目次
先人たちの底力「知恵泉」とは?
先人たちの底力「知恵泉」は、NHK放送のEテレで毎週火曜 午後10時から放送される番組です。
戦国時代の武将から明治~昭和時代の実業家まで、それぞれの時代を切り開いた人々の苦境や苦難、生き様を辿りながら、現代を生き抜く術のヒントをもらえるという番組です。
この番組の中では、「知恵泉」は居酒屋という設定になっているんです。
まさに、厳選された歴史の知恵が揃う居酒屋さんですね。
仕事で悩んだり、壁にぶつかったりした時にふらっと居酒屋「知恵泉」ののれんをくぐれば、歴史上の人物のさまざまな知恵からヒントをもらえるかもしれません。苦手な上司への対処法や部下を上手に指導するコツ、新規プロジェクト成功の秘訣まで、明日からの人生に役立つ知恵をたっぷりと紹介してくれる番組です。
先人たちの底力「知恵泉」の再放送は?
先人たちの底力「知恵泉」の再放送は、翌週火曜日の正午から放送されています。
でも、ずーっと前に放送された番組が見たいという方には、動画配信サービスがオススメです。
先人たちの底力「知恵泉」の見逃し配信は、NHKオンデマンドで配信されています。
NHKオンデマンドは、NHKが放送した番組をブロードバンド回線を通じて、日本国内限定でPCやスマートフォン、タブレット、高機能TV等に有料で配信する動画サービスのことです。NHKオンデマンドは、見逃してしまった番組やニュース番組、そしてもう一度見たい過去に放送した番組を、いつでも好きな時間に視聴することができるというメリットがあります。ただし、NHK番組しか見ることができません。
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先人たちの底力 知恵泉「ここ一番に勝つ!源義経(前編)」
放送 Eテレ 2018年7月17日(火)午後10時~
放送前の予告
“戦の天才”として源平合戦を制した源義経。多勢の平氏に対しなぜ兵数に劣る義経は、連戦連勝を重ねることができたのでしょうか?源義経の「ここ一番の勝負所で必ず勝つ」知恵を探ります。
“戦の天才”として源平合戦を制した源義経。多勢の平氏に対し、兵数に劣る義経が連戦連勝を遂げられたポイントが、敵の予想を超える「奇襲」の数々。「一の谷の戦い」では、なんと!高さ50メートルの崖を馬で一気に駆け下り、敵を急襲。「屋島の戦い」でも海から攻めてくると踏んでいた平氏の裏をかき勝利を収めました。
義経の戦いぶりから「ここ一番の勝負所で必ず勝つ」知恵を、元プロ野球監督の落合博満さんが、二週にわたって読み解きます。
【ゲスト】落合博満,日本大学教授 関幸彦,麻木久仁子
【司 会】新井秀和
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放送後のポイント解説
知恵その1 奇襲のかげに学びあり
義経が源平合戦に加わる前は、奥州藤原氏のもと・平泉で馬術の訓練に励んだり、古代中国の兵法書を読んで学んでいたそうです。日本の歴史上の戦いの中で、いわゆる奇襲戦法が登場したのは一ノ谷の戦いが初めてです。つまり、源義経は奇襲戦法のパイオニアだったのです。それをおそらく中国の兵法書から学んだのかもしれませんね。その兵法書には、少数で大軍を打ち破る策は、「闇夜に不意打ちすること」と書いてあるそうです。
落合さんが言うオレ流の学び方は、「人まねが上達の近道」なんだそうです。
知恵その2 異能集団を作れ!
源義経を支えた武将たちは、実は山賊をはじめさまざまな異色の経歴の持ち主ばかりだったようです。そのことが、TPOに応じて各方面に対応できたと言えるでしょう。アウトサイダー的な異色の集団がそれぞれの得意分野で力を発揮するとき、その集団はとてつもない力を発揮するものなんです。
そんな集団をまとめ上げるリーダーは、人心掌握にたいへんな努力が必要だろうと思いますが、落合さん曰く「仕事ができる環境を作るだけ」と言い切ります。また、「助けてくれ!のサインを見落とさない」ということが大切なんだそうです。
最後に、落合博満さんにとって勝つための極意は、「責任の取り方」だそうです。大将は全ての責任を負っているのだから・・・。
先人たちの底力 知恵泉「失敗の理由はKY?源義経(後編)」
放送 Eテレ 2018年7月24日(火)午後10時~
放送前の予告
源平合戦で、源氏を勝利に導いた立役者・源義経。そのわずか4年後仲間のざん言で一変して“謀反人”となり非業の死を遂げました。今回の知恵泉では、義経から「人間関係を失敗しない知恵」を探ります。
非業の死を遂げた原因のひとつが、仲間による兄頼朝の讒(ざん)言でした。「一の谷」「屋島」「壇ノ浦」の戦いでの義経の立ち振る舞いが、スタンドプレーに映り、いさかいが起こったというのです。第2回は「相手の立場や気持ちを想像する力に欠けた義経から、「人間関係を失敗しない知恵」を元プロ野球監督落合博満さんが読み解いていきます。
【ゲスト】落合博満,日本大学教授 関幸彦,麻木久仁子
【司 会】新井秀和
放送後のポイント解説
今回の源義経から学ぶ知恵は、[1]上役の心を読め、[2]同僚の心を読め ということです。
源頼朝は平家をゆっくり攻めて欲しかった、また、天皇と三種の神器を取り返して欲しかったのですが、義経はことごとく頼朝の期待を裏切ったのです。
しかし、落合博満さんは、「義経が頼朝の心を読むのは無理だ」ときっぱり言い切りました。頼朝は平氏を破った後の政治のことを考えていましたが、義経は親の仇でもある平家を討つことだけを考えていたわけです。お互いに腹を割って話しをしているわけではないので、お互いのことを解かり合えていなのは当然だというのです。そして、最後には味方の侍大将からも酷評されてしまいます。
義経が相手の心を読めない人だとかリーダーの資質がないとか言われていますが、個人的には、兄・頼朝が義経の良さを引き出して生かしきれなかったという点で、器の小さい人物だったように感じました。
参考書籍のご紹介
※楽天ブックスより
英傑の日本史(源平争乱編) (角川文庫) [ 井沢元彦 ]
平安時代末から鎌倉時代初めにかけて、日本史上有数の大変革期を戦った源氏と平家。しかし、この戦いを「源平の争乱」としてのみ捉えていたのでは見えない日本史がある。源義経、平清盛、源頼朝、武蔵坊弁慶、北条政子など、「歴史の神」に選ばれた英傑たちの生きざまから、変革の時代とその渦中に絡み合う人間模様をも照らし出す。固定観念にとらわれない独自の史観で、歴史を舞台とした激動のドラマと主役たちを鮮やかに描く。
【目次】
源義経/平清盛/源頼朝/後白河法皇/木曾義仲/藤原秀衡/北条時政/武蔵坊弁慶/平重盛/平維盛〔ほか〕
源義経 源平武将伝 (コミック版日本の歴史) [ 加来耕三 ]
源義経 源平武将伝 (コミック版日本の歴史) [ 加来耕三 ]
戦の天才にして、悲運の武将・源義経。源平合戦の英雄の、短くも激しい生涯をコミック化。
【目次】
第1章 義経誕生/第2章 源氏挙兵/第3章 平家追討/第4章 源氏再興/第5章 英雄の最後/源義経を知るための基礎知識
源義経 平氏をたおした源氏の武将 (学習漫画・日本の伝記) [ 柳川創造 ]
源義経 平氏をたおした源氏の武将 (学習漫画・日本の伝記) [ 柳川創造 ]
源平の合戦で活やくした若き勇将。兄の頼朝とともに平氏を滅ぼした源義経は、そののち頼朝と対立して追われ、奥州で討たれました。
【目次】
第1章 母との別れ/第2章 鞍馬寺での生活/第3章 平泉へ/第4章 源氏の旗あげ/第5章 奇襲戦法/第6章 平家の滅亡/第7章 英雄の落日
義経伝説と為朝伝説 日本史の北と南 (岩波新書) [ 原田信男 ]
義経伝説と為朝伝説 日本史の北と南 (岩波新書) [ 原田信男 ]
歴史に名をのこす英雄、源義経とその叔父為朝。だが確実な史料は少なく、膨大な「英雄伝説」のみが流布する。とくに義経伝説は主に北海道へ、為朝伝説は琉球へと広まり、彼らの像は大陸の覇者や王朝の始祖的存在へと飛躍を遂げる。なぜそうなったのか?二人の伝説を通して北と南から「日本史」を読み解く、刺激的な一書。
【目次】
第1部 英雄伝説はどのように生まれたかー北と南の中世(北の義経伝説ー東北から蝦夷地へ/南の為朝伝説ー南九州から琉球へ)/第2部 英雄伝説はどのように広がったかー近世の変容(海を越える義経伝説ー蝦夷地から大陸へ/浸透する為朝伝説ー琉球王朝の祖として)/第3部 「史実」化していく伝説ー帝国の「英雄」(義経伝説の飛躍ー北海道開拓史のなかで/為朝伝説の完成ー日本化の根拠に/伝説の領域ー北と南の相似性)
源義経 (ポプラ社文庫) [ 西本鶏介 ]
戦場の天才、心やさしき武将、そして、悲劇の英雄。数々の伝説を生んだ英雄・義経の生涯を描く本格伝記物語。