てていく鷲津と、あくまで内科治療による再生を目指す芝野。

「日本買収」ビジネスを巡る二人の男の野望と挫折を軸に、合理化、弱肉強食が叫ばれる今、日本の会社にとって本当に必要な治療法とは何なのか?を問いかける。

原作本「ハゲタカ」

※Amazonより

新装版 ハゲタカ(上) (講談社文庫) [ 真山 仁 ]


新装版 ハゲタカ(上) (講談社文庫) [ 真山 仁 ]

大人気シリーズ第1作! 不良債権を抱え瀕死状態にある企業の株や債券を買い叩き、手中に収めた企業を再生し莫大な利益をあげる、それがバルチャー(ハゲタカ)・ビジネスだ。ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、不景気に苦しむ日本に舞い戻り、強烈な妨害や反発を受けながらも、次々と企業買収の成果を上げていった。(講談社文庫)

新装版 ハゲタカ(下) (講談社文庫) [ 真山 仁 ]


新装版 ハゲタカ(下) (講談社文庫) [ 真山 仁 ]

経済小説の枠を超えた大人気シリーズ。大胆な再生プランを指示し快進撃を続ける鷲津政彦は、ある地銀の破綻をめぐり、老舗ホテルオーナーの娘で経営を引き継いだ松平貴子、友人のスーパーを再生した元銀行員の芝野健夫と接触を持つ。しだいに明らかになる、ある過去の事件と鷲津をつなぐ糸。ニューヨークから日本に戻った鷲津の真意がついに牙をむく。(講談社文庫)

著者 真山仁

1962(昭和37)年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004(平成16)年に企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』で衝撃的なデビューを飾る。同作をはじめとした「ハゲタカ」シリーズはテレビドラマとしてたびたび映像化され、大きな話題を呼んだ。他の作品に『虚像(メディア)の砦』『マグマ』『ベイジン』『プライド』『コラプティオ』『黙示』『そして、星の輝く夜がくる』『売国』『ダブルギアリング 連鎖破綻』『雨に泣いてる』『当確師』『バラ色の未来』『海は見えるか』『標的』『オペレーションZ』『シンドローム』『トリガー』など多数。

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主な登場人物・キャスト

鷲津政彦 大森南朋

外資ファンド「ホライズン・インベストメントワークス・ジャパン」の代表。三葉銀行に平成3年入社。丸の内支店配属で法人営業を担当、半年間芝野健夫次長の部下となったが、仕事のトラブルにより平成5年退社。その後米国に渡り、ホライズン社に入社して数多くの仕事をこなす。

西野治 松田龍平

西乃屋・跡取り。実家の老舗旅館「西乃屋」が鷲津により売り飛ばされたのち、家出。鷲津に対するライバル心から300万円の起業資金を集め、ネット広告を主力としたIT企業「ハイパー・クリエーション」を起業する。

三島由香 栗山千明

東洋テレビ報道局経済部記者。かつて父親が経営していた工場のメインバンクであった三葉からの貸し渋りにあって自殺。そのときの担当者が鷲津であった。以降、鷲津の動向を追跡している。

西野昭吾 宇崎竜童

西乃屋・五代目。西乃屋」経営者であり、治の父。本業の旅館経営の他にゴルフ場の経営やビル建設に手を出すも、本業の旅館経営が疎かになってしまい、膨大な債権を抱えてしまう。そのため、息子の治と鷲津に自身の経営手腕の無さを指摘される。最終的に鷲津に債権のかたとして旅館を売却され、そのショックから自殺同然の事故死を遂げてしまう。

大河内瑞恵 冨士真奈美

玩具メーカー「サンデートイズ」代表取締役社長。半ば会社を私物化していた。取締役会において解任動議が提出され、社長を解任される。

迫田兵吉 中原丈雄

三葉銀行・専務。

海野重雄 神山繁

三葉銀行・頭取。金融庁からの不良債権処理勧告を受け、飯島に処理命令を行った。

飯島亮介 中尾彬

三葉銀行 常務取締役。俗に「会社の裏方事情を知る」仕事を数多く請け負っていた。

芝野健夫 柴田恭兵

三葉銀行のエリート社員。配属は人事部、海外留学を挟み、国際企画部。その後、資産流動化対策室室長、事業戦略部部長に。しかし、銀行に対する不信感から三葉銀行を自ら退職する。

土曜ドラマ「ハゲタカ」の見逃し動画配信は?

土曜ドラマ「ハゲタカ」の再放送については、2021年12月5・12・19日(日)午後11時20分よりBS4Kにて放送される予定です[アンコール放送]。

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ドラマ「ハゲタカ」の各回のあらすじ

第1回「日本を買い叩(たた)け!」

1998年、米国投資ファンドの敏腕マネージャー鷲津政彦(大森南朋)が「日本買い」ビジネスのため帰国。かつて勤めた三葉銀行の不良債権をまとめて買いたたき、元上司の芝野健夫(柴田恭兵)を驚かせる。さらに芝野が目をかけていた旅館の債権を売り飛ばし大もうけ、経営者は事故死する。父親と旅館の両方を一度に失った西野治(松田龍平)。その一部始終を見届ける経済記者、三島由香(栗山千明)。4人のドラマが胎動する。

第2回「ゴールデン・パラシュート」

2000年、鷲津(大森南朋)は本業の企業買収を開始。玩具メーカー「サンデートイズ」の債権を取得、社長大河内瑞恵(冨士眞奈美)に会社売却を迫る。一方芝野(柴田恭兵)はメインバンクの立場でサンデー社の再建に奔走、鷲津と激突する。社長交代をねらい、瑞恵の息子伸彰(小林正寛)にゴールデンパラシュートと呼ばれる札束攻勢を仕掛ける鷲津。怒った芝野は、取締役会で瑞恵の解任動議を成立させ、新たな再建に乗り出す。

第3回「終わりなき入札」

スポンサーに三葉銀行系ファンドを配したサンデー再建策をもくろむ芝野(柴田恭兵)。しかし鷲津(大森南朋)のホライズン社も、解任された前社長大河内瑞恵(冨士眞奈美)を担ぎ再建に名乗りをあげたことから、スポンサーの選定は両者の入札方式に。そんな中、鷲津は新社長大河内伸彰(小林正寛)の横領疑惑の情報をテレビ局記者の三島由香(栗山千明)にリークし、それが入札の行方のカギを握ることになる。

第4回「激震!株主総会」

2004年、銀行を辞し企業再生家となった芝野(柴田恭兵)は、大手メーカー「大空電機」の再建を頼まれる。一方鷲津(大森南朋)は大空電機の株を大量取得、筆頭株主として赤字部門の切り離しを会社に要求。鷲津の狙いは、日本型経営の象徴である病床の現会長・大木(菅原文太)に経営のあり方を真っ向から問うことにあった。経営陣・芝野側と株主である鷲津の激しい議決権争奪戦が繰り広げられる。

第5回「ホワイトナイト」

株主総会での敗北を受け、大空電機へTOB(株式公開買付)をかける決意をする鷲津(大森南朋)。同時に由香(栗山千明)の工場を救うべく買収後の提携先として、ニューヨーク本社の意に反し中国の大手電機メーカーと交渉を始める。そこに一世を風びするIT企業の社長に成長した治(松田龍平)がホワイトナイトとして登場、大空電機へ友好的TOBをかける。しれつを極めた両者のTOB合戦は悲劇的な結末へと向かっていく。

第6回(最終回)「新しきバイアウト」

TOB合戦の後、大空電機を買収したのはホライズンNY本社だった。大暴落した大空電機株を過半数強取得、鷲津(大森南朋)を解雇してしまう。一方、旧経営陣が一掃される中、大空電機に一人残った芝野(柴田恭兵)は急激な組織改革とリストラを担当、苦悩を深めていく。やがて、鷲津と芝野は大空電機の再生へ向け手を組むことに。2人が目指したのは、従業員が自らの会社を買収するEBO(エンプロイイー・バイアウト)だった。

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