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山崎豊子原作・NHKドラマ「大地の子」のあらすじ・ネタバレ・再放送・見逃し動画配信は?

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日中共同制作 スペシャルドラマ「大地の子」の再放送予定

初回放送 1996年3月11日~3月20日・全11回 (89分・59分×10回)

再放送 2021年7月19日(月)スタート・全11回
    毎週月曜日 午後9時〜[BSプレミアム]
※初回のみ89分、第2回以降は2話ずつ放送

山崎豊子原作の大河小説「大地の子」のテレビドラマ化!

作家・山崎豊子が、8年の歳月をかけて完成した全3巻にわたる大作のテレビドラマ化。日中共同で制作、終戦50周年の1995(平成7)年、放送70周年記念番組として放送された。

敗戦の混乱の中で、中国満州(現東北部)に残されてしまった幼い兄妹。慈悲深い中国人養父母に拾われ、高等教育を受け、鉄鋼技師として成長した陸一心(日本名松本勝男)の半生を追いながら、子供を探し続けた実父とともに、日中共同事業の製鉄所建設を成し遂げるまでの戦後40年間の日中現代史を描く。

  • 原作 山崎豊子
  • 脚本 岡崎栄
  • 音楽 渡辺俊幸
  • 出演 仲代達矢、上川隆也、田中好子、永井真理子、牟田悌三、宇津井健、西村晃、児玉清、寺田農、平田満、嵐圭史、薄宏、十勝花子、笠原秀幸 ほか

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ストーリー

敗戦の混乱の中、旧満州で両親や妹と離れ離れになってしまった少年・松本勝男(上川隆也)は、中国人の養父・陸徳志(朱旭)に引き取られ、名前を陸一心と改めて大切に育てられる。

技術者となった一心は、文化大革命の波にもまれながらも苦難を乗り越えて、ついには日中共同開発プロジェクトである最新鋭の鉄鋼プラント建設に携わることになる。日本側スタッフの中には、一心の実父・松本耕次(仲代達矢)がいたが、はじめはお互いが親子であることには気付かなかった。

妹との再会、死別を機に耕次が実父であることを知る一心。実父に対する複雑な気持ちに揺れながら、鉄鋼プラントを完成させる。長江下りの船の中で「日本に帰って来てくれないか?」という耕次に「私は大地の子です」と、一心は中国に残る決心を伝えた。

ドラマ制作秘話

ドラマ化構想から4年、日中共同制作の苦労

戦後50年を経ても日中の間に残した深い傷の一つが残留孤児の問題だ。『大地の子』はそれを真正面から取り上げたもので、NHKと中国中央電視台で共同制作された。原作は完成まで8年かかったが、ドラマ化も制作開始から4年かけ、中国側とじっくり検討を重ねて作られた。

日中共同制作といっても脚本チェックはかなり厳しかった。小説に実名で出てくる指導者の名前はすべて不可。ドラマで重要な意味を持つシーンの訂正を要求されたこともある。これが通らないならNHKは降りるしかないという緊迫した状況もあったとか。しかし、考証の竹内実京都大学名誉教授の「原作とドラマのかい離は、後世学者が埋める。今は中国12億人の人民にこのドラマを見せるのが大事」という言葉で、再び前進することができたという。

『大地の子』以前にも中国との共同制作はあったが、この作品で初めて中国側から俳優以外の70人以上の撮影スタッフが正式に参加。文化大革命当時の風景を忠実に再現してくれたそうだ。

主役に抜擢された上川隆也が大ブレイク

ドラマの主役には新人の起用しかありえなかった。シーンの3分の2が中国のため、通算128日間という長期に渡って、長春、大連、北京、内モンゴル、上海、重慶と広範囲な地域で行う大規模なロケだ。有名俳優ではOKをもらえない。主役選びが難航する中でプロデューサーらはふと手にした情報誌に載っていた、ある劇団の俳優に注目した。劇団「キャラメルボックス」の看板俳優・上川隆也だ。『大地の子』に出演すれば一年間は舞台に立てない。悩む上川に対して、劇団の主宰者成川豊が背中を押した。「主宰者からは『NHKで修行してこい』と言われました。役者として大きくなって劇団に帰ってくれば、それでいいと。」そして、このドラマでの成功で、上川は一気に若手実力派俳優の評価を得ることになった。

感動の最終話 脚本家も泣いた中国俳優の「さようなら」

最終話。残留孤児である一心を育てた中国人養父・徳志(朱旭)と、実の父・耕次が対面した後、耕次を徳志が見送るシーン。台本では「再見(ツアイツエン)」と中国語になっていたが、台本を読み込んだ朱旭は、脚本の岡崎栄に日本語で言いたいと提案していた。撮影日、岡崎以外のスタッフは誰も知らないまま本番を迎えた。突然、養父が「さようなら」と実父に向かって日本語で話し、頭を下げる。

養子とはいえ愛する息子・一心。その実の父であり、戦後50年間息子を探し続けた耕次に対し、日本語で声をかける養父の想い…。現場の誰もが驚き、そして目頭を熱くした。岡崎も現場から離れた木の陰に隠れて号泣していたという。

原作本『大地の子』/山崎豊子

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大地の子 一 (文春文庫) [ 山崎 豊子 ]


第1巻 大地の子 一 (文春文庫) [ 山崎 豊子 ]
第2巻 大地の子 二 (文春文庫) [ 山崎 豊子 ]
第3巻 大地の子 三 (文春文庫) [ 山崎 豊子 ]
第4巻 大地の子 四 (文春文庫) [ 山崎 豊子 ]

日本人戦争孤児で、中国人の教師に養育された陸一心。肉親の情と中国への思いの間で揺れる青年の苦難の旅路を、戦争や文化大革命などの歴史を背景に壮大に描く大河小説。

<1巻>陸一心は敗戦直後に祖父と母を喪い、娘とは生き別れになった日本人戦争孤児である。日本人であるがゆえに、彼は文化大革命のリンチを受け、内蒙古の労働改造所に送られて、スパイの罪状で十五年の刑を宣告された。使役の日々の中で一心が思い起こすのは、養父・陸徳志の温情と、重病の自分を助けた看護婦・江月梅のことだった。

<2巻>陸一心の本名は松本勝男。日本人戦争孤児である。日本人ゆえの苦難の日々を経て、彼はようやく日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」建設チームに加えられた。一方、中国に協力を要請された日本の東洋製鉄では、松本耕次を上海事務所長に派遣する。松本はかつて開拓団の一員として満洲に渡り、妻子と生き別れになっていた…。

<3巻>「あつ子、すまなかった、探し出すのが遅過ぎた」-陸一心こと松本勝男は、三十六年ぶりにめぐりあった妹・あつ子に泣いて詫びた。妹は張玉花と名のり、寒村で過労の果てに病いの床にあった。兄妹の実父・松本耕次は、子供らの消息をつかみえぬまま、奇しくも陸一心とともに日中合作の「宝華製鉄」建設に参加していた。

<4巻>「宝華、万歳!」「初出銑、万歳!」万雷の拍手と大歓声が湧き起った。七年がかりで完成した日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」の高炉に火が入ったのだ。この瞬間、日中双方にわだかまっていた不信感と憎悪が消え去った。陸一心の胸には、養父・陸徳志の、「お前、いっそのこと日本へー」という言葉が去来する。

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主な登場人物・キャスト

陸一心(松本勝男) 上川隆也

敗戦直後に中国で祖父と母を亡くし、妹とは生き別れになる。中国人教師・陸徳志に養育され、日中共同の大プロジェクト「宝華製鉄」建設チームに加わる。

松本耕次 仲代達矢

陸一心(松本勝男)の実父。東洋製鉄の技術者。上海事務所長として「宝華製鉄」建設に加わる一方、中国で消息を断った妻子の行方を追う。

松本タキエ 田中好子

陸一心(松本勝男)の実母。戦火から避難する旅の途中でソ連軍の襲撃により亡くなる。

松本耕平 牟田悌三

陸一心(松本勝男)の祖父。戦火から避難する旅の途中で亡くなる。

張玉花(松本あつ子) 永井真理子

陸一心(松本勝男)の妹。中国人農家に売られ、勝男と生き別れになる。

陸徳志 朱旭

主人公の日本人戦争孤児・陸一心の養父。中国人教師で実子はなく、陸一心を病気から救い実子同様に愛情を注ぎ命がけで守り育てる。

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スペシャルドラマ「大地の子」の各話のあらすじ

※放送日は2021年の再放送の日付。

第1話「父二人」 2021年7月19日午後9時〜放送

文化大革命のさなか、中国残留孤児・陸一心(上川隆也)は、日本のスパイ容疑で労働改造所に送られる。そんな彼の脳裏に浮んできたのは、満州での少年時代の記憶であった。父・松本耕次(仲代達矢)は兵隊にとられ、祖父、母(田中好子)、妹との厳しい生活。日本の敗戦で、家族は日本を目指すが、祖父、母が亡くなり妹とも生き別れになる。逃亡生活の末、病気で生死の境をさまよう彼の前に現れたのは養父・陸徳志(朱旭)だった。

<補足>

主人公・松本勝男は家族と共に満州に渡るが、日本の敗戦で状況は一変。ソ連兵や中国兵から逃れる生き地獄のような過酷な旅の中で祖父と母が亡くなり、妹とも生き別れてしまう。人買いにさらわれた勝男は、奇跡的にも深い愛情を持つ中国人教師の夫婦に助けられ、その夫婦の子ども(陸一心)となって育てられる。

第2話「流刑」

日本人であることを理由に労働改造所に送られた陸一心(上川隆也)は、過酷な労働を強いられていた。そんなことを知らない養父母は、一心からの連絡が途絶え心を痛める。その頃日本では、一心の生き別れた実父・松本耕次(仲代達矢)が、中国政府による日本人の残留者の捜索が始まったことを知る。しかし一心の身柄は、脱走の恐れがない、更に奥地の内蒙古の労働改造所に送られていた。そこで一心は、運命の人、江月梅と出会う。

<補足>

陸一心は、大学を卒業して鋼鉄公司に配属されるが、突然、日本人であることを理由にスパイ罪で労働改造所へ送られる。そこで待っていたのは、ダム建設の過酷な肉体労働だった。その3年後には内蒙古の労働改造所へ移動され、羊飼いとなった。そこで、看護婦の江月梅と出会う。

第3話「再会」

一心(上川隆也)は、労働改造所で日本生まれの華僑・黄書海と出会う。彼は一心に、故国を思うことの大切さを説き、日本語を教える。一心もまた、日本人であることを強く意識する。そんなある日、一心は作業中に破傷風を患い重体になり、看護婦の江月梅が担当となる。一心を献身的に看病するなかで、養父母への深い思いを知った月梅は、養父・徳志に彼の様子を伝える。一心の境遇を知った徳志は、彼を助けるため北京へ向かう。

<補足>

陸一心は、ナイフの切り傷から破傷風になる。大切の血清を日本人のために使っていいのか!?と悩んでいた時、江月梅の一言で血清を使うことを決断し、一心は命を救われる。一心は、自分の命を救ってくれた江月梅に養父へ深い愛情や冤罪により労働改造所へ送られたことを。

一心の行方がわからずに心配していた養父のもとに一通の手紙が届いた。江月梅が匿名で送った手紙だった。そこには、陸一心が冤罪で内蒙古の労働改造所に送られていることが書かれていた。養父・徳志は北京の人民来信来訪室へ直訴しようと向かうが、全国から来ている人たちが行列を作っていた。そんな時、徳志の教え子で一心の親友でもある袁力本が一心を救おうと動き出す。

第4話「黒災」

労働作業中、砂嵐に襲われた一心(上川隆也)は、江月梅と再会する。二人は心を寄せあうが、一心は月梅に迷惑がかかると、彼女を拒む。その後一心は、養父らの奔走で釈放され、北京に戻るが、月梅への思いを断ち切れず、彼女を呼び出す。それから二人は交際を重ね、ついに結婚にこぎつける。そして1972年9月、日中共同声明。国の関係も大きく動き出す中、一心と日本の父・松本耕次(仲代達矢)の身辺も慌ただしくなってゆく。

<補足>

内蒙古にいる一心のもとに養父から手紙が届いた。一心が内蒙古の労働改造所にいることを養父に知らせたのは月梅しかいないと一心は悟った。実は、月梅も父が右派の反抗分子として抑圧されて自殺したため、虐げられた生活を強いられていたのだ。やがて、一心は袁力本らの尽力によって釈放され、北京で5年半ぶりに養父と再会した。

一心は再び鋼鉄公司で働くようになり、月梅と結婚し娘が生まれた。日中国交正常化をきっかけに鋼鉄公司で日本からの視察団を受け入れることとなり、一心は通訳になるように命じられる。

第5話「長城」

日中共同声明後、日本と急速に関係を深める中国政府は、最新の鉄鋼プラントを東洋製鉄に発注する。東洋製鉄には、一心(上川隆也)の実父・松本耕次(仲代達矢)が勤めていた。松本は戦中の中国での経験を買われ、工事責任者として上海に赴任する。一方、一心も日本語ができる技術者ということで、プロジェクトにかかわることになる。その頃、養父の陸徳志が、省の役人から日本人残留者の肉親捜しが始まっていることを告げられる。

<補足>

中国側の視察団も東洋製鉄の木更津工場を見学し、中国は2年で大規模な鉄鋼プラントを建設して欲しいと依頼、東洋製鉄は協力することを約束した。

その頃、養父の陸徳志は吉林省公安庁に呼び出される。日本人残留者の肉親捜しが始まっており、一心の肉親探しを申し出るようにと勧められる。養父と一心が万里の長城で肉親探しの話をしていたとき、たまたま東洋製鉄のメンバーと出くわす。そこで一心と実父・松本耕次はすれ違っていたのだ。

第6話「日本」

上海の製鉄所の工事責任者、松本耕次(仲代達矢)は、一時帰国した際、旧満州での隣人、咲子と再会。息子・勝男と娘・あつ子が、殺されずに生き残っていたことを知る。一方、同じ建設現場で働く一心(上川隆也)は仕事を評価され、日本視察を命じられた。そこで初めて見た富士山から、幼い頃の断片的な記憶を思い出す。そして帰国後、現場に戻った一心は、日本側との資材をめぐる騒動に巻き込まれる。その日本側の交渉に立ったのが松本であった。

<補足>

陸一心は、日本視察で見聞きするものから少しずつ記憶を取り戻し、自分のルーツを辿り始める。長野県の農家に生まれ、満州へ渡ったのではないか…と。一方、勝男とあつ子の生存の可能性を知った松本耕次は、中国残留孤児探しの旅に参加する。

第7話「兄妹」

陸一心(上川隆也)の妻・月梅は、北京近郊の村に巡回医療に訪れた際、一心の生き別れた妹・あつ子と思われる女性・張玉花(永井真理子)に出会う。彼女は体を壊しており、余命もあとわずかと診断された。その事を聞いた一心は、急ぎその村へと向かう。粗末な家で、床に伏せる玉花は、幼い頃の面影をなくしていたが、まぎれもなく妹のあつ子であった。その頃、二人の実父・松本耕次(仲代達矢)が、あつ子の消息をつかんでいた。

<補足>

陸一心が日本視察中に怪しい行動をしているという密告があり、一心は上司から問い質される。日本視察中に一心の行動を監視していたのは、一心の大学時代の恋人・丹青の夫だった。

一方、妻・月梅は巡回医療中に張玉花を診療する。張玉花は一心の生き別れた妹・あつ子かもしれないと言うのだ。張玉花は、結核性脊髄炎にかかっており永くは生きられないと知った一心は、張玉花に会いに行く。張玉花は、やはり妹のあつ子だった。

その頃、張玉花が娘・あつ子かもしれないという知らせを受けた松本耕次も、張玉花のもとへ向かっていた。

第8話「密告」

一心(上川隆也)の願いもむなしく、玉花=あつ子は死んだ。悲しみに打ちひしがれる一心の前に、東洋製鉄の松本耕次(仲代達矢)が現れる。玉花が娘ではないかと駆けつけたのだ。あつ子の死を悲しみながらも、一心が自分の息子・勝男だと告げる松本。しかし一心はこれまでの生い立ちや、あつ子のことを考え素直に喜べなかった。そして当分親子であることを口外しないように釘を刺す。そして養父に実父が現れたことを伝える。

<補足>

35年前に生き別れになった妹・あつ子とやっと巡り会えたのに、あつ子は病で亡くなった。その数時間後に、実の娘を探しあてて松本耕次がやってきた。亡くなった娘との対面、そして、一心との親子の対面。一心は、これまでのいきさつを実の父・耕次に語った。それは、耕次にとって壮絶な息子の半生だった。

一心の日本の父親が現れたことは、養父・陸徳志の知るところとなる。陸徳志は、一心を日本の親元へ返す日が来るのではないかと…覚悟を決めていた。やがて、陸徳志のもとに松本耕次が現れた。耕次はただお礼を伝えたいという気持ちで立ち寄ったのだが、陸徳志は「一心を返して欲しいというのなら、そうするつもりだ」と耕次に伝えた。

第9話「父と子」

一心(上川隆也)は、製鉄所の装置検査のため、再び日本を訪れた。そこに満州時代の隣人、狭間と咲子が訪ねてくる。一心と父・松本耕次(仲代達矢)との微妙な空気を察した二人は、父に会うよう勧める。悩む一心であったが、意を決し父の家へ向かう。そこで仏壇の新しい位はいを見た一心は、父が今になってやっと家族の死を受け入れることができたことを知る。一心は父へのわだかまりを解くが、その頃新たな難問が持ち上がる。

<補足>

一心は無断単独外出をして東洋製鉄の松本耕次に会ったこと、門限を破ったこと、そして重要な機密文書(裏工程表)をなくしてしまったことを問われる。実は、一心と同部屋の男に陥れられたのだ。その男とは、一心のかつての恋人・丹青の夫 馮長幸だった。

第10話「冤罪」

一心(上川隆也)は、訪日中の機密文書紛失の責任を問われ、内蒙古の製鉄所に左遷される。一心の将来を案じた養父・徳志は、いっそ日本に戻ったほうがいいと忠告するが、一心は甘んじて命令を受け入れ、内蒙古に向かった。その事を知った実父・松本耕次(仲代達矢)は、自分との関係を疑われたと思い、上司に上海事務所長の職を辞めたいと願い出る。その頃、一心のかつての恋人・丹青は、夫が一心を無実の罪に陥れたことを知る。

<補足>

一心が内蒙古へ左遷されたことを知った実父・松本耕次は上海事務所長の職を辞めたいと願い出るが受け入れられず、「我が子を二度捨てたことになってしまう」と嘆く。

一方、一心が内蒙古で働き始めて1年半、丹青は夫・馮長幸が一心のカバンから機密文書を抜き取った不正を告発。馮長幸は左遷され、一心の無罪が証明された。一心は上海のブロジェクトに復帰することが決まる。丹青は、かつて一心が日本人だという理由だけで一心と別れたことを後悔した。

第11話「長江」

上海の建設現場に戻った一心(上川隆也)は、仕上げの作業にまい進する。さまざまなトラブルがあったが、製鉄所はついに完成。中国、日本の関係者が喜び合う中、一心は実父・松本耕次(仲代達矢)と万感の思いを込めて抱き合うのだった。そして二人は初めての親子の旅、長江下りに出かけた。そこで耕次は一心に日本に帰ってきてほしいと告げる。二人の父の間で揺れる一心。彼が最後に出した答えは「私はこの大地の子です」というものであった。

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