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お母ちゃんと小雁〜認知症の喜劇役者 再び舞台へ〜
放送 2022年3月31日(木)午前1時50分〜[Eテレ]
放送前の予告
喜劇役者の芦屋小雁さん88歳。認知症になり、妻の寛子さんに支えられながら、再び舞台に立つことを目指す。3年にわたる夫婦の挑戦の日々を追った涙と笑いのドキュメント
喜劇役者の芦屋小雁さん88歳。認知症になり、京都の自宅で妻の寛子さんと暮らしている。物忘れが激しくなり、時には徘徊も。そんな中、夫婦の日々を変えたのが、小雁さんの「死ぬまで仕事したい!」という言葉だった。もう一度、舞台に立つ。その目標に向かって、夫婦二人の格闘が始まった。セリフが覚えられない、日に日に進行する症状、そして、大勢の観客が待つ舞台へ。果たして、どんな結末が待っているのか。
【出演】芦屋小雁,勇家寛子,倉科カナ,佐々木蔵之介
「お母ちゃんと小雁」の再放送・見逃し動画配信は?
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なお、NHKの見逃した番組を見る方法は、コチラの記事をご参照ください。
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過去に放送された関連番組
ハートネットTV
「リハビリ・介護を生きる 認知症になっても死ぬまで芦屋小雁でいたい」
2018年9月20日放送
認知症になっても死ぬまで芦屋小雁でいたい
芸歴70年、喜劇俳優として活躍してきた芦屋小雁さん(84)が認知症であることを公表しました。本番前の舞台の袖で「ここどこや」と戸惑い、散歩に出たまま行方不明になったこともありました。昔のことは覚えていても、直近の記憶が根付きません。それでも小雁さんは死ぬまで「芦屋小雁」として生きていこうと思っています。その思いに触れ、最初は施設を探したという妻・寛子さんも覚悟を決め「わたしのことがわからなくなるまで一緒に暮らそう」と、夫婦二人三脚で歩み始めました。
認知症になった小雁さんの日常
芦屋小雁さんは15歳の頃から芸能生活を始めました。兄は『裸の大将』の山下清役だった芦屋雁之助さんです。幼い頃は絵が好きで、映画の絵看板を描く仕事がしたかったという小雁さん。しかし、父親に勧められ、兄と2人で漫才コンビを組みます。やがて時代はテレビ全盛期。出演した「番頭はんと丁稚どん」は、視聴率62%を記録。小雁さんは同じ年に9本の映画に出演するなど、売れっ子として活躍してきました。
芸歴70年になる今、京都市上京区の自宅で寛子さんと2人で暮らしています。小雁さんは血管性認知症とアルツハイマー型認知症の合併型という診断を受けています。
認知症の症状がとくに目立つようになったのは、2017年秋のことでした。舞台の仕事で劇場に入ると「何やこれ。何やってんねんや」「なんでこんな格好してんねんや」と小雁さんが言い出します。寛子さんが舞台袖までついていき、出だしの台詞を伝え、なんとか出番を終えて戻ってきました。
その後、2018年4月には、要介護2の認定を受けます。寛子さんは様々なサービスを試しますが、デイサービスに行っても脱走したり立てこもったりする様子をみて、途方に暮れたといいます。そんななか、認知症との向き合い方が変わったのは、小雁さんの「わし、死ぬまで仕事するでー」という言葉がきっかけでした。
認知症であることをオープンにして、最期まで“芦屋小雁”として生きていく。それが、小雁さんと寛子さんの、ふたりらしい認知症との向き合い方なのかもしれません。