見逃したテレビを見る方法
ETV特集

[ETV特集]日々、われらの日々「鉛筆画家・木下晋が妻を描く理由とは」

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「ETV特集」ってどんな番組?

ETV特集』は、さまざまな社会問題を取り上げるNHKのドキュメンタリー番組です。考えるヒントを提供する「心の図書館」であることを目指して制作されているそうです。放送は、Eテレ 毎週土曜日午後11時~です。

日曜日の午後9時~NHK総合で放送される『NHKスペシャル』が、科学・医療・社会・自然・災害・スポーツなどの幅広い分野の旬の話題を取り上げているのに対して、『ETV特集』は社会の闇に光を当てるようなちょっとマイナーな社会問題をテーマとして、問題を浮き彫りにしていく番組です。そこには、まだ世の中で十分な認識がされていない盲点とも言える問題が隠されている可能性があります。

私たちが暮らしている社会の中で大きく問題になっていることは、新聞やニュース番組で大きく取り上げられますが、世の中のちょっとした「ほころび」は、なかなか目に留まらないものです。そんな見過ごしてしまいそうな問題、でも放っておくと将来大きな火種になるかもしれない社会問題を取り上げてくれる番組です。私にとっては、知識に幅を持たせてくれる「とってもためになる番組」です。

ETV特集の再放送・見逃し動画配信は?

ETV特集』の再放送は、Eテレ 毎週木曜日午前0時(水曜日の深夜)から放送されます。もちろん、スポーツイベントや選挙、その他重大事件の報道などで変更されることもありますので、同番組ホームページでご確認ください。

でも、放送時間に制約されずに好きな時に見たい・・・なんていう場合には、動画配信サービスがオススメです。

1.放送から1週間以内なら「NHKプラス」で視聴!

NHKプラス」は、NHKの地上波放送の番組をインターネットで視聴できる無料の動画配信サービスです。放送中の番組を視聴できる「常時同時配信」と、放送後の番組を視聴できる「見逃し番組配信」があります。ただし、見逃し番組配信は放送日から1週間となります。

2.放送から1週間を経過したら「NHKオンデマンド」や「U-NEXT」で視聴!

ETV特集」の見逃し動画は「NHKオンデマンド」や「ユーネクスト」で配信されています。ただし、全ての放送回が配信されるわけではありません。また、配信期間は約2週間となります。

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>> ETV特集の再放送は?見逃した動画を見る方法はコチラから!

NHKオンデマンドは、NHKが放送した番組をブロードバンド回線を通じて、日本国内限定でPCやスマートフォン、タブレット、高機能TV等に有料で配信する動画サービスのことです。NHKオンデマンドは、見逃してしまった番組やニュース番組、そしてもう一度見たい過去に放送した番組を、いつでも好きな時間に視聴することができるというメリットがあります。ただし、NHK番組しか見ることができません。

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なお、NHKの見逃した番組を見る方法は、コチラの記事をご参照ください。

NHKの見逃し番組を見る方法

(注)なお、本ページに記載しているユーネクストの情報は2020年8月時点のものです。 最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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ETV特集「日々、われらの日々~鉛筆画家 木下晋 妻を描く~」

放送 2019年12月21日(土)午後11時〜[Eテレ]

再放送 2020年3月14日(土)午後11時〜[Eテレ]

放送前の予告

鉛筆画家・木下晋(72)「最後の瞽女(ごぜ)」と呼ばれた小林ハルさんやハンセン病患者で詩人の桜井哲夫さんなど、障害や病を抱えながらも懸命に生きる人々を鉛筆で描いてきました。そして、今取り組んでいるのがパーキンソン病に苦しむ妻・君子(70)の姿です。木下は、痛みと闘う妻を見つめながら、そこに「生命の輝き」を見出します。一方で自分の奥底に抱えてきた「心の闇」に突き当たります。創作と介護の中で葛藤する老夫婦の日々を描きます。

  • パーキンソン病に苦しむ妻の姿を描く木下晋さん
  • 薬の効き目が切れると体が硬直して動けなくなる

出演 木下晋,木下君子

この番組を視聴して・・・ひと言

鉛筆画家・木下晋さんは、なぜ病に苦しむ妻の姿を描き続けるのか?その疑問がこの番組を見ているとわかってきました。木下晋さんは、これまでにも小林ハルさんや桜井哲夫さんなど病と闘っている人を描き続けてきました。人が苦しみもがきながらも生きようとする姿が、木下晋さんの創作意欲を掻き立てていたのです。妻の病は、普通の夫ならば悲しむべきことですが、画家としての木下晋さんにとっては恰好のモデルだったのです。

妻・君子さんは画家としての木下晋さんに強く惹かれ、駆け落ち同然で一緒になり、まだ晋さんが画家として食えない時にも働いて晋さんを支えてきました。今は、病に苦しみ日常生活においても晋さんが君子さんを支えています。君子さんは、自分の姿が描かれることには恥ずかしくて抵抗があるようですが・・・。それでも、これでようやくお互いに支え合う夫婦のカタチになりました。

こんな夫婦のカタチもあるんだなぁと思いました。

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鉛筆画家・木下晋(きのした すすむ)さんのプロフィール

1947年、富山県生まれ。中学時代に富山大学の研修会に参加し、彫刻と絵画を学ぶ。 16歳の時《起つ》が第27回自由美術協展に富山県内最年少で入選し脚光を浴びる。1981年から鉛筆を用いた作品を制作。以後、瞽女(ごぜ)・小林ハル、谷崎潤一郎『痴人の愛』のモデル・和嶋せい、元ハンセン病患者の詩人・桜井哲夫などをモデルに作品を発表。 10Hから10Bまで22段階の鉛筆を駆使した鉛筆画が高く評価され、国内外で個展・展覧会出品多数。著書に画文集『木下晋画文集 祈りの心』、『ペンシルワーク 生の深い淵から』、絵本『ハルばぁちゃんの手』、『はじめての旅』。 現在、武蔵野美術大学客員教授。

木下晋さんの著書

※楽天市場より

祈りの心 木下晋画文集


祈りの心 木下晋画文集[本/雑誌] (単行本・ムック) / 木下晋/著

はじめての旅


はじめての旅 (日本傑作絵本シリーズ) [ 木下晋 ]

6歳の男の子がある日、お母さんから「いっしょに出かけようか」といわれた。どこへいくかもわからず、お母さんと手をつないで家を出た。汽車に乗るお金がないので、線路の上を歩いた。日が暮れると、川で体を洗い、橋の下で野宿した……。しかし、何日も何日も歩いてやっとたどり着いたところは、小さな墓地だった……。日本の代表的鉛筆画家が、10Bから10Hまでの鉛筆で22段階の濃淡をつけて描いた傑作。

ハルばあちゃんの手 山中恒/文 木下晋/絵


ハルばあちゃんの手 (日本傑作絵本シリーズ) [ 山中恒 ]

ハルは海辺の小さな村に生まれた。「おや、ほくろのあるいい手じゃ。きっとこの子は器用だし、幸せになるよ」とハルの手をみて、みんながいった。ハルは小学生になった。手を使うことならだれにも負けなかった。折り紙でもお手玉でもあやとりでも。みんながハルの手をうらやましがった。ハルが15のとき、戦争で父さんが死んだ。まもなく母さんも病気で亡くなった。ハルは男の人に交じって必死に働き、家族の生活を支えた。そんなハルのただ一つの楽しみは、年に一度の盆踊りだった。

森のパンダ 唐亜明/文 木下晋/絵


【新品】【本】森のパンダ 唐亜明/文 木下晋/絵

鉛筆画個展「視線のゆくえ」

会期 2019年10月5日〜11月3日
会場 ガレリア画廊(富山県白山市)

鉛筆による圧倒的なリアリズムで人間を描く富山市出身の画家・木下晋さんの個展「視線のゆくえ」(北陸中日新聞後援)が2019年10月5日から、石川県白山市のガレリア画廊で開かれました。木下晋さんは4年前にパーキンソン病が分かった妻の君子さんの介護をしながら、妻の姿を描き続けてきました。「闘病する妻の中に“命”がみえる」と語ります。

木下晋さんは、最後の瞽女(ごぜ)と呼ばれた小林ハルさん、元ハンセン病患者の詩人・桜井哲夫さんらをモデルに、過酷な運命の中に生きる人間存在の根幹に迫ろうとする中、君子さんが画業を支えてきました。その君子さんがふるえが起きたり動作が緩慢になったりする難病のパーキンソン病と分かったのは四年前でした。自転車に乗っていて自損事故を起こしました。胸の骨折でしたが、痛みが長引き、介護が必要なほどになりました。不思議に思い専門医にかかって病気が判明したのです。それからは薬が欠かせない日常に。年齢を重ねるごとに症状は悪化し、昨日できたことが今日できないということがあるそうです。

木下晋さんの作風は、芯が最も軟らかい10Bから最も硬い10Hまで硬さと濃度の違う鉛筆を駆使し、ケント紙に描くスタイルです。刻まれたしわ、髪の一本一本のリアリズムに徹するからこそ見えてくる人間の魂があります。「病気で人間の体が壊れていく、ひび割れていく中に命が見えてくる。それを描きたい」と木下晋さんは言います。

今回の個展では、君子さんを描いた「視線のゆくえ」「願い」「生命の営み」の三部作など近作を中心に約三十点を展示しました。

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