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NHK総合バラエティ番組「ブラタモリ」
毎週土曜日夜7時30分からNHK総合で放送される「ブラタモリ」は、町歩きの達人・タモリさんが、ブラブラ歩きながら知られざる町の歴史や人々の暮らしに迫るバラエティ番組です。ある土地のナゾに導かれ、それを解明しようと、今話題の出来事や町に残された様々な痕跡にタモリさんが出会いながら、町の新たな魅力や歴史・文化などを再発見していきます。これを見た人は、きっと自分もその土地の歴史に触れながらブラブラ旅に出たくなると思います。
案内役は、タモリさんとNHKアナウンサーの近江友里恵さんのお二人、ナレーションは草彅剛さんです。
「ブラタモリ」の再放送は?
「ブラタモリ」を見逃した方へ!
見逃してしまった「ブラタモリ」を見るには、翌週火曜日深夜の再放送を見るのが手っ取り早いです。火曜日の深夜と言っても、日付は水曜日に変わっている時刻なので翌朝早起きする方は厳しいかもしれませんね。
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「ブラタモリ」の見逃し動画は、NHKオンデマンドやユーネクストで配信される予定です。なお、配信期間は放送日の翌日から約2週間となります。
>> ブラタモリ再放送を見るには?見逃した動画をお得に見る方法は?
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ブラタモリ#99「薩摩の奇跡」~なぜ鹿児島は 明治維新の主役となれた?~
2018年3月17日(土)午後7時30分~放送
放送前の予告
今回のブラタモリは、前週に引き続き鹿児島が舞台です。
なんと案内人として、ドラマで維新の立役者・島津斉彬公を演じる渡辺 謙さんが登場!?
タモリさん一行は、明治維新の秘密をさぐるために、桜島フェリーの乗り場に近い海岸へ。無料で楽しめるイルカ・ショーを満喫・・・!?と思いきや、本当の秘密は海岸の石垣にあったんです!?維新を成し遂げた原動力がこの「奇跡の石」のおかげって・・・どういうこと???
タモリさんは、人生初の「石割り」に挑戦!「奇跡の石」の驚きの秘密に迫ります。
さらに一行は、島津家の別邸があった庭園・仙巌園へ!そこで案内人として待ち構えていたのは・・・なんと、渡辺謙さん!?実は大河ドラマ「西郷どん」で渡辺謙さんが演じる島津斉彬こそ、明治維新の立役者となった人物だったんです!今回は特別に、お殿様ご本人の案内で、薩摩の近代化の痕跡を巡ります。仙巌園の裏山に登ったタモリさんと渡辺さん、「高低差」を上手くつかった薩摩の奇跡にビックリ!
放送後のポイント解説
溶結凝灰岩で作られた石垣
タモリさんがフェリー乗り場の近くで見つけた海岸の石垣は、大砲を設置するための場所(いわゆる「台場」)だったのです。幕末の江戸でも、ペリー来航後には台場を作り大砲が設置されたのですが、実は、それよりも早く薩摩では外敵から守るために大砲が設置されていたのです。その当時、薩摩には世界地図が入手されていて、西洋の列強諸国が海からやってくる航路から、日本に来た時には薩摩が真っ先に標的になると考えられていたからです。実際に、1863年には薩英戦争が起きており、この台場に設置された大砲でイギリス戦艦と互角に戦ったのだそうです。
次にタモリさん一行は、海岸から数キロ離れた所ににあるバス停「たんたど」にやってきました。ここは、石切り場です。海岸の石垣を作るための石が切り出された場所なんです。ここで切り出された石は、シラスではなく「たんたど石」と言われる溶結凝灰岩です。溶結凝灰岩とは、火山の噴火によって放出された火砕流が熱や重力によって圧縮されてできた凝灰岩の一種です。シラス台地は今から2万9000年前の噴火によってできた溶結凝灰岩だということは前週に学びましたが、この「たんたど石」は50万年前に出来たものと推定されています。この溶結凝灰岩の特徴は、「柱状節理」と言って割れ目が走っていて切り出しやすいのです。タモリさんが、実際にこの溶結凝灰岩の石割りに挑戦しました。この加工しやすい溶結凝灰岩を使って島津家はさまざまな近代化を推し進めていったのです。
磯庭園(仙巌園)で見た近代化の痕跡
ここで、島津斉彬役を演じている渡辺謙さんが登場します。
庭園には、ちょっと変わった形の石灯籠がありました。実は、この石灯籠はガス灯だったのです。ガス灯と言えば、明治時代の初期に横浜で普及したと思い込んでいましたが、実は江戸時代の末期に薩摩で作られていたそうなんです。この石灯籠も、さっきの溶結凝灰岩で作られているんです。
さらに、庭園には「たんたど石」で作られた反射炉の土台の痕跡が残っていました。この土台の上に耐火レンガが並べられて鉄を溶かしていたのです。また、現在の資料館は、当時の機械工場だったのです。この工場の壁に使われている石は溶結凝灰岩の一種の「小野石」で作られています。夏は涼しく冬は暖かいのだそうです。これらの工場群は「集成館」と呼ばれています。集成館の裏山は、高い所から水を落とし水車で動力を作り出す場所として最適でした。こうして、工場に必要な動力も自然の地形を利用していたのです。
集成館の水路の上流を遡っていくと、田んぼのための水路になっていて、さらにその上流は自然の川を堰き止めて人工的に作った水路であることが解りました。そこに水路を作ることができたのも、加工しやすい溶結凝灰岩だったからなのです。
薩摩には三つのカルデラが存在し、火山の噴火によって約20種類もの溶結凝灰岩が存在しています。ちなみに、島津家の代々の墓石に使用されている溶結凝灰岩の「山川石」は、風化しにくい石なんだそうです。島津斉彬は、さまざまな溶結凝灰岩をその特徴に合わせて巧みに使いこなし、薩摩の近代化を推し進めていたんですね。
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参考書籍
※楽天市場より
明治維新はなぜ薩摩からはじまったのか [POD] [ 原口泉 ]
明治維新はなぜ薩摩からはじまったのか [POD] [ 原口泉 ]
名も無き家老たちのプロジェクトX
NHK大河ドラマ「篤姫」の時代考証を担当した歴史研究家が、これまで日が当たらなかった、薩摩藩を復興させた家老たちを再検証する。薩摩藩がなぜ幕末に力をもてたかを検証する。
どうやって歳入の40倍以上の借金を解消させたのか!?
薩摩藩と聞くと、大きな藩で経済的に余裕があったのではないかと思う人も多いかもしれません。しかし、それは正しくありません。薩摩藩もかつては破産寸前だったのです。「島津の退き口」とも呼ばれた壮絶な退却劇を演じ、徳川家康にも一目置かせた島津家の薩摩藩ですが、江戸時代中期には、薩摩藩も他の多くの藩同様に経済的には困窮してしまっていたのです。そもそも薩摩藩の石高は数字上72万石ですが、痩せた国土のため、実質的には32万石程度に過ぎず、借金は歳入の40倍以上に膨れ上がっていました。もはや金を貸してくれる商人はおらず、家臣たちへの給料は1年以上も滞り、薩摩屋敷は雑草が生え放題だったのです。幕府からつぎつぎと命じられる無理難題、多額の借金。これらの問題に、自らの命と名誉を投げ打って立ち向かった3人の家老たちに焦点を当てます。西郷隆盛や島津斉彬らが世に出る下地をつくった「名も無き家老たちのプロジェクトX」があったのです。
鹿児島学 (新潮文庫) [ 岩中 祥史 ]
君が代、日の丸、軍艦マーチ、鼓笛隊、北海道ビール、キヨスク、一橋大学…いずれも発祥には鹿児島人が関わっていた!?西郷隆盛、島津斉彬、川路利良、郷中教育、廃仏毀釈、温泉、火山灰、おはら祭、チェコ村、パチンコ等々、歴史・文化・産業、そして県民性を楽しく紹介。江戸期、他国者には秘境魔境として永らく神秘のヴェールに包まれていた薩摩に切り込む。決定版「鹿児島の教科書」。
幕末・維新人物伝 島津斉彬 (コミック版 日本の歴史) [ 加来 耕三 ]
幕末・維新人物伝 島津斉彬 (コミック版 日本の歴史) [ 加来 耕三 ]
欧米列強が日本に近づき始めた江戸末期。薩摩藩の藩主・島津斉彬は、どの藩よりも先に、反射炉をはじめとする西洋技術を取り入れ、藩政を改革する。また、藩に分かれていた日本を、統一国家とすることを早くから構想する。さらに、西郷隆盛らを身分にかかわらず抜擢し、明治維新の基盤を作っていくのだった!
島津斉彬 (シリーズ<実像に迫る>) [ 松尾千歳 ]
日本を強く、豊かに!次々に押し寄せる外国船の脅威。世界情勢に精通した斉彬は、“富国強兵”に活路を見いだす。そして始めた集成館事業。日本の“文明開化”が、いまここに始まる!
島津齊彬言行録 (岩波文庫) [ 市来四郎 ]
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