京都新城は豊臣秀吉の晩年となる1597年に築城された。しかし同城は築城から3年後の1600年に破却。その遺構は最近まで発見されてこなかった。このために、後に造営された京都仙洞御所にかつて存在したことは文献で知られるものの、遺構は確認されることはなかった。また、同城について記述された史料の数も少ないことから「幻の城」とされてきた。京都仙洞御所の消火設備の整備に伴い、発掘調査が実施され、京都新城の石垣と堀の一部の遺構が発見された。