千住博 空海の宇宙を描く
放送 2020年1月2日(木)午後4時〜5時30分[BSプレミアム]
放送 2022年10月26日(水)午後3時05分〜4時34分[BSプレミアム]
放送前の予告
紀伊半島の深山にある高野山金剛峯寺。重要な行事が執り行われる大主殿のふすまに、初めて絵が描かれる。任されたのは日本画家・千住博。立ち向かう5年間の創作の記録。
1200年ほど前、高僧・空海が開いた真言密教の総本山、高野山金剛峯寺。日々の生活に疲れ、生きるヒントを得ようという人々が国内外から訪れる。重要な行事が行われる大主殿のふすまに、初めて筆が入れられることになった。白羽の矢が立ったのはニューヨーク在住の日本画家・千住博。千住は重圧と闘いながら独自の技法で絵と格闘する。初公開される創作過程と知られざる厳かなる寺の生活を、美しい高野山の四季の中に描き出す。
【出演】千住博
【語り】濱中博久
番組スタッフのコメント
長年のお付き合いがある千住博さんから高野山金剛峯寺の44枚の襖絵を描くというお話を伺ったのは2015年の秋。襖奉納は2020年10月。5年越しの大イベントです。千住先生と金剛峯寺の全面的な協力の元、襖絵創作から奉納までを4Kカメラで密着取材させて頂く事になりました。先生は2015年から1年半近くの長い構想期間を経て2017年春から一気に44枚の襖絵を描き切りました。アーテイストは普通、自分の創作活動や練習工程などは外に見せたくないものですが、今回は滅多にない画業だったこともあり、我々がその一部始終を4Kカメラで記録することを許して下さいました。とは言いましても先生にとっては、カメラと私がいつも先生のNYのアトリエに張り込んでいる事があまり気持ちの良いことではなく、時々嫌な顔もされてばつの悪い思いもしたのですが、完成試写を見て、「私は命を削って描いたのです」と言って言葉を止めたとき、先生の目の奥に涙がかすんでいるのが映像でわかり、はっとしました。
撮影は今も続いておりますが、NYのアトリエにはもう何回日本から往復したことでしょうか。更に高野山の四季の移ろい、お寺の撮影も含めて今までに約150時間の4K撮影素材が集まりました。今回は89分で、舞台となる金剛峯寺と空海、そして襖絵の創作過程に焦点を絞ったドキュメンタリーになっていますが、撮影は絵を襖に入れていく表具師の作業、2020年秋の奉納式典まで続けます。そして今からおよそ1年後の年末を目指して、90分の総集編を制作する予定です。これはアートドキュメンタリーとしてヨーロッパやアメリカなど世界各地で上映することも目論んでいます。
NHKでの今回の番組をご覧いただければ、プロジェクトの全体像がわかると思います。新年の静かな時間の中で、千住先生の絵を通して現れた、空海からのメッセージに耳を傾けていただけたら幸いに思います。皆さまどうぞお楽しみ下さいますように。
この番組を視聴して・・・ひと言
千住博さんは、ここを訪れる多くの人の苦悩を受け止める絵を描きたいと考え、モチーフは「崖」と「滝」に決めました。思い通りの和紙を求めるところから、そこに描かれていく過程が映像化されていることに驚きました。こんな貴重なものはなかなか見れないと思います。完成後に、千住博さんは「この絵に生命をかけた」と語りました。また、まだ若いつもりでいたそうですが「自分が60歳であることを気づかせてくれた玉手箱のような作品」だったそうです。
完成された絵がふすまとして高野山金剛峯寺に納められるのは、2020年10月頃の予定だそうです。ぜひ、実物を見てみたいですね。
千住博さんのプロフィール
1958年(昭和33年)東京都生まれ1982年(昭和57年)東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。1994年、第7回MOA岡田茂吉賞、絵画部門優秀賞受賞。1995年、創立100周年のヴェネツィア・ビエンナーレ優秀賞受賞以降も、世界中の様々な賞の受賞歴を持つ。その他2011年迄にAPEC2010首脳会議の会場構成担当、東京国際空港第1、第2、国際線ターミナルのアート・プロデュース/ディレクションを担当。またJR九州博多駅のアート・ディレクションも担当・完成させるなど、日本画の存在やその技法を世界に認知させ、真の国際性をもった芸術領域にすべく、幅広い活動を行っている。現在、京都造形芸術大学同付属康耀堂美術館館長。東京芸術舎学長。現在ニューヨーク在住。
<代表作品>
『ウォーターフォール』1995年(平成7年)ヴェネツィア・ビエンナーレ出品
『大徳寺聚光院伊東別院襖絵』(計77面) 2002年(平成14年)
『石橋』「ザ・フォールズ」2006年(平成18年)、「空(くう)の庭」2009年(平成21年) 家プロジェクト
再放送
現在のところ再放送の予定はありません。
「千住博 空海の宇宙を描く」の見逃し動画配信は?
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関連番組
NHKスペシャル「高野山 千年の襖(ふすま)絵 空海の世界に挑む」
放送 2021年1月23日(土)午後9時〜[NHK総合]
千年先まで残る絵をふすまに描く 絵と格闘した千住博の6年の記録
紀伊半島の深山にある高野山金剛峯寺。白いまま残された大主殿のふすまに画家・千住博が初めて絵を描いた。開祖・空海と対話を重ね時代に応える絵と格闘した6年の全記録。
1200年ほど前に僧侶・空海が開いた高野山金剛峯寺。真言密教の総本山だ。その寺の白ぶすまに、千住博氏が史上初めて筆を入れた。足掛け6年に及んだニューヨークでの創作風景に密着。日本での和紙職人や表具師の匠の技にもカメラが迫った。製作の最終盤、世界は新型コロナウイルスに襲われた。しかし千住は作品に新たな役目が加わったのだととらえた。千年先の人々に、時代の記録としてこの絵を残さねばならないという使命だ。
【出演】日本画家 千住博
【語り】濱中博久
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