BS1スペシャル
「BS1スペシャル」は、“注目スポーツの舞台裏” “世界と日本の「いま」” “時代の知られざる真実” など、ドキュメンタリーを中心に大きなスケールで迫るBS1の大型特集番組です。日曜夜間や祝日などを中心に随時放送されています。
BS1スペシャルの再放送は？
BS1スペシャルの再放送は随時放送されています。詳しい放送予定は、公式サイトでご確認ください。
また、「BS1スペシャル」の見逃し配信は、「NHKオンデマンド」や「ユーネクスト」で配信されています。ただし、全ての番組が配信されるわけではありませんので、ご留意ください。
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BS1スペシャル「沁（し）みる夜汽車 2019夏」
放送 2019年7月20日（土）午後11時～［BS1］
放送前の予告
ナレーションは、前回に引き続き、人気番組「チコちゃんに叱（しか）られる」でおなじみの森田美由紀アナウンサー。
50歳にして念願の鉄道の運転士になった男性の親子の葛藤-。60年にわたって続いてきた駅弁の立ち売り。続けてきた夫婦が歴史に幕をおろすことにした決断とは-。30年前、まだ駅に”伝言板”があった頃。当時の女子高校生が、伝言板につづった言葉とイラストでつむいだ青春のラブストーリー。伝言板に込めた思いとは…。
【語り】森田美由紀
- 大井川鉄道を走るSL
- 大井川鉄道沿線の風景
- 岐阜県美濃太田駅で駅弁売りの夫婦
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心に沁みる5つのお話
サヨばあちゃんの休憩所 大井川鉄道 抜里駅
大井川鉄道の抜里駅は無人駅です。週末になるとこの駅で食堂がひらかれ、500円でお腹いっぱい食べられます。ここで食事を作っているのが諸田サヨさん、通称「サヨばあちゃん」です。寂しい田舎の駅に人が集まるように・・・と始めたそうです。サヨばあちゃんは、週3回お弁当を作って一人暮らしのお年寄りに届ける仕事もしています。そんなサヨばあちゃんも、夫に先立たれ息子二人は遠方で暮らしているため、今は一人で暮らしています。四国で暮らしている長男からは一緒に暮らそうとと言われているのですが、サヨばあちゃんは今も一人でがんばって働いています。
夫婦で守った駅弁の味 長良川鉄道 美濃太田駅
美濃太田駅で52年間、駅弁一筋で働いてきたご夫婦が今年の5月でお店を閉めました。酒向茂さんと妻・素子さんです。茂さんの父から受け継いだ駅弁は、松茸を使った秘伝の味で昭和50年代には1日に300〜400個も売れる人気商品でした。しかし、昭和60年代に入ると駅での停車時間が短くなり、社内の冷暖房が完備されたことから窓が開かなくなり弁当は急激に売れなくなりました。さらに、体力にもがりが見え始めたのです。2019年5月31日、駅弁販売の最後の日に普段は10食分しか作らない駅弁を200食分用意しました。しかし、お昼前には完売、追加で作った分も含めて380食を完売しました。52年間、ごくろうさまでした。
伝言板の青春物語 JR東海道線 二宮駅
安田美香さんは高校生になり電車通学を始めました。駅には伝言板があり、そこにはマンガのキャラクターの絵と吹き出しのメッセージ。それに返事をするように安田さんも伝言板に絵とメッセージを残すと、次の日には返事のメッセージが…。こうして、見知らぬ人との伝言板でのやりとりが始まりました。一方で、美香さんはサッカー部に入部したことで、いやがらせの手紙を受け取るようになり、誰にも相談できずについ伝言板で弱音を吐くと、見知らぬ人はメッセージを返してくれて励ましてくれました。こうして、いつしか伝言板が美香さんのこころの支えになっていました。あるとき、美香さんは「好きです」と自分の思いをメッセージに残すと「ごめんなさい」という返事が返ってきたのです。そこで気持ちが吹っ切れた美香さんは、周囲の友達にいやがらせの件を打ち明け、友達は話を聞いてくれました。そのうち、いやがらせはなくなっていったそうです。伝言板は、勇気を出して有人に相談するように背中を押してくれたのです。
親子をつなぐ鉄道画 西武鉄道
福島尚さんは45年間、鉄道の絵を描き続けています。4歳から好きな鉄道の絵を描くようになったのですが、一方で言葉が出てこない自閉症だったのです。学校に通うようになっても友達ができず、絵を描くことだけに夢中でした。中学を卒業して工場で働き出した尚さんに仕事に集中して欲しいと願った両親は、尚さんから絵の道具を取り上げました。すると、尚さんは職場で徘徊したり社長をけとばしたり。精神の不安定から行動がおかしくなりました。あわてて両親は尚さんに絵の道具を返すと、尚さんは落ち着きを取り戻したそうです。今では、鉄道画家として歩み始めています。両親も、そんな尚さんを応援していく決心をしました。
50歳からの再出発 紀州鉄道
精肉店の長男として生まれた大串昌広さんは鉄道が大好きで将来は運転手になることが夢でした。高校を卒業すると大阪市交通局に就職し、もう少しで運転手になれるという時に父が倒れ、昌広さんは地下鉄の仕事を辞めて家業の精肉店の仕事を手伝い始めました。その後、父が回復して店に戻ってきましたが、父は昌広さんに対して求めるレベルが高く小言ばかりで二人の親子関係はぎくしゃくしていました。そんな時、地元の紀州鉄道から鉄道イベントの手伝いをしてほしいと昌広さんに声がかかり、それがきっかけで紀州鉄道に就職、運転手になることができました。息子がやっと好きな道に進めたということに、父も内心は喜んでいるようでした。男同士の親子ってなんか不器用ですね。
前作のBS1スペシャル「沁（し）みる夜汽車」
放送 2019年4月30日（火）午後10時～［BS1］
5つのエピソードをお届けします。
山手線の浜松町駅にある衣装を着た小便小僧の秘話。福井県の小浜線加斗駅を守り続けてきた７１歳女性の亡き夫への思い。そして、中央線で５年前にあった５６歳のサラリーマンと小学１年の少年による『４９歳差の友情』の物語も。およそ４年間続いたふたりの交流。しかし別れの時が。最後の日に少年がとった行動とは…。
詳しくは、以下の記事をご参照ください！
>> BS1スペシャル「沁みる夜汽車」の再放送・見どころは？
