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天皇 運命の物語 第2話「いつもふたりで」
放送 2018年12月24日（日）午後7時30分～［NHK総合］
皇太子さまが恋をするなんて・・・
昭和から平成へ－。「天皇 運命の物語」は、天皇陛下が皇后さまと共に歩まれた激動の歳月を、ＮＨＫの秘蔵映像、発掘資料、側近や学友の証言などを通じて、４回シリーズで放送します。
日本中が沸いた「世紀のご成婚」。その裏には、みずから人生を切り開こうとする皇太子の強い決意がありました。３０００本以上の皇室映像に記録された肉声から浮かびあがる皇太子夫妻の素顔とは。貴重な証言や資料からひも解く一代記です。
【語り】山根基世
【朗読】原康義，坂口芳貞
4回シリーズ「天皇 運命の物語」
平成31年4月30日、天皇陛下は退位され、「平成」が幕を下ろします。昭和8年生まれの天皇陛下と翌9年生まれの皇后さま。両陛下はともに、敗戦、戦後の高度成長を経て平成へと連なる激動する日本社会と向き合われてきました。そして、憲法に定められた「象徴」のあるべく姿や現代にふさわしい皇室について、模索を続けてこられました。
番組では天皇皇后両陛下の足跡を、NHK皇室取材班による発掘秘話、NHKや海外に保管されている貴重な皇室映像、そして両陛下ゆかりの方々の証言や資料などから振り返り、「私たち日本人にとって両陛下はどのような存在なのか」を4回シリーズでお伝えします。年末に放送する第1回・第2回では、天皇陛下の出生から日本中を熱狂させたご結婚、皇太子・皇太子妃としての活動までを描きます。
「天皇 運命の物語」第1話～第4話は、現在、ユーネクストで配信中です。※ユーネクストでは「平成から新時代へ」のタイトルで検索して下さい。
天皇 運命の物語 第2話「いつもふたりで」の再放送・見逃し動画配信
4回シリーズ「天皇 運命の物語」の再放送については、現在は未定となっています。でも安心してください。見逃した動画は、NHKオンデマンドやユーネクストでご覧になれます。
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天皇 運命の物語 第2話「いつもふたりで」を視聴して・・・
8年以上の歳月をかけたお妃探し
皇太子さまが16歳の頃から、宮内庁では秘密裏にお妃探しが始まっていました。当初は、皇族や旧華族の令嬢から候補者が選ばれましたが、ことごとく断られてお妃探しは難航を極めていました。一方、マスコミも皇太子さまがいつ誰と結婚されるのか！？が最大の関心事であり、記者たちは誰もがスクープを掴みたいという思いから報道が過熱していました。
皇太子さまご自身はお妃になる女性について「（ご自分が）世情に疎く人に対する思いやりに欠けるところがあるため、思いやりの深い人に助けてもらいたいみのだ」とおっしゃっていました。そんな皇太子さまが軽井沢のテニストーナメントで正田美智子さんと運命的な出逢いを果たしました。それ以来、お二人は頻繁にテニスをするようになるのです。皇太子さまは、美智子さま皇太子妃として迎えたいと気持ちを固めていきますが、美智子さまのご両親は「一般家庭の娘が皇室に入ったらどういうことになるのか？」と戸惑い娘の幸せを考えて苦悩していました。最後は、皇太子さまご自身が、電話で美智子さまに自分のお気持ちを伝え、その誠実さに美智子さまが心を打たれて内諾したのです。こうして、民間から皇太子妃を迎えると言う天皇家にとっては革命的なことが起きたのです。
日本中が沸いた「世紀のご成婚」
この世紀のご成婚のニュースに日本中が沸きました。また、テニスコートの恋が話題を呼び、見合い結婚が主流だった当時の結婚観に変化が現れたそうです。
ご結婚の翌年には第一子が誕生し、お二人は自分たちのもとで育てるという決意をしました。これによって、それまでの「乳母（めのと）制度」が事実上廃止されたのです。
沖縄訪問・被災地訪問
昭和47年に沖縄が返還されると、昭和50年に皇太子ご夫妻は沖縄を訪問しました。しかし、昭和天皇の名のもとで行われた戦争によって多くの犠牲者を出した沖縄県民は皇太子の訪問に複雑な気持ちだったのです。天皇や皇室に対する反発心も強く、皇太子の訪問に反対するデモも起きていたのです。しかし、皇太子さまは並々ならぬ覚悟を持って沖縄を訪問しました。ひめゆのり塔の前では、火炎ビンが投げ込まれるという事件も起きましたが、そんなことに怯むこともなくその後も沖縄での全工程を遂行したのです。皇太子さまは、沖縄の人々の怒りに直面し、それでも沖縄の人々の気持ちに向き合おうとしていました。その後も沖縄には頻繁に訪れています。
皇太子さまが沖縄訪問に際して発したお言葉はこんな内容でした。『私たちは沖縄の苦難の歴史を思い、沖縄戦における県民の傷痕を深く省み、平和への願いを未来につなぎ、ともどもに力を合わせて努力していきたいと思います。払われた多くの尊い犠牲は一時の行為や言葉によってあがなえるものではなく、人々が長い年月をかけてこれを記憶し、一人々々深い内省の中にあってこの地に心を寄せ続けていくことをおいてしか考えられません。』
皇太子ご夫妻は昭和34年の伊勢湾台風の被災地を訪問しています。その時は、皇太子さまお一人で子供たちを正座させてお言葉をかけていました。しかし、昭和61年の三原山噴火の被災地にご夫妻で訪れた時は、ひざをついて同じ目線で避難所の被災者ひとりひとりに言葉をかけられるようになりました。これは、被災者に寄り添っていくという美智子さまのスタイルが影響しているんだそうです。
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