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ETV特集

ETV特集「Love~性的マイノリティーの戦後史~」の再放送・見どころは?

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ETV特集とは?

ETV特集』は、さまざまな社会問題を取り上げるNHKのドキュメンタリー番組です。考えるヒントを提供する「心の図書館」であることを目指して制作されているそうです。放送は、Eテレ 毎週土曜日午後11時~です。

日曜日の午後9時~NHK総合で放送される『NHKスペシャル』が、科学・医療・社会・自然・災害・スポーツなどの幅広い分野の旬の話題を取り上げているのに対して、『ETV特集』は社会の闇に光を当てるようなちょっとマイナーな社会問題をテーマとして、問題を浮き彫りにしていく番組です。そこには、まだ世の中で十分な認識がされていない盲点とも言える問題が隠されている可能性があります。

私たちが暮らしている社会の中で大きく問題になっていることは、新聞やニュース番組で大きく取り上げられますが、世の中のちょっとした「ほころび」は、なかなか目に留まらないものです。そんな見過ごしてしまいそうな問題、でも放っておくと将来大きな火種になるかもしれない社会問題を取り上げてくれる番組です。私にとっては、知識に幅を持たせてくれる「とってもためになる番組」です。

ETV特集の再放送は?

ETV特集』の再放送は、Eテレ 毎週木曜日午前0時(水曜日の深夜)から放送されます。もちろん、スポーツイベントや選挙、その他重大事件の報道などで変更されることもありますので、同番組ホームページでご確認ください。
でも、もっと古い番組をみたい、いくつもの放送分をまとめてイッキ見したい、好きな時に見たい・・・なんていう場合には、動画配信サービスがオススメです。通常、動画配信サービスは、毎月の定額料金で配信されている番組が見放題になるというものです。

NHK番組なら「NHKオンデマンド」という動画配信サービスがあります。NHK番組の全てではありませんが、ドラマからドキュメンタリー番組までかなり広く番組を配信してくれています。

もう一つの方法は、U-NEXT(ユーネクスト)という動画配信サービスです。このユーネクストは、いろんな放送局の番組や映画などの動画を配信しているんです。NHKとも提携しているので、毎月付与されるU-NEXtポイント1,200円(初回のみ600円)を使ってNHKオンデマンドの「見放題パック」を購入することができるんです。

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ETV特集「Love~性的マイノリティーの戦後史~」

放送  2018年6月16日(土)午後11時~
再放送 2018年6月21日(木)午前0時~(水曜日の深夜)

放送前の予告

戦後、差別の中で誕生したゲイバー。わずかなつながりを求めたゲイ雑誌と、内藤ルネ。カミングアウトという新概念を伝えた伝説のラジオDJ。言葉でつづる“愛”の戦後史。

LGBTブーム」と呼ばれる今、性的マイノリティーの知られざる戦後史を、言葉で振り返ります。社会から「異常性愛」と呼ばれ差別された60年代を語るカルーセル麻紀。70年代、日本初の商業ゲイ雑誌『薔薇族』を創刊した伊藤文學。80年代、カミングアウトという新概念を伝えた伝説のDJ大塚隆史は、パートナーをエイズで失う。そして、新世代を見つめてきた編集者・女装パフォーマーのブルボンヌ。“愛”とは何かを考える。

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放送後のポイント解説

1948年~1950年代

伝説のDJ大塚隆史は、小学生の頃から男性に性的興味を抱き始め、自分が同性愛者であることに気付いたと言います。しかし、当時、同性愛は精神疾患のひとつと見なされていました。

1950年代に入るとゲイバーがあちこちに登場しはじめ、15歳で家出をしたカルーセル麻紀は全国のゲイバーを転々としていました。ゲイであるということは、社会からも家族からも受け入れられず、故郷に戻ることも許されなかったと言います。

そんな社会から疎外された同性愛者が互いにつながりを求めるようになり、1952年にゲイ雑誌「アドニス」が創刊されました。会員は200人程度だったそうです。

1960年代

1969年にアメリカで「ストーンウォールの反乱」が起きました。ニューヨークのゲイバーに警察が強制捜査に入った際に、居合わせた同性愛者が警官に真っ向から立ち向かって暴動となった事件です。その後、この事件をきっかけに権力による同性愛者らの迫害に対して抵抗運動が広がりました。その当時の同性愛者たちの考え方は「プライド」と言って、「ありのままの自分を受入れて、自分に誇りを持って生きる」というものでした。

1970年代

伊藤文學は、1971年に男性同性愛者の雑誌「薔薇族」を創刊しました。特に人気が高かったのは文通欄で、時には全頁の半分以上を占めることもあったそうです。同性愛者たちがいかにパートナーを求めていたかがよくわかります。

大塚隆史は、1975年に絵の勉強のためにアメリカへ渡りました。そこで彼が目にしたのは、同性愛者の男性カップルが堂々とスーパーで買い物をしている風景でした。そして、自分が求めていたのも、こういう「愛する人と過ごすありふれた日常」だと気付いたそうです。そして、日本に戻った大塚隆史は、シャンソン歌手のカズと運命的な出会いを果たし、一緒に暮らし始めます。ラジオ番組のDJを始めた大塚隆史は、同性愛であることを公表、カミングアウトをしたのです。

1980年代

エイズが社会問題となり、それをきっかけに同性愛者への差別・偏見がひどくなりました。大塚隆史のパートナーだったカズはエイズに感染し、入院しますが1989年に亡くなります。

また、当時は内藤ルネのイラストが一世風靡し、薔薇族の表紙を飾りました。これは、内藤ルネにとってのカミングアウトだったそうです。

1990年代

LGBT向けの情報雑誌「バディ」が1994年に創刊しました。その雑誌の編集を担当している斎藤は、女装パフォーマー「ブルボンヌ」としても活躍しています。

1990年にWHOは、同性愛を疾病分類リストから外しました。国内では、「東京都青年の家事件」の判決において、同性愛者の社会的地位を認め、差別的取り扱いに対して厳しく非難されました。

1994年に東京では初めてのレズビアン&ゲイパレードが開催され、数百人の同性愛者が参加しました。その24年後の2018年には東京レインボープライドに約15万人が参加するまでに広がってきました。

しかし、LGBTであることを知られて大学生が自殺するケースもあり、社会における性的マイノリティーに対する偏見は、簡単にはなくならないようです。自殺した大学生の遺書はとても痛々しい内容でした。

『お父さん お母さん 本当にごめんなさい 僕は25歳の同性愛者です これまで隠して生きてきたことからも みんなに知るところとなってしまった状況がつらくて仕方ありません 告白した自分も恨んでいます また 告白するときに その人から拒絶され暴露されることも覚悟していました しかし 実際に梵ロされたことは 実際には自分の心は許容できませんでした』

一日も早く、伊藤大學さんが目指している「同性愛への偏見のない社会」になることを願います。

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内藤ルネさんのプロフィール

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イラストレーター、人形作家、デザイナー、エッセイスト……。1950~1960年代にかけて、圧倒的な人気のファッション誌『ジュニアそれいゆ』の表紙と挿絵を担当し、大ブレイク。ヴィヴィッドに彩られたキッチュな少女画で古い美少女観をひっくり返し、動物から野菜、フルーツ、そして捨てられていた家具まで、それまで誰もが見過ごしていた“カワイイの芽”をイラスト以外にも家具や食器、ルームアクセサリー等あらゆるものの中に次々と見出し、命を吹き込み、人々に発信し続けました。彼の残した作品は、1万点以上にも及びます。内藤ルネは時代も性別も超えて乙女ゴコロを魅了するマルチ・クリエーターにして「カワイイ文化の祖」と言われています。

(出所)「内藤ルネ」公式ホームページより。

カルーセル麻紀さんのプロフィール

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日本のニューハーフタレント。本名:平原 麻紀(ひらはら まき)、旧名および出生名:平原 徹男(ひらはら てつお)。元男性であることをネタにした痛快なトークが売りで、お笑い芸人の演芸と歌謡ショーを組み合わせたステージを繰り広げてきました。また、芸能界を始め、各界に友人、親友が数多く幅広い人脈を持つことでも知られています。

幼少の頃から女性的な趣味嗜好を持っており、15歳で札幌のゲイバーで働き始めました。その後、大阪の「カルーセル」というお店で使っていた源氏名「麻紀」から芸名がカルーセル麻紀となりました。19歳のときに去勢手術を受け、その後、モロッコに渡り性転換手術を受け、さらに、国内で性同一性障害者特例法施行を受けて性別の変更が認められ、戸籍上も女性(続柄は二女)となり、本名も「平原麻紀」と改名し、名実ともに女性へと性転換を果たしました。

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伊藤文學さんのプロフィール

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日本の実業家、出版社の経営者、雑誌編集者。日本初のゲイ雑誌『薔薇族』の創刊者・編集長として知られています。若い頃から父のもとで出版のノウハウを学び、日本初の同性愛雑誌『薔薇族』を創刊しました。

やらないか! 『薔薇族』編集長による極私的ゲイ文化史論 [ 伊藤文学 ]


やらないか! 『薔薇族』編集長による極私的ゲイ文化史論 [ 伊藤文学 ]

ブルボンヌのプロフィール

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女装パフォーマー、ライター。1990年にゲイのパソコン通信ネットワークを企画・設立。その後、ドラァグクイーンとして、全国のイベントやパレード、映画のキャンペーンなどに参加。と同時に、ゲイ雑誌『Badi』の編集主幹、ライター、エッセイストとして女性誌、映画雑誌、週刊誌などに連載、寄稿しています。
また、女装パフォーマー集団「Campy!ガールズ」のメンバーとして、全国のクラブイベント、各種メディアでも活躍中です。最近ではテレビ、ラジオに出演することも多く、LGBTをテーマに扱った番組から情報番組のコメンテーター、クイズ番組の回答者と幅広く活躍の場を広げています。

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