「NHKアカデミア」ってどんな番組?
放送 水曜日 午後10時30分〜[Eテレ]
初回放送 2022年4月26日(火)
先が見えづらい時代、誰もがあこがれる一線級の研究者やクリエーターは「なぜ輝き続けられるのか」「何を大切にし、新しい価値を生み出しているのか」をテーマに、豪華な講師陣が、専門的で独自性豊かに語る講座番組です。若き日の不安や挫折、そこからたどり着いた“ゆるぎない知性”とは何なのか。毎月、参加者を募集し、生配信のオンライン講座を開催しています。
「NHKアカデミア」の動画を見る方法
「NHKアカデミア」の動画は、NHKラーニングでご覧になれます。
「NHKアカデミア」の講師・放送予定
[1]山中伸弥(生命科学者)
放送 2022年4月26日(火)午後10時45分〜[Eテレ]
世界のトップランナーが今こそ共有したいテーマを語る特別な時間。第1回は生命科学者・山中伸弥さん。研究者としての成功までの道のりは、一筋縄ではなく示唆に富んでいます。iPS細胞誕生までの挫折や不安、そこから掴み取った「ゆるぎないメッセージ」を伝えます。
[2]小林快次(恐竜学者)
放送 2022年5月24日(火)午後10時45分〜[Eテレ]
第2回は「ダイナソー小林」の愛称で知られる気鋭の恐竜学者・小林快次さん。
「ダイナソー小林」として大人気の恐竜学者・小林快次さん。新種の恐竜を次々と発見し、常識を覆し続ける恐竜研究のトップランナーだ。そんな小林さん、少年時代は何事も3日坊主。恐竜学で生きる決断をするまでは自分は「たまねぎ(中身のない薄い存在)」と悩んでいたという。「前進も後退も同じくらい価値のある一歩」「夢も希望も無理して持たなくていい」と語る小林さんの真意とは。生き方のヒントに満ちた、その思考に迫る。
[3]村山斉(宇宙物理学者)
放送 2022年6月28日(火)午後10時45分〜[Eテレ]
宇宙・理論物理学の第一線で活躍する研究者。
第3回は宇宙物理学者・村山斉さん。宇宙も人生も全て数式で表せるという思考のヒミツに迫っていく。
「宇宙の美しさ」の追求につながるダークマターの謎に迫る最新研究を紐解きながら、若き日の不安や挫折、宇宙物理の魅力と今後の展望を語ります。
村山斉さんは、父親の影響で科学に興味を持ち、気になることには何でも挑戦する「ランダムウォーク」な人生を歩んできたという。大学時代、宇宙の最小単位・素粒子の世界に出会って以来、世界を「シンプルな数式」で記述するための挑戦を続けている。現在わかっている宇宙を表す「最強の数式」の先に、どんな謎があるのか?この世のあらゆる現象も表せてしまう、数式のチカラとは?村山流、人生の楽しみ方をたっぷりお伝えする。
[4]細田守(アニメ映画監督)
放送 2022年7月26日(火)午後10時45分〜[Eテレ]
第4回はアニメ映画監督・細田守さん。創作のヒミツとは?物語の本質とは何か?余すことなく語る。
アニメ映画制作の世界に入って2年目。細田さんは、あまりの大変さに「やめよう」と思ったという。しかし「美女と野獣」という作品に出会って一変。アニメ映画の表現の可能性と子供向けに作品を生み出すことの価値に気づいていく。そこから見えてきた細田さんのなりの創作の極意とは?そして、作品が長く愛されるために大切にしていることとは?参加者からの率直な質問をきっかけとした対話から次々と明らかになっていく。
[5]吉田 都(芸術監督)
放送 2022年8月30日(火)午後10時45分〜[Eテレ]
第5回は芸術監督・吉田 都さん。名門バレエ団で追求した表現の神髄とは。夢を形にする力とは。そこには「生きるヒント」がある。
名門バレエ団の最高位ダンサーとして活躍した吉田さん。自分の踊りの良さとはどこにあるのか?逆境でも折れない心を磨き、自分と日々向き合うことで見えてきた表現の神髄に迫っていく。芸術監督となり、総合芸術としてのバレエをさらなる高みに持って行くために、衣装ひとつにまでこだわるだけではなくダンサーの待遇改善にも奮闘、幼い頃に出会って以来ますます好きになっているというバレエの魅力を語っていく。
[6]妹島和世(建築家)
放送 2022年9月27日(火)午後10時45分〜[Eテレ]
第6回は建築家・妹島和世さん。設計した建築に共通するという「公園のような空間」。そのねらいと、未来の建築のあり方を語る。
30年以上のキャリアで、世界の人々に驚きを与え続ける妹島さん。考えてきたのは「多様な人々が、その違いを認め合って一緒にいられる場作り」だという。それぞれの目的で快適に過ごせる場になぞらえて「公園のような建築」を目指したと語る。そんな妹島さんが今強く意識するのは「建物が建つことはゴールではなく始まり」ということ。時間と共に建築と環境がどうあるべきかという視点で、さまざまなプロジェクトを続けている。
[7]山極壽一(人類学者)
放送 2022年10月25日(火)午後10時45分〜[Eテレ]
第7回は人類学者・山極壽一さん。ゴリラ研究から、人類が本来平和的であることを解明し、暴力に駆り出すものの正体に迫っていく。
ゴリラと共に暮らしたことで、「争いを避け平和的に暮らす術」「人間の家族の原点」を見てきた山極さんは、人類の祖先も同様だったはずなのに、人類が戦争に駆り立てているものは何か?に迫っていく。カギとなるのは「言葉」による「情報化」だという。アフリカを出た私たちの祖先が、社会の規模をどんどん拡大、文明を発達させ繁栄する過程で、うしなったものは何か?現代社会に通底する課題と解決方法をひもといていく。
[8]皆川明(デザイナー)
放送 2022年11月22日(火)午後10時45分〜[Eテレ]
第8回はデザイナー・皆川明さん。日本各地の生地産地と深い関係を紡ぎ「せめて100年続く」を旗印とするものづくりを語ります。
流行に左右されず、長年着られる普遍的な「特別な日常服」で広い世代から支持される皆川さん。日本各地の生地産地と深い関係を紡ぎ、生地から作り出す独自のものづくりを続けてきた。ブランドを立ち上げたのは1995年。「せめて100年続けたい」という思いでファッションからスタートした活動は、現在暮らしのあらゆる場面へと拡張している。その姿勢は一貫している。「つくることにも、使うことにも、喜びをもたらしたい」。
[9]山本征治(日本料理人)
放送 2022年12月27日(火)午後10時45分〜[Eテレ]
山本征治に学ぶ、本気になれる生き方
第9回は日本料理人・山本征治さん。12年連続三つ星に輝く“日本料理の革命児”が明かす料理の神髄、信じる道を貫く生き方とは?
「NHKアカデミア」第9回は日本料理人・山本征治さん。12年連続で有名ガイドブック三つ星に輝く“日本料理の革命児”が「素材こそ主役」「心も満たす」という料理の神髄を語り尽くす。人生の転機は34歳、スペインの料理学会で受けた衝撃。「心が負けを認めて悔しい」「今すぐ変わろうと思った」という経験とは?何かに夢中になること、自分の人生の主人公になること…前向きな気持ちと元気をもらえる熱いメッセージが満載!
[10]福岡伸一(生物学者)
放送 2023年1月24日(火)午後10時45分〜[Eテレ]
生物学のトップランナーが伝えたいこと
世界のトップランナーが語る特別な時間。第10回は生物学者・福岡伸一さん。「生命とは何か」を代名詞とも言える「動的平衡」からひもとき、その普遍性を語っていく。
小学生の頃に手にした顕微鏡から見た「生命」の魅力にとりつかれた福岡さんは、大学でも生物学を専攻していく。「生命を遺伝子から解明する」分子生物学の研究で、新しい遺伝子を発見するなど成果を上げた。しかし、「生命を部品の集まりとしてはなく、常に壊して作りかえる“流れ”としてみる」生命観の方が本質だと考えるようになる。「動的平衡」と名付けられたこの考え方は、環境や組織、社会の持続可能性にとって重要と語る。
[11]真鍋大度(アーティスト・プログラマー・DJ)
放送 2023年2月28日(火)午後10時45分〜[Eテレ]
世界のトップランナーが語る特別な時間。第11回は、真鍋大度さん。テクノロジーを生かした斬新な作品を生み出し続ける発想のヒミツや、大切にしていることに迫っていく。
真鍋さんのルーツは「ゲーム」「音楽」「数学」だという。それが、メディアアートとの出会いで花開いていく。「誰もやったことがないこと」は領域が限られるが、過去を知り、その中から「どこが新しいか」「チャレンジングか」と、発想していくという。さらに、新しい表現につながる技術を要素ごとに実践、試行錯誤を重ねながら経験を積み上げていく。「チーム」として世界にインパクトを残していく上で大切なことに迫っていく。
[12]河江肖剰(エジプト考古学者)
放送 2023年3月28日(火)午後10時45分〜[Eテレ]
世界のトップランナーが熱く語る特別講義。今回はピラミッド建造の謎に最新の科学技術で挑むエジプト考古学者・河江肖剰さんが登壇!見えてきた古代人の意外な素顔とは?
世界が注目するエジプト考古学者・河江肖剰さん。ドローンによる計測でピラミッドの精密な3Dデータを作成するなど、科学的手法で古代の謎に挑む革新者だ。その研究人生もドラマチック。なんと高卒で単身エジプトに乗り込み、ツアーガイドをしながら現地の大学に進んで、世界の一流考古学者と居並ぶ研究者に。情熱と好奇心で解き明かしてきたピラミッド建造の意外な真実を熱く語る。古代人から学ぶ「豊かな人生のヒント」が満載!
[13]森保一
(前編) 放送 2023年4月5日(水)午後10時〜[Eテレ]
(後編) 放送 2023年4月12日(水)午後10時〜[Eテレ]
森保 一 監督が、勝つためのメンタリティーを語る
各界のトップランナーが語る特別な時間。新年度のお一人目はサッカー日本代表監督・森保一さん。強いチームの作り方、逆境を乗り越える方法などを自身の体験から熱く語る。
各界のトップランナーが語る特別な時間「NHKアカデミア」。新年度のお一人目はサッカー日本代表監督・森保一さん。スランプはどう乗り越える?負けそうな場面では何をする?世界で活躍するために必要なことは?リーダーに必要な決断力とは?若手の力の引き出すには?若い参加者から寄せられた質問に、自身の体験をベースに熱く答える。サッカー好きの人にはもちろん、多くの人の心にささる名言が満載!
[14]作曲家・久石譲
(前編) 放送 2023年4月19日(水)午後10時〜[Eテレ]
(後編) 放送 2023年4月26日(水)午後10時〜[Eテレ]
各界のトップランナーが語る特別な時間。作曲家・久石譲による講義の前編。「ベートーヴェンはロックだ!」という刺激的な表題を立て、一貫してミニマル・ミュージックを手掛けてきた立場から、音楽における「リズム」の重要性を中心に独自の音楽論を展開する。
各界のトップランナーが語る特別な時間。作曲家・久石譲による講義の後編。音楽が生まれていった歴史の中にみずから手掛けるミニマル・ミュージックを位置づけながら、「自然」にひかれる気持ちを語り、言葉を尽くして自身が理想とする音楽とはどんなものであるのかをひもといてゆく。
[15]伊達公子
(前編) 放送 2023年5月17日(水)午後10時〜[Eテレ]
(後編) 放送 2023年5月24日(水)午後10時〜[Eテレ]
「超」負けず嫌いが見た“世界”
ジュニア時代、超負けず嫌いなのに勝てない悔しい日々を過ごした伊達さん。あるコーチとの出会いで、テニスとの向き合い方が一変、世界のトップクラスに駆け上がっていく。
26歳で引退後、一人の女性として生きることが「楽しかった」と語る伊達さん。結婚生活で価値観が変わっていき、36歳でテニス界に復帰。新たな挑戦に突き進んでいく。
[16]モデル 冨永 愛
(前編)「自分に向き合い 美を追い求める」
2023年5月31日(水)午後10時〜[Eテレ]
モデルになって25年。何がよくて何がダメなのか、誰も正解を教えてくれないモデルの世界で、トップであり続けるためには、「自分の内面と向き合う」ことが大切だという。
長身で目立つ存在だった冨永さんは、かつてはコンプレックスを感じ、自分に自信が持てなかったという。それは、今も大きくは変わっていないが、モデルの活動を通して、短所がある日突然長所にもなり得ること、嘘でもいいから自信を持つことで実感が追い付いてくるなど、成功体験を積み重ねていく。良し悪しのフィードバックがないモデルの世界でトップであり続けるために実践してきた「自分に向き合うこと」を今も大切にしている。
(後編)「あくなき挑戦 その先にあるもの」
2023年6月7日(水)午後10時〜[Eテレ]
モデルだけではなく、俳優、絵本の翻訳など幅広い活動をするのはなぜか?新たな挑戦は「自分を更新」し、「飽きられないモデルであり続ける」ために欠かせないという。
ファッションモデルとして活躍するなか、出産や子育てのため活動を休止したことは「自分の視野が広がり得難いものだった」と語る冨永さん。その後、ラジオDJ、国際NGOの活動、俳優・・・と「やったことのない」挑戦を積極的に行っていく。自分らしく、そしてありたい自分で居続けるためにどうするのか?参加者からの質問に答える形で「食&ダイエットとの向き合い方」「人間関係の築き方」など、冨永流の考え方を語りつくす。
[17]睡眠学者 柳沢正史
(前編) 睡眠は誤解だらけ
2023年6月21日(水)午後10時〜[Eテレ]
実は睡眠は謎だらけ。誤解も多いという。90分サイクルやショートスリーパーの誤解、さらに最新研究で明らかになった睡眠不足の危険性、そして対処法も紹介する。
そもそも、なぜ動物は眠らなければならないのか。「睡眠」は実は謎だらけ。柳沢さんは、こうした謎を解き明かそうとする睡眠研究のトップランナー。90分サイクルやショートスリーパーなど睡眠にまつわる知識には誤解が多いともいう。最新研究によるとレム睡眠はノンレム睡眠とともに重要で「質で量はカバーできない」こともわかってきた。睡眠不足の危険性や良い睡眠を確保するコツなど、睡眠に関する最新情報を語りつくす。
(後編) “眠気”とは何か
2023年6月28日(水)午後10時〜[Eテレ]
なぜ長く起きていると眠くなるのか?そんな根本的な疑問を解き明かすため、柳沢さんは「仮説を立てない」という独自の研究手法を確立。ついにその手掛かりを発見した。
なぜ眠くなるのか?なぜ寝たらスッキリするのか?実は睡眠の仕組みはほとんどわかっていない。柳沢さんは「オレキシン」という脳内物質の発見をきっかけに睡眠研究にのめり込んでいく。世界の研究者が注目する大発見だったが、それでも睡眠の全貌は見えてこない。そこで編み出したのが「仮説を立てない」という独自の研究手法。先入観を持たず、膨大なデータを取ることで、仮説をはるかに超えた真実に近づくことができるという。
[18]キュレーター 片岡真実
(前編)現代アートのキュレーターとは?
2023年7月5日(水)午後10時〜[Eテレ]
20世紀半ばの現代アートの成り立ちから始まる講義。日本やアジアの現代アートが世界から求められる今の時代の「キュレーター」の役割を、展覧会の実例もあげながら語る。
キュレーター片岡真実による講義の前編。20世紀半ばの現代アートの成り立ちから語り起こし、自らのキュレーターとしてのキャリアのはじまりが「世界が、日本やアジアの現代アートを『知りたい』と求めたタイミングと重なった」と解説。2009年に企画した中国人作家アイ・ウェイウェイの展覧会とその諸外国への展開を例に、現代アートのキュレーターという仕事について語る。
(後編)アートが地球に貢献するために
2023年7月12日(水)午後10時〜[Eテレ]
「現代美術館は世界を学ぶ教室である」という信念のもとに企画した展覧会を紹介しながら、現代アートを通して見る世界の多様さ、多様だからこその美しさについて語る。
キュレーター片岡真実による講義の後編。「現代アートは難しいと言われるが、それは現代の社会が複雑だから。アートは現実の世界を反映している」と語る。「現代美術館は世界を学ぶ教室である」という信念のもとに企画した「ワールド・クラスルーム 現代アートの国語・算数・理科・社会」展を紹介しながら、現代アートを通して見る世界の多様さ、多様だからこその美しさ、「アートはウエルビーイングに貢献できる」と語る。
[19]彫刻家 外尾悦郎
前編「外尾が読み解くガウディの思い」
2023年7月26日(水)午後10時〜[Eテレ]
外尾悦郎が、サグラダ・ファミリアの魅力を語る
世界遺産サグラダ・ファミリアは、なぜ世界を魅了するのか?彫刻を通して向き合ってきた外尾さんは、ガウディの「自然への畏敬」の念が読み解く鍵になるという。
内戦によって建築家・ガウディが完成させていた部分が破壊、さらに設計図などの資料もほとんど失ったサグラダ・ファミリア。以降、弟子たちが「ガウディの思い」をくみ取る形で建築が進められてきた。ガウディの意図を掘り下げ、造形の「意味」にどう迫るか。ガウディの目線に立ち、自問自答の末に生み出される外尾さんの彫刻は、サグラダ・ファミリアの普遍的な価値を明らかにし、その重要性を伝えるために大きな役割を果たす。
後編「異国で見つけた“生き抜く力”」
2023年8月2日(水)午後10時〜[Eテレ]
異国の地で自分の居場所を作り、活躍し続けられるのはなぜか。どんな無茶ぶりにも周到な準備で応え、「彼しかいない」と言わしめるまでになるために大切にしたこととは?
内戦によって建築家・ガウディが完成させていた部分が破壊、さらに設計図などの資料もほとんど失ったサグラダ・ファミリア。以降、弟子たちが「ガウディの思い」をくみ取る形で建築が進められてきた。ガウディの意図を掘り下げ、造形の「意味」にどう迫るか。ガウディの目線に立ち、自問自答の末に生み出される外尾さんの彫刻は、サグラダ・ファミリアの普遍的な価値を明らかにし、その重要性を伝えるために大きな役割を果たす。
[20]海軍史研究家・大和ミュージアム館長 戸髙一成
特殊メイクで頂点に立つ、カズ・ヒロの原動力は
今回は、アカデミー賞2度受賞の特殊メイクアップアーティスト、カズ・ヒロさん。
前編「いま、太平洋戦争から学ぶ」
2023年8月9日(水)午後10時〜[Eテレ]
海軍史研究家で大和ミュージアム館長・戸髙一成さんと考える「戦争とは何か?」。太平洋戦争末期に沈没した戦艦大和の資料、旧日本海軍の将校たちの肉声テープを大公開。
広島県呉市の大和ミュージアム。10分の1サイズの戦艦大和の模型や設計図、計器や食器など実際に使われた品々が展示され、年間来場者数は100万人を超す。「戦争を学ぶ機会になってほしい」と館長戸髙さん自ら見どころを解説しリモートツアーを行う。さらに戸髙さんが保有する、戦後に録音した旧日本海軍将校たちの肉声テープを披露。約400時間の音声記録からは新たな戦争の一面が浮かび上がる。いま学ぶ「戦争とは何か」。
後編「戦争のない未来は築けるのか」
2023年8月16日(水)午後10時〜[Eテレ]
なぜ戦争はなくならないのか?戦争を体験していない私たちは、未来に何をどう語り継ぐのか?海軍史研究で当事者の声に向き合い続けた戸髙さんが私たちに託す未来への提言。
戸髙さんが保管する、戦後に行われた旧日本海軍将校たちによる「海軍反省会」肉声テープ。その中に特攻作戦に関わった当事者の発言がある。番組ではその音声を紹介する。戦後80年にわたり対外戦争をしなかった日本。さらに100年、200年と伸ばしていけるのか。「戦争を体験していない私たちは、未来に何をどう語り継いでいくのか。」戸髙さんと共に考える。
[21]カズ・ヒロ
前編「なぜ「顔」に魅せられたのか?」
2023年9月6日(水)午後10時〜[Eテレ]
アカデミー賞2度受賞の特殊メイクアップアーティスト、カズ・ヒロさん。「顔」にこだわるきっかけは幼い頃の「トラウマ」だという。ハリウッドに行くまでの運命的な軌跡。
講師のカズ・ヒロさん(特殊メイクアップアーティスト)は、アカデミー賞(メイクアップ&ヘアスタイリング賞)を2度受賞。精緻な技術で現代美術にも挑む彼が一貫してこだわり続けているのが人間の「顔」だ。きっかけとなったのは幼い頃の「トラウマ」とも言える体験。日本を飛び出しハリウッドの映画界に飛び込んだ原動力はどこから来たのか?特殊メイクのトップランナーが、自らの力で人生を切り開くためのヒントを伝える。
後編「2度目の映画挑戦」
2023年9月13日(水)午後10時〜[Eテレ]
アカデミー賞2度受賞の特殊メイクアップアーティスト、カズ・ヒロさん。一度は映画界を去った彼が再び映画の仕事を始めた理由とは?ある信念に基づく大きな人生の決断。
アカデミー賞(メイクアップ&ヘアスタイリング賞)を2度受賞したカズ・ヒロさん(特殊メイクアップアーティスト)が講師。過去、映画界をいったん離れたカズ・ヒロさんだが、名優ゲイリー・オールドマンから依頼されたある仕事をきっかけに再び映画界へ。現代アートも手がける彼が仕事をする上で最も大切にしていることとは?また、無数の顔を見つめ続けてきた自分が“魅力を感じる顔”の共通点とは何かを明らかにする。
[22]演出振付家 MIKIKO
MIKIKO先生が登場! Perfumeの振付解説も
前編「魅力を引き出す振付」
2023年9月20日(水)午後10時〜[Eテレ]
今回の講師は演出振付家MIKIKO。Perfume、BABYMETALの振付や羽生結弦の東京ドーム公演の演出で知られるクリエイターの創作の核心披露(前編)
前編となる今回は「振付」について講義。アーティストやショーの振付をどういった観点から行っているのか、Perfumeの楽曲を例にとってMIKIKO自身が振りをしながらポイントを解説。また、自身が主催するダンスカンパニー、ELEVENPLAYとともに、「空間を振付」する過程を再現する。MIKIKOが考える振付の本質をじっくりと語る。
後編「振付師だからできる演出」
2023年9月27日(水)午後10時〜[Eテレ]
今回の講師は演出振付家MIKIKO。Perfume、BABYMETALの振付や羽生結弦の東京ドーム公演の演出で知られるクリエイターの創作の核心披露(後編)
後編の今回は「演出」について講義。これまでに手がけたPerfumeのライブを例にとって、いかに観客の目線を誘導するかなど演出で大切にしているところを披露。また最先端テクノロジーを大胆に取り入れた演出を人間からの目線、テクノロジーからの目線でひもとく。直近で手掛けた大型プロジエクト、羽生結弦との東京ドーム公演についても秘話を語る。
[23]浅川智恵子
全盲のコンピューターサイエンティストが目指すこと
今回はコンピューターサイエンティストで日本科学未来館館長の、浅川智恵子さんが講師。
前編「誰ひとり取り残さない社会」
2023年10月11日(水)午後10時〜[Eテレ]
全盲のコンピューターサイエンティストで日本科学未来館館長の浅川智恵子が講師。テクノロジーで誰も取り残さない社会を作り、世の中を変えるためのヒントを語る。
講師の浅川智恵子(コンピューターサイエンティスト・日本科学未来館館長)は、小学生の時の事故が原因で全盲に。プログラミングを学び大手外資系IT企業に入社し、点字翻訳システムやホームページリーダーなど障害者を支える技術を開発してきた。目指すのは、テクノロジーを駆使することで「誰も取り残さない社会」を作ること。そのためには「身近なものを少し変える」ことが大切だという。未来に向けて今、できることとは?
前編「自分にできることで世の中を変える」
2023年10月18日(水)午後10時〜[Eテレ]
講師の浅川智恵子(コンピューターサイエンティスト・日本科学未来館館長)は、小学生の時の事故が原因で全盲に。プログラミングを学び大手外資系IT企業に入社し、点字翻訳システムやホームページリーダーなど障害者を支える技術を開発してきた。目指すのは、テクノロジーを駆使することで「誰も取り残さない社会」を作ること。自らの激動の半生を振り返りながら、開発を進める「AIスーツケース」の挑戦と課題を語る。
[24]ホラー漫画家 伊藤潤二
伊藤潤二が語り尽くす “恐怖を描くコツ”!
今回の講師は「富江」「うずまき」などの作品で知られる、ホラー漫画家の伊藤潤二さん。
前編「恐怖を描くとは 何か」
2023年10月25日(水)午後10時〜[Eテレ]
ホラー漫画家の伊藤潤二が登壇。「富江」「うずまき」など代表作を例に奇想天外なアイデア作りと恐怖を描くためのコツを語る。世界中の読者を魅了する漫画家の「頭の中」。
講師は「富江」「うずまき」などの作品で知られるホラー漫画家の伊藤潤二。漫画界のアカデミー賞と呼ばれる「アイズナー賞」を過去4回受賞。世界中にファンがいるホラー漫画界のトップランナーはどのようにしてアイデアを練り、「恐怖」を描いているのか?「首吊り気球」「なめくじ少女」「ギョ」「墓標の町」「恐怖の重層」などの作品を例にとりながら、奇怪で面妖な作品を生み出すコツやモチベーションの保ち方を語り尽くす。
後編「なぜ人は恐怖に魅せられるのか」
2023年11月1日(水)午後10時〜[Eテレ]
講師はホラー漫画家の伊藤潤二。「富江」「うずまき」を生み出した伊藤の原点とも言える幼少時代から漫画家になるまでの半生を振り返る。エッセイや絵本など新たな挑戦も。
講師は「富江」「うずまき」などの作品で知られるホラー漫画家の伊藤潤二。原点となった幼少時代の体験から、歯科技工士の職を辞してホラー漫画家になることを決意するまで、その半生を語る。熱狂的なファンが1000人近く、思い思いのコスプレで伊藤の元に集った海外のコミックイベントの映像も。また、純文学・エッセイ・絵本などをホラーと掛け合わせる、ジャンルの垣根を越えた伊藤の新たな挑戦も紹介する。
[25]文化人類学者 坂井正人
坂井正人が「ナスカの地上絵」の謎を徹底解説
今回の講師は「ナスカの地上絵」研究の世界的権威、山形大学の坂井正人。
坂井正人 ナスカの地上絵の謎に迫る(前編)
2023年11月15日(水)午後10時〜[Eテレ]
「ナスカの地上絵」研究の世界的権威、山形大学の坂井正人が登壇。巨大な地上絵は何のために、どうやって描かれたのか?30年近い研究で得られた最新の知見を徹底解説。
講師は「ナスカの地上絵」研究の世界的権威、山形大学の坂井正人。「ハチドリ」など100m級の巨大な地上絵はどうやって描かれたのか?これまでさまざまな仮説が立てられてきたが、坂井は現地調査と実験によってある意外な仮説にたどり着く。また、地上絵が描かれた「目的」についても徹底解説。およそ2000年前、ナスカの人々が地上絵に込めた「意味」とは一体何なのか?講義参加者からの素朴な疑問にも真正面から回答!
坂井正人 ナスカの地上絵の謎に迫る(後編)
2023年11月22日(水)午後10時〜[Eテレ]
「ナスカの地上絵」研究の世界的権威、山形大学の坂井正人が登壇。近年、坂井は300点近くの小型の地上絵を新たに発見。坂井が考えるこれらの絵が描かれた“意味”とは?
講師は「ナスカの地上絵」研究の世界的権威、山形大学の坂井正人。どうやって、なんのために描かれたかが謎に包まれているナスカの地上絵。坂井は徹底した現地調査と最新の研究手法で、その謎に迫ってきた。近年の調査で坂井は新たに小型の地上絵を300点近く発見。これらの地上絵が描かれた「目的」を探る中で、その絵柄と配置に「ある計画性」を見いだす。2000年前、ナスカの人々が地上絵に込めた“意味”を読み解く。
[26]生江史伸
シェフ・生江史伸が、環境に配慮した料理哲学を語る
今回の講師は有名レストランガイドで三つ星に輝いたフランス料理店のシェフ、生江史伸。
生江史伸 おいしさの未踏の地(前編)
2023年11月29日(水)午後10時〜[Eテレ]
有名レストランガイドで三つ星に輝いたフランス料理店のシェフ、生江史伸が登壇。環境に徹底して配慮した料理哲学と、目指す「おいしさの未踏の地」について語り尽くす。
講師は有名レストランガイドで三つ星に輝いたフランス料理店のシェフ、生江史伸。エネルギーの脱炭素化など環境に徹底して配慮した料理哲学が認められ「グリーンスター」も獲得している。生江が料理人を目指したのは23歳と遅まきのスタート。さまざまなキャリアを積む中で気づいた「レストランの可能性」とは? 生産者の元に身を投じ環境問題を極上のひと皿へ昇華させる異色のシェフが「私たちの食の未来像」を語る!
生江史伸 おいしさの未踏の地(後編)
2023年12月6日(水)午後10時〜[Eテレ]
有名レストランガイドで三つ星に輝いたフランス料理店のシェフ、生江史伸が登壇。生産者の元に身を投じたことで見えた「断絶」、そして「レストランのあるべき姿」を語る。
講師は有名レストランガイドで三つ星に輝いたフランス料理店のシェフ、生江史伸。生産者の現場を訪ねてその思いやこだわりを聞き続けている生江。東京のレストランにいるだけでは見えない「断絶」を感じる中で、「人や地球環境を思いやる」という考え方を料理を作る上でも追求したいという思いに至ったという。環境問題や食の教育、巨大フードチェーンのことにまで思考を巡らせる「異色のシェフ」の言葉に耳を傾ける29分間。
[27]歌人 穂村弘
穂村弘 短歌という魔法(前編)
2024年1月10日(水)午後10時〜[Eテレ]
歌人・穂村弘が登壇。現代短歌の入門書で「穂村弘以前」と「以降」で区切りがつけられるほどの影響力を持つ穂村が考える短歌が持つ「魔法」とは。自らの過去も交えて語る。
穂村弘 (後編)
2024年1月17日(水)午後10時〜[Eテレ]
歌人・穂村弘が登壇。現代短歌の入門書で「穂村弘以前」と「以降」で区切りがつけられるほどの影響力を持つ穂村が語る、短歌が持つ「魔法」とは。自選の傑作短歌の解説も。
[28]画家 山口晃
「無駄最高!」画家 山口 晃が伝える未知への向かい方
山口晃 過去から未来へ向かう(前編)
2024年1月24日(水)午後10時〜[Eテレ]
バイクと馬が合体!東京と江戸が混在?日本美術の影響を受け過去と未来が交差する世界をユーモラスに描く画家・山口晃。繊細にして大胆な作品はいかにして生まれるのか?
バイクと馬が合体?飛行機のなかに日本庭園?世界が注目する画家・山口晃は、伝統的な日本美術の様式を取り入れた独創性な作風で知られる。山口にかかれば景観の敵とみなされがちな電柱もユニークな作品に様変わり。近年は東京パラリンピックのポスターに使われた「馬からやヲ射る」も制作。家庭内のハプニングや日本の現状などからわきあがるメッセージをちりばめた。常に未来を見据えて作品に挑む山口流の“奥義”とは?
山口晃 落書きから始まる“絵”(後編)
2024年1月31日(水)午後10時〜[Eテレ]
バイクと馬が合体?日本美術の影響を受けた独創的な作品で注目を集める画家・山口晃。今回スタジオでライブペインティング!果たしてどんな作品が?若き日の苦悩も告白。
バイクと馬が合体?江戸と東京が混在?世界が注目する画家・山口晃は、伝統的な日本美術の様式を取り入れた独創性な作風で知られる。今回、山口が「NHKアカデミア」をテーマにライブペインティングに挑戦、15分で仕上げた作品とは?若き頃まったく絵が描けない時期があった。乗り越えるきっかけが童心に帰った「落書き」にあった。絵は私をどこに連れて行くのか、まだまださっぱりわからないという山口節が炸裂する!
[29]狂言師 野村萬斎
野村萬斎 現代に生かす狂言の技と心(前編)
2024年4月3日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
狂言師・野村萬斎が登壇。幼少期から厳しい稽古を重ね身につける狂言の「型」は、現代社会に生きる我々の暮らしにも役立つという。初心者でもわかる「狂言の楽しみ方」も。
講師は狂言師・野村萬斎。 室町時代から600年以上の伝統を持つ狂言の世界で活躍しながら、新たな表現も求め続けてきた萬斎。その根底にあるのが狂言の「型」だ。幼少期から厳しい稽古を積み重ねて身につけた「型」が別ジャンルでの活動で大いに生かされるだけでなく現代社会に生きる我々の生活にも役立つという。狂言における型とは一体どんなものでどのような広がりを持っているのか?希代の表現者が自らの言葉で語り尽くす。
野村萬斎 現代に生かす狂言の技と心(後編)
2024年4月10日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
狂言師・野村萬斎が登壇。狂言を象徴する「このあたりのものでござる」というせりふに込められた深い意味とは。自ら思い描く「狂言の未来の姿」についても率直に語る。
講師は狂言師・野村萬斎。 「このあたりのものでござる」という狂言を象徴するせりふには、「誰しも同じ人間」という思想が込められている。そのような「他者を否定しない発想」が日本独自の文化を醸成したと萬斎は語る。古典を未来へ伝承していくことの意義とは?そして、伝統をアップデートし続けてきた萬斎が描く「未来の狂言の姿」とは?講義参加者とのやり取りを交えながら紡ぎ出される、真摯で率直な言葉の数々。
[30]茶道裏千家前家元 千玄室
千玄室 茶道と世界平和(前編)
2024年4月17日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
茶道裏千家の前家元・千玄室の講義。100歳を超えた今も茶道の美学と哲学を世界へ発信している。「和敬清寂」千利休が残した茶道の精神性をわかりやすくかみ砕いて語る。
講師は茶道裏千家の前家元・千玄室。これまで70か国を巡り、100歳を超えた今も茶道の美学と哲学を世界へ発信している。奈良時代にまで遡る茶道の原点とその歴史、千利休から代々受け継いできた茶道の精神性を表す言葉「和敬清寂」の意味まで、現代の茶道の第一人者であり伝道師でもある千がわかりやすくかみ砕いて語る。講義参加者からの「薄茶と濃い茶ではどちらが好きですか?」などの素朴な質問にも丁寧に答える。
千玄室 茶道と世界平和(後編)
2024年4月24日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
茶道裏千家の前家元・千玄室が登壇。特攻隊で出撃する仲間に茶をふるまった経験を持つ千は茶道を通じた平和活動を続ける。100歳を超えてなお募る平和への思いを語る。
茶道裏千家の前家元・千玄室を講師に迎える。100歳を超えてなお、茶道の発展に向けた活動を続けている千。太平洋戦争では、特攻隊で出撃する仲間に茶をふるまった経験もある。「生きて帰ったらお前の茶を飲ませてくれ」と言い残し出撃した仲間のことを思いながら、茶道を通じて世界平和を訴え続けているという。二度とあの悲劇を繰り返さないために、大切にすべき茶道の精神とは?世界の要人との貴重な交流秘話も語る。
[31]斎藤幸平
脱成長!新・マルクスの世界 斎藤幸平(前編)
2024年5月22日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
広がる格差、環境破壊、問題山積の今こそ19世紀の哲学者カール・マルクスに学べ!経済思想家・斎藤幸平さんが語る最新研究、理想的な社会「脱成長コミュニズム」とは?
広がる格差、環境破壊など山積する問題、行き詰まる資本主義。気鋭の経済思想家・斎藤幸平さんは、これらに立ち向かい、解決を目指すための糸口が19世紀の哲学者カール・マルクスにあると語る。斎藤さんは、2018年にマルクス研究の最高峰・ドイッチャー記念賞を最年少かつ日本人で初めて受賞し世界が注目する研究者。マルクス研究の最前線、自ら提唱する「脱成長コミュニズム」について、徹底的に語りつくす。
資本主義のその先へ 斎藤幸平(後編)
2024年5月29日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
経済思想家・斎藤幸平さんは資本主義のあり方を変えようと積極的に現場に赴く。絶望するにはまだ早い、3.5%の人が非暴力で本気で立ち上がれば社会は変わると力説する。
19世紀の哲学者カール・マルクスは革命家であり、現場に行く思想家だった。マルクスを研究する経済思想家・斎藤幸平さんも問題山積の現場を訪ね、行き詰まりを見せる資本主義を打開すべく行動を起こしている。当事者ではなくても「共事者」として課題に向き合うことが大事であり、3.5%の人が非暴力で本気で立ち上がれば社会は変わると説く斎藤さん。私たちは「絶望するにはまだ早い」と喝破する。
[32]栗山英樹
栗山英樹(前編)常識を疑え
2024年6月12日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
WBC日本代表監督としてチームを世界一に導いた栗山英樹。斬新な采配は常識を疑うことで生まれるという。これまで語られていないWBC秘話や独自のマネージメント論も。
WBC日本代表監督としてチームを世界一に導いた栗山英樹が登壇!常識を疑う発想で「1番ピッチャー大谷」などの斬新な采配が生まれたという。WBC準決勝メキシコ戦、9回裏サヨナラ逆転勝利の裏側にあった知られざるドラマとは?これまでメディアであまり語られて来なかった秘話を臨場感たっぷりに披露。講義参加者とのやり取りでは栗山独自のマネージメント論、監督論も語られる。今ここでしか聞けない栗山の熱い講義!
栗山英樹(後編)夢は正夢
2024年6月19日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
WBCで侍ジャパンを優勝へと導いた“名将”栗山英樹。選手時代、窮地を救ってくれた「ある言葉」とは?今も全力疾走を続ける栗山が自らの半生を語る貴重な講義、完結編!
WBCで侍ジャパンを優勝へと導いた栗山英樹。熱い講義の後半戦!選手時代、自分と周囲とのレベルの差に悩み苦しんだ栗山を救ってくれたのは、ある人物がかけてくれた「人と比べるな。おまえがほんの少しでもうまくなってくれればそれで満足だ。」という言葉だった。監督になってからも数々の苦難にぶち当たったが、ピンチの時こそが物事の本質に触れるチャンスなのだという。今も全力疾走を続ける栗山からの熱いメッセージ!
[33]国枝慎吾
国枝慎吾(前編)最強のメンタルの作り方
2024年7月17日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾。パラリンピックで金メダルを4個獲得するなど前人未踏の記録を打ちたてた国枝が培ってきた「メンタルを鍛えるテクニック」を語る。
車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾・前編。パラリンピックで金メダル4個、グランドスラム優勝50回という前人未踏の記録を打ちたて去年現役を引退した国枝。歴戦を戦い抜くために重要となるのがメンタルの強さだが、国枝には独自の「メンタルを鍛えるテクニック」があるという。ラケットに書かれた「オレは最強だ!」の文字・ルーティン・試合中に開くノートなど、キーとなるアイテムから最強のメンタルを作る秘けつをひもとく。
国枝慎吾(後編)全ては“東京で金”のために
2024年7月24日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾。東京パラリンピックで悲願の金メダルを手中にした国枝だがメダル以上に勝ち取りたいものがあったという。車いすテニスへの思いを語る。
車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾・後編。プロに転向し順調にキャリアを積んできた国枝が「夢」としていたのが「東京パラリンピックでの金」。しかし、右ひじの手術という大きな壁が。絶望感にさいなまれながらもフォームを大改造し、見事金メダルを獲得するまでの軌跡を赤裸々に語る。いま、そして未来へと続く車いすテニスへの思いとは。挑戦し続ける人生を歩む国枝が同じように挑戦する人たちに向けた魂のメッセージ、完結編!
[34]歴史家・磯田道史
わくわく歴史ランド 磯田道史(前編)
2024年9月4日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
歴史家・磯田道史は、埋もれた古文書に光を当て独自の時代考察を深める。歴史は体感することで楽しさが増し、毎日が「わくわく歴史ランド」と語る磯田が情熱の源泉を語る。
古文書などの一次資料を精緻に調べ、独自の時代考察を深める異能の歴史家・磯田道史。「武士の家計簿」や忍者研究、遺跡調査など研究に明け暮れる日々を「わくわく歴史ランド」と表現。この道に進むきっかけは祖母が見せてくれた「磯田家文書」。現在は「体感」をキーワードに、メタバースを活用した新たな歴史学のスタイルを模索する。「なぜ」を大事にして新たな視点で歴史を切り開く、止まらない好奇心と情熱の源泉を語る。
今こそ歴史は道具になる 磯田道史(後編)
2024年9月11日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
史は転ばぬつえであり、安全靴と語る磯田道史。災害対策や教育・労働など現代の問題を考えるヒントに満ちている。歴史を「道具」として社会に向き合う方法を考える。
歴史は転ばぬつえであり、安全靴だと語る磯田道史。歴史を知らずに歩くのは裸足でガラスだらけの砂浜を歩くようなものと例える。過去の災害の記録を手掛かりにすると、現在の対策を考える際にヒントになるというのだ。今回、日本の教育・雇用問題について、江戸時代の事例から考察を深める。先の見えない時代、知ること・勉強は資産が増えるということ。さらに情熱と意欲の大切さを、磯田が縦横無尽に語る。
[35]国連事務次長 中満泉
中満泉(前編)瀬戸際に立つ世界
2024年9月25日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
国連事務次長の中満泉。ガザ紛争、ウクライナ軍事侵攻など困難に直面する世界を国連はどう受け止め、どのように乗り越えようとしているのか?舞台裏の交渉を率直に語る。
国連事務次長の中満泉・前編。ガザ紛争、ウクライナ軍事侵攻、危機的な気候変動や貧富の格差。数々の困難に直面している世界を国連はどう受け止め、どのように乗り越えようとしているのか?軍縮の担当者として各国の大使や外交官と交渉を続ける中満は、舞台裏での「橋渡し作業」が、国連が担う重要な役割であると語る。「戦争や貧困に対して僕たち小学生ができることは?」講義参加者からの質問に真摯に向き合い対話する場面も。
中満泉(後編)世界は必ず変えられる
2024年10月2日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
国連事務次長の中満泉。ボスニアなど死と隣り合わせの紛争地で人道支援を続けてきた中満。半生を振り返りながら戦争・紛争を通じて学んだことを次世代に向けて語る。
国連事務次長の中満泉・後編。国連難民高等弁務官事務所の職員として26歳でキャリアをスタートさせた中満。以来ボスニアなど死と隣り合わせの紛争地で人道支援を続けてきた。極限状態にあっても勇気と良心を持ち続ける一般の住民や、緒方貞子との出会い。そして結婚と出産。その半生を振り返りながら戦争・紛争を通じて学んだことを次世代へのメッセージとして語る。「世界は必ず変えられる」中満の信念の根源にあるものに迫る。
[36]ロケットエンジニア 岡田匡史
岡田匡史(前編)H3ロケットはこうして作られた
2024年10月9日(水)午後10時30分〜[Eテレ]
JAXAロケットエンジニアの岡田匡史。H3ロケットの開発責任者を務めた岡田が、ビッグプロジェクトをゴールに導くための秘けつや、ロケット開発の最前線を語る。
JAXAロケットエンジニアの岡田匡史・前編。H3ロケットの開発責任者を務めた岡田は、15歳の頃に見たアポロ11号の打ち上げ映像をきっかけにロケットの世界に引き込まれたという。なぜ巨大ロケットが必要なのか?H3ロケットに課せられた「コストダウン」を実現した3つの工夫とは?ロケット開発の基本を誰にでもわかりやすく解説。ビッグプロジェクトをゴールに導くための秘けつや、ロケット開発の最前線も語る。