「ブラタモリ」の再放送は？
「ブラタモリ」を見逃した方へ！
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ブラタモリ#87「黒部の奇跡」～黒部ダムはなぜ秘境につくられた？～
2017年10月14日（土）午後7時30分～放送
放送前の予告
「立山黒部アルペンルート」を制覇する１０月のブラタモリは、前週に引き続き、今回も黒部ダムが舞台となります。
７年の歳月をかけて完成した巨大な黒部ダムが秘境につくられた理由を徹底的に解き明かします。
今回注目するのは、ブラタモリらしく黒部ダムの地形と地質に迫ります。
「３０００ｍ級の２つの山」の間にある「深い谷」。まさにダムをつくるのにうってつけのこの「奇跡の地形」は、なぜ誕生したのか？
ケーブルカーとロープウエーを乗り継いで、「大観峰」へ向かいます。
奇跡の地形の秘密を解き明かすカギは・・・・なぜかチョコレートだった！？
そしてタモリさんは、巨大ダムの内部へ特別に潜入！
そこで、目にした黒部ダム建設当時の驚きの痕跡とは？
さらに毎秒１０トン以上もの水が流れ落ちる、放水口の間近まで接近！
ダムの外壁に張り付いた足場に、タモリさんは立つことが出来るのか！？
放送後のポイント解説
奇跡の地形はどのようにしてできたのか？
前週でもお伝えしましたが、黒部ダムは高低の落差と豊かな水量を合わせ持つ最適の地形です。その地形が最もよく見える「大観峰」へとケーブルカーやロープーウェイを乗り継いで向かいました。ケーブルカーが地下を走ることやロープーウェイに市中がないのは、豪雪地帯で雪崩の被害を避けるためなんだそうです。
改めて黒部ダムがある地形を観てみると、立山連峰と後立山連峰という二つの3000m級の山脈に挟まれた深い谷「黒部峡谷」に作られているということがわかります。豪雪地帯にダムが作られたことによって、雨の少ない季節でも、春からゆっくりと雪が溶けだしてその雪解け水が豊かな水量を確保してくれているんです。水力発電にとって雪は大切な資源なんです。
そして、この地に3000m級の山脈ができた理由は、チョコレートの実験で明らかになりました。この地は、二つのプレートがぶつかって沈み込んでいる場所で、地下のマグマの量が多く、両側からの力が加えられて隆起しやすくなっているんです。隆起した地盤に割れ目が入り浸食されて深い谷と二つの山脈ができたと考えられます。
秘境ゆえのダム作りの工夫
黒部ダムは、アーチ式ダムと重力式ダムの複合ダムと言われています。タモリさんが、アーチの両端が山にくっついていないことを疑問に思ったのですが、それはダムの両側の地盤への負担を和らげるためなんだそうです。その代わり、ダムの壁は垂直よりやや前かがみに傾斜しており、力を下方へ逃がしているんです。
実は、黒部ダムの建設中にフランスのダム工事で大事故が発生し、建設中の黒部ダムの高さを当初の設計より低くするように世界銀行から指導を受けたそうです。しかし、当初の186mの高さを維持するために、ダムの両側の岩盤の強度を確認する試験を行って、世界銀行の指導を退けたんだそうです。
ダムを守る工夫
黒部ダムの内部には、点検用に約9キロにわたって通路が走っています。タモリさんたちは、その通路を通ってダムの放水口の近くまでやってきました。この放水は、6月から10月頃まで観光のために行っているんだそうですが、滝のように放水すると地盤を削ってしまうため、それを避けるためにわざと霧のように放水しているんです。
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