見逃したテレビを見る方法
テレビ朝日

テレビ朝日「LIFE 夢のカタチ」の出演者・バックナンバー・見逃し動画配信は?

見逃した「LIFE〜夢のカタチ〜」はユーネクストで視聴できます!

「LIFE〜夢のカタチ〜」を見逃した方には、動画配信サービス「U-NEXT(ユーネクスト)」をおすすめします。新規の登録から31日間は無料体験できますので、まずはお試しください。また、テレビ朝日の番組以外にもドラマやアニメ、映画、バラエティー、ドキュメンタリー番組、音楽ライブ、スポーツもたっぷり楽しめます。U-NEXTはスマホ・タブレット・パソコン等のデバイスで楽しめます!

「LIFE〜夢のカタチ〜」はU-NEXTで配信中です。
(毎週火曜日に最新話を更新予定!)
また、過去の100本以上の作品がU-NEXTで視聴できます!

↓ ↓ ↓

.

さらに、U-NEXTの31日間無料トライアルでは、270,000本以上の
見放題作品を全て無料で視聴できます!

無料体験期間中に解約しても、料金はかかりません!

U-NEXTの新規登録はコチラからどうぞ!

↓ ↓ ↓

U-NEXT 31日間無料体験はコチラから

31日間の無料体験期間を経過すると有料となりますのでご留意ください。解約手続きは、簡単にできます。

「LIFE〜夢のカタチ〜」ってどんな番組?

放送 毎週土曜日 午前11時〜[テレビ朝日]

人はみな、それぞれの夢を持っています。その夢を叶えるために進み続ける…その道程を、私たちは人生と呼ぶのかも知れません。

そう、人生はいろいろな夢でできているのです。

人には、夢を追い続ける力が備わっています。夢をその手につかむ力があります。その力が最大限に到達する瞬間、人は美しく輝くのかも知れません。

そう、人生は輝きに満ちているのです。

人生は、人それぞれ違った物語に彩られています。さまざまな人生、それぞれの夢、いろいろな輝き…ひとつひとつの人生に、ひとつひとつの夢のカタチがあるのです。

「LIFE ~夢のカタチ~」
この番組は夢を追う人生の輝きを描きます。

ナレーション 佐々木蔵之介

テーマ曲 『ONE』DEPAPEPE

「LIFE〜夢のカタチ〜」の公式サイト

「LIFE〜夢のカタチ〜」の見どころは?

10年以上続くこの番組で取り上げられた人物は芸能人や著名人に限らず、職人から小学生など多岐にわたります。基本的には毎回特定の個人に密着しますが、時には夫婦や兄弟も取り上げます。陶芸家、料理職人、デザイナー、スタイリストなど、さまざまな人物が登場します。

ナレーションは演技派俳優・佐々木蔵之介。人生の物語を豊かな語りで紹介していきます。世の中にはさまざまな職業があり、独特のプロ意識が存在していることがよく分かる番組です。

「LIFE〜夢のカタチ〜家」の見逃し動画配信は?

見逃した「LIFE〜夢のカタチ〜」の最新回は、TVerで7日間無料動画配信しています。

また、2020年8月24日以降、U-NEXTでの動画配信も始まりました。毎週最新話が順次更新される予定です。

「LIFE〜夢のカタチ〜」はU-NEXTで配信中です。
(毎週火曜日に最新話を更新予定!)
また、過去の100本以上の作品もU-NEXTで視聴できます!

人気のドラマ・映画・アニメ・バラエティを観るならU-NEXTで!

まずは、31日間無料トライアルでお試しください!

U-NEXT 31日間無料体験はコチラから

31日間の無料体験期間を経過すると有料となりますのでご留意ください。解約手続きは、簡単にできます。

Sponsored Links

「LIFE〜夢のカタチ〜」の次回放送内容は?

2025年3月29日(土) 午前11時~

和歌山へ移住しおむすび&ベーグル店を営む夫婦
吉田雅之さん 江美さん 『おはな結び』 和歌山県日高郡美浜町

和歌山県御坊市に広がる美しい海岸線。その海沿いの道を西へ進むと、大きな看板があります。「ようこそカナダ移民のまち、アメリカ村へ」。現在400人ほどが暮らす小さな漁村、美浜町三尾地区。この町は明治時代を中心に、カナダに多くの移民を輩出し、サケ漁に従事。後に帰国しましたが、当時はカナダとアメリカの区別がつかなかったため、いつしかアメリカ村と呼ばれるようになったのです。

そんな三尾地区に去年3月、ある飲食店がオープンしました。空き家の民家をリノベーションした『おはな結び』です。おむすびとベーグルという、珍しい組み合わせのお店。大阪から移住した夫婦が営んでいます。おむすび担当は妻の吉田江美さん。ベーグルを作っているのは夫の雅之さんです。オープン当初は試行錯誤もありましたが、次第にその美味しさが評価され、人気店へ。食材はできる限り和歌山産に拘り、厳選したものを使っています。ところで二人は何故、おむすびとベーグルの店を始めたのでしょうか。

もともと会社員だった雅之さん。江美さんと大阪で暮らしていましたが、コロナ禍で実家のある和歌山への移住を考えるようになりました。ドライブを兼ねて移住先候補を探していると、たまたま美浜町へ。そこで見た夕日の美しさに、江美さんは心を打たれたといいます。美浜町は移住者の受け入れに前向きで、地元の方々の惜しみない支援も決め手となりました。移住して1年、ここでの暮らしはどうですか?

現在、三尾地区は人口が最盛期の四分の一になり、空き家が増加。少しでも地域の活性化に貢献したい二人は、役場の職員たちらと共に、ワークショップを開くことにしました。その当日、公民館に関係者や移住に興味を持つ人たちが集まります。専門家のレクチャーの後は、グループに分かれて街の視察。雅之さんはその案内役を務めます。一方、江美さんもイベントに協力し、『おはな結び』のランチを提供。参加した人たちの反応は。

手ごたえを感じた二人は、次のイベントに向けて、地元の特産品を使った、新作のおむすびとベーグルを作ることにします。

過去に放送された番組の内容[バックナンバー]

2025年

2025年3月15日(土) 午前11時~

揚げパンで地域の賑わいを
西川かずよさん 揚げパン専門店『あげパン屋 るん』 兵庫県内8店舗

神戸市灘区。阪急王子公園の駅前に、一風変わったパン屋さんがあります。ひっきりなしに訪れるお客さんのお目当ては、「あげパン」。昭和の中頃、学校給食で登場した「あげパン」は、子供たちに大人気でしたが、今ではあまり見かけなくなりました。そんな「あげパン」に再び脚光を、と専門店『あげパン屋 るん』を開いたのは、西川かずよさんです。

看板商品は“きなこまみれのあげパン”。たっぷり贅沢に乗せられたきな粉が人気の秘密です。お店自慢のきなこ。実は親子三代、秘伝の配合で作られたものでした。“きなこのあげパン”は祖母から母、母から娘へと受け継がれた優しいおやつ。そんな「あげパン」に西川さんがこだわる訳が、幼い頃の記憶にありました。

この日、訪れたのは、湊川の店舗。兵庫県内に8店舗を展開する西川さんは、それぞれの店を周り、時に自ら「あげパン」を作ります。「できたら揚げたてを食べてほしい。揚げたてが一番おいしい」。あげパンを懐かしく感じる人、さらに知らない世代の人たちの間で評判となり、どの店舗も行列ができるほどに。

「あげパン」を日本のソールフードにしようと奔走する西川さん。その原点でもある王子公園の店舗は、低予算で店を開くため、暖簾や看板、本物と見間違う紙粘土の「あげパン」も手作り。店作りにも情熱をそそぐ西川さんを、スタッフはどう見ているのでしょう。

お客さんに飽きが来ないよう、定期的に新作を出します。今回は春をイメージした桜餅のあげパンの試作。アイデアが尽きることはありません。王子公園で共に働くのは、西川さんの母・みちさんです。

子供たちがまだ幼い頃に離婚した母・みちさん。二人の子供を女手一つで育てるため、昼も夜も働きづめ。そんな中、子供たちを癒したのが、母手作りの「あげパン」だったのです。苦労をかけた母親に楽をさせたいと、店を開いたのですが、母もまだまだ現役です。

兵庫で人気急上昇の『あげパン屋 るん』は、移動販売車を手に入れます。この車があれば、店舗に来られない人たちにも「あげパン」を食べてもらえる!早速稼働した西川さん。でも販売だけではなく、あるボランティアにも関わっていました。

2025年3月8日(土) 午前11時~

町工場のイメージを変えたい!夫婦で挑む「廃材ブランド」
田村友紀晃さん、久美さん 『田村商店(TEPPEN)』 大阪市西区九条

ショールームに飾られている、穴の開いた鉄板。その使い方は?ティッシュボックスの上に乗せると、ティッシュを引き出しても箱が持ち上がらない!これなら片手が塞がっていてもティッシュを取り放題。他にも、鉄で作った傘立てやハンガーなど。実はこれ、金属製品を作る際に出た廃材を、アイデアとデザインで生まれ変わらせたモノなのです。

手がけているのは大阪にある町工場『田村商店』の専務・田村友紀晃さんと妻の久美さん。田村さん夫妻が「モノ作りブランド」を立ち上げたのは2年半前。その名も「TEPPEN(テッペン)」。今回は、町工場のイメージを変えたいと、力を合わせてチャレンジする夫婦の情熱に密着します。

大阪市西区九条。町工場が軒を連ね、「鐵の町」と呼ばれた時代もありましたが、後継者不足で現在は全盛期の4分の1になっています。そんな町にある『田村商店』に、高校生が見学にやって来ました。田村夫妻が講師となり、モノ作りの魅力や楽しさを教えます。廃材のアップサイクルで生まれ変わった製品を見た高校生たちは、何を思ったのでしょう。

1951年、ボルトやナットの製造会社として創業した『田村商店』。友紀晃さんは大学卒業後、別の会社で働いていましたが、12年前、家業に戻ります。しかし3年後、父が急逝。専務に就任した友紀晃さんは、町工場が置かれた厳しい現状に向き合うことに。人手不足に悩む町工場のイメージを変えたい!友紀晃さんは思い切って倉庫をオシャレにリノベーションしました。

その頃、妻・久美さんのアイデアで、捨てるしかなかった鉄の廃材を再利用。SDGsな取り組みが評価され、百貨店などからも展示会のオファーが舞い込みます。面白そうな仕事だな、と新入社員も入ってきました。「TEPPEN」の代表である久美さんの別名は「閃きオバケ」。では、その閃きぶりを見てみましょう。別の工場でもらってきた廃材の鉄板が、あっという間にオシャレな家具に…

1月、阪神高速道路とのコラボで「廃棄看板プロジェクト」がスタート。役目を終えた高速道路の案内看板を、あるモノに生まれ変わらせようとしていました。

2025年3月1日(土) 午前11時~

交通事故を乗り越えて作るイタリア郷土菓子
岩本彬さん 『パスティッチェリア バール ピノッキオ ディ カリメロ』神戸市中央区

長靴の形をした国、イタリア。南北に長い地形と風土から、それぞれの土地に根差した独自の食文化が生まれました。お菓子もその一つ。イタリアの郷土菓子に魅せられ、お菓子作りに情熱を傾ける男性がいます。去年、神戸にオープンした『パスティッチェリア バール ピノッキオ ディ カリメロ』の店長、岩本彬さんです。しかし、彼がこの店に立つまでには、大きな困難がありました。

ショーケースに並ぶのはイタリアの郷土菓子、常時10種類。全て岩本さんの手作りです。地域や行事などをテーマに、その土地のレシピを大切に守っています。いくつかの州に伝わる焼き菓子の材料と焼き上がりを見てみましょう。どれも本当に美味しそう。

この日はイタリア人のグループが来店して、まるでイタリアの雰囲気に。岩本さんはイタリア伝統のバール文化を体感して欲しいといいます。バールは飲食だけでなく、コミュニケーションの場でもあるのです。普段、よくこの店を利用するお客さんたちの感想は?

岩本さんのイタリア郷土菓子との出会いは、神戸に住んでいた子供の頃。近所のイタリア人シェフが作っていた菓子が大好きだったのです。それが、ウンブリア州の「パンへパート」。アーモンドやクルミ、ヘーゼルナッツにドライフルーツ、さらに数種のスパイスをチョコレートでコーティングしたお菓子です。さて、そのお味は…

高校時代にジャズサックスを学んだ岩本さん。大学卒業後、有名なサックス工房を訪ねるべく、3か月の予定でイタリアへ。しかし、工房は閑散期。偶然出会ったバールの店主の提案で、住み込みでイタリア語を勉強することになります。仕事を手伝ううちに、岩本さんの人生を変える出会いがありました。お菓子屋さんのおばあちゃん、フランチェスカさんです。

フランチェスカさんに習った数多くのレシピ。帰国後もバリスタとして働きながら独学で研究し、再びイタリアに渡って現地のお菓子作りを見て、聞いて、食べ歩きました。そして2018年、東京都内でイタリア郷土菓子の店を開きます。ところが、順風満帆と思われた矢先の2020年、岩本さんが乗ったタクシーが時速100キロで側道に突っ込み、岩本さんは生死をさまよう大怪我を負います。9か月の入院生活、そしてリハビリ。それでも岩本さんは、お菓子作りを諦めてはいませんでした。すると、入院中にあるオファーが舞い込みます。

2025年2月22日(土) 午前11時~

91歳のパン職人
小田実さん 『上沢マル井パン』 神戸市兵庫区

いつも夜明け前から活動を始める小田実さんは、御年91歳。毎日、自宅から10分歩いて仕事場に向かいます。実さんの職業は、この道75年になるパン職人。お客さんが求めるのは、美味しいパンと元気に働く実さんの姿。あの大震災も乗り越えました。自転車にも乗るし、趣味の海釣りにも出かけるという91歳のパン職人。そのパワーの源に迫ります。

神戸市兵庫区の閑静な住宅街にある『上沢マル井パン』。朝4時にやって来て、すぐ総菜パンを揚げ始めます。実さんの息子・卓生さんも出勤。主にパンを焼く作業の担当です。生地を作るのは実さん。『上沢マル井パン』の最大の特徴は、パン生地の長時間発酵。生地の水分量は、実さんが長年の経験で培った感覚が頼り。他にも実さんの技が光ります。一番人気は食パンですが、焼きあがったパンは、100種類以上になるでしょうか。実さんの娘・眞由美さんは、レジや品出しを担当。そして朝6時、開店と共にお客さんが来店。

お店は創業65年。102歳の常連さんから、ユーチューブチャンネルを見てインドネシアから来たご家族まで、幅広い人々に愛されているのです。実さんは91歳の今もエネルギッシュ。自転車に乗って買い物に出かけます。近所の商店街で、総菜パンに使うキャベツや、大好物のお刺身も購入。お店の方から「スーパー爺ちゃん」と呼ばれています。実さんは「仕事が楽しい。しかも皆さんが喜んでくれる」とパン職人をやめるつもりはさらさらないそうです。

お店が休みの日、実さんは息子さんと和歌山県の印南で海釣りに出かけます。4時間ほど釣りを楽しみましたが、釣り船に乗っている間、実さんが絶対にしないこと、それは「絶対に座らない」というから驚きです。さて、この日の釣果は?

終戦後すぐ、故郷の山口から神戸にきた実さん。パン屋さんを営んでいた叔父の元で技術を学び、1960年に独立。しかし1995年、阪神淡路大震災で店舗は全焼しました。一時は廃業も考えましたが、「いつ復活するの?」という周りの声に応えるべく、半年後にはプレハブを建て、営業を再開しました。

『上沢マル井パン』の小田実さんのパワーの源がもう一つ。もうすぐ一歳になるひ孫のりおちゃんです。りおちゃんのお誕生日に、家族みんなでバースデーケーキを作ります。スポンジケーキは食パンです。

2025年2月15日(土) 午前11時~

目指すは大人のファミリーレストラン!
ジャンルを超えた料理でもてなす肉割烹店主
吉田大輔さん 『肉割烹よし田』 大阪市中央区

カウンターに座ると、色とりどりの料理が出てくる一軒の料理屋。この光景にある呼び名が…何でもある、何でも出てくる皿。これは「大人のファミリーレストラン」だとお客さん。様々な料理の技で、大人のファミレスを作り上げた料理人は、吉田大輔さん。鉄板焼き、イタリア料理、和食と肉を中心に、コースにして10品をこえる料理が次々と提供される楽しさが評判となっています。

大阪市中央区。北浜から南下して道頓堀川までをつなぐ東横堀川はその周辺がグルメ街となり、様々な人気店が集まってきています。そんな街にある一軒が『肉割烹よし田』です。「出汁をひく」「酢味噌で」「カツにする」「シュークリームの皮を」「米はこう炊いてから」など様々な調理法で肉に挑むのが店長の吉田大輔さん。

この日のメニューは「限りなく和によせた牛テールスープ」に始まり「A5和牛フィレのロールカツサンド」「肉華寿司」など肉にあらゆるジャンルの調理法を駆使した料理が登場。「和牛タンのグリル」は岩海苔で味わうなど食べ方も独創的です。もちろん、お客さんは大満足。

枠にとらわれずさまざまな料理に取り組みたいという吉田さんは月に一度ペースで、「カレーランチの日」を設定しています、これがまた人気なんです1月は特別なスネ肉を仕入れ、日向夏とじっくり煮込んだスパイス香るカレーを提供。さらに普段のコースディナーとは別に「アラカルトデー」を設けるなどもしています。

福井県福井市出身の吉田さん。電車が好きで鉄道会社に就職するつもりが、大学時代に挫折。家族の反対もありましたが大学を中退し、調理師免許を取り、様々な店で修業した後、2022年9月に『肉割烹よし田 』をオープンさせました。努力の裏には「どうせやるなら一流の料理人を目指せ!」という、父の言葉が…

地元・福井に戻った吉田さん、お父さんに18年ぶりの料理を振る舞います!さらに以前から使いたかった福井の肉素材で、同世代の料理人を招きます。憧れの食材で一体どんな料理がうまれるのでしょうか!

2025年2月8日(土) 午前11時~

チョコレートで世界2位に輝いた溶接職人
小西栄二さん 『YOSANO ROASTAR KYOTO 』京都 与謝野町

のどかな田園風景が広がる京都・与謝野町。去年3月にオープンした『YOSANO ROASTAR KYOTO 』が話題になっています。カカオ豆からチョコレートを自家製する「ビーントゥバー」で世界2位に輝いたお店なんです。作っているのは、店主の小西栄二さん、58歳。実は本職は、ショコラティエでも料理人でもありません。意外にも、溶接工。高度な技術でチタン合金のオートバイのパーツや自転車を作り、「現代の名工」にも選ばれた凄腕の職人です。そんな小西さんが、何故チョコレートを?

小西さんのこだわりはコーヒーにも。美味しさの秘密は、なんと焙煎機を自分で作ってしまったこと。一度、既製品を参考に製作するも、納得がいく機械が出来なかったことから、独学で焙煎機を作ってしまったのです。「何度も失敗するうちに、成功が見えてくる」と、2年の歳月をかけ出来上がったのが、セラミック遠赤外線ロースターです。

自家製の焙煎機を開発した時、様々な素材を試し、抜群に美味しかったのがカカオ豆でした。小西さんのチョコレートはこうして生まれたのです。遠赤外線ロースターで焙煎することの効能を教えてもらいましょう。

チョコレート作り始めて直面したのが、豆の皮をむく大変さでした。手作業だと1キロむくのに2~3時間かかります。そこで小西さん、カカオ豆粉砕分別装置を開発し、10分で皮むきを終わらせました。皮むきからチョコレートの原料となる「ニブ」の分別・粉砕まで行えるため、「チョコレート専門店から『神の機械』とよばれて全国から発注が来ました」。

この日、進学で京都を離れている2人の娘さんが帰省。溶接工の父親がチョコレートを作り始めたとき、どう思ったのでしょう?一緒に『YOSANO ROASTAR KYOTO 』を営む、妻の暢子さんは?そして、様々な技術を身に着けるうち、「すべての分野でトップになりたい」、「人の役に立つものを作りたい」という小西さんの熱い想いとは?

「地元を盛り上げたい」と58歳であるイベントを初開催する小西さん。京都・舞鶴にある赤レンガパークに、全国から名だたるコーヒーショップとチョコレート専門店が集結しました。さらに、バレンタインデーに向けて新たなチョコレート作りもスタートさせます。

2025年2月1日(土) 午前11時~

豊中で話題の若き女性蕎麦職人
藤田紗和さん 『蕎麦割烹 蕎麦藤』 大阪 豊中市

大阪・豊中に「ガラスブースで蕎麦を打っている女性がいる」「しかも、その蕎麦がとびきり美味しい」と評判になっている店があります。それが4年目を迎えた『蕎麦割烹 蕎麦藤』。蕎麦職人の藤田紗和さんは2021年、なんと27歳という若さでこの店を開きました。

藤田さんは「挽きたて・打ちたて・茹でたて」に拘り、お客さんに出来立てを提供するため、1日に何度も蕎麦を打ちます。その姿はスケルトンで客席から見ることができます。50坪の店内に座席は25名。なんと店内に枯山水がある大胆な構造です。「設計のコンセプトは京都祇園です。自分で設計しました」。

『蕎麦藤』が提供するのは「十割蕎麦」。産地である福井へ行き、信頼を置く生産者に依頼しています。十割蕎麦はつなぐのが難しいのですが、藤田さんの挽いた蕎麦は粘りがあります。その秘密とは?そしてもう一つの名物「巻きずし」にも、ある思いが。

『蕎麦割烹』なので、蕎麦以外の料理も提供するのが特徴。国産の新鮮な魚や野菜をふんだんに使い、おつくりから天ぷら、だし巻きと、食べて飲んで蕎麦で〆る。料理を作るのは、弱冠27歳の新鋭料理長の竹内光輝さんです。藤田さんの蕎麦への姿勢を、竹内さんはどう見ているのでしょう。

藤田さんは池田市出身。20歳で料理の味に目覚めます。お寿司から入って、ミシュラン2つ星の懐石料理屋へ。今は亡き名店『そば紀行』で十割蕎麦の美味しさに開眼した藤田さんは、何度も断られながらも弟子入りします。しかし、修業は甘いものではありませんでした。

店のコンセプトは「本物を使うこと」。蕎麦の実はもちろん、国産の天然本マグロをなど、食材は出来る限り品質の高いものを厳選しています。しかもその仕入れはすべて藤田さんが担当。また器も信楽焼の窯元に特注しているという拘りです。さらに、箕面市にあるイタリアンの名店『オステリア・ショル』の澤村翔シェフとのコラボイベントでは、蕎麦割烹とイタリアンの新たな融合を試みます。

2025年1月25日(土) 午前11時~

車椅子のアクセサリー作家
森本未来さん 『smile』 大阪府交野市

去年の秋、大阪の万博記念公園で開催された「ロハスフェスタ」。出店数850の大規模なイベントです。その中に、ひときわ賑わうブースがありました。お客さんのお目当ては、色とりどりのピアスやイヤリングなどのアクセサリー。「めっちゃ可愛い」と大人気です。これらのアクセサリーを作るのは、森本未来さん。アクセサリー作家になって10年。現在は人気作家ですが、始めた頃は出店してもお客さんがほとんどいませんでした。

緑豊かな街、大阪・交野市。京阪「私市駅」のすぐ隣のカフェの一角に、森本さんのアトリエ兼ショップ「smile」があります。棚に所狭しと並ぶアクセサリー。森本さんが作るアクセサリーには、一つの特徴があります。それは同じものが二つとないこと。一点一点が手作りで、ほとんどが2,000円以下のお手頃価格。それがSNSで話題となり、いまや全国に彼女のファンがいるのです。しかし、ここに至るまでは、苦難の連続でした。

森本さんは生まれながらに障害があります。小さな身体で幾度となく手術を受け、懸命にリハビリに励みました。車椅子で生活する毎日でしたが、通常の小学校にあがったとき、不登校に。森本さんの笑顔が消えました。目に見えない発達障害。森本さんは現在も「片付け」が苦手です。

特別支援学校へ転校し、そこで出会った担任の佐野先生の授業の中でモノづくりの楽しさを知ります。アクセサリー作りで再び笑えるようになった森本さん。卒業後、オリジナルブランド「smile」を立ち上げましたが、まったく売れません。悔しさをバネに、森本さんはお母さんとともに、今の流行りを徹底的に研究しました。

人気作家となった森本さん、名古屋でのイベントで会いたい人がいました。2年前、SNSを通じて知り合った青山さんです。へこたれそうになった時は励ましてくれて、心の支えになりました。初対面で森本さん、感動の涙が…

この日、森本さんは両親の結婚記念日に贈る写真立てにアクセサリーの装飾を施していました。そしてもうひとつサプライズが。なんと森本さん、両親に感謝を込めて、オリジナルソングを作っていたのです。さて、うまく歌うことはできるのでしょうか?

2025年1月18日(土) 午前11時~

元アイドル若女将が盛り上げる温泉宿
大久保琴江さん 『宝船温泉 湯元ことぶき』 滋賀県高島市

美しい砂浜が広がる琵琶湖畔「近江白浜水泳場」。春から秋にかけては、キャンプ場として賑わいを見せますが、冬は静かな佇まい。その目の前に建つのが、滋賀県の味覚と、美肌の湯が自慢の温泉宿『宝船温泉 湯元ことぶき』があります。「いらっしゃいませ」と出迎えてくれたのは、3代目若女将の大久保琴江さんです。宿は創業約60年。琴江さんの祖父が湖で身体が冷えたお客さんをもてなそうと温泉を掘ったのが始まりだそう。ミネラルが豊富で湯冷めしにくく、ずっとポカポカ。

勿論、料理旅館なので料理も自慢です。厨房を仕切るのは、板長である先代の父親。すべて自家製で、「ここに来れば滋賀の幸がすべて食べられる」が信条。近江牛、ビワマス、鮎など、滋賀県を代表する食材が並びます。

父を中心に家族みんなで切り盛りしてきた『宝船温泉 湯元ことぶき』。一昨年、琴江さんが3代目を引き継ぎましたが、実は琴江さん、元アイドルで、CDもリリースしています。現在もアーティストとして活動する異色の温泉女将。そのユニークな活動が注目され、国内外から取材が絶えない人気者なのです。

そんな琴江さんが、新たな客層の開拓のため、次々と打ち出した改革があります。2023年に設備投資してサウナをオープン。「ここ数年、サウナは大ブームなので、これは外せなかった。」そして敷地内には音楽スタジオを設立。全てプロの機材を揃えました。」サウナと音楽スタジオのおかげで、実際、新しいお客様も増えたそうです。

結婚した今もライブに出演する傍ら、女将の仕事もきっちりこなします。電話対応、接客、配膳、新メニューの研究開発、予約管理、ホームページの運営、宿泊・日帰りプランの発案、在庫管理から補助金申請、などなど。閑散期でもやること山積みです。そして…実は琴江さんは妊婦さん。番組取材中に、出産予定日が近づいていました。

2025年1月11日(土) 午前11時~

女子プロボウリング界の新星
石田万音さん 大阪府豊中市 『アルゴセブン』所属

中山律子の活躍により、日本中で空前の大ブームを巻き起こしたボウリング。あれから55年。関西出身のニュースターが現れたことをご存知ですか?石田万音さん、19歳。高校卒業後、プロデビューを果たした2023年。ルーキーながら大会で2度優勝。18歳という若さでランキング3位に入るという快挙を果たしました。2年目となる去年はさらなる飛躍をを遂げ、最後の大会を残した時点で、ランキング1位に。

最大のライバルは中島瑞葵さん。彼女もまだ20歳。おととし5勝をあげる活躍でランキング1位を獲得しました。「中島選手には絶対負けたくない」と万音さん。ニュースター同士が激しくぶつかるシーズン終盤戦、果たして勝負の行方は…

現在340名が所属する女子プロボウリング。年間30試合前後を戦い、その年のチャンピオンを決めるのですが、残り3試合、負けられない試合が続きます。万音さんが重視するのはパワーではなくコントロール。レーンによって微妙に違い、また時間によっても変わるレーンコンディションを把握し、どうアジャストするかが試合を決めるといいます。万音さんの練習方法とは?また、メンタルを鍛えるためにやっていることとは?

4歳からボウリングを始め、小中高全ての世代で日本一位になった万音さん。プロになった今は、三国にある『アルゴセブン』に所属しています。プロボーラーのほとんどは、どこかのボウリング場に所属して、練習場を確保しています。しかしボウリング場の仕事は、練習だけではありません。受付や掃除など、様々な仕事があるのです。「純粋にボウリングだけをしているプロは一人もいないのが現状で、年間王者になっても獲得賞金は1,000万円いかないですから。」

それでも大好きなボウリングの世界を変えたい、と願う万音さんは練習以外にも、体力強化のトレーニングを欠かせません。「将来的にはボウリングの本場、アメリカで勝負したいんです。賞金のケタも違うし、メジャースポーツとして認知されてますから。」

年間ポイント、アベレージ、獲得賞金の三冠王を目指す万音さん。いよいよ最終決戦がやってきました。「全日本女子プロボウリング選手権大会」を制することはできるでしょうか。

2024年

2024年12月14日(土) 午前11時~

犬専門カメラマン
棚原憲悟さん 兵庫県川西市 『株式会社棚原写真事務所』

「本当にキレイに撮ってくれました」、「一瞬の表情を捉えてくれて」、「誕生日には毎年撮ってもらってます」。喜びの声を集めているのは一人の写真家。独特のスタイルで撮影していくその被写体は…ワンちゃんです。犬専門のカメラマン、棚原憲悟さん。これまでに5,000匹以上を撮影したといいます。声なき犬を可愛く撮るそのテクニックとは?

ある日は、棚原さんの自宅の庭に作られたワンちゃん専用のスタジオでの撮影。「とにかく犬を怖がらせない、驚かせないことが肝心」。なので棚原さんのカメラはシャッター音がしません。ここでも、依頼者が驚くようなカワイイ表情を捉えていました。

棚原さんは大阪府茨木市出身。高校卒業後は、大手企業に就職します。結婚後、犬を飼い始め「犬が可愛くて写真にハマりました」。そして会社には、45歳以降は自由に定年を決められる選択定年制度があることを知り、今後の人生を考え出したのです。安定した企業人の道を捨てるのに、不安はなかったのでしょうか。特に奥様の駒美さんは?

案の定、棚原さんは実績もなく、犬専門のカメラマンの仕事はありませんでした。そんな中、恩人といえる存在が、ドックランを運営する廣中友司さんでした。廣中さんは棚原さんの何を認め、何に共感して、撮影をバックアップしてくれたのでしょうか。

棚原さんは多くのお客さんを集めて、愛犬と楽しめる写真撮影付きの、いちご狩りやクルーズ船ツアーなどを行っています。今回は、犬専門のカメラマンだからこそわかる、スマホで愛犬を可愛く撮る方法を、参加者に教えるイベントを行うことになりました。

この日、棚原さんにとって大切な撮影がありました。訪れたのは、老犬の無料デイサービスを行う施設。犬が大好きで、犬に関わるものとして何ができるか、と考えて運営への寄付を行っています。

2024年12月7日(土) 午前11時~

カレーで団地の街おこし
馬場丈雅さん 大阪府吹田市 『B.B.CURRY』

もう二度と味わうことはできないと思っていた懐かしい「幻のスパイスカレー」が話題になっています。なぜ幻かというと…2010年まで大阪・中津にあったカレーの名店『スパイス飯店』。若くしてこの世を去った店主の味を、常連として通っていた馬場丈雅さんが、復活させたからです。

吹田市。桃山台駅から徒歩7分、竹見台団地にある「竹見台マーケット」は、街びらきに伴い、昭和43年にオープンした、個人商店が集まる昔ながらのマーケットです。入口にある、カウンター6席だけの小さなカレー専門店『B.B.CURRY』。厨房に立つのは馬場丈雅さんと妻の美紀さんです。メインのメニューはタイカレー。関西のスパイスカレーをけん引した『スパイス飯店』の味をそのまま再現して評判に。2011年、マスターの賢司さんが癌のため、39歳という若さで亡くなり、その味は幻となっていたのです。

賢司さんのお母さんから、賢司さんのレシピ帳を託された馬場さんでしたが、レシピ帳には肝心のスパイスや作り方が細かくは記されていませんでした。そこで馬場さんは、イベントでこのカレーの味を再現するため、マスターのお母さんや家族、常連さんの舌の記憶などを頼りに、試行錯誤を重ねます。そして遂に“マスターの味”が復活したのです。

吹田市で生まれ育った馬場さんは、地元吹田の古着屋さんで店長を任され、アパレルの道へ。その後、自らのブランドの立ち上げも経験し、百貨店の企画にも携わるようになりました。そんな馬場さんですが、浪人時代に『スパイス飯店』の味に衝撃を受け、病みつきに。そこから『B.B.CURRY』をオープンさせるまでには、一体どんな経緯があったのでしょう。

「竹見台マーケット」は、1968年、千里ニュータウンに開業。「大阪万博」で大いに賑わい、活気がありましたが、高齢化や老朽化で、かつて20以上あった個人商店が6店舗まで減っているのが現状です。馬場さんはその現状を打破すべく、ある大型企画を始めました。それは…

2024年11月30日(土)放送

浪速割烹のおせち料理
落合昇さん 大阪市北区 『浪速割烹 昇』

来年には街びらきを控える大阪駅北側地区。注目が集まるエリアから歩いてすぐ、スカイビルの南側にある一軒家割烹が今回の舞台です。『浪速割烹 昇』。店主の落合昇さんは、『懐石料理 桝田』で10年、『浪速割烹 㐂川』で6年、大阪を代表する二つの名店で腕を磨き、自分の店を持ちました。料理の根底にあるのは、食材を無駄にすることなく味わい尽くす「始末の心」。若いスタッフや後輩にも、培ってきた技術を惜しみなく伝え、浪速料理の後継者育成にも力を入れています。そんな昇さんが年の瀬にむけて取り組んでいるのが、「おせち料理」。昇さんが作る最高のおせち料理とは?

昇さんの一日は朝の仕入れから。鮮魚店での目利きは一流、こだわりの八百屋さんで浪速の伝統野菜を仕入れます。魚も野菜も捨てるところはありません。無駄を出さない「始末の心」で作られた料理はどれも地変美味で、グルメに精通する人々を魅了しています。

11月初旬、10年修業した「桝田」を弟弟子と共に訪ねます。年に2回、師匠の料理を食べにくるのですが、食材、調理法など、師匠の味には毎回驚かされます。そんな師匠に見せたいのが、「おせち料理」でした。5年前から始めて年々グレードアップ。昨年は70箱の予約が入りました。師匠の感想は…

個人で営む日本料理店は、通常営業しながらのおせち作りなので、負担が大きい。それでもあえてそこに挑むのは何故なんでしょう。おせちにかける熱い想いを胸に、昇さんは生産者の元へ。お目当ては伝統野菜・天王寺かぶらです。勿論、身も葉っぱも全て使います。こうして、おせち料理の試作が始まりました。

新年に家族の健康や幸せを祈るためのおせち料理。一つ一つの料理が縁起物であり、それゆえに細やかな工夫や細工が施されます。そして今回挑んだ新しい試みとは。

後日、『浪速割烹 昇』のおせちの試作は佳境を迎えていました。「穴子」に「ウニ」、そしておせちの花形「伊勢海老」が登場し、様々な工程を経て、驚きの新メニューが完成。品数はおよそ50品。すべてが大阪の食文化から生まれた味付けになっています。その全貌は?

2024年11月23日(土)放送

幻の工芸品 小原かごを受け継ぐ木かご職人
荒井恵梨子さん 滋賀県 長浜 『荒井木籠製作所』

木の年輪をはがして編む、ある「かご」が注目されています。それは滋賀県で幻と呼ばれた「小原かご」。滋賀県小原村で、800年の歴史があると伝えられるこの「かご」の製造は、この村の重要な産業の一つでした。しかし平成7年に廃村となり、いまや小原村出身でこのかご作りを継承している職人は、たった一人しかいません。太々野功さん、89歳。その太々野さんの作るかごの美しさに衝撃を受け、小原かごを学び始めたのが、今回の主人公、荒井恵梨子さんです。

荒井さんは、自らナタとチェーンソーを手に森へ分け入り、広葉樹などを伐採します。そして山の麓にある古民家『荒井木籠製作所』でかごを編んでいるのです。穀物を入れる「まめかご」、買い物に使える「手提げかご」、小物入れの「ちんかご」など、荒井さんが作るかごは、滋賀県伝統の小原かごの技術を使った愛らしいものばかり。

小原かごは生木を使うのが特徴で、年輪にそってはいだ木を薄く削って編んでいきます。「小原かごは日用品です。使う度に手の脂がしみ込んで艶が出てきます。使うことがメンテナンスとなり、100年もつ軽くて丈夫なかごです」。

荒井さんは栃木県出身。大学、大学院へ進学し、山間部村の生活用品の技術や文化の継承について調査研究を開始します。そして結婚して、夫の故郷である滋賀県長浜にやってきます。そこで生活道具「小原かご」の師匠、太々野功さんと出会うのです。元々小原かごは、長男の一子相伝でした。にもかかわらず、移住者で女性の荒井さんを弟子にしたのは何故だったのでしょう。そこには、800年の伝統を未来に繋ぐ、ある強い想いがありました。

幻の小原かごを多くの人が知るきっかけとなったのは、荒井さんが昨年書いた本『小原かご 自然と神々と暮らした人々の民具』でした。この本が「2023年 文化で滋賀を元気に!大賞」を受賞し、小原かごが再評価されたのです。また、この本は荒井さんがかご職人として生きる決意をさせる大きな機会となりました。

こうして小原かごファンを増やした荒井さんですが、小原かごを若い世代に繋ぐため、チャレンジしたいことが沢山ありました。

2024年11月16日(土)放送

似顔絵で笑顔に
花澤佑太さん 京都・嵐山&京都駅 『京都似顔絵SUN』

インバウンド客で賑わう京都・嵐山。渡月橋からすぐの場所に、一軒の似顔絵のお店があります。『京都似顔絵SUN』。観光客に人気の店を作ったのは、似顔絵師の花澤佑太さんです。かつて似顔絵の世界大会で2位に輝いた実力派。お客さんの8割を占めるのは外国の方で、出来上がった似顔絵を見て歓声をあげています。

会話をしながら色鉛筆で下書きし、油性ペンで大胆に描いていきます。最後に色付けして、完成。友達や兄弟、親子といった複数の人物を一つの絵にまとめて、かかった時間はわずか一人7分ほど。似顔絵とは、相手と向き合って完成させる即興芸術なんです。ただ花澤さん、「もっと日本人のお客さんにも来てほしい」。すると日本の方が。似顔絵は初めてという日本人のお客さんを笑顔に出来るでしょうか?

同業の人をモデルにして、短時間で特徴をとらえる似顔絵の描き方を教えてもらいました。ポイントは3つあるそうです。まず輪郭を実際よりも大げさに描くこと。そして…あとの2つは番組をご覧ください。驚くほど実物そっくりの似顔絵が出来上がりました。

幼い頃から絵を描くことが大好きだった花澤さん。美術大学に進み、4年生の時に似顔絵と出会います。西洋ではカリカチュア、つまり特徴を大げさに描いた似顔絵が人気です。花澤さんもその手法を身に着け、似顔絵の会社に入って、めきめきと頭角を現します。そして独立。花澤さんがその実力を認めた仲間4人と、去年は京都駅に、今年は嵐山にお店をオープンしました。「似顔絵だけで食べていくのは難しい」。花澤さんの想いとは。

似顔絵の魅力を知ってもらう、絶好の機会が訪れました。結婚披露宴で似顔絵を描く仕事。12個あるテーブルごとに1人、即興で描いていきます。1人にかけられる時間は3分、下書きなしの一発勝負です。果たして…

花澤さんに新たな仕事が舞い込みます。父親の還暦祝いの席で、サプライズプレゼントする似顔絵です。家族合わせて11人。その完成には、一家の母親が思わず涙した、ある秘密が隠されていたのです。

2024年11月9日(土)放送

和歌山のフルーツを愛するパティシエール
谷本久実さん 和歌山県紀の川市 『KII』

和歌山は「フルーツ王国」の異名をとるほど果樹栽培がさかん。四季折々に多彩な果物が実ります。そんな和歌山でも、特にフルーツの収穫量が多い紀の川市に今年1月、洋菓子店『KII』がオープンして話題になっています。店主は谷本久実さん。お店には焼き菓子が並びますが、とりわけ目を引くのが、フルーツタルトやショートケーキです。「フルーツの美味しさを大切にしています。和歌山の食材をメインに、味も見た目も無理に手を加えません」。商品のポップには生産者の名前が。農家の作り手さんをリスペクトしているのです。

もう一つ大切にしているのが「旬」。9月まではイチジク、ブドウ、ブルーベリー。9月末からは栗、みかんなど。和歌山の季節を感じてほしい、と谷本さん。店内にはイートインコーナーもあり、イートイン限定のマーマレード付きチーズケーキや、世界中から厳選した豆を焙煎したコーヒーも味わえます。

谷本さんは定休日も、自ら生産者さんの元を訪ね、仕入れをするのです。回るのは愛情を持ってフルーツを育てている農家ばかり。「和歌山にこんなフルーツがあるんだ。今これが旬なんだって勉強になります」。

谷本さんは紀の川生まれ。幼いころからお菓子作りが大好きで、製菓専門学校を経て、19歳から神戸の有名洋菓子店で9年間修業。その後フランスに渡りフランス菓子の基礎を学びます。帰国してからは東京のレストランでシェフパティシエールを務めますが、そこで出会ったのが、故郷・和歌山のフルーツでした。その品質の良さに驚いた谷本さんは、ある決心をします。それが、紀の川に戻ってお店を開くことでした。

さて、開店と同時にお客さんが続々とやってくる人気店『KII』ですが、谷本さんは新たな依頼を受け、新作のお菓子を考案中でした…

2024年10月26日(土)放送

靴とお菓子で二拠点生活夫婦
周防恒明さん、利恵さん 京都府綾部市 『靴工房 Ne peut pas partir(ヌプパパティル)』/大阪府守口市 『麦わら食堂』

京都府北部に位置する綾部。田園風景が広がる集落に、木槌の音を響かせているのは、周防恒明さん。作っているのは、今やオーダーしてから2年待ちという人気の革靴です。靴を作るために、4年前、夫婦で大阪から京都の綾部に引っ越してきました。周防さんの靴へのこだわりとは何でしょう。そして妻の利恵さんも、お菓子作りを追求する職人です。作った焼き菓子はインターネットで販売し、すぐに完売してしまいます。

守口市にある小さな店舗『麦わら食堂』。実は、月の半分は大阪にいて、お菓子を対面販売したり、お菓子教室を開いています。これがどちらも大人気。ものづくりに情熱を捧げる職人夫婦の、二拠点生活に密着しました。

築100年以上の古民家を、恒明さん自ら大胆にリノベーションしたのが、今の自宅兼工房です。「都会では靴を叩く音が大きくて、近所迷惑です。ここなら夜に仕事をしても大丈夫」。6年前まで金型職人だった恒明さんが、靴職人に転身したきっかけは、利恵さんでした。恒明さんが革のカバンを作ったのをきっかけに、利恵さんが「靴が欲しい」と言ったのです。その願いを叶えるため、恒明さんは仕事を辞めて靴の学校へ。

その道を極めようと努力するかたわら、二人は大変仲の良い夫婦です。お互いの喜ぶ笑顔が見たいと、常に相手を思いやる。結婚して24年、二人の思いは、ますます大きくなるばかりです。その心が、職人としての創作意欲にも繋がっているといいます。

オーダーを受けた靴の製作に、ある程度の目途がついた9月上旬、二人は新たな計画を立てることに。それは大阪の店舗『麦わら食堂』を使った、二人のコラボイベントでした。恒明さんが苦労して作り上げた新作の靴に、利恵さんが焼いた料理とのコラボ。さて、お客さんの反応はどうだったでしょう。そして最後に恒明さんが語った、妻への究極の愛情表現とは?

2024年10月19日(土)放送

先祖の貴重な唐辛子
宮﨑可奈子さん 兵庫県西宮市 『唯一味』

夏の終わり。佐賀県唐津市にある畑で、唐辛子の収穫が始まりました。収穫しているのは、兵庫県西宮で唐辛子の専門店を開いた、宮﨑可奈子さんです。「これは先祖代々で守り継いできた唯一味と名付けた国産の唐辛子です。昔ながらの方法で100年以上前から栽培しています」。実は唐辛子は国内消費の大半が輸入品。国産はとても希少なんだとか。「この唐辛子はとっても辛いのに美味しい。甘味や旨味があって風味が華やかなんです」。祖母から受け継いだ在来唐辛子を次の世代に繋ぐため奮闘する可奈子さんに密着しました。

西宮の閑静な住宅街に、可奈子さんの小さなお店があります。「唯一味」を使って、七味や一味、葉唐辛子みそ、キッシュなど、様々な商品が並びます。おばあちゃんが作った唯一味の美味しさを多くの人に伝えたい。そんな思いで、可奈子さんは同じ志を持つ仲間と商品開発しているのです。中にはチョコと唯一味を絶妙にブレンドしたカヌレまで。可奈子さんの唐辛子を愛する食のプロたちからの評価はどうでしょう。

毎年、8月の終わり頃、可奈子さんは佐賀県唐津市にある畑に向かいます。収穫は9月中旬が第一のピーク。10月に第二のピークがあります。「これまでは年老いたおばあちゃんに教わり、両親にも手助けしてもらいながら、私一人でやっていましたが、今年は唐津に移住した妹が中心になっています」。今年の収穫は妹さんのデビュー作です。

真っ赤に実った唐辛子と、葉の緑色。畑一面に広がるコントラストが壮観です。手摘みで完熟したものだけを、毎日早朝から収穫します。それを天日で1日干し、乾燥機にかけます。しっかり乾燥させてから、西宮の工房に送ります。

可奈子さん、初物の唯一味を粉砕して加工。各調味料を製造していきます。はたして今年の出来はどうでしょうか。そして、心に抱く夢のカタチとは…

2024年10月5日(土)放送

子供に特化した歯医者さん
小石剛さん 大阪府池田市 「こいし・こども矯正歯科」

子供に特化した全国でも珍しい歯医者さんが、大阪の池田にあります。阪急池田駅から、徒歩3分、『こいし・こども矯正歯科』です。歯医者さんといえば、怖くてぐずるイメージがありますが、泣いている子供は見当たりません。みんなリラックスしながら診察を受けています。まるで自宅のリビングのようにくつろげる、そんな歯医者さんを経営しているのが、院長の小石剛さんです。待合室には遊び場があり、走り回る子供や寝ている子供、学校の宿題をしている子もいます。しかも診察が終わると、笑顔で頑張ったご褒美に、毎回おもちゃをもらえるのです。

50人以上ものスタッフが在籍するこいし歯科。その大半が歯科衛生士の資格を持っています。そのため、小石さんは、診察のほとんどの時間を任せることができるのです。しかし、良好な関係を築いているように見える小石院長ですが、経営を引き継いだ当初はそうではありませんでした。

池田で生まれ育った小石さん。一家は祖父の代から100年続く歯科医院でした。院長に就任した当初、厳しい態度でスタッフに接したことで、関係はみるみる悪化。辞めていくスタッフも続出したことで、小石さんは反省して態度を改め、ある改革を実行したのです。

こいし歯科を信頼しているのは、子供たちだけではありません。実は同じフロアにもう一つ、タイプの違う歯医者さんを作ったのです。それは『おとなの歯科室』。子育て中のお母さんを中心に診察を行っています。

地域にとって欠かせない歯医者さんとなった、こいし歯科。この日は全国の同業者が見学に訪れていました。子供を笑顔にするスタッフの仕事ぶりが注目されているのです。診察だけでなく、スタッフが発案し、スタッフ自らが演出するイベントも続々と立ち上がっています。そしてこの夏、こいし歯科が団結して、池田でお祭りを主催することになりました。さらには…

2024年9月28日(土)放送

急死の父のあとを継いだ藍染職人
吉川佳代子さん 京都・亀岡市 「京都ほづ藍工房」

京都・亀岡の畑で、ある植物の刈り取りが始まりました。それは「京藍」。京藍とは、かつて京都で絶滅したといわれた幻の植物。京藍を使った藍染は、やさしい色彩で人々を魅了しています。この地に京藍を復活させたのは、藍染に人生をかけた先代の父、吉川慶一さん。3年前に急逝した慶一さんの想いを引き継いだのが、2代目となる娘の吉川佳代子さんです。

京都・亀岡市。保津川下りで知られるこの場所に『京都ほづ藍工房』があります。ここで吉川さんは、作品作りや体験教室の講師など、藍に関わるすべてを手掛けます。「多くの人にもっと藍の良さを知ってもらいたい」。この日は、多くの留学生を交えた藍染体験。様々な布を「絞り」と呼ばれる技法で染めるのです。絞った部分は藍に染まらず、地の色が残ります。出来上がった布は、世界に一つしかない自分だけの「絞り染め」となるのです。

体験教室と並行して、藍染加工品や商品作りも行っています。天然素材なら何でも染めることができるという藍。暖簾や革小物など、色々な藍染が表現できます。先代からの技術を継ぎながらも、吉川さんらしいデザインも生み出しています。一度藍染した生地に型を置き、抜染液を塗っていくと、その部分が白色に抜けるので、オリジナルなデザインが出来上がるのです。

そんな吉川さんですが、父から工房を継ぐまで、自ら藍染職人への道を望んだわけではありませんでした。ウェブデザインの仕事をしながら二十代で結婚し、北海道へ。しかし7年前に離婚し、亀岡に戻って父・慶一さんの工房で働き始めました。

今日は吉川さんにとって大切な、「京藍」の刈り取りの日。京藍は父・慶一さんが、絶滅したといわれた種に徳島で出会い、亀岡に移して育てたもの。染料化に時間がかかり、「ようやく」という矢先に父は他界。父が果たせなかった夢を吉川さんが継承したのです。

亡き父の夢は、藍を栽培して、染料化するだけではありません。藍を使って、もっと何かできないかと考えていました。そこで吉川さんは…

2024年9月21日(土)放送

食べ物をリアルに再現 食品サンプル
藤田真美子さん 「ふじたま工房」 大阪市 野田

美味しそうなハンバーグに鰻の蒲焼。実はコレ、本物ではありません。食品サンプルです。レストランや喫茶店の店先に並んでいて、我々にとっては身近な存在ですが、あくまで日本独自の文化。

千日前の道具屋筋商店街に、ひときわ観光客で賑わうお店があります。店内に所狭しと並ぶ精巧な食品サンプルの数々に、海外からのお客さんは興味津々。次々と手に取り、買っていきます。彼らを虜にする食品サンプルをお店に卸しているのが、今回の主人公、藤田真美子さんです。あくまで偽物、しかし限りなく本物に見せる魔法のようなテクニックを持つ藤田さんに密着しました。

大阪・野田。ここに藤田さんの工房があります。エビフライやプリン、りんご飴と、様々な食べ物の見本を作る食品サンプルですが、そのほとんどが「ゾル」と呼ばれる塩化ビニルから作られます。いま作っているのはカヌレ。本物から型取りして、オーブンで焼くと…本物にしか見えないカヌレの出来上がりです。今度はブロッコリーの作り方を見てみましょう。ポイントとなるのは、三段階の着色でした。

大東市で生れた藤田さん。印刷関係やマンガ家のアシスタントなど、様々な仕事を経験したのち、40歳の時に食品サンプルの養成スクールで学びはじめます。専門店に就職すると、抜群のセンスと技術でみるみる頭角を現し、2019年に独立。『ふじたま工房』をオープンしました。

藤田さんのリアルな食品サンプルに惚れ込み、仕事を依頼する飲食店も増えています。あるカフェからは、コーヒーだけでなく、バウムクーヘン、メロンソーダ、どら焼きなどの発注が。お店に来たお客さんに、是非食べたいと思わせる食品サンプルを目指す藤田さん。その熱い情熱とこだわりを追います。そこには、さらなる驚きの技の数々が!

2024年9月14日(土)放送

番組新テーマ曲作成の道のり
ベリーグッドマン (Rover MOCA HiDEX)

大阪出身の3人組ボーカルユニット「ベリーグッドマン」。Rover、MOCA、HiDEX、3人が奏でる美しいハーモニーと極上のラップ、そして力強くまっすぐなリリックが今、幅広い層に支持されています。

地元・大阪で野外ライブを活発に行う彼ら。この日、会場となったのはひらかたパークです。バンド史上初となる遊園地貸し切り。ライブだけでなく、1日遊び放題のフリーパスまで付いているというユニークな企画です。夏の高校野球のテーマソングにもなった彼らの代表曲のひとつ「ライオン」は、誰かに寄り添い背中を押してくれるようなパワーソング。そんな心温まる歌を歌い続けて、今年で結成10周年を迎えました。

彼らの真骨頂は、「聴くと元気になれる」とファンに言わしめる応援ソング。泥まみれになっても戦い続ける君の背中を押してくれる楽曲は、プロ野球選手の登場曲としてもお馴染みです。ベリーグッドマンが結成されたのは2013年11月。3人とも大阪出身で、当初はインディーズで活動していました。2016年、「ありがとう~旅立ちの声~」でメジャーデビューを果たし、そこから快進撃が始まります。2019年1月に大阪城ホールでライブ、そして去年は甲子園球場で野外ライブを成功させるなど、大勢のファンを集めるようになったのです。

番組ではメンバーそれぞれの「情熱の源」を探るべく、プライベートにも密着。Roverは5歳の頃に父を亡くし、1人で兄弟を育ててくれた母への感謝。HiDEXは共に音楽を高め合うアーティスト仲間の存在。MOCAは毎週水曜日に開催される家族会、そして大好きな野球に明け暮れた高校時代に味わった「挫折」についても語ってくれました。

そして、なんと今回、彼らが「LIFE」放送600回を記念して、番組の新しいテーマ曲を作ることになったのです。ライブの楽屋での打ち合わせや、スタジオでの曲作りなど、新曲ができるまでを追いました。はたしてどんなテーマ曲が出来上がったのでしょう。

2024年9月7日(土)放送

天川村のジェラート
砂山利治さん、亜弥子さん 奈良・天川村 「TENKARA GELATO」

世界文化遺産にも登録されている大峰山の麓に位置する奈良県・天川村。透明度の高い清流と、巨岩が作り出す絶景。川遊びや涼を求めて、夏には大勢の観光客で賑わう人気の避暑地です。そんな天川村に去年10月、一軒のジェラート店『TENKARA GELATO』がオープンしました。営むのは砂山利治さんと、妻の亜弥子さんです。ショーケースに並ぶのは、あまり見たことも聞いたこともないフレーバーのジェラート。

薪ミルクは薪で燻したミルクを使ったリッチな味わい。キハダの実と合わせたチョコレートや、豆腐スパイス、甘酒シナモン生姜など、天川村の上質な素材を活かしたジェラートは、今まで食べたことがないと評判になり、たちまち大人気となりました。

実は利治さんはフレンチの料理人、亜弥子さんは和食の料理人にして寿司職人。それぞれがミシュラン掲載店で腕を振るっていました。亜弥子さんは天川村の生まれ。明治時代から続く旅館「弥仙館」が実家です。大学卒業後、和食の道へ。日本料理店や海外で板前・職人として働いた後、金沢の名店で料理長に就任。利治さんも北フランスの2つ星、3つ星レストランで腕を磨き、帰国後、金沢でレストランをオープン。金沢で出会った二人は結婚して子宝にも恵まれます。そんな二人が天川村に拠点を移した理由とは?

この日、亜弥子さんは東京へ。吉野大峯世界遺産登録20周年記念イベントへの出店を依頼され、カップジェラートを販売することになったのです。会場には、奈良を代表する様々な特産品が並びます。奈良を代表するジェラートとして亜弥子さんも気合が入っています。さて、集まったお客さんたちの反応は、どうだったでしょう。

お店をオープンして、もうすぐ一年。冬の閑散期に向けて、二人は新たな挑戦を始めようとしていました。それは亜弥子さんの実家である旅館「弥仙館」で、レストランを開業しようというもの。早速、食器選びに、食事の試作です。利治さんが考えたコース料理を締めくくるデザートの一皿を、亜弥子さんのご両親とお姉さんに振る舞いますが…

2024年8月31日(土)放送

雑賀崎の街を盛り上げる漁師夫婦
池田佳祐さん、美紀さん 和歌山県雑賀崎 「うみまち食堂うらら」

和歌浦湾に臨む歴史ある漁師町、和歌山県雑賀崎。山の斜面に家が建ち並ぶ景色が、イタリアの世界遺産・アマルフィに似ていることから、“日本のアマルフィ”とも呼ばれる和歌山市随一の景勝地です。古くから「支え合い、共に生きる」漁師町気質が根付くこの土地に、2023年3月、一際目を引くオシャレな食堂がオープンしました。『うみまち食堂うらら』。地元で代々漁師を営む池田佳祐さんと、妻の美紀さんが切り盛りしています。

人気のランチは、目の前の海で獲れたばかりの魚介のお寿司のコース。太刀魚や甘鯛、鱧、ヒラアジ、那智勝浦の鮪など新鮮な旬の魚が並び、観光客に大人気。ただし、観光客は予約制で、お店にやって来るメインのお客様は…地元のおばあちゃん達です。「雑賀崎は高齢化が著しく、一人暮らしのお年寄りが多いんです。一人で食事するのは寂しいんじゃないかと思い、みんなが集える場所を作りたかった」と美紀さん。次々とやって来る常連たちはワイワイと井戸端会議。実に楽しそうです。

美紀さんの夫・佳祐さんは、大学進学とともに雑賀崎を離れ、医療系ベンチャー企業に職を得ました。しかし、漁師の夢を諦められず、5年前に地元に戻ります。ところが漁師の父親は猛烈に反対。佳祐さんはどうやって父親を説得したのでしょうか。

『うみまち食堂うらら』は、時に夜も営業。店内には大勢のおばあちゃんが、お酒を飲みながら語り合います。皆さん、ここに来るのが楽しみで、話したいことがいっぱいあるそう。夜もお店を開けるきっかけとなったのは、あるおばあちゃんの存在でした。

雑賀崎の街を盛り上げたい。佳祐さんと美紀さん夫婦は、食堂から歩いて数分の場所にゲストハウスをオープンさせました。漁師の仕事は天候に左右され、出漁できる日は年間100日ほど。収入が不安定で専業漁師を廃業する人も。閑散期に収入を得る手段として、空き家を活用して体験宿泊してもらい、移住者も増やせたら、と考えたのです。

さらに佳祐さんは、雑賀崎の仲間たちと、「夏祭りを復活させる」べく、協議を重ねていました。実家に帰省する若い世代を巻き込んでの夏祭り。さて、どうなったでしょう。

2024年8月3日(土)放送

犬と飼い主の幸せを願う出張トリマー
松尾麻未さん 京都府 「THE DOG Salonトリミングワゴン京都本店」

ワンちゃんに話しかける女性。彼女の職業は、カット、爪切りやシャンプー、歯磨きなど、犬の容姿を整えるスペシャリスト「トリマー」です。技術の高さもさることながら、彼女が注目される理由、それは…トリミング専用のワゴンカーです。このワゴンには水が入るタンクと排水タンク、発電機、シャワーの温度を上げるボイラーを装備。シャンプーからドライヤーまで、全ての作業が車内で出来てしまうのです。ワゴンカーの利便性を活かし、石川県・能登の被災地にも足を運びます。自らハンドルを握り、ワンちゃんと飼い主の幸せを願うトリマーの熱い日々に密着しました。

京都を拠点とし、「移動型トリマー」として依頼主の元へ向かうのは、トリマー歴13年目の松尾麻未さんです。シャンプー、ドライヤー、爪切りや耳掃除、カットなど、手際よく進めても、一頭に1時間半から2時間かかります。飼い主は大きな窓の外から、トリミングの様子を見ることができます。松尾さんはワンちゃんをリラックスさせるために、優しく語り掛け続けます。どんなワンちゃんにもなつかれる。これもまた、松尾さんに依頼がくる理由のひとつなのです。

松尾さんの、ワンちゃんへの溢れる愛。その原点は、最愛の父との別れにありました。松尾さんが高校に入学した頃、突然亡くなった父。悲嘆にくれる松尾さんに寄り添ってくれたのが、父が可愛がっていた愛犬レオくんでした。徐々に元気を取り戻した松尾さんは、ワンちゃんがさらに好きになり、「ワンちゃんに携わる仕事がしたい」と専門学校を卒業後、動物病院などでトリマーとして働きます。そして1年前、トリミングワゴンと出会います。

この日、松尾さんは京都から約350キロ離れた場所に向かっていました。1月1日に起きた能登半島地震の被災地・珠洲市です。いまだ復旧のめどが立たないこの街で、松尾さんはトリミングのボランティアをしているのです。今年3回目の来訪。被災地の皆さんも、松尾さんの到着を心待ちにしていたようです。公民館の前にワゴンを止め、テキパキとトリミングを進めていきます。ところが、ここでトラブルが…

またある日、保護犬の施設に松尾さんの姿がありました。

2024年7月27日(土)放送

鮎漁師
澤健次さん 京都市

その美しい姿から「清流の女王」とも称される川魚、鮎。今が釣りシーズンの真っ只中です。生きたおとりの鮎に針をかけ釣り上げる、日本古来の技法「鮎の友釣り」。その腕一本で暮らしている生粋の鮎漁師が京都にいます。澤健次さん。澤さんが釣り上げる鮎は、料理人も絶賛。実は澤さん、12年前から賀茂川を管理する「漁協」の組合長も務めています。組合員や市民と連携し、水辺環境を変えるための活動にも情熱を燃やしているのです。鮎にかける熱き男に密着しました。

5月末。この日は賀茂川の鮎釣りの解禁日。澤さんは夜明け前から漁協の事務所にいます。魚を釣るための「入漁証」を購入するため、釣り人たちがやって来るためです。ところで、「鮎の友釣り」とは、どんな仕掛けでしょうか。詳しく説明してもらいましょう。

朝8時、漁協の仕事を終えた澤さんは、解禁日を迎えた福井県の川で竿を出します。おとりの鮎に針を仕掛け、泳ぐ鮎の縄張りに泳がせます。すると、次々に鮎が掛かります。2時間で15匹。ところがその後3時間、掛かった鮎はなんと…条件が良ければ1時間で20匹以上釣れることもあれば、思うように釣れないことも。澤さんのように鮎釣り一本で生計を立てている人は、決して多くないのが実情です。この日は京都・木屋町の人気小料理店へ。澤さんの釣った鮎が名店の味を支えています。

賀茂川が流れる豊かな自然と共に育った澤さん。夢中になったのが、父親に教わった「鮎の友釣り」でした。鮎釣りで生きていこうと決めたのは23歳の時。以来26年間、鮎釣り一本で生活しています。「収入はサラリーマンの半分くらい。でも好きやからやってる」。離婚して今は一人暮らしですが、「鮎菜」と名付けた一人娘とは今も一緒に釣りに行く仲だとか。

賀茂川を遡上してくる鮎ですが、それを阻むのが、高さ1m以上の堰です。澤さんは組合や市民たちと連携して、鮎の遡上を手助けする「魚道」を設置しています。

岐阜県・長良川に、早朝から友釣りの達人たちが集まっていました。「全日本アユトーナメント」。各支部で予選を勝ち抜いた64名の腕自慢が、王座を目指して戦うのです。決められたエリアで1対1の釣りバトル。果たして澤さんの勝負の行方は?

2024年7月20日(土)放送

朝7時開店の人気中華料理店
中川真樹子さん 大阪市・天満 「膳途洋々」

朝早くから開いていると評判の中華料理店が、大阪の天満にあります。その名は『膳途洋々』。腕を振るうのは女性の店主、中川真樹子さん。お店をひとりで切り盛りしています。朝から行列ができるほど人気の理由、それは本格中華をお手頃な値段で食べられること。干し貝柱を使ってじっくり炊き上げた「中華粥」は500円。黄金色の鶏ガラスープとたっぷりの薬味がのった「汁そば」が600円と、とてもリーズナブル。朝から晩まで忙しい店主に密着しました。

朝6時。掃除や仕込みを終えた後、午前7時に開店です。早速、お客さんがやって来ます。座席8席の小さなお店。人気の「中華粥」と「汁そば」の作り方を、今回は特別に教えてもらいましょう。10時半に朝営業が終わると、11時から昼営業。メニューが一気に増えます。前菜・スープ・点心が付いたサンラータン麺や酢豚、あんかけ焼きそばが人気です。ランチ営業の閉店後は、予約制の夜営業が待っています。どうしてこんな忙しい毎日を送っているのでしょうか。

奈良で生まれ育った中川さん。小さい頃から料理を作るのが好きだったといいます。高校卒業後、ホテルの専門学校へ。ウエスティンホテルに就職し、中華料理「故宮」に配属されます。ここから中華料理にハマっていったのです。3年後、別の店へ移り、幅広い中華の技を磨いていくのですが、その店が閉店したことで、小さな店『膳途洋々』で独立します。今から6年前、38歳の時でした。

5月末。閉店後、新作メニューを試作していました。夏に向けた、新しい冷麺です。
さて、新作冷麺とは、どんなメニューになったのでしょう。

中川さんには高校時代、大変お世話になり、この世界に入るきっかけを作ってくれた恩師がいました。その先生が教師を辞めたと聞き、少し疎遠になっていた先生を自分の店に招待したいと考えた中川さん。そこで…

2024年7月13日(土)放送

茶道の茶筌を世界に
谷村圭一郎さん、ゆみさん 奈良県生駒市 「翠華園谷村彌三郎商店」

近年、世界的ブームとなっている抹茶。この抹茶をなめらかに攪拌するために、室町時代に発明されたのが「茶筌」です。その一大産地が奈良県生駒市高山町にあります。国内生産の9割以上を占める「高山茶筌」は、530年の歴史を誇る伝統工芸品。この地に1908年に創業した『翠華園谷村彌三郎商店』があります。現在、三代目当主で彌三郎を標榜する父・谷村佳彦さんと修業中の息子・圭一郎さん、その妻・ゆみさんが中心となって切り盛りしています。

翠華園の茶筌は長持ちします。国産の竹を使用して、可能な限り裏山で育てているから。そこから長い時間をかけて育てた竹を12センチ弱の竹にカットします。
これを小刀で割ったり細かく裂いたり。デリケートな技法で、竹が茶筌になるまでを追ってみましょう。

1970年代には50軒近くあった高山茶筌の業者ですが、茶道人口は減り続け、現在は16軒。さらにコロナ渦でお茶会がなくなり、家業は大ピンチに。育ち盛りの3人の子供との生活を守るため、夫婦はオシャレな新ブランド「SUIKAEN」を立ち上げました。しかし父の佳彦さんは、格式を落とすと反対。ところが…SNSで発信したオシャレ茶筌は大反響。国内だけでなく、海外からも注文が舞い込むようになったのです。伝統を守るための革新。今がその時期だと、圭一郎さんは言います。

この日、翠華園に大勢の外国人客が訪れました。「国際日本抹茶協会」からの依頼で開かれた茶筌の歴史を伝えるイベントです。佳彦さんも圭一郎さんと共に、茶筌を語ります。最後は茶筌でお茶を点てました。お客さんの感想は?

少しずつ海外からの需要が高まる新ブランド「SUIKAEN」。実は今、タイでは空前の抹茶ブームが来ているのです。夫婦で開発した新スタイルの茶筌が異国の地でどのように使われているのか?ゆみさんは新作を携え、タイに向かいました。タイで大人気の抹茶カフェで、思わず涙したゆみさん。その嬉しい理由とは?

2024年7月6日(土)放送

伝統の漆でアウトドア製品
中川喜裕さん 滋賀県長浜市 キャンプギアブランド「GNU」

5月に開催されたとあるキャンプイベント。そこには漆塗りのキャンプ道具が並び、訪れた人たちの注目を集めていました。主催したのは、漆のアウトドアブランド「GNU」を手掛ける漆塗り職人。実は彼、滋賀県長浜市で200年以上続く、仏壇店の五代目なのです。「漆の文化を残したい!漆の素晴らしさを多くの人に知ってほしい!」その一念で始めたのは、業界の常識を覆す大胆過ぎる活動でした。

1807年から仏壇・仏具の製造を手掛ける「カネイ中川仏壇」。その若き五代目が、今回密着する中川喜裕さんです。長浜の仏壇作りは7工程に分かれ、中川仏壇店が手掛けるのは、漆塗、金箔押、組み上げ。漆塗り職人は「塗師」と呼ばれます。刷毛は人毛。中川さんの仕事ぶりを見てみましょう。仏壇修理の次に取り掛かったのは、GNUのアウトドアグッズでした。漆は軽くて丈夫、耐水性と抗菌性に優れているので、キャンプ道具に最適。人気の製品をいくつか紹介します。

中川さんは、両親と妻、子ども2人の6人家族。四代目の父は現役の塗師です。大学卒業後、各地の仏壇店で修業を始め、2017年に実家に戻ります。当時、仏壇の需要は激減しており、コロナ禍で増々ピンチに。キャンプ好きだった中川さんは、自分のナイフに漆を塗っていて、この良さを皆に伝えたいと、インスタグラムに「アウトドアナイフに無料で漆を塗ります」と投稿。すると、大量のナイフが届いたのです。

同業者からは「高価な漆を無料でばらまくなんて言語道断」と凄まじい非難が。しかし、頑固一徹な父は何も言いませんでした。ひたすらナイフに漆を塗る毎日。すると、ナイフを受け取った人たちから感動と感謝の声が届き、2021年4月、GNUを立ち上げたのです。

漆の魅力を情報発信する中で、始まったプロジェクトがあります。病院の看護師から「NICU新生児特定集中治療室では抗菌性の問題で、子供が遊ぶ木のおもちゃが持ち込めないが、抗菌性の高い漆を塗れば大丈夫」と依頼され、SNSで漆塗り仲間を募集したり、製茶問屋と「アウトドアで日本茶を楽しめる漆の器」を企画したり。中川さんの挑戦はまだまだ広がり続けます。

2024年6月29日(土)放送

生活に彩りを与えてくれるデザイン
水野智章さん、若菜さん 滋賀県大津市 「炭酸デザイン室」

滋賀県大津市。ここに布、いわゆる「テキスタイル」をデザインし、そこからカーテンや生活用品を生み出すデザイン事務所、『炭酸デザイン室』があります。カラフルな色彩に印象的なデザイン。切り盛りするのはデザイナーの水野智章さんと若菜さんご夫婦です。下絵を元に、イメージを擦り合わせながら2人同時に筆を運んでいきます。アトリエで新しいデザインが生まれる現場を見てみましょう。

同じモチーフの絵を何回も描き上げ、最終的に出来上がったデータは捺染工場へ。色ごとに作られた型を布にあてがい、職人さんが一色づつ手作業で染めていきます。違う型で色を重ね、みるみるうちに鮮やかな模様が刷り上がります。こうして生まれるテキスタイルは、服など、様々な製品になっていくのです。

水野さん夫婦には3人のお子さんがいます。2人の仕事をいつも間近で見ているため、みんな絵を描くのが大好きです。ときにはお子さんの描いた絵がデザインのモチーフになることも。

愛知県生まれの智章さんと滋賀県生まれの若菜さん。2人とも東京造形大学を卒業していますが、在学中からのお付き合いではなく、出会いは少し変わっていたそうです。作品作りを通して繋がり、交際を経て結婚。2014年に『炭酸デザイン室』を立ち上げます。それは1枚のフェルトのラグから始まりました…

ある日、智章さんは単身で東京へ。日本橋髙島屋でブランド10周年のポップアップ・ストアを開きます。普段はWEBショップからの注文をメインにしている『炭酸デザイン室』にとって、対面の販売はお客さんから刺激をもらえる貴重な時間。今回のポップアップにはお世話になった恩人ともいえる人が会場に姿を見せてくれました。

忙しい日々を送る智章さん。休む間もなく商談のために台湾へ。自信作は、台南の街では持っていない人がいないほどポピュラーなドリンクホルダー。『炭酸デザイン室』のカラフルな生地で作れば勝負できるのでは?と考えたのです。果たして現地の方の反応は?

2024年6月22日(土)放送

大バズりした「ときめきぬいぐるみ作家」
ハタヤエリさん 大阪市天王寺区

梅田ロフトで開催されたライブイベント。その中に、可愛いぬいぐるみを作る女性がいました。多くのファンが見つめる中、ぬいぐるみを作成、次々と売れていきます。買っていくのは大人の女性たち。彼女は「ときめきぬいぐるみ作家」のハタヤエリさんです。人気は、世界一幸せな動物と呼ばれる動物「クオッカワラビー」にインスパイアをうけて生み出されたキャラクター「クオッカちゃん」。

いまやぬいぐるみは、可愛いだけでなく、孤独を癒し、安らぎをもたらす存在として大人に大人気なのです。「すみっコぐらし」や「おぱんちゅうさぎ」など、展示場やショップでは長い行列ができるほど。お気に入りのぬいぐるみ「推しぬい」を見つけてコレクションしたり、一緒に出掛けて写真を撮る「ぬい撮り」など、新しいブームが起きています。

ハタヤさんのアトリエの中はぬいぐるみがいっぱい。ハタヤさんが1体ずつ丁寧に手縫いする「クオッカちゃん」は、5周年記念の個展のため、できるだけたくさん作ろうとしています。でも一日に完成するのは3、4体だそうです。

神奈川県藤沢市生まれのハタヤさんは、横浜の美術大学でグラフィックを専攻しましたが、卒業後は自分のやりたいことを探す日々。そんな彼女が大阪に来たきっかけは?「大阪のインディーズバンドにハマってしまい、好きが高じて大阪に移住しました」。大阪ではいくつかの職を転々、何かもどかしい日々を過ごしていたそうですが…ある時、自分で作ってみたぬいぐるみに、癒され、これで多くの人を癒せるのではと一念発起。

クオッカちゃんを作っては個展、フェスへと出展し、すぐに完売。SNS世代の人気作家として注目を集め、大手企業からコラボの話が舞い込むまでに。クオッカちゃん5周年記念個展の大盛況ぶりも見て下さい。

とある休日。ハタヤさんが向かったのは、埼玉県のこども動物自然公園。ここには日本で唯一生きたクオッカワラビーがいるのです。ネットで見て可愛いと思い、初めて作ったのがクオッカちゃん。久々の再会にハタヤさんは?そして、新たなキャラクターを作るべく、大きなプロジェクトも動いていました。

2024年6月8日(土)放送

料理人から愛される大阪・玉造の陶芸家
玉山弘季さん 大阪市天王寺区 「Tama atelier(タマ アトリエ)」

「器(うつわ)」。それは料理を宝石のように輝かせ引き立たせる、大切なもの。ここに、今料理人から熱い支持を受け、依頼が絶えない陶芸家がいます。玉山弘季さん。陶芸家のイメージとはかなり違った、個性的な風貌です。その器もまた、色鮮やかでパワフル。今回は、料理人の熱い想いを焼き込み、「美食の器」を生み出す陶芸家に密着しました。

JR環状線「玉造」駅から連なる、下町ムードの商店街。ここに玉山さんのアトリエがあります。玉山さんは釉薬の原料を独自にブレンド。独創的な色合いと形が相まって、「料理が映える器」が次々と焼き上がっていきます。「器に料理がのってこそ、その器の完成なんです」と玉山さん。

実際にお店で使われている器を見てみましょう。ある割烹店では、ブルーの濃淡をつけて、刺身の新鮮さが伝わる涼しげな皿が好評。人気とんかつ店の、まるでパレットのような皿は、9種類の薬味が絵具にみえるユーモラスな作品。有名ラーメン店の社長から依頼されたラーメン鉢は、超独特なまがまがしさで、社長も大満足です。と、ここでおでん屋さんから新たな依頼が。「創作おでんに合う器」です。

土は主に「手回しろくろ」で成形、半乾きになったらなるべく重くならないよう、削って形を整えます。乾燥したら3日間かけて「素焼き」します。その器に、焼くと色合いが異なるブルーに変化する2種類の釉薬で模様を描きます。黒く発色する釉薬で縁取りしたら、最後に4日間かけて「本焼き」。さて、どんな器になったでしょう。

玉山さんには、もう一つの顔が。それは講師。高校で陶芸の授業を行っているのです。生徒さん達から、玉山先生の印象を聞くと、意外な答えが…

ある日、イタリアンのシェフとの打ち合わせ。「玉山さんの器とシェフの料理を楽しむイベント」を企画していたのです。そのメインディッシュに使う新たな器を焼くと決めた玉山さん、これまた、独創的な器を生み出します。さらに、玉山さんの器を愛用している鮨店から依頼された「陶器の重箱」とはいったい?ヒントは「火の玉」。

2024年6月1日(土)放送

移住して茶畑を営む元営業マン
野村俊介さん 兵庫県神崎郡神河町 「仙霊茶園」

兵庫県のほぼ中央に位置する自然豊かな町、神河町は知る人ぞ知る「お茶の名産地」。ここに雄大な茶畑を見ながらティータイムが楽しめる、茶園カフェがあります。煎茶、ほうじ茶、紅茶など、目の前で摘んだ茶葉を使ったオリジナル茶に、厳選したお菓子やパンが大人気。オーナーの野村俊介さんは、元医療機器メーカーの営業マン。ここの景色に惚れ込み、後継者不足だった茶園に『仙霊茶園』を開いて、今年で7年目になります。

「このあたりは、山水が豊富で土壌にはミネラルが多い。そういう土地は昔からお茶作りに向いていて、300年前からお茶の栽培が盛んになりました」。野村さんのこだわりは、除草剤も肥料も使わない自然栽培。「300年前、農薬も化学肥料もない時代に美味しいお茶が作れたのなら、今でもできるんじゃないか」と考えたのです。ただし、雑草抜きが大変な作業。

「一般的な日本のお茶は、肥料で旨味を出した茶葉を使い、ブレンドによって味を調えるので、いつも同じ味が楽しめます。野村さんの茶葉は、気候風土の変化で毎年、違った味になりますが、ワインのごとく、その「味のブレ」も魅力に思ってもらえたら」。野村さんが茶葉の自然栽培を決意したのは、神河町にあるお寺、生蓮寺に伝わる「仙霊茶」の歴史を知ったからでした。

さて、5月から6月が茶摘みのシーズン。摘むのは新芽のみです。今年から製茶工場で加工と味の調整をする製茶師に、新たな人を採用しました。これまで製茶作業を任せてきたベテランスタッフの元で2年間修業した、丸山ひとみさんです。「10代の頃から紅茶が大好きで、自分で紅茶が作れたら、と国産の紅茶をいろいろ取り寄せましたが、『仙霊茶園』の紅茶を飲んで驚きました」。茶葉と工場を見学に来た丸山さんは、「ここで日本一美味しい紅茶を作りたい」と野村さんに訴えたのです。彼女を雇うきっかけとは?

摘み取った茶葉を製茶する複雑な作業を見てみましょう。そして出来上がったお茶を二人で試飲。自然栽培を始めて7年目。それまで使っていた肥料がようやく抜けて、この土地本来の茶葉の味になったでしょうか?

2024年5月25日(土)放送

甘納豆の老舗が挑む新たな店舗
近藤健史さん 京都市中京区 「斗六屋・SHUKA」

京都で約100年の歴史を紡ぐ甘納豆専門店『斗六屋』。その四代目店主の近藤健史さんが「甘納豆を若い人にも食べてもらいたい」と、去年8月に開いたお店が京都市中京区にあります。種の菓子と書いて『SHUKA(シュカ)』。ブティックのようなお洒落な店内に、宝石のようにディスプレイされているのは、豆や木の実など「種」から作る砂糖菓子です。中でも人気を集めるのが、クリーミーで濃厚なジェラート。日本の若者だけでなく、外国人観光客からも大人気です。

近藤さんは京都大学大学院で微生物を研究。卒業後は大手菓子店で修業し、2016年に『斗六屋』に入りました。ところが、自分と同世代の若者には「甘納豆はご年配向けのお菓子」というネガティブなイメージが。そのイメージを変えたい。そんな思いで作ったお店が『SHUKA(シュカ)』です。

近藤さんの親友は、京都大学農学研究科の助教授である白石昇將さん。近藤さんはローマに留学している白石さんの元へ。そこで「海外で認められればインパクトが与えられる。」と思いつき、スローフードの世界大会に甘納豆を出品。しかし、イタリアでも甘納豆は受けませんでした。それではどんなお菓子が世界中で愛されているか、改めて考えました。

イタリアで食べたジェラートの美味しさに衝撃を受けた近藤さんは、ジェラート世界チャンピオンのお店で修業し、本場イタリアンジェラートの配合理論を学びました。そして、甘納豆の素材となる種を使ったジェラートを思いつきます。乳脂肪を使わない植物性ジェラート。理系脳の近藤さんは、豆やナッツの脂肪分を数値化し、ベストな状態を研究しました。5年の歳月をかけて生まれたジェラートは6種類。カカオ、カシューナッツ、ピスタチオ、斗六豆バニラ、丹波黒豆、瑞穂大納言小豆。ビーガンであり、自家製の厳選素材そのものの色と味が素晴らしい。

さて、ジェラートを作るきっかけをくれた白石さんにジェラートを食べてもらいたい。近藤さんは、季節の新作として白石さんも大好きな、よもぎ餅のジェラートを考案します。研究を重ね「餅」の食感を追求、果たしてどんなジェラートが完成するのでしょうか?

2024年5月18日(土)放送

畳の普及に奮闘するベテラン職人と息子
藤原宏勝さん、藤原一生さん 大阪府和泉市 「畳屋フジセ」

爽やかなイグサの香りに癒される「畳」。夏は涼しく、冬は暖かで、四季のある日本の風土に適した床材として、古くから受け継がれてきました。大阪・和泉市で昭和初期創業の『畳屋フジセ』。三代目の藤原宏勝さんは、この道43年のベテラン職人です。藤原さんの工房には、連日外国人観光客がやってきます。仕掛けたのは四代目、息子の一生さん。一生さんは7年前、工房のすぐ隣におそらく日本で唯一の「畳店が営むゲストハウス」を開業。今「泊まれる畳屋店」として海外で話題になっているのです。

その『ゲストハウス・藤畳』に宿泊する外国人観光客を工房に案内して、ワークショップを開催しています。宏勝さんがプロの技を披露し、一生さんが英語でガイド。旅の想い出に、フォトフレームにもなる「ミニ畳」を作ってもらいます。外国人たちの反応は?

ある日は、大学の「お笑い研究会」部室の畳を入れ替えます。新しい畳の香りに包まれた部室の雰囲気は一変。ここからどんな「お笑い」が生まれるのでしょう。若い世代に畳の良さを伝えます。

一生さんは幼い頃から、父の姿を誇りに思っていました。しかし、老舗の畳店に生れたからこそ、将来の厳しさも身に染みて感じていました。そこで始めたのが「畳の新たな魅力を国内外に発信すること」。畳を活かしたイベントやパフォーマンス、大きな古畳に古典の絵を描くアートなど、斬新なアイデアを次々と実現させていきます。ブランド商品「ゴザニスト」とはいったい何でしょう?

一カ月後、イギリスのロンドンで「日本のものづくり」を紹介するイベントが開催されます。現地で出展する「畳の新製品」を開発するために、藤原親子は動き出しました。海外で販売することを目指すという二人。やってきたのは「襖メーカー」でした。畳と襖がコラボする新製品。それを携え、一生さんはまもなく、ロンドンへと旅立ちます。

2024年5月11日(土)放送

猫が好き過ぎる家族の美術館
加悦徹さん、順子さん、雅乃さん、千恵子さん 京都市左京区 「猫猫寺」

猫ヒゲをたくわえた【武田猫玄(にゃんげん)】の鎧兜。小判ならぬ【猫判(ねこばん)】。顔が猫の【織田信猫(にゃが)像】。どこも猫、猫、猫、な『猫国(にゃんごく)武将展』と名付けられた企画展には、国内外から猫好きのお客さんが多数来場しました。開催された場所は、古民家を寺院風に改装した美術館、その名も【猫猫寺(にゃんにゃんじ)】です。

館長の加悦徹さんは、神社仏閣を彩色する日本有数の絵師。猫作家の長男・雅乃さんと共に、猫猫寺に展示する作品を作っています。徹さんの妻・順子さんは、羊毛フェルト作家として猫のぬいぐるみを製作。依頼が3ヶ月待ちという人気です。裁縫が得意の祖母・千恵子さんは猫猫寺のグッズ作りを担当。つまり家族全員が猫アーティストなのです。

自然豊かな京都の奥座敷、八瀬。ここに【猫猫寺 開運ミュージアム】ができたのは4年前です。半年に一度のペースでユニークな企画展を開催していますが、毎回2万人近くのお客さんが集まり、猫マニアの聖地となっています。

猫作家歴10年という長男の雅乃さんは、小学生の時に描いた猫の絵で賞をとり、ピカソやルメールを輩出したパリの名門展に最年少の17歳で入選。世界からも注目されるアーティストに成長しました。これまでの作品を見せてもらいつつ、5月からの企画展【猫仏展】の仏像製作の模様や、大作の製作を追いました。また、徹さんも今回の目玉でもある大屏風【風猫雷猫図(ふうにゃんらいにゃんず屏風)】を制作中。順子さんも千恵子さんも、新作作りに余念がありません。

さて、半年かけて家族が仕上げた【猫仏展】。開催前日の最終準備から5月1日のオープンまで密着します。はたしてお客さんの反応は…

2024年5月4日(土)放送

福岡生まれのハンバーガーに惚れた主婦
久語幸記さん 兵庫県加西市 「今屋のハンバーガー 兵庫」

兵庫県加西市と小野市をつなぐ、のどかな山里を走るローカル線、北条鉄道。その沿線にある「法華口駅」は、大正4年築という歴史ある木造建築で、「国登録有形文化財」にも指定されています。ここに昨年10月、一軒のお店がオープンしました。『今屋のハンバーガー 兵庫』。普通のハンバーガーとちょっと違うのは、丸いバンズではなく、細長いコッペパンに挟むホットドッグのようなハンバーガー。関西では珍しいですが、実は福岡で愛され続けるソウルフードなのです。

切り盛りしているのは久語幸記さんです。お客さんから注文を受けてから作られるハンバーガーは、ハンバーグを鉄板に並べて、コッペパンを焼いて、辛子とケチャップをつけて…一番人気の「ミックスエッグ」の完成です。外はサクサク、中はモチモチのパン、ハンバーグもボリューム満点、ケチャップの味も絶妙。小さな駅の小さなお店ですが、これは人気になるのも納得。実はこのお店を開くまでは、飲食店の経験もない普通の主婦だった久語さん。なぜお店をオープンしたのでしょうか。

息子さんの大学受験で、合格祈願に福岡へ。福岡に行くなら食べてみたいと思っていたハンバーガー屋さんの味に衝撃を受けたそうです。それが福岡西公園で50年愛されている『今屋のハンバーガー』。店主の今崎勝美さんが生み出したホットドッグスタイルのハンバーガーの美味しさを関西でも、と久語さんは今崎さんに弟子入りしたのです。

師匠から学んだ味を再現するのに苦労したのが食材探し。コッペパン、肉、レタス、玉ねぎ、全てにトコトン拘ったといいます。その苦労が実を結ぶのですが、ハンバーグとケチャップは門外不出なので、詳しいレシピは公開できないとか。

ある休日、久語さんが向かったのは博多。1年ぶりに師匠、今崎さんと再会します。今崎さんに食べてもらった久語さんのハンバーガー。はたしてその評価は?さらに、法華口で開かれる盛大な「桜祭り」に出店して、地元を盛り上げようと考えていました。

2024年4月20日(土)放送

南紀白浜でコーヒー農園
青木孝尚さん、由美さん 和歌山県白浜町 「南紀白浜ファーム」

和歌山の南紀白浜。その山あいに、日本では珍しいコーヒー農園があります。青木孝尚さんと妻の由美さんが営む『南紀白浜ファーム』。かつてミカン畑だった耕作放棄地に、4棟のハウスを建て、長らく建設会社に携わっていた経験を活かし、青木さんが自分で重機を操って整備しました。二人は4年前からコーヒーの栽培を始め、今年で3回目の収穫時期を迎えます。夫妻の第二の人生に密着しました。

コーヒーの栽培は赤道を挟む地域。和歌山で作るためには、ハウスでの温度管理が大切です。青木さんの拘りは手摘み。赤く熟した実だけを収穫していきます。農薬をほとんど使わないので、害虫駆除も自分で。コーヒー豆になるのは、果肉の中に二つあるタネ。手作業でタネを取り出し、豆の水分量が約10%になるまで乾燥させます。そして様々な手間暇をかけて作られる「南紀白浜コーヒー」、さて今年はどんな味わいに?田辺市のコーヒー卸業「モリカワ」で生豆を焙煎して、試飲してみると…旨い!コーヒーが大好きな青木さん。なぜ自分で栽培しようと思ったのでしょうか。

青木さんと由美さんは白浜生まれ。シングルファーザーとシングルマザーだった二人は、子供が独立したこともあり、5年前に結婚。コーヒー作りの夢を共に追うことに。しかし、ここからが苦労の連続でした。

さて、まだまだ収穫量が少なく、なかなか市場に出回らない「南紀白浜コーヒー」の問題点を解決するため、二人は他国のコーヒー豆とブレンドすることにしました。何度もテストを繰り返し、辿り着いたベストなブレンドとは。それを、農園の作業場の屋上に用意したカフェで、地元の人たちに振る舞い、反応を試してみます。はたして…

さらに、青木さん夫妻に嬉しい知らせが。それは和歌山をコーヒーで盛り上げたいという青木さん夫妻の夢に、また一歩近づく出来事でした。

2024年4月13日(土)放送

1000年後に伝えたい仏像を彫る仏師
宮本我休さん 京都市 「宮本工藝」

全国の古刹・名刹から依頼が殺到し、イケメン過ぎる仏像がSNSでも話題になっている若き仏師が京都にいます。宮本我休さん、43歳。ファッション業界から転身した異色の経歴。目指すのは1000年、2000年先も美しいと思える仏像を彫ること。そして開眼法要を控えるのは、3年越しの大作です。仏像制作に打ち込む日々を追いました。

2000以上のお寺や神社が点在する京都。市内のとある長屋に、宮本我休さんの工房があります。横たわっているのは平安時代の古い仏像。これを修復するのですが、修復には二通りあって、こちらは現状保存修復。無くなったものは新たに造作しますが、古色(こしょく)仕上げと呼ばれる技術で経年劣化を完全に再現。もうひとつは、仏像が出来たときの煌びやかな姿に戻す完全復元修復。清水寺から毘沙門天像の修復も依頼されています。

我休さんは奧さんと、子供2人の4人家族。朝ごはんや学校への送迎のあとは、近所の嵐山までランニング。ここで座禅を組むのも、日々のルーティンです。あとは工房でひたすら仏像制作というストイックな生活。ファッション業界に5年間いたこともあって、仏像の衣の表現が大変美しい。現在は同時進行で30体ほどの仏像を制作中。18年先まで仕事が決まっている我休さんを一躍有名にしたのが、韋駄天像。イケメン過ぎると話題になり、SNSの総フォロワーは約7万人に。

京都生まれ京都育ちの我休さん。おしゃれが好きで中学の時にはファッションの道を志すことを決めていました。それが仏師になったのには、いったいどんな訳があったのでしょう。25歳の春に弟子入り、9年間の修行を経て、2015年4月、34歳で独立しました。ちょうどその頃、小学校の先生をしていた友里さんと結婚。仏師として歩み始めた旦那さんに不安はなかったかと尋ねると、意外な答えが。

日々制作に追われる我休さん。大きな仕事の納期が迫っていました。それは3年以上かけて作り上げた「准胝(じゅんてい)観音像」。仏師・宮本我休の集大成です。その実に見事な准胝観音像の開眼法要をご覧ください。

2024年4月6日(土)放送

大阪の救急医療現場の医師
仲川晃平さん 大阪市北区 「医誠会 国際総合病院 救急処置室」

大阪市北区に昨年10月開業した『医誠会 国際総合病院』。手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入した手術室に、廊下ではロボットが活躍するという、最先端病院です。そして、今回の舞台となる「救急処置室」。医師12名、看護師25名、救急救命士24名が所属し、24時間体制での患者の受け入れを実現しています。そんなチームに、27年に渡り奮闘してきたベテラン医師がいます。仲川晃平先生です。

仲川先生は内科を専門とし、高齢者の搬送が多い、朝9時から夕方5時を担当。救急患者だけでなく、ご家族にも向き合っています。さて、施設で食事中に倒れ、心肺停止状態で搬送されてきた高齢男性。胸に当てられた心臓マッサージの機械音が鳴り響きます。懸命に処置を行いましたが…残念な結果となりました。

大阪府豊能町に生れた仲川さんは、テレビドラマ「白い巨塔」を観て医師を目指すことに。山形大学医学部を卒業後、循環器科の専門医となりますが、ある仲間との出会いが救急救命に進むきっかけになりました。その仲間と、5年ぶりに再会します。

35歳でアメリカに渡った仲川さん。英語を学びながら、2年かけてアメリカの医師免許を取得。医師が少ないアラスカの僻地や、ハワイの貧しい人が多い地区の病院などに勤務。11年後、日本に帰国しました。

日本語が出来ない外国人患者の受け入れ体制を整えるために今、救急チームで取り組んでいるのが、研修会。医師、看護師、救急医、受付も参加して、外国人スタッフを患者役に、研修が始まりました。しかし想定外の出来事も起こります。受付から治療まで、いかに早く対応するか、時間が重要になるのです。そんな時、仲川さんの経験が生きてきます。

この日、昼の勤務を終えたはずの仲川さんが、夜の勤務にもついています。仲川さんのたっての希望だそう。夜は交通事故やアルコール絡みで怪我をする患者が多くなります。さて、立て続けに搬送されてきたのは、どんな患者だったでしょうか。

2024年3月30日(土)放送

国産の木にこだわる家具製作
前田智之さん 京都市右京区 福井県越前市 「Tanzen」

今年3月16日、北陸新幹線が敦賀まで延伸されたことは、大きなニュースになりました。ここに、新しい福井駅に合わせてオープンした観光案内所の家具や、カフェの椅子を製作した工房があります。主宰するのは福井出身の家具製作作家、前田智之さん。国産の木にとことんこだわる前田さんの多忙な日々、その情熱と挑戦に密着します。

京都市右京区。京北に佇む築100年を超える古民家が、前田さんの自宅兼ショールームです。7年かけてリノベーションし、昨年9月に完成したこの家には、前田さんの様々な拘りが詰まっています。壁を作らず家具で仕切り、キッチンから寝室、バスルームまで回遊できる巨大なワンルーム。ここに前田さん夫妻と娘さん二人が暮らすのですが、家の中でドアがあるのはトイレだけ、という徹底振りです。床材は無垢の杉。クローゼットはクリの木、外部建具は吉野杉、洗面台は松と、様々な国産の木を使っています。

前田さんの工房『Tanzen』は、福井県の越前市にあります。家具の設計から製作、施工までをスタッフと共に手掛けているのですが、昔からある手作りの職人集団、とはちょっと違う働き方も実践しています。また国産の木、特に福井の杉への拘りは、どこから来ているのか、その納得の理由も明らかに。

オリジナルブランド「日記家具」は、国産の杉材をメインにして製作する子供用家具です。傷付きやすいという杉の特性を逆に生かして、「柱の傷」のように傷が思い出となり、子供の「日記」になる家具。角を丸く整え、無着色、無塗装で仕上げた日記家具は、家の中や保育園、公共施設でも活用されるヒット家具となりました。

さて、北陸新幹線延伸の福井駅に合わせてオープンする観光案内所の家具製作はどうなったでしょうか。そして開通式に合わせてオープンするカフェの椅子も。ビックプロジェクトに奮闘する前田さんを追いました。

2024年3月23日(土)放送

おにぎりのキッチンカー
石田瞳さん 京都府 「キッチンカー88/O(エイエイオー)」

ホカホカご飯で握る、大きくて丸いおにぎり。作っているのはキッチンカーで起業した元幼稚園の先生。その美味しさにファンが急増中です。体にも環境にも優しい食材に拘り、丹精込めてひとつひとつ手で握っています。今回はおにぎりを通して、「食」の大切さを発信するキッチンカーのママさん店主に密着しました。

京都の亀岡を走るキッチンカー『88/O(エイエイオー)』。定期的に開かれている農家マルシェに出店です。店主の石田瞳さんはこうしたイベントに出店して、作りたてのおにぎりを販売しています。お米は減農薬。具材はゴマ、おかか、昆布、湯葉とちりめん、かしわなどを出来る限り手作りで。炊きたてご飯を注文を受けてから握ります。口の中でほどけるふわふわのおにぎり。「これまでに食べたおにぎりの中で一番美味しい」というお客さんもいるほど。一番人気はなんといっても…さらに瞳さんは、その場で食べてもテイクアウトでも、プラスチックごみを出さないよう、ある工夫をしています。

福岡で生まれ育った瞳さん。「食」と「幼児教育」を学べる大学に進学します。修学旅行で訪れた京都に憧れ、嵐山の幼稚園に就職。結婚と出産を経て、去年の11月、おにぎりのキッチンカーを立ち上げたのですが、そのきっかけとなったのは?

開業以来、忙しい日々を送る瞳さんですが、何よりの癒しは息子さんと過ごす家族の時間。夫の亮太さんは元・車の整備士で、現在は瞳さんの仕事をサポート。キッチンカーの内装を手掛け、おにぎりも握ります。育児にも積極的に関わっているそうです。

さて、フードロスや資源の有効利用に関心が高い瞳さんは、ある養鶏場へ。ここのニワトリは卵を産ませるためのものですが、役目を終えた親鳥は身が硬いので食肉としてあまり流通せず、処分されることも。平飼いされ、おからなどの安全な食材をエサに飼われたこのニワトリは、味が濃くて美味しいはず。瞳さんはこの親鳥を使って、一番人気の「かしわ」のおにぎりをさらに美味しくさせようと、試作を開始しました。

2024年3月16日(土)放送

亡きペットのぬいぐるみを作る動物造形作家
北島央子さん 奈良県大和郡山市 「アトリエクチュール」

リビングでくつろぐ猫。玄関でたたずむ犬。今にも動き出しそうなペットたちは、実は精巧に作られたぬいぐるみ。手掛けているのは、動物造形作家の北島央子さんです。「旅立ったウチの子をもう一度抱きしめたい」、そんな飼い主の想いを受けとめて、一体一体、手作り。見た目だけでなく、毛並み、重さや抱き心地などを丁寧に再現して、飼い主を感動させる、そんな気骨のぬいぐるみ作家に密着しました。

奈良県大和郡山市にあるマンションの1室が、北島さんの工房『アトリエクチュール』です。4人の職人さんと一緒に、日々製作に没頭しています。これまでに作ったぬいぐるみは900体以上。全国から注文が殺到し、納品まで1年半待ちという人気ぶりです。

ぬいぐるみ作りは、綿密なヒアリングが不可欠。ある日は、依頼者のご自宅へ。1年前に愛犬を亡くしたご家族から、写真と照らし合わせながら、依頼者の記憶を探っていきます。ヒアリングを元に、その子だけのデッサンを描き、型紙を作ります。個体によっては、100パーツを超えることも。生地の色目にもとことん拘りますが、小ロットで細かい要望に応えてくれる業者はなかなか見つかりませんでした。そんな時、話を聞いてくれたのが、東大阪の福井さん。10年以上かけて、ぬいぐるみ用に染め上げた色味は200色以上。頼もしい仲間となっています。

母親が人形劇をやっていて、子供の頃から人形を作っていたという北島さん。短大を卒業後、一度は企業に勤めましたが、30歳で退職し、ぬいぐるみ作家の道へ。当時流行していたテディベアを製作するうち、ある依頼が舞い込みます。それは「亡くなったペットをもう一度抱きたい」でした。

この日、縫製作業に入るぬいぐるみが一体。一つ一つパーツを手縫いして生地に綿を詰め、愛犬の形を作っていきますが、これがまた難しい。さらに、最後に北島さんが一人で向き合う作業が残っていました。そして…とうとう依頼主にぬいぐるみを受け渡す日がやってきます。果たして?

2024年3月9日(土)放送

古い椅子に新たな命を吹き込む椅子張り換え職人
新子真希さん 奈良県香芝市 「Revery Chair(リブリーチェア)」

日々の暮らしに欠かせない、椅子。ポップでセンスあふれる様々な椅子は、すべてある職人が古い椅子をリメイクして、蘇らせたものです。椅子張り職人、新子真希さん。おっとりとした口調ながら「椅子への情熱は誰にも負けない」と、古い椅子を見違えるように変身させる真希さんの元には、依頼が殺到。今では予約で3か月待ちという人気です。

奈良県香芝市にある椅子張り工房『リブリーチェア』。7年前、倉庫付きの物件を自宅兼アトリエにリノベーションしました。真希さんの修理の様子を見てみましょう。椅子の基本的な構造は、クッションとなる「バネ」と「ウレタン」、下地材に、布やレザーなどの生地です。必ず取り換えるのが、ウレタン。続いて、座面や背面に張る生地をミシンで縫っていきます。縫った生地をクッションに被せ、ステープラで針を留めます。親子三代にわたって愛用してきてボロが目立つ椅子が、見事に、そしてオシャレに生まれ変わりました。

奈良県で生まれ育った真希さんは、幼いころから木が好きだったそう。大学で建築デザインを学んだ後、家具の職業訓練校に入学。しかし、女性には就職先がなかなか見つからず、なんとか採用された椅子張り工房もまた、男社会でした。真希さんは必死の努力で「一人前になるには10年かかる」という椅子張りを、わずか2年で習得。28歳で独立し、今では人気職人となったのです。

独立して10年。結婚している真希さんには、保育園に通う二人の子供がいます。家事と子育て、そして仕事と、真希さんの忙し過ぎる一日に密着しました。とてもじゃないが、全てをこなすのは難しいと悩んでいた真希さんですが、現在は頼れる助っ人が…

この日、知り合いからソファを譲り受けることに。20年以上使っているそうで、分解してみると、中も外もボロボロです。かなり大がかりなリメイクとなりそうですが、ここは真希さん、気合が入ります。今回、ソファを譲り受けたのには、ある理由がありました。実は今、新たな夢に向かっていたのです。

2024年3月2日(土)放送

世界が注目する包丁彫金師
窪田美知子さん 大阪府堺市「青木刃物製作所」

「包丁の街」として知られる大阪府堺市。料理人が使う和包丁の大半は、ここで作られているといいます。その包丁を「美術品の域までに高めている」と注目される職人がいます。『青木刃物製作所』の窪田美知子さんです。包丁は、金属を叩いて伸ばす「鍛治」、鋭い切れ味を生む「研ぎ」など、様々な職人の手によって作られます。そして包丁には「銘切り」という作業もあります。鏨(たがね)という工具を用い、名前を刻む作業。元々は日本刀から生まれた伝統で、「刃物に命を吹き込む行為」と言われています。この「銘切り」の技術で、窪田さんは今、世界中から注目されているのです。

昭和22年創業の『青木刃物製作所』に勤める窪田さんが銘切りする包丁は、月におよそ700本。ブランド名、依頼主、店名、座右の銘などを包丁に刻み込みます。窪田さんが銘切りするのは、文字だけではありません。なんと絵を刻むのです。桜、鯉、仏像、富士、龍と、絵柄も多岐にわたります。

それにしても、なぜ包丁に絵や文様を彫ろうと考えたのでしょう。「他の工房ではやってないことに挑戦したいから。私が始めたもので、9割は独学です」。そうして窪田さんが彫る包丁は、全国の飲食店、さらには世界中のシェフから注文が殺到するようになりました。調理だけでなく、「店頭に飾りたい」という要望が多いのだそうです。

窪田さんは、子供の頃から京都や奈良の伝統工芸が好きでした。大学卒業後、堪能な英語の力を活かして、長野県の医療系の会社に就職するも、「日本の文化を世界に発信したい」という気持ちが強くなり、退職。畳、着物、陶芸など、様々な伝統工芸を見て回って、「これだ!」と思ったのが、包丁の銘切りでした。しかし、包丁工房に弟子入りを志願しても、「女人禁制」の場所も多く、なかなか受け入れてくれるところがありません。

やっとのことで、堺の「青木刃物製作所」に入社。営業や事務の仕事で採用された窪田さんが、そこから、現在の銘切りの仕事を得るまでに、どんな苦労と努力があったのでしょうか。

2024年2月24日(土)放送

現代の名工に選ばれた若き時計修理工
染矢泰輔さん 滋賀県大津市

白衣とルーペの男性。何かを修理しているようです。それは…時計。腕時計や古い懐中時計、時計なら何でも修理して蘇らせる、時計修理工の染矢泰輔さんが今回の主人公。去年、厚生労働大臣が選出する「現代の名工」に、30代という若さで選ばれた凄腕の修理工なのです。ミクロの世界へ挑み続ける染矢さんの、熱き日々に密着しました。

染矢さんの職場は意外な場所にあります。滋賀県大津、天智天皇をご祭神として祀る「近江神宮」。日本で初めて水時計を設置したとされるのが天智天皇であり、近江神宮は「時の神様」として親しまれています。本殿の目の前にある「時計の博物館」の館内に、染矢さんの工房があるのです。染矢さんの修理の様子をいくつか見てみましょう。それはもう、驚異と言えるほどの細かい作業。0.0何ミリの世界です。

古い時計は部品が手に入らないので、修理を断るお店も多いそうですが、染矢さんは無い部品を自ら手作りしてしまうので、動かない時計も、見事に動くように。しかもどんなに古くても、染矢さんが修理すると、時間が狂わない、精度の高い時計として蘇るのですから、修理の依頼が絶えないのも納得できます。

1985年、大分に生まれた染矢さんは、幼い頃から手先が器用で、将来は緻密な作業の仕事がしたいと、近江時計学校に進みます。ここで、人生を変える恩師と出会うのです。今は亡き「時計修理のカリスマ」と言われた恩師から学んだ貴重な教訓とは…

さて、近江神宮の本殿から徒歩2分。染矢さんのもう一つの仕事場が、近江時計学校。そう、ここで染矢さんは講師として、生徒を教えているのです。講師は3名。染矢さんは3年生を担当しています。ここで染矢さんについて訊いてみると、これまた驚きの事実が明らかに!

染矢さんが受け持つ3年生にも、卒業の時期がやってきます。それぞれの就職先は、もう決まっているのですが、彼らには、突破しなければならない壁がありました。それは、染矢さんが仕掛ける「卒業試験」。これがまた難題だったのです。

2024年2月17日(土)放送

害鳥対策に取り組む若き女性鷹匠
三輪優奈さん 神戸市垂水区 「鷹匠」

大阪市都島区にある藤田美術館は、明治の実業家、藤田伝三郎の邸宅跡地に建てられ、伝三郎やその息子たちが集めた美術品や工芸品を所蔵・展示しています。邸宅跡にある森は公園として整備されましたが、長らくカラスによる糞害に悩まされてきました。そこで、カラスを追い払うために館が依頼したのが…鷹匠。「定期的に来てもらってから、カラスの数はめっきり減りました」。鷹を操るのが今回の主人公、三輪優奈さんです。

カラスやムクドリなどの害鳥被害を、天敵の鷹を飛ばして追い払い、その場所に寄りつかなくさせるのが、鷹匠の主な仕事。しかし、ただ鷹を飛ばせばいいわけではなく、毎日の訓練が大切です。思った所に飛ばしたり、手元に戻したりするために、1日に何度も、トレーニングするのです。「人鷹一体」、これが鷹匠のモットーなのです。

優奈さんが飛ばす鷹は、ハリスホークという外国の雌。雄よりも身体が大きく、より威圧感が増すからです。優奈さんは、鷹たちと信頼関係を築くため、現在2羽の鷹と一緒に生活しています。

2000年、神戸に生れた優奈さん。鳥好きの両親の元、鳥が大好きな女の子に育ちました。高校は兵庫県立農業高校へ。鳥類研究会に入部して3年間、猛禽類について深く学びます。そして箕面市にある害鳥対策専門の会社『グリーンフィールド』に就職。この道20年以上というベテラン鷹匠、岡村憲一さんから仕事を教わりました。優奈さんのことを岡村さん「口数は少ないが、内には熱い思いを秘めている子」。

昨年、パートナーの1羽だった、雫ちゃんを病気で亡くしたことで、優奈さんは猛禽類の生態をもっと知りたくなりました。大自然の中で暮らす猛禽類を観察するために優奈さんが向かったのは、なんと北海道の根室市。ここにある風蓮湖は、シベリアから渡ってくるオオワシやオジロワシの越冬地として有名です。憧れの景色、大自然でたくましく生きる鳥たちの姿を目にして芽生えた優奈さんの新たな思いとは?

2024年2月3日(土)放送

日本伝統の醸造方を守る醤油蔵
浄慶拓志さん 兵庫県養父市 「大徳醤油」

醤油。当たり前に常備されていて、どれも同じに見えますが、その味わいは作り方でまったく異なります。日本伝統の醸造法で、1年以上もの歳月をかけて旨味を凝縮させる、そんな味と技を守る職人がいます。明治43年創業『大徳醤油』の4代目、浄慶拓志さんです。醤油蔵があるのは、雄大で美しい自然に囲まれた兵庫県養父市。今では希少な、日本古来の天然醸造で作られるその醤油は、優しくてフルーティー、なおかつ健康に良いと評判です。浄慶さんの奮闘に密着しました。

作り方を追ってみましょう。大徳醤油の要となるのは、厳選された国産小麦と大豆。
小麦を煎って、蒸した大豆と合わせ、そこに麹菌を加え、砕かれた後、室(むろ)へ。ここで温度と湿度を管理しながら三日三晩、醤油の元となる麹を作ります。麹に食塩水を混ぜて、もろみ蔵で仕込みます。蔵に住みつく微生物と対話するかのようにゆっくりと攪拌。なかなかの力仕事が続きます。ここから1年以上。樽に仕込んだ熟成醤油の「もろみ」が完成します。もろみを絞る圧搾も、代々受け継ぐ特殊な道具を使います。

これだけ手間暇かけた素晴らしい醤油ですが、売れない時代がありました。今から18年前、会社の危機に瀕した浄慶さんが、業績を伸ばすために取った行動とは?そして、生産が追いつかない程の人気になった今でも、浄慶さんは更なる進化を追求します。

醤油作りを生業とする一家の長男として生まれた浄慶さんでしたが、当初は蔵を継ぐ気はなかったといいます。大人になってから、彼の気持ちを一変させた出来事がありました…

4代目として大徳醤油を切り盛りする浄慶さんは今、醤油業界が抱えるある問題に着目していました。それは、醤油を絞る際に出る「醤油カス」。栄養があるのに廃棄されている現状をなんとかできないか。そこで、浄慶さんはある人気料理店を訪ねました。

2024年1月27日(土)放送

鍛冶職人が生み出す1年待ちのフライパン
安隨誠さん 兵庫県三木市 「安隨製作所」

兵庫県三木市。日本で最も古い鍛冶職人の町といわれる、400年の歴史をいだく金物の産地です。ここに、注文してから1年待ちという、人気の鉄のフライパンを作る職人がいます。『安隨製作所』の3代目、安隨誠さんです。手打ち鍛造で「クワ」などの農器具を作る安隨製作所でしたが、安隨さんは調理器具を手掛けるようになり、今から5年前、金属製雑貨ブランド「millio」(ミリオ)を立ち上げました。「世の中に鍛治という仕事があるのを、もっと多くの人に知ってもらいたい。暮らしに身近な生活用品で、町の活性化につなげられたら」。

そんな安隨さんのフライパンをInstagramで知った、ベテランのキャンプ愛好家は、「直径17cm」「蓋が皿になる」「湯切り口がある」「折りたためる」、つまり調理すべてを完結できて、持ち運びにも便利なフライパンをオーダーしました。安隨さんは試行錯誤しながらも、注文をすべて備えた鉄のフライパンを、すべて手作りで生み出します。これがブレイクのきっかけとなり、安隨さんのフライパンはキャンパーたちに大人気となります。そして様々な進化を遂げるのですが、それらを見てみましょう。

鉄を叩いて伸ばす鍛造は、叩くことで鉄が高密度になり、熱伝導率が高く、高温でしっかり火が通り、耐久性も抜群です。打ち叩いた時にできる槌目は、表面の小さな凹凸によって油なじみがよくなり、焦げ付き防止にも役立ちます。

地元の産業を盛り上げたい安隨さんは、プロの料理人からのやや無茶な注文も受けつつ、違うジャンルのメーカーとのコラボ商品も開発しています。そこで培ったアイデアで生れた新しいフライパンとは?

2024年1月20日(土)放送

予約の取れない人気とんかつ店
野口典朗さん 大阪・中津 「とんかつ乃ぐち」

大阪・中津に、いま予約が取れないと話題のとんかつ店があります。昭和レトロなアパートの1階にある『とんかつ乃ぐち』。店主は野口典朗さん。奧さんの真由美さんと営む、カウンター5席の小さなお店です。予約サイトで翌月分の席が、3分で埋まってしまう人気の秘密は…とんかつをお寿司のように、一貫ずつ提供するのです。「とんかつは揚げたてが一番美味しいけど、時間が経つと美味しさが半減してしまう」。そこで、厳選した銘柄豚の様々な部位をコースにして一貫ずつ出すことで、揚げたての美味しさが最後まで続くスタイルを編み出したのです。

人気の秘密は、それだけではありません。具材の管理はもちろん、豚に隙間なくピッタリ張り付く衣や、パン粉の付け方、揚げ方や余熱の通し方など、徹底的にこだわります。そしてこのジューシーで柔らかい豚肉と、サクサク衣の一体感あるとんかつを、野口さんは「大阪とんかつ」と定義しています。

大阪生まれの野口さんは、高校卒業後、イタリア料理の道へ。やがてオーナーシェフとなり、お店でアルバイトしていた真由美さんと結婚。順風満帆と思われたところ、不運にもコロナ禍に突入。閉店を余儀なくされ、残ったのは1,500万円の借金でした。

しかし、もう一度自分の店で勝負することに。決断したのは、結婚した時にシングルマザーだった真由美さんの息子、尚(ひさし)さんの、ある言葉からでした。それにしてもイタリアン出身の野口さん、何故とんかつを?そこにはしっかりとした狙いがありました。

「大阪とんかつ」を広めたい野口さんの元に、スペインをテーマにした食イベントのオファーが舞い込みます。ピンチョスのコンテスト。競うのは6店舗。優勝を狙う野口さんは、仲間と共に、「大阪とんかつ」のオリジナル・ピンチョスで挑みます。はたしてその結果は?

2024年1月13日(土)放送

「忘れられへん名詞」を生み出す活版印刷職人
小西豊さん 大阪市中央区淡路町 「プレスマン」

活版印刷。紙に圧力をかけてインクを刷り込む、原始的な印刷方法です。版を押し付けるので、紙には独特の「凹凸」が生まれます。昭和の半ばに廃れてしまったこの活版印刷ですが「まるで工芸品のようなスゴイ名刺を刷る印刷職人がいる」と評判の工房が大阪にあります。

淡路町にある活版印刷工房『プレスマン』。ここを一人で切り盛りするのが、小西豊さんです。アフロヘアが目を引きますが、彼が刷る名刺は、一度もらったら忘れられない、圧倒的な存在感があります。漫画になっていたり、裏と表で紙の色が違ったり、文字の色も様々。「普通、名刺って、もらっても忘れるじゃないですか。でも僕の名刺は、受け取った人が、これ、どこで印刷したんですか?と訊いてくるので、会話のきっかけになるんです。だから紙選びから紙の加工、そのデザインまで、相手の印象に残る名刺を心掛けています」。

小西さんの精密な表現を支えているのが、昭和56年製のレトロな活版印刷機。ローラーにインクを乗せて円盤が回るとインクが行きわたる、極めてアナログな機械です。しかし出来上がった名刺は、まるで彫刻作品のような凹凸があり、手触りも楽しい。プリントマンではなく、『プレスマン』なのがよくわかります。

名刺といえば、安さと納期の速さだけが重視される時代。しかし小西さんが作る名刺は、若手のクリエイターから会社経営者まで、幅広いファンを持っています。これから受注された名刺たちがどうなっていくのか、打ち合わせから納品までを追ってみましょう。

2023年

2023年12月16日(土)放送

銭湯復活に奮闘する女性
松田悠さん 神戸市・東山商店街 「湊河湯」

2023年12月9日(土)放送

さすらいの靴磨き職人
赤塚誠さん 京都府宇治市 「靴磨き職人」

2023年12月2日(土)放送

オーダーメイドのブレンド米で店の美味しさを支えるお米屋さん
橋本孝則さん 大阪・南堀江 「ガッツ!うまい米 橋本」

2023年11月18日(土)放送

熊野の女性漁師
田中りみさん 三重県熊野市 「漁師」

2023年11月11日(土)放送

新しい風をもたらす女性和菓子職人
村井沙邦莉さん 兵庫県姫路市 「村井製菓」

2023年11月4日(土)放送

弟と叶える蕎麦カフェ
阪井真珠さん、優雅さん 和歌山県紀の川市 「蕎麦&カフェOCHO」

2023年10月28日(土)放送

綾部のおばんざい
滋野悦子さん 京都府綾部市 「綾部つむぎ」

2023年10月21日(土)放送

ブドウ農家が本気のカフェオープン
南谷雄大、里衣さん 兵庫県朝来市 「南谷農園」

2023年10月14日(土)放送

身近な異世界を撮り続ける写真家
小林哲朗さん 写真家 兵庫県尼崎市

2023年9月30日(土)放送

日本では珍しい自転車洗車専門店
福井響さん 大阪府豊中市 「Lavaggio(ラバッジョ)」

2023年9月23日(土)放送

淡路島のジビエ餃子
森田悠香さん 淡路市郡家 「島餃子はるちゃん」

2023年9月16日(土)放送

地域の人々に愛される伊勢神宮のパン屋さん
中村美穂さん 伊勢神宮・外宮 パン屋「麦」

2023年9月9日(土)放送

有名店から独立し、奈良にこだわるビストロをオープン
久岡寛平さん 奈良市・ならまち 「LA PIE(ラピ)」

2023年9月2日(土)放送

「彩りと感動を」街を塗り替えるカリスマ塗装職人
上山浩之さん 大阪府堺市 「Add Wall」

2023年8月5日(土)放送

未来型ネオンサイン
川村裕介さん、真純さん 宝塚・清荒神 「宝塚電子倶楽部」

2023年7月29日(土)放送

琵琶湖の魅力を伝えようと奮闘する若手漁師
駒井健也さん 滋賀県大津市 「フィッシャーアーキテクト」

2023年7月22日(土)放送

仲卸店が営む新世代お惣菜屋さん
橋田佳未さん 京都下京区・七条通 「Marufuku KYOTO」

2023年7月8日(土)放送

パワフルママが独立!喫茶店のキャロットケーキ
大川瞳さん 大阪市浪速区 「午後の喫茶マイニチ」

2023年7月1日(土)放送

手軽にケーキを
本岡 遊さん 神戸・三宮 パティスリー「CÔNE(コーヌ)」

2023年6月24日(土)放送

有馬温泉にある日本一のジェラート
片山圭介さん 有馬温泉 「アリマ ジェラテリア スタジオーネ」

2023年6月17日(土)放送

料理研究家が開いた惣菜専門店
森上玲子さん 東大阪市 「季節のスープとお惣菜のお店Ryoko’s kichen」

2023年6月10日(土)放送

吉野の木で作る椅子
藤川拓馬さん 奈良県東吉野村 「維鶴木工」

2023年6月3日(土)放送

茶源郷の農家民宿
齋藤哲治さん、篤子さん 京都府和束町 「篤庵」

2023年5月27日(土)放送

フルーツたっぷり!映えるスイーツ
大山友里さん 大阪市東成区深江 「and. cafe」

2023年5月20日(土)放送

コミュニティナースが開いたおむすびスタンド
小鹿千秋さん 大阪府八尾市 「むすんで、にぎって。」

2023年5月13日(土)放送

料理人とパティシエがタッグを組むタルト専門店
トビアス・ゲンスハイマーさん、近藤大介さん 大阪市西区「タルトスクエア」

2023年4月22日(土)放送

料理人を魅了するジュエリートマト
井狩けいこさん 滋賀県蒲生郡日野町 「FARM KEI」

2023年4月15日(土)放送

タマゴソムリエが開いた卵専門店
横山万桜さん 京都市下京区 「たまごサンド専門店NINUKI」

2023年4月8日(土)放送

父親が残した崩壊寸前のパン屋を再オープンさせたDJパン職人
水野真吾さん 神戸市垂水区 「BREADMAN(ブレッドマン)」

2023年4月1日(土)放送

捨てられる布をオシャレな帽子にアップサイクル
月田翔子さん 大阪市浪速区 「BUTCHER(ブッチャー)」

2023年3月25日(土)放送

大阪もんの魚を全国へ、そして世界へ
奈須悠記さん 大阪府岬町 「陸水」

2023年3月18日(土)放送

令和のオシャレな豆腐店
神原裕さん 神戸三宮 「奴 感じのよい豆富店」

2023年3月11日(土)放送

ガーナに渡りカカオ農家の貧困を改善、流通に革命を起こした起業家
田口愛さん 東京・新大久保 「マーハチョコレート」

2023年3月4日(土)放送

開店8か月でビブグルマンを受賞した人気ラーメン店
伊藤聡孝さん 京都市 「麦の夜明け」

2023年2月25日(土)放送

工房の中にオープンキッチンを開いた異色の陶芸家
古谷浩一さん 滋賀県・信楽町 「古谷製陶所」

2023年2月18日(土)放送

若き女性菓子職人 世界一に挑む
立山優惟さん 尼崎市南武庫之荘 「リビエール」

2023年2月4日(土)放送

キッチンカーでマグロの解体ショー!
西本知生さん 岸和田市 「at鮪」

2023年1月28日(土)放送

パワフルな母が営む東大阪の食堂
篠尾里枝さん 東大阪市 「笑美食堂」

2023年1月14日(土)放送

10歳で社会人を育てるユニーク教育
川村哲也さん 京都市上京区 「スタジオあお」

2023年1月7日(土)放送

遊び心たっぷりの創作中華
佐藤和博さん 大阪・北新地 「RAKUSUI」

2022年

2022年12月17日(土)放送

丹後の食材に魅せられたポルトガル人の和食料理人
リカルド・コモリさん 京都府宮津市 「西入る」

2022年12月10日(土)放送

老舗の日本酒蔵が造るシードル
関友美さん 兵庫県宍粟市 「山陽盃酒造」

2022年12月3日(土)放送

和歌山の新鮮フルーツを使うパン職人
西俊英さん 和歌山県紀の川市 「メゾン フルリール」

2022年11月19日(土)放送

元ボクサーが作る創作どら焼き
平野秀光さん 大阪市北区 どら焼き専門店「燎-kagaribi-」

2022年11月12日(土)放送

型破りな作風で人気の左官職人
三谷涼さん 京都府長岡京市 「京都ぬりかべ屋 三谷左官店」

2022年11月5日(土)放送

自由な発想で結婚式を演出
菅田貴子さん 西宮 「フリーランスのウエディング・プランナー」

2022年10月29日(土)放送

南堀江で話題のグリルド・サンドウィッチ専門店
吉野利恵さん 大阪・南堀江 「ハイ!サンドウィッチ」

2022年10月22日(土)放送

ウッドターニング(木工旋盤)に魅せられた男
中島信太郎さん 大阪府松原市 「ナカジマウッドターニングスタジオ」

2022年10月15日(土)放送

お店を持たない京都の和菓子屋さん
小林優子さん 京都市 「みのり菓子」

2022年10月1日(土)放送

古民家カフェを営む元音楽家の菓子職人
岩﨑朝美さん 兵庫県西脇市 「つむぎ菓子店」

2022年9月17日(土)放送

魚一家の娘が営むフィッシュバーガー専門店
光山加織さん 大阪 玉造 「トトバーガー」

2022年9月10日(土)放送

母の思いを継いだ双子のキッチンカー
土橋諒太さん、健太さん 奈良市 双子のキッチンカー「CUCI奈良」

2022年9月3日(土)放送

滋賀の野菜の普及に頑張る野菜ソムリエ
和田直子さん 滋賀県大津市 「畑のハナタバ/八百屋さざなみ」

2022年8月27日(土)放送

珍奇植物も扱う園芸店の店主がアツい!
名越正寿さん 京都府相楽郡 「植木屋GREENPLAZA21」

2022年7月30日(土)放送

竹野浜1日1組オーベルジュ
塩見達生さん 豊岡市竹野町 「港町のお宿 八塩」

2022年7月23日(土)放送

京都の料理人から愛される宙吹きガラス作家
佐藤聡さん 京都市 「PONTE」

2022年7月16日(土)放送

行列のできる「かき氷屋さん」
野口智也さん 大阪 十三 「十三の氷屋 野口商店」

2022年7月9日(土)放送

脳腫瘍から復活 十種競技アスリート
檀野俊さん 大阪 放課後等デイサービス「あ~すり~と」代表

2022年7月2日(土)放送

棋士の藤井聡太さんが絶賛した京都の和菓子店
伊藤達也さん、万理さん 京都市右京区 「御室和菓子 いと達」

2022年6月25日(土)放送

おまかせコース料理 そのすべてが鰻
奥村昴さん 大阪 京橋 「おく」

2022年6月18日(土)放送

食べることで身体が癒されていく台湾家庭料理
リン・シエさん 神戸市 「小宇宙食堂 space&deli」

2022年6月11日(土)放送

京都でバズっているスパイスカレー
徳増良介さん 京都市右京区 「スパイスカレー キテレツ」

2022年6月4日(土)放送

ミシュランに掲載された秘境の十割そば
中根裕磨さん 和歌山県田辺市 「山伏そば拝庵」

2022年5月28日(土)放送

食のプロたちが注目する超個性的なジェラート
西川宏昭さん 京都市東山区 「ピカロアイス」

2022年5月21日(土)放送

地元で人気のイタリアンが、コロナ禍で新たな取り組みを
赤嶺和幸さん 神戸市東灘区 「ピッツェリア・ダル・リッチョロ」

2022年5月14日(土)放送

世界に名だたるハイブランドの染色を京都で
西田清さん 越本大達さん 京都市右京区 染色工房「アート・ユニ」

2022年5月7日(土)放送

日本の食材でフレンチを身近に
ヤニック・ラオプニュさん 大阪市西区立売堀 「ルイーズ」

2022年4月23日(土)放送

竹や木で作る自転車が凄い
ハラ・ジェルソン・アイザワさん 大阪市住吉区 「GERWORKS」

2022年4月16日(土)放送

着物の世界に新風を呼び込む注目の京友禅の染色作家
奥野むつみさん 京都

2022年4月9日(土)放送

大阪の長屋を再生!
吉永規夫 大阪市 「ヨシナガヤ」

2022年4月2日(土)放送

「LIFE」放送500回記念
髙倉大輔さん 写真作家

2022年3月26日(土)放送

旨味が強い新しい干物「ソフト干物」
松田慎平さん 舞鶴 「ENDEAVOR」

2022年3月12日(土)放送

便利でおしゃれと大評判の前掛け
坂田真由美さん 豊中市 「アトリエyumizu」

2022年3月5日(土)放送

アジア人のお母さん達が作る本格家庭料理をリーズナブルに
黒田尚子さん 神戸・元町 「神戸アジアン食堂バルSALA」

2022年2月26日(土)放送

季節を詰め込んだ京のお弁当
庄本彩美さん 京都市上京区 「円卓」

2022年2月19日(土)放送

麹を使った兄弟レストラン
渡邉浩さん 俊治さん 兵庫県西宮市 「W BROTHERS」

2022年1月29日(土)放送

夫婦が変えた鉄工所・オシャレな鉄雑貨
中塩屋祥子さん、宜弘さん 兵庫県尼崎市 「HIBANAS(ヒバナス)」

2022年1月22日(土)放送

ユーモラスで不思議な木彫り作品
北浦和也さん 西中島南方

2022年1月8日(土)放送

清水焼の絵付師
光武みゆきさん 京都市東山区 「NIEI」

Sponsored Links

2021年

2021年12月18日(土)放送

ダンボールアーティスト
島津冬樹さん 東京都世田谷区

2021年12月11日(土)放送

ローチョコレート専門店「Hareto-Keto」
吉田理恵さん 滋賀県彦根市

2021年12月4日(土)放送

いま話題のフルーツタルト専門店「ふぁみり~たると」
荒山拓哉さん 大阪市此花区

2021年11月27日(土)放送

デフテニスプレーヤー
喜多美結さん 豊中市

2021年11月13日(土)放送

コロナ禍で閉店した人気食堂が復活
板野茂樹、千夏夫妻 「シチニア食堂」 清荒神

2021年11月6日(土)放送

五輪を目指すガールズスケーター
上村葵さん 堺市

2021年10月30日(土)放送

可愛い動物パンの人気店
石田沙織さん(パンとわがしの店mochiri) 木津川市

2021年10月23日(土)放送

世界で一つだけのオリジナル品種を作るバラ農家
國枝健一さん 「Rose Farm KEIJI」 

2021年10月16日(土)放送

犬の車椅子
川西英治さん、仁美さんご夫妻 「工房スイーピー」 大阪市住之江区

2021年10月9日(土)放送

近江の商店街を盛り上げるパンカフェ
吉田健一郎さん、克代さんご夫妻 「パンカフェKOKON~江近~」 東近江市

2021年10月2日(土)放送

オーダーメイド家具
「パトラッシュ」 臼井孝雄さん

2021年9月25日(土)放送

妖怪書家
奈良県 逢香さん

2021年9月18日(土)放送

新しいマジック
マジシャン 新子景視さん

2021年9月11日(土)放送

蘇嶐窯
京都市東山区 「蘇嶐窯」 涌波隆、まどか夫妻

2021年9月4日(土)放送

フードロスをなくしたい淡路島の缶詰工房
南あわじ市 「YOKACHORO FOOD BASE」 角田大和さん

2021年8月7日(土)放送

母と娘が作るコッペパンサンドのキッチンカー
加古川市 「母とむすめ」 山本千代香さん、濱尻世莉果さん、ほか

2021年7月17日(土)放送

農園を営みながらのパン屋さん
福知山市「まころパン」岩切啓太郎さん 康子さん

2021年7月10日(土)放送

モノクロで記念写真を撮り続ける写真家
いとう写真館 伊東俊介

2021年7月3日(土)放送

伝統の「奈良団扇」で涼を呼ぶ六代目の若き職人
奈良「池田含香堂」六代目 池田匡志さん

2021年6月26日(土)放送

世界最小の財布を目指す革職人
工房アルティジャーノ 縄田真悟さん

2021年6月19日(土)放送

木のおもちゃ~木工作家の壮絶人生
ナチュラルバックヤード 足立伸也さん

2021年6月12日(土)放送

20代のパティシエ5人が腕を競い合う、新スタイルのスイーツ店が話題に!
hannoc(ハノック) パティシエ 岡村拓弥さん

2021年6月5日(土)放送

ヘルシーで美味しい濃厚豆乳アイスを作る夫婦
ムーンフードジャパン 東野雄史さん マーシーさん

2021年5月29日(土)放送

夏にぴったり!元気が出る華やかなデザインが魅力の染色家
『some:teco』 染色デザイナー 池田圭さん

2021年5月22日(土)放送

いちご大福が大きい!話題の和菓子職人
『菓匠庵白穂』 和菓子職人 新澤貴之さん

2021年5月15日(土)放送

現代の生活に合う“新しい漆器”を!
『島安汎工芸製作所』 漆器職人 島圭佑さん

2021年5月8日(土)放送

淡路島のめぐみ!話題のキッチンカーピザ専門店
『淡路島ピザ石原商店』 石原諭さん

2021年5月1日(土)放送

京都・野菜に情熱を注ぐ青果店&カフェオーナー
『ベジサラ舎』 オーナー 中本千絵さん

2021年4月24日(土)放送

“カレーが美味しい器”を生み出す陶芸家
陶芸家 shiiboさん

2021年4月17日(土)放送

華やかなRawケーキが話題の“ビーガン”カフェ
『サンライスキッチン』 シェフ 村上百合子さん

2021年4月10日(土)放送

「紙」で暮らしを豊かに!伝統工芸「近江一閑張」を受け継ぐ職人
『蛯谷工芸』 三代目 蛯谷亮太さん

2021年4月3日(土)放送

粗糖の優しい甘味 “喜界島スイーツ”姉妹
「ハバサハナ」 木村麻美さん・大東瞳さん

2021年3月27日(土)放送

食材ロスをカット!“地産地食”で地域の食文化を守る
「かま屋」 料理長 清水愛さん

2021年3月13日(土)放送

木と紙からユーモラスな作品を生み出す夫婦
「COZY FACTORY」 木工作家 樋口晃史さん・切り絵作家 樋口佳奈さん

2021年3月6日(土)放送

衣・食・住 あらゆるシーンにハーブのある暮らしを提案
「ハーブラボラトリー」 オーナー 泉佑佳さん

2021年2月27日(土)放送

吉野杉から華やかなアクセサリーを生みだす木工作家
「花井商店」 花井慶子さん

2021年2月20日(土)放送

母・娘・息子 夢のベーカリー
「パンプラス クルトン」 パン職人 山本友理さん

2021年2月6日(土)放送

一念発起!元看護師が営むイタリアン
「オルト・ミーオ」 本田陶子さん

2021年1月30日(土)放送

次世代に伝えたい!新しい感性が生み出す盆栽
塩津植物研究所 塩津丈洋さん、久実子さん夫妻

2021年1月23日(土)放送

華やかなケータリングとお弁当で和歌山の食を発信!
「オズズキッチン」 杉本佳奈さん

2021年1月16日(土)放送

人が笑顔で過ごせる場所をつくる建築家
建築家 奥田達郎さん

2021年1月9日(土)放送

ハーブの町 クラフトビールで魅力発信!
「奥大和ビール」 米田義則さん

2020年

2020年12月19日(土)放送

丹波布・備前焼 田舎ぐらしからうまれる“ものづくり”
イラズムス千尋さん・ジェイムスさん夫妻

2020年12月12日(土)放送

みんなに笑顔を届けるパティシエール!
「YAKIGASHIYA LUCCA」パティシエール 谷口朋美さん

2020年12月5日(土)放送

かまぼこの概念を変えたい!
「ハチマル蒲鉾」 店主 河内慎太郎さん

2020年11月28日(土)放送

人間のふとした思いを彫り出す彫刻家
2B works 店主 美藤圭さん

2020年11月14日(土)放送

人気の竹籠バッグを生み出す京都の竹工芸職人
「竹工房 喜節」 細川秀章さん

2020年11月7日(土)放送

“秘境”のスパイスカレー 移住した店主の奮闘
「鳥唄山馨」 店主 田中秀樹さん

2020年10月31日(土)放送

木の文化と魅力を発信する「箱屋」5代目の挑戦
「箱屋常吉」 笹井雅生さん

2020年10月24日(土)放送

国際結婚カップルが淡路島で生み出すポップな藍染め
染色家 サリー・ハンコックスさん、岡田淳一さん夫婦

2020年10月17日(土)放送

セロハンテープと紙で魅力的な動物を造形
造形作家 植田楽さん

2020年10月3日(土)放送

コロナ禍のアート界に新風を吹かせる共同アトリエ
「スタジオGURA」 鮫島由衣さん

2020年9月26日(土)放送

思わす写真を撮りたくなるかき氷
『かき氷 みしょう』 森分友美さん

2020年9月19日(土)放送

逆境を乗り越え実現したコンサート
バイオリニスト SHOGOさん

2020年9月12日(土)放送

伝統の漆の技を現代アートに!
漆芸家 江藤雄造さん

2020年9月5日(土)放送

夢のお店をオープン! 若き女性店主の挑戦
「Dali」 松村萌衣さん

トースト&サンドの店「Dali/ダリ」本町店
住 所 大阪府大阪市中央区船場中央4-1-10 船場センタービル10号館B134
アクセス 御堂筋線・中央線「本町駅」16番出口より徒歩1分
営業時間 10:00ー17:00 ※土日・祝月曜日・年末年始を除く
公式サイト Dali/ダリ

2020年8月29日(土)放送

花や緑のある暮らしで人々に癒しを
ガーデンプランナー 奥田由味子さん

2020年8月22日(土)放送

B’zのステージ衣装も手掛けた革職人
「赤竹工房」革職人 竹本良平さん

2020年8月8日(土)放送

器で人と人をつなぐ! 陶芸家の新プロジェクト
陶芸家 和田山真央さん

2020年8月1日(土)放送

播州織の魅力を伝えるデザイナー
「niki*」テキスタイルデザイナー 大塚美智代さん

2020年7月18日(土)放送

本田圭佑選手の元専属料理人 新店オープン!
「Funachef」 オーナ-シェフ 船岡勇太さん

2020年7月11日(土)放送

“練り込み”技法で注目される陶芸家
陶芸家 高橋由紀子さん

2020年7月4日(土)放送

人々の暮らしを模型で蘇らせるドールハウス作家
ドールハウス作家 植田定信さん(シック・スカート)

2020年6月27日(土)放送

自宅を楽しく変化させるヒント満載!
「DIYクリエイター」 村田恵津子さん

2020年6月20日(土)放送

“お酢”で故郷の町を盛り上げたい!
「飯尾醸造」5代目 飯尾彰浩さん

2020年6月13日(土)放送

ガラスの魅力を伝えたい… 新たな作品づくりに密着!
「御崎ガラス舎」 オカモトヨシコさん

Sponsored Links