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NHKドキュメンタリー

NHK「名品の来歴」の見どころ・再放送・見逃し動画配信は?

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「名品の来歴」の見逃し動画配信は?

「名品の来歴」の見逃し動画配信は、終了いたしました。

[ご参考]NHK番組の見逃し動画を視聴する方法

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なお、NHKの見逃した番組を見る方法は、コチラの記事をご参照ください。

NHKの見逃し番組を見る方法

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「名品の来歴」の過去の放送

※放送日の新しい順に掲載しています。

名品の来歴「ピカソ サルタンバンク」

放送 2023年5月3日(水)午後10時〜[NHK総合]

ピカソが自身を投影したといわれる一枚の絵に隠された驚きのドラマ。巨匠の知られざる素顔や、天才音楽家から日本の経済人まで、この絵を愛した主たちの思いが今明らかに。

ピカソが100年前に描いたこの美しい作品には、室内にひとり静かに座るサルタンバンク(軽業師)の姿が描かれている。今回の取材で、この絵をめぐる知られざるエピソードが続々と判明。ピカソと凄腕画商が手を組んだアメリカ市場開拓のたくらみ。天才ピアニストがこの絵とともに歩んだ苦悩の日々。そして戦後日本の復興に心血を注いだ男とその背中を負った息子が、絵に託した熱い思いとは?時空を超えた歴史ミステリーにご招待!

旅人・溝端淳平が見た ピカソの「サルタンバンク」

やっぱり生の絵からは迫力や力強さを感じました。サルタンバンク(軽業師)といえば、僕たちの仕事と一緒で体を資本にしているわけで、自分と近いものを感じましたし、もしケガをしたり体を壊したりしたら、生活もままならなくなってしまう・・・。絵の中のサルタンバンクの若者は、肉体的には筋骨隆々でたくましくもあり希望もあって、でもいまがずっと続くわけでもないという将来の不安も垣間見えました。この絵から、僕はどちらかというと孤独を強く感じたのかもしれません。

誰しもあると思うんですけれど、若いころは期待も不安もひとしお大きい時期。でもそういう時を経て今の自分がある。僕は今年で34歳になりますが、昔、先輩方にどうして可愛がってくださるのか聞いてみたことがあったんです。その時に「若いやつといると元気をもらえる、エネルギーをもらえる」とおっしゃっていたことが、いまは自分もなんとなくわかるようになってきたんですよね。年上の方といると勉強にはなる。でも自分より若い方と仕事をすると、その方たちからあふれ出るエネルギーというのがやっぱりあって。

きっとホロヴィッツは、あれだけ大成して世界的に著名で、実力を認められていたけれど、そういう人ほど孤独だったんじゃないかなと思うんですよね。同じ次元で彼の気持ちがわかる存在っていうのがなかなか難しかったのかなと。だから、ホロヴィッツはあの絵に、孤独な自分を重ね合わせていたのかもしれないし、不安そうだけれどなぜか自信ありげにも見える若者の姿から力をもらっていたのかもしれないと思いましたね。

石橋正二郎さんが、戦後に美術品を普及しようとしてくれていた、その志。さらにそれを継いだ息子さんが亡き父が欲しがっていただろう絵を手に入れて、気軽に見に行ける場を提供してくれているということが素晴らしいなと思いました。自分も今回番組を通してはじめて生で見ることで、言葉にはできない目には見えない得るものがあったなと思います。サルタンバンクの絵には、ピカソが描いたときの思いがこめられているだろうし、いろいろな主たち、ホロヴィッツに渡り、石橋財団に渡り、いろいろな人たちの思いが全部吸収されて、今がある。そういう歴史を知ったうえで見ると全く違うものに見えますよね。

作家にフォーカスしたドキュメンタリーは結構あると思うんです。でもこの番組では作品自体がしゃべります。作品からみた画家のピカソだったり、ホロヴィッツだったり、石橋財団だったり、想像がどんどん膨らんでいきました。今日も撮影をしながら実はこうだったんじゃないか、ああだったんじゃないかとか、人それぞれ解釈が違うでしょうが、想像は無限大ですよね。僕は美術品を見ることに対しては初心者ですけれど、自分なりの解釈で、自分なりの思いで楽しめました。いままでのドキュメンタリーとはちがい広がりのあるファンタジーという感じがしています!

名品の来歴「スペインから贈られた家康の洋時計」

放送 2022年12月2日(金)午後7時30分〜[BSプレミアム]

家康の洋時計 驚きのエピソード

名品に来歴あり。今回は徳川家康が所持していた洋時計。家康をまつる静岡・久能山東照宮の宝物として、大切に伝えられてきた。華麗な時計に隠された驚きのエピソードとは?

華麗な装飾の洋時計は、四百年前、スペイン国王から贈られたもの。なぜスペインはこの時計を家康に贈ったのか?その裏には、ヨーロッパ諸国との外交を巡る思惑が渦巻いていた。天下人となった家康が巡らせた野望とは。そして近年、時計を解体することで浮かび上がった謎。さらに、戦後起こった奇想天外な盗難事件。大河ドラマ「どうする家康」に出演する松本まりかが、にわかには信じられないエピソードの数々に直面していく。

旅人・松本まりかが見た「家康の洋時計」

歴史上の人物として、すごく家康とのつながりを感じています。私、時代劇はそんなにやったことがないんですけれど、そんな中で家康が主人公の時代劇を何度かやらせてもらっていて・・・。で、今回も「家康の時計」だと。なんだか家康と自分は縁があるのかなって思っています。

本物を見たときには、オーラというか重厚感というか、本当にただものではない洋時計・・・。言葉を失うような美しさと神秘さと。私がいま生きている中でふだん目にしているものって、そこまでの歴史はないじゃないですか。それが何百年も封印されていて、「本当にこんなのはちょっと見たことがない」という不思議な魅力?魔力?を感じてハッとなりました。

この洋時計は漂流したスペイン人を家康が助けてあげた、そのお礼として贈られた当時の最高級、最先端のプレゼントで。そして、それを家康が亡くなるまで、亡くなってからも、ずーっとずっとそばに置いていた、すごくハートフルでとってもいいお話で感動していたんです。ところが実は、この小さくてとても繊細な洋時計には、いろいろな思惑が交錯していたという・・・。その事実がとてもドラマティックなんですよね。

時計には「ハンス・デ・エバロが”わたし”を作った」と刻まれていて、洋時計が主語っていうのもすごくかわいくて。声優の杉田智和さんが声を吹き込んでくださって、時計が自分の歴史を語りだすという演出も、とてもすてきだと思いました。「あの時の情景を、あなたの目線で聞きたい」ということを番組で表現できたんじゃないかなと思います。ぜひご覧いただけたらうれしいです。

名品の来歴「駐日タイ王国大使公邸」

放送 2022年2月18日(金)午後7時30分〜[BSプレミアム]

世に受け継がれてきた名品に隠された驚きのドラマ。今回は内田有紀が、近代洋館建築の傑作「駐日タイ王国大使公邸」を訪問。華麗な館に暮らした人々の波乱のエピソード。

都内の一角にたたずむ美しい館は、現在、タイ大使の公邸として使われている。戦前からの姿をそのまま留める、豪華で貴重な建築は、ある実業家が私邸として建てたもの。90年に渡り、ここを去来する人々の営みを見守り続けてきた。この館を舞台に行われた、世界の注目を集めたウエディング。結ばれた男女のその後の波乱に満ちた結末とは。戦後、国際交流の場となった館が果たしてきた役割。洋館が、知られざる来歴を語り始める。

名品の来歴「モディリアーニの“裸婦像”」

放送 2021年12月10日(金)午後7時30分〜[BSプレミアム]

名品に来歴あり。世に受け継がれてきた美術品には、人々の心を揺さぶる驚きのドラマが隠されている。今回は、フランスの画家モディリアーニの代表作である裸婦像が主人公。

貧しい芸術家だったモディリアーニが、起死回生をかけて描いた「髪をほどいた横たわる裸婦」。大胆な描写がわいせつと非難され、様々なスキャンダルを引き起こしてきた。戦前、日本人コレクターの目に留まって国内に運ばれ、奇想天外な手口で展覧会に出品。戦時中は、空襲を逃れるため、ある秘策によって守られた。そして戦後、絵の価値が高騰する中、繰り広げられたバブルの協奏曲。1枚の絵がたどってきた波乱万丈なストーリー。

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名品の来歴「聖フランシスコ・ザビエル像」

放送 2021年11月27日(土)午後6時〜[BSプレミアム]

再放送 2021年12月25日(土)午後2時45分〜[BSプレミアム]

宮澤エマと迫る「ザビエル像(声:梶 裕貴)」の来歴

名品に来歴あり。世に受け継がれてきた名品には驚きのドラマが隠されていた!今回は、日本にキリスト教をもたらした宣教師の肖像画「聖フランシスコ・ザビエル像」。

歴史の教科書でおなじみ「聖フランシスコ・ザビエル像」。日本にキリスト教を伝えた宣教師、フランシスコ・ザビエルが描かれています。誰もが、きっと目にしたことのある肖像画ですが、そもそも、「いつ」、「誰が」、「どこで」描いたのでしょうか?今回の「名品の来歴」では、「ザビエル像」の誕生からきょうに至るまでの知られざるドラマに迫ります。

今では当たり前に目にするザビエル像ですが、江戸時代にはキリスト教が禁じられていたため、300年もの間、ある場所に隠されていました。そして今から100年前、ある青年の情熱により、突然日の目をみることに!「聖フランシスコ・ザビエル像」がたどった数奇な運命とは!?

時を超え、400年に及ぶ来歴に迫るのは、俳優の宮澤エマさん。そして、「聖フランシスコ・ザビエル像」を演じるのは、声優の梶 裕貴さん(声の出演)。

今回の名品…「聖フランシスコ・ザビエル像」

16世紀、日本にキリスト教を伝えた宣教師、フランシスコ・ザビエルが描かれた肖像画です。神戸市立博物館が所蔵し、年に一度だけ公開されまます。

出演者のコメント

宮澤エマさん

私は大学で「宗教学」を専攻していたので、この番組に出演させていただき、とてもご縁を感じます。「フランシスコ・ザビエル」というと、ザビエル像が当たり前のように浮かんできますよね。でも、多くの人の目に触れるようになったのは、比較的最近のことだと知り、とても驚きました。また、日本美術の中においてもとても重要な作品であったことなど、多くの方が見たことのあるザビエル像には、知らないことがまだまだありました。

ザビエル像をじっくりと眺めてみると、「漫画」のようにセリフが描かれていて、独特なデザインだったことに気づきます。番組とともにこの作品の誕生について掘り下げていくと、意外な事実がわかり、とても誇らしい気持ちになりました。みなさんも番組を通して、ザビエル像を見直してみると、また違って見えてくると思います。

梶さんの第一声を聞いたときは、一瞬で「ザビエル像だ!」とすごくしっくりきました。今後、この作品を目にした際には、梶さんの声をきっと思い出しそうです。梶さんの声を通して、ザビエル像と対話をすると、まさに生きているかのよう! プロの技をぜいたくに聞かせていただきました。

想像していた以上に梶さんがポップに役作りをされていたので、私も旅人として同じくらいのテンションで演じました。最初は“しゃべる”ザビエル像に戸惑いながらも、疑問があるとグイグイと迫るので、美術探偵のように好奇心を抱きながら、勢いよくお芝居をさせていただきました。

「名品の来歴」は、今までにない視点で、一つの作品について詳しく知ることのできるステキな番組です。私とザビエル像が対話をするドラマパートの、ユーモラスなやり取りは“クスッ”と笑えますし、400年の来歴を詳細に伝えるVTR部分は徹底的にリサーチがされていて、とても勉強になります。あまり堅苦しく考えずに、ぜひ気楽に見ていただけたらと思います。

梶 裕貴さん

フランシスコ・ザビエルは、たくさんの人に尊敬され、とても愛情深い方だったと伺いました。なので今回、ザビエル像を演じるにあたり、彼の誠実さやあたたかさ、上品さを意識した役作りをしていきました。史実としてしっかりと伝えるべきところは粛々と、遊べる余白のある部分ではコミカルな表現をしてみたりと、緩急をつけて演じ分けるよう心がけましたね。

とはいえ、そういった自分のプランがありつつも、今回はありがたいことに、旅人を演じる宮澤エマさんと一緒の収録。旅人がザビエル像と対じし、会話している様子を間近で見ながらお芝居することができました。おかげで、その場でしか生まれない臨場感が反映されていたと思います。

こういった番組の場合、基本的には、声の収録は別のブースで行うことが多いのですが…今回、せっかくエマさんと直接掛け合いができる機会をいただいたので、”そのセリフを聴いたからこそ生まれた自然な表現”を、極力優先して演じさせていただきました。

キリスト教が日本で禁教とされていた時代、ザビエル像は長年、人目に触れないよう隠され続けてきました。なので、300年ぶりに日の目をみる場面は、このエピソードの中でも特に大事なシーンだと感じ、光を浴び、風を感じたザビエル像と心を重ねて、僕自身、心から感動してセリフを音にしたつもりです。

加えて今回、僕はザビエル像のほかにも、この絵に関わる人々すべての声を担当させていただきました。どの方も実在した人物なので、どこまでデフォルメをしていいものかと悩みましたが…演出の方と相談し、「ひとつのドラマとして、ある種のファンタジー要素も取り入れつつ、わかりやすく表現してほしい」というお答えをいただいたので、結果的に”セリフや資料などを拝見して僕が受けた印象から、そのキャラクター性を極端に色付けして演じる”という形に落ち着きました。置かれている環境や時代背景が今とはまったく異なる状況の中で、それでもザビエル像を守り抜こうとした人たちの熱い思いが、ご覧いただいく皆様に少しでも伝わってくれれば幸いです。

「名品の来歴」というタイトルを聞いて、「難しい番組なのかな?」という印象を受ける方もいらっしゃるかもしれませんが、演出や編集にとてもユーモアがあり、テンポ感もよく、ザビエル像の現在に至るまでの歴史を、ひとつのエンターテインメントとして、楽しみながら学ばせてくれる内容になっているかと思います。その物語の魅力に僕もすっかり引き込まれたおかげか、収録は、スタッフの方も驚くくらいスピーディーに終了しました!(笑)。きっと誰もが、学校の授業などで一度は見たことがあるであろうザビエル像。そこに隠されていた真実のドラマに、是非この機会に触れてみてください。僕自身、完成したものを見るのがすごく楽しみです!

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名品の来歴 幻の刀「膝丸」が語る1000年

放送 2021年4月23日(金)午後10時〜[BSプレミアム]

再放送 2021年6月5日(土)午後2時58分〜[BSプレミアム]
再放送 2021年11月23日(火)午前10時30分〜[BSプレミアム]

千年以上の時を生きてきた天下の名刀「膝丸」の来歴を解き明かす!

刀剣ファンから、熱い視線を注がれている名刀があります。その名は「膝丸」。歴代の所有者には源 義経、源 頼朝、曾我兄弟と驚くような顔ぶれが。GHQによって破棄寸前の危機を迎えながらも千年の時を超え、今に残されています。この番組では、今日まで生きながらえた「膝丸」の知られざる感動のエピソードをご紹介します。

時空を超え、その来歴をたどる旅に出るのは、歌舞伎俳優の中村隼人さん。そして、魔性の刀「膝丸」を演じるのは真矢ミキさん(声の出演)。番組では「膝丸」が立ち会った歴史的場面を、美しいイラストアニメーションやCGで再現します。

出演者のコメント

歌舞伎俳優/中村隼人さん

この番組への出演にとても御縁を感じます

去年の12月、歌舞伎で源義経を急きょ勤めることが決まり、同時期にこの番組へのオファーをいただきました。11月には舞台で2番目の持ち主とされる源 頼光を勤め、小道具の膝丸で殺陣たてをやらせていただいていたので、ご縁を感じましたね。膝丸が保管されている大覚寺で本物と対面した際は、とにかく圧倒されました。源平合戦の時代を生きていたわけですから、そんなに前からある刀が状態良くとてもきれいに残っていることに、大事に扱われてきたのだなと感じました。

今回、時空を超えた「旅人」という役を演じる際、27歳のいち青年として、自然体でいることを心がけました。膝丸の歴史についても勉強してきたので、情景を思い浮かべながら演じられましたし、歴史への理解が深まりましたね。

真矢ミキさんはマルチで活躍されている方という印象で、歴史にとても興味を持たれていらっしゃるのを初めて知りました。普段は使わない難しいことばが多かったなか、すらすらとナレーションをされていたのを聞いて、やっぱりすごいなと思いましたね。「膝丸」を演じる声には“人ならざるもの感”が出ていて、真矢さんとの掛け合いはとてもやりやすかったです。

歴史上の人物をフィーチャーするとき、周りの人たちの視点から見ることはあっても、刀目線で解説していく番組はあまりないのでとてもおもしろいですよね。刀剣好きの方はもちろん、義経や頼朝は源氏の時代の人気武将たちですから、歴史好きの方も新たな角度から楽しめると思います。日本史にあまり詳しくなくても、番組でたどった歴史の先に僕らは生きているんだなということを感じていただけたらと思います。

俳優/真矢ミキさん

刀剣目線で歴史を見ると、切ないものが見えてきました

膝丸を演じるにあたり、最初は“千年の重み”みたいなものを出そうと思っていたんですけど、それがいいのかどうかといろいろ考えました。「これまで膝丸は何を見てきたんだろう」と思いついたことを箇条書きにしたりしましたね。その時代のヒーローに「名をあげたいなら私を使え」と言っていた勢いのある時代から、戦う刀としては求められなくなっていくという、栄光も挫折も人生の究極を経験してきたことが声に出たらいいなと思いながらやらせていただきました。

中村さんとは初めてご一緒させていただいたのですが、ぱっとお見受けするだけで、揺るぎない世界観のある方だなと感じました。対面するまでは、「どんな風にセリフを読まれるのかな」と想像をしていたのですが、掛け合いをしてみると、若い世代を代表する現代の中村さんとして、セリフとは思えないほど自然とことばが出てきていましたね。収録まで考えていたことが、中村さんと対じしたときにパシッと、お互いわかった感じがとても心地良かったです。

刀剣目線で歴史を見させていただいて、切ないものがいっぱい見えてきました。刀剣をもって活躍したヒーローや時代に燃え尽きた人たちの姿には哀愁がありますね。そして、歴史に名を残す人物と名刀がつながったことで時代がつくられてきたのだなと思うと、選ばれしものたちの奇跡を感じます。初めて“もの”目線で時代を見たことは私にとって冒険でした。

今はものにあふれすぎていて、膝丸が千年の時を経てきたことに、実感が湧きにくいかもしれませんが、名匠が丁寧に作りあげたものを大切に受け継いでいくというのは、とてもロマンがありますね。あの薄い刃やいばから厚みをもっていろんなことを想像できると思うので、若い人から年輩の方まで、歴史への新たな目線を楽しみながら見ていただけたらうれしいです。

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