「太秦のいちばん暑い日」ってどんな番組?
2021年、酷暑の京都・太秦で撮影された映画『殺すな』(藤沢周平原作)。監督は93歳の井上昭(いのうえ・あきら)。溝口健二などの名匠に薫陶を受け、市川雷蔵や勝新太郎など数々の名優に愛されてきた。キャリアは60年以上を誇り、日本映画文化に足跡を残してきた。その井上監督が、この作品でもっとも伝えたかったこと、それは「人を愛することの大切さ」。今回の撮影では監督の思いを形にしようと、多くの俳優やスタッフたちが太秦の松竹撮影所に集まった。番組では、関係者のインタビューを交えながら、三週間にわたる映画撮影の日々に完全密着する。
出演 映画監督・井上昭、中村梅雀、柄本佑、安藤サクラ、本田博太郎、中村玉緒
太秦のいちばん暑い日 〜映画監督・井上昭の93年〜
放送 2022年2月18日(金)午後10時〜[BSプレミアム]
放送前の予告
映画監督・井上 昭 最後の現場に密着
1月に亡くなった映画監督・井上昭さん。人の心を映すことを長年の監督人生で常に心がけてきた。最後の映画作りの日々に密着、井上さんが描こうとした『人間愛』に迫る。
人の心に迫ろうと、斬新な映像表現を追い求め、挑戦的なスタイルを貫き通した映画監督・井上昭さん。「雨月物語」「山椒大夫」で知られる巨匠・溝口健二のもとで映画作りを学び、60年以上にわたって映画やテレビドラマを多数手がけてきた。最後の作品となった「殺すな」の撮影現場に密着。そこには監督のめざす表現を形にしようとする俳優、スタッフたちの姿があった。5か月に及ぶ映画作りの日々を追う。
この番組の再放送・見逃し動画配信は?
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井上昭さんのプロフィール
1928年12月10日生まれ、京都府出身の映画監督。同志社大学卒。50年に大映京都撮影所に入所し、溝口健二、森一生に師事。60年に『幽霊小判』で映画監督デビュー。以来『眠狂四郎多情剣』をはじめとする『眠狂四郎』や『座頭市』シリーズ、『陸軍中野学校』シリーズなどのメガホンを執る。70年にフリーとなり、田村正和主演の『眠狂四郎』や藤田まこと主演の『剣客商売』といったTV時代劇を数多く手掛ける。2010年代以降も精力的に活動し、2022年公開の映画『殺すな』が最後の監督作品に。2022年1月9日に脳梗塞、肺炎のため京都市内の病院で死去。93歳没。